絶死の森で絶滅寸前の人外お姉さんと自由な異世界繁殖生活 転移後は自分のために生きるよ~【書籍化進行中】

萩原繁殖

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言動不一致シュレアっちwith体液

 チュンチュンチュン……
 チュチュンのチュン……

「う、うーん」

「おはようございます、ケイ」

「うおっ!」

 小鳥さんのさえずりで起きたと思ったら、目の前に突然不機嫌顔のお姉さんがゼロ距離でおはようしてきたのでびっくりする。

 びゅぐるるるるっ! びゅぐぅ!

「あひぃっ」

 続いて間髪入れずに射精。朝採れフレッシュキュアタネズが、シュレアのほかほかボタニカルおまんこの中に吐き出されていった。

「ふむ。やはり朝一番の汚種汁は濃いですね」

「んむむっ」

 ちゅ、ちゅう。ちゅーーーっ。

 強めの啄みキスのあと、視界が晴れていく。シュレアのゆりかご結界が引いていったのだ。僕はベッドの上でぐっちゃぐちゃになって寝そべっていた。

「ち、ちんちんが……」 

 ちんちんがチーンと萎れている。それにヒリヒリと赤くなってしまっている。昨夜のシュレアによる削靭口撃とお削りお繁りのせいだ。

「シュレア! やりすぎだよ。射精障害になったらどうするんだ!」

「射精障害? ケイが射精できなくなるわけないでしょう。ゴブリンの交尾でも発情するのに」

「したことないよ……」

 ふん、と鼻で笑われた。まあ確かに、僕が射精障害になることなんてないか……ていうか朝一番でシュレアに搾られて喜び勇んでぴゅっぴゅしてるからね。
 にしてもゴブリンの交尾で発情だなんてとんだ言いがかりだ。ゴブリンハラスメントだ。泣きそう。

「何をうそ泣きしているんですか。朝ご飯にしますよ」

 ベッドでしくしくしている僕を抱え上げ、頭や背中を柔らかい綿毛でなでなでさすり、嫌そうに額と唇にキスを落とすシュレア。昨日から僕、ぜんぜん動いてないな……。


 朝ご飯はシュレアお手製「ブラッド・ラタトゥイユ」の残りと、鞄にしまい込んであったパンを温めて食べた。あとシュレアが作ってくれた謎のハーブティー。カモミールなのかジャスミンなのかよく分からないけど、ほっとする落ち着く味だった。懐かしいというか、安心するというか。爽やかな森の香りって感じ? あとなんか縮れた毛みたいのが入ってたけど、苔かな?

 ちなみにリンカは僕から離れてシュレアの中で、おやすみ中らしい。昨日たくさん活躍してくれたからね。

「ぷはぁー」

「すぱすぱ、くふぁー」

 で、食後の一服。まったく、シュレアのせいですっかり喫煙者だ。つっても彼女にシガーを覚えさせたのは僕なんだけどね。
 自家製シガー作ってしまうくらいだから相当な入れ込み用だと思う。

「ねえシュレア」

「なんですか? こっち見ないでください」

「今度お土産でシガーケース買ってあげるね。あと、ジッポ」

「……なんですかそれは?」

「ええーっと、シガーを入れるケースだよ。ジッポは火を点ける道具」

「別にいりません、そんな嫌なもの。わざわざ必要ないです」

 つーん、とそっぽを向く。でも案の定枝角はぴかぴかだ。

「まあ、本当にあるかはわからないんだけどね」

 シガーケースはありそうだけど、生活魔法がある世界だし、ジッポは望み薄そうだ。でもなんらかの原因で生活魔法が使えない事態も想定して、そういう道具があるかもしれない。

「……無いんですか?」

「うん、ありそうってだけ」

「適当なこと言わないでください」

 ゴゴゴ……と不可視の圧力をシュレアから感じる。

「期待させるような言葉を無責任に言うのは最低です」

「ご、ごめん。期待してたの?」

「期待などしていません。あまりシュレアを舐めないでください」

「ぺろぺるぉぐはぁっ」

 prprしたら樹木腕でビンタされた。中々の重さで衝撃で頭がくらくらする。

「ふん……」

 シュレアが心底うっとおしそうな目でビンタした頬や、ついでに唇をぺろぺろしてきた。そっちからprprするのはいいんかい。

「ご、ごめんね。ちゃんと探してくるよ。でもあったほうがたぶんかっこいいし、様になるよ。きっとシュレアは似合うと思うなあ」

 白衣の不機嫌お姉さんが渋いシガーケースから煙草を取り出してしゅぽっ……そしてそのまま薫香キス……うん。最高だ。

「……だから欲しくありません」

「はは、わかったわかった」

 じっとりとした視線を感じるが気づかないフリをする。シュレアをギリギリのところでからかうの、スリルあるぜ。

 もう一本シガーに手を伸ばし、すぱすぱと吸う。

「うーん、ほんとにこれいい香りだなあ。なんかとても落ち着くわぁ」

「そうですか」

 もっと吸えよ、と言わんばかりにお手製シガーをずすいっとよこしてくる。

 吸いながらしげしげとシガーを眺めていると……ちょっと気になったことがあったので尋ねてみる。

「……ねえ、シュレア」

「なんですか?」

「なんかシガーから縮れた毛みたいのが出てるんだけど……」

「はい。それが?」

「え、ええっと」

 まさかな。まさかだと思いたい。

「これってさ、もしかして、シュレアの毛だったり……? いや、そんな訳無いよね」

「はい、シュレアの体毛ですが」

「どこの体毛?」

「陰毛ですが、何か?」

 ……ふぅー……そうか。陰の毛でしたか。INのMOWですか。

「あのさ、さっきのハーブティーにも似たようなの入ってたんだけど」

「はい。もちろん入っています」

「……もしかして、ラタトゥイユにも?」

「そうですよ。さっきからなんですか? 不満なのですか?」

「いや、不満っていうか……」

「ちなみにシガーにはシュレアの身体から採った樹皮が使われています。樹液も塗っているからちゃんとまとまっているでしょう?」

 か、身体の一部を使ったシガーを吸わせたのかぁ……。って、え?

「ちょっと待って。樹液?」

 この流れで樹液ってまさか。

「えっと……シュレアの樹液ってこと?」

「だからそうだと言っているでしょう。ケイはシュレアの濃い樹液、いつも駄ゴブリンみたいに舐め回していたではないですか。昨日だって、樹液にまみれた陰毛をちゅぱちゅぱと吸っていました。
 嫌いなケイのためにわざわざシュレアの身体から作ったんです。喜ぶと思ったのに、なぜ喜ばないんですか?」

 “びがっ……びがっ…”

 や、やばい。ふつーに怒ってる。いや、それとも不安なのか? 枝角が不規則な光り方してる。訳わからん。こんなの事故だよ。陰毛と愛液で作ったシガー吸わせるなんて、激重地雷メンヘラ女子でもやらないよ。

「いやだな、シュレア。嬉しいに決まってるじゃないか。ただ人間の間では好きな人に自分の身体から作った材料でプレゼントすることは、基本的にないんだよ。だからびっくりしちゃっただけさ」

「ニンゲンの常識をシュレアに当てはめないでください。不快です」

「ご、ごめんねえ。すぱーっ、すぱすぱっ。んぁ~、おいしいなあ。シュレアの味がすると思うと落ち着くよ。あ~シュレアの濃い香りが肺に入って鼻からシュレア、喉からシュレアで嬉しいなあ~」

 ……今我ながらすごいキモいこと言ったな。

 でもシュレアは「ならいいのです」と再びくゆらせ始めた。枝角も機嫌良さそうに“ぺっかぁー”と光ってる。

 それでいいのか賢樹さん。


 シモシガーで一服したあとシュレアが、

「ケイが臭くて不快なので洗いに行きますよ」

 と言うや否やいなげや、即だっこされて樹渡りからの温泉湖までひとっ飛び。

 速攻で脱がされて、温泉にぶち込まれた挙句、シュレアの柔らかいたわしのようになった樹木腕でゴシゴシと洗われた。たわし……ブラシ……うっ、ちんちんが。

「シュレア、洗ってくれてありがとう」

 久しぶりの温泉はふぃ~と心からため息が出るくらい心地よいものだった。芯からあったまるぅ……。

「感謝は不要です。ケイは全身が穢れているので、洗わなくてはいけないと思っていました」

 汚れじゃなくて穢れっすか。まあ確かに、魂は穢れているかもしれない……。

 ごしごし、ごしごしとまるで近所のお姉さんに丸洗いされるショタのようになすがままの僕。

 泡立ちのよいシャンプー、ボディーソープでもこもこのバブルまみれだ。
 それにしても、いい匂いのする泡だなあ。フォレストフォレストしてて森林浴しているみたいだ。濃い森の香りっていうか、ちょっとツンとするんだけどじっくり嗅ぎたくなるっていうか。うーん、落ち着く匂い。落ち着く……。

 ……あっ。

「シュレア、この泡って」

「はい。シュレアの体液で生成したものです。汚れを落とし、森の匂いを塗布します」

「森……シュレアみたいな匂いがするんだけど」

 しかも凄い濃い匂い。昨日繁ったときに嗅いだやつ。

「こうすれば嫌な魔獣に襲われる事も無くなりますし、初めて樹渡りする場所でも、ケイがシュレアの契約者だとすぐに分かります。
 なんですか? シュレアの匂いがしたら嫌なのですか?」

「いたたっ、つよい、力強いって」

「髪の毛一本一本にまで擦り込んであげます」

 洗う手に力が込められる。
 シュレアさん、それ、やってることマーキングっす。

 後ろからハグされるように丹念に洗われる。さっきから妙に距離が近い。というか今朝から、いや昨日からか? すごく肌接触してくる……。

「なんでここを勃たせているのですか? 今は貴方を洗う時間なのですよ?」

「いや、後ろからシュレアのぽにょぽにょおっぱいとか、しょわしょわ陰毛が当たるから興奮しちゃうんだよ。不可抗力だよ」

「いいえ。ケイの壊れた発情ゴブリンのような性欲が悪いんです。改めてください」

 そう言ってシュレアは後ろからしゅっしゅ……と手コ樹してくる。さらに首や耳を甘噛みし、結局対面座位のような形でねっとり繁ってしまった。今回はあのお削りお繁りではなく、ねっとりぬっちゃりな密林おまんこだったので、とても気持ちよく安心して射精できた。

「ふむ……この服も洗っておきますか」

 温泉サイド繁りの後、くったりと僕にもたれかかって耳を嫌そうにはむはむしていたシュレアが唐突に言った。

「えっ、あっ?」

 ざぶざぶざぶざぶ……。

 ねっとりお繁りのあとに、シュレアが僕の服を引っ掴んで洗濯し始めた。温泉で洗濯なんてテルマエ道に真っ向から喧嘩売っているが、まあ、ここには誰もいないしそもそも僕たちが発見し作った温泉なので問題はない。

「泡まみれだぁ……」

 例によって愛液石鹸『樹礼愛《シュレア》』によってソープまみれにされた僕の服。洗い終わった彼女が嫌そうに僕の服を天にかざし、頷いた。

「あの、僕はどうすれば」

 今の僕は完全にすっぽんぽんちんちんである。ここは絶死の森なので衛兵もいないしお触りマンもいないから通報されること無い。とはいっても落ち着かない。

「では、この服を着るといいでしょう」

 そう言って彼女は近くにあった樹木に手を突っ込むと、中から緑色の服のようなものを取り出した。木ってクローゼット代わりにできるんだ……。

「これは?」

「シュレアが作った服です」

 そっけない答え。うーん、料理、シガーに続き服まで自作するとは。DIYの鬼、もとい樹だな。

 クンクン……。

 うん、濃厚なフォレストスメル。つまり、そういうことなんだろう。

 ただ、なんというかこの服。
 デザインが微妙だ。
 ところどころ寸法が変というか、凸凹しているというか。
 でも無理もない。シュレアが見様見真似で作ってくれてんだから。というか服なんてそうそう自作できるもんじゃない。

「あ、ありがとう。着させてもらうね」

「……早くしてください。ケイの見苦しい全裸をいつまでも視界に入れたくないので」

 シュレアは“ちらっちらっ”とこっちを見ながらそわそわしたように枝角をチカチカさせる。
 僕の反応が気になるのかもしれない。早く安心させてあげよう。

 袖とズボンに四肢を通す。
 ディープフォレストなかほりが僕を包み込む。
 ちょっと湿っているけど、嫌な感じはしない。内側は柔らかくて細かな毛がもっさりと生え並んでいて、ぴたっと吸い付いてくるけど、動きやすい。あ、あれ。すごい着心地いいぞ。

「……どうですか?」

 そわそわ、ぴかぴかなシュレア。

「これ……すっごくいいよ。着やすくて動きやすい」

「当然ですシュレアが作ったのですから」

 慎ましいつぼみおっぱいを“むん”と張ったドヤシュレア。

「内側の毛がぴったり吸い付いて、身体にフィットするね」

「それは腺毛と言うものです。光に当たることによって分泌液を出し、着用者の肌を乾燥や摩擦から守ります」

「分泌液……」

 ぬるっ、ぬちゃぁっ……。

 なんか心なしか身体がぬるぬるしてきたぞ。胸元から立ち上る匂いが、例のアレだ。ということは、例のアレなんだろう。

「シュレアの蜜壺からむしって貼り付けました。ケイとたっぷり接したところですので、貴方にフィットするように調整されています」

「むしったって……」

 それってもう、この服、おまんこなのでは……。僕は今、文字通り彼女に包まれてるってことか。

「感謝してください」

 めちゃくちゃドヤってるけど、言ってることはだいぶ怖い。シュレアの身体の一部を食べさせられて、吸わされて、飲まされて、塗られて、着させられた。
 なんか森の奥のヤバい神様に捧げられる儀式みたい。もうお嫁に行けないよ。

「ありがとう、感謝するよ、シュレア」

「嫌な感謝ですね」

 どうしろと……。

 シュレアは思い切り眉をしかめながら、僕の頭をなでなでし続けた。

 
 ざぶぅん……

 と、少し遠くの方で音がした。

 え、何あれ。鯨? サメ?

 でっかいヒレが温泉湖から顔を出していた。

「シュレア、なんかいるよ。逃げたほうがよくない?」

「問題ありません。あれは大人しい魔獣ですから。魔素汚染の比較的少ない、付近の地中深くに眠っていたのでしょう。魔力を含んだ泥を身に纏うことで半永久的に眠ることができると聞いたことがあります」

「あー、ハイギョ的な生き物かな」

「ケイの世界には似たような生物がいたのですか?」

「うん、いたよ。泥の中で繭を作って眠るんだ。肺呼吸が出来る魚だからハイギョ、だったかな?」

「なるほど。肺呼吸する魚、ですか。自然の神秘とはおそるべきものですね」

「ちなみになんていう魔獣なの?」

「バルギュロスと言います。苦難を辛抱強く耐え抜く様が、縁起がいいとされているそうです」

「へぇ……」

 シュレアと僕はそのでっかいハイギョ、バルギュロスがのっそりもっさりと泳ぐ様を何も言わずに見つめていた。

 ざぶぅん……ざぶぅん……

 ざばぁ……ざばぁん……

 ……む。ちょっとアイデアが湧いてきたぞ。シュレアに散々調教されたからインスピが湧いたようだ。

「シュレア、僕らも肺呼吸し合わない?」

「……どういう意味ですか?」

「えっとね……」

 僕が彼女に耳打ちすると、

「……度し難い気持ち悪さですね」

 とドン引きされた。
 でも、枝角は、
 “ぺぺぺぺぺっかぁぁぁぁぁーーーっ!!!”
 と光りまくっている。なら大丈夫だろ。

 僕はシモシガーに火を灯し、彼女が咥えているシガーに押し当てる。まずはここでシガーキス。

 ちりちりと、静かに煙草が燃ゆる音。

 そして次に、

「じゃあ、ゆっくりお願い」

「……嫌ですが、仕方ないですね……んむ」

 シュレアがたっぷり吸った煙ごと、僕にキスをする。そして彼女の肺が呼吸し、紫煙が送り出され、僕の口内にゆっくり溜まっていく……。

「ん、ふぅ……」

 少し湿ったシュレアの煙は、肺を通ったことでとても濃く、それでいて生々しい香りになっていた。

 僕はその煙を、さらに自分の肺に溜め込む。息を吸って、肺にいっぱい彼女の存在を感じて、血液を循環させる。

「んう?」

「いいですよ、ケイ。また、来てください……んむぅ」

 そしてまた、唇を触れ合わせて煙を送り込む。

 すーっ……

 シュレアの目が見後見開いたあと、細められた。今、何を感じてるんだろう。僕がシュレアを感じたように、彼女も僕を感じてくれたのだろうか。

「……っふううぅ」

 シュレアが煙を吐き出すと、物凄く濃い紫煙が温泉湖に漂った。
 これ……かなりくらくらするな。身体に悪そうだけど、癖になる。

「……悪くありませんね」

 ポツリと呟く愛煙家の賢樹さん。珍しく毒づかない辺り、気に入ったのだろう。

「……もう少しやる?」

「いいでしょう。付き合います」

 ざぶぅん……ざぶぅん……
 ざばぁーん……ざぶぅん……

 ゆったりしたら波音と、紫煙が肺を巡る音。そして唇と舌が交錯する水音が、温泉湖で静かに奏でられた。
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