279 / 287
ep279 ゴッバオン砦
しおりを挟む
「えっ、じゃあぼくのために叫喚党を根絶やしにしてくれるってこと?」
プテュエラ航空エコノミークラスの座席で、今回の目的を今更ながらウィンティに説明した。
「そうだよ。この亜人、プテュエラの翼ならすぐ行けることが分かったからね」
「……っはー。確かに。この速度ならさもありなん、か」
ウィンティはやっと慣れてきた様子で高速で過ぎ去っていく眼下の大地をしげしげと見る。
プカプカと浮いている自分の状態に最初は結構ビビっていたが、そこは非日常に餓えている吟遊詩人。持ち前の適応力で乗り越えたようだった。今は初めて無重力に触れる宇宙飛行士のように楽しんでいる。
「うん。できるならさっさとやっちゃったほうがいいでしょ?」
「なるほどね~。そういう訳か。あるじくんは仕事が早いね~」
「でしょ? よく言われる」
嘘です。初めて言われました。めっちゃ嬉しい。仕事できる人みたい。
「いや~あるじくん。ぼくの目が節穴だったよ。出発のときにあんなこと言ってごめんね。君はぼくが出会ってきた中でもとびきり面白い人だよ~。これからもよろしくね」
リュートを鳴らそうとするが、今は僕の鞄ににしまってあることに気づき、代わりにパチンと指を鳴らした。
「まったく調子がいいな」
「調子の良さとノリで生きてるからね~。こういう性格なんだよ。あるじくん、どんどんぼくに非日常を体験させてね。そしたら、好きになっちゃうかもよ~」
きゅぴん、とキューティクルウィンク。
おっふ。
こ、こいつ。自分の魅力を分かってやがる。ムカつくけど、かわいさが勝つ。
「はぁ。わかったわかった。善処するからゴッバオン砦が近くなったら教えてくれる?」
内心の同様を悟られないように、なるべく表情に出さないようにする。
「任せてよ~! あいつら根絶やしにできるなら、さすがのぼくもギルド職員みたいにちゃんと働くよ~!」
やる気満々のウィンティ。
嬉しそうな口調だけど、目が完全に据わってる。
かなり追い回されたって言ってたからな。喉も潰されたし、見かけ以上に恨みが深いんだろう。
「とりあえず方角はこのままでいい?」
「うん、このままでいいよ~! しばらくすると廃村がポツポツと見えてくるから、その先にある四つ叉川を越えてしばらくすると、ゴッバオン砦だよ。趣味の悪い髑髏の旗が掲げられてるらしいからすぐ分かるよ~」
ウィンティの情報をプテュエラに伝え、そこから体感二十分ほど飛んだ。
途中、正規軍らしき部隊の行軍が見えた。方角的にはクリソプレーズ王国の軍隊っぽくておそらくゴッバオン砦に向かっている。
遠目で見た感じ、士気は高いんだけどなんかこう、なよってしているというか、あんま強い感じがしなかった。弱兵と言われてる所以が分かったよ。なんにせよ、彼らが到着する前に終わらせよう。
約二十分後。
「あっ、あれだよ~あるじくん! ゴッバオン砦!」
ウィンティが指差す薄暗い夜空の向こうから、そこそこ大きめの砦が姿を現す。
薄い月明かりに照らされ、山肌にへばりつくように築かれたその砦は、まるで岩そのものが牙をむいたようだった。
砦は大小三つの大きな監視塔で構成されていて、遠目から見るとまるでネオアームストロングなちんちんみたいだ。
主塔が15m、副塔二つが10mくらいだろうか。
崩れかけた外壁は何度も修繕の跡があり、ところどころ金属板や木材で補強されている。廃砦を転用したにしては異様に整った造りに見える。
門は厚い鉄格子と鋲打ちの木扉で二重に閉ざされ、周囲にはかなりボロくはあるが投石機と旋回弩が並んでいる。憶測だけどレスバトール王国払い下げ品かな?
壁面のあちこちには見張り台が突き出し、交代の見張りがランプを手にうろついていた。
そして何より目を引くのは、砦の随所にはためく黒地に白い髑髏の旗。
髑髏の眼窩には赤い宝石がはめ込まれ、灯りを受けて怪しく輝いている……そんなデザインだ。
(センス無いなあ)
というのが率直な感想だ。悪趣味な意匠っすね。なんかこう、サービスエリアで売ってる金ドラゴンキーホルダーとか、家庭科の授業で使うドラゴン裁縫箱みたいなくすぐったさを覚える。
でも、その配置。
見張り台の死角の少なさ、通路の屈曲具合。一見雑然と見えて、全てが計算された配置のように見える。
(おそらく軍人の手による設計なんだろうな)
素人目に見ても分かる、盗賊団ではあり得ないほどの、練度の高い防衛線。
たぶん叫喚党を実質的に掌握しているらしい幹部、レスバトール王国軍人の仕業だろう。
黒煙がゆらゆらと砦の煙突から上がり、遠くからでもかすかに油と血の匂いが漂ってくる。
粗末な小屋が並び、そこでは下っ端盗賊たちが焚き火を囲み、笑いながら粗末な肉を焼いている。
「……この砦を正面から落とすのは、容易ではないね~」
と笑って呟くウィンティからも、さすがに緊張の色が感じられる。
──大盗賊団《叫喚党》。
大勢のの盗賊が巣食う、死と混沌の巣窟。
いま、風を裂いて降り立つ僕たちの前に、その暗黒が牙を剥いていた。
「で、どうするの? あるじくん。一筋縄では行かなそうだよ?」
「もちろん、正面から叩き潰すよ」
「……そんなこと可能なの? あの砦見えるでしょ? そりゃあ正規軍のそれに比べれば粗末なもんだけど、盗賊団が持っていい代物じゃないよ~。個人が正面から落とすなんて無理無理。それこそ英雄詩編に出てくるような伝説の勇者じゃないとさ~」
「はっはっは」
そりゃもちろん個人でどうこうしようなんて思ってない。僕は英雄でもないし伝説の勇者でもない。だから前口上だってしないし、 美しい押韻や頭韻で活躍を修飾したりしない。
「ウィンティ。あの砦には人質とかいるかな?」
「うん。それなりにいると思うよ。百人はいないと思うけど」
「財宝は?」
「そりゃあるだろうね~。弱者から巻き上げて強者に媚びへつらって手に入れた、薄汚い金品が砦の腹の中にはたんまり詰まってるだろうさ」
よし、なら人質優先だな。
「うっし。んじゃあやりますか。プテュエラ、人質がいるみたいなんだけど場所とか分かる?」
「うむ、ちょっと待て……。ふむ。あそこの小屋に集められているな。ああ、どうやら盗賊たちの慰み者になっているようだ」
プテュエラが見下ろす方向には頑丈そうな石造りの建物があった。なるほど、あそこか。
「中の様子を風に乗せて送ろうか?」
「……一応お願い。ウィンティ、これから中の様子が聞こえるようになるけど驚かないようにね」
「えっ?」
「うむ。では送るぞ」
すると、風が耳元をなぞり、
次の瞬間――鼓膜を刺すような阿鼻叫喚が流れ込んできた。
「おい、動くなっつってんだろ!」
「やめて……お願い、ちゃんと動くから、乱暴しないで……あぐっ!」
「うるせぇ! 痛めつけた方がよく締まるんだよ!」
鈍い打撃音。
続いて、甲高い悲鳴。
「た、助けて……! 子どもだけは……!」
「お母さん! お母さん! たすけて!」
「へっ、ガキはガキで売りもんになるんだよ、安心しな!」
「だがまあ、後ろの穴くらいは味見しとくかあ?」
「おう、ちっせえうちにちゃんとほぐしておけば最高のケツ穴になるからな」
「やめて……子供だけは……私がやります、やりますから!」
「ははっ、見ろよ、こいつ顔真っ青だぜ!」
「クリソプレーズのババアは豚のクソでも食ってろ! おらぁっ!」
「おぶぅ!」
「お、お母さんっ……あ、い、いやだああああ! おしりにへんなものいれないでええええ! ぎゃっ!」
「ガキぃッ! 黙ってろ!」
怒号と泣き声が混ざり、笑いが渦を巻く。
その中で、金属の鎖が引きずられる音や、木箱を蹴り飛ばす乾いた音が響いた。
「あ、あたしのおまんこ、さ、裂けちゃった、あ、あはは……おしりと一緒……あは……もう戻らない……」
「やめてよぉ、ちんちんしゃぶらないでぇ……」
「いっぎぃっ! そ、そんなところに穴開けないでええええっ!」
「つ、次は豚ですか? は、はい。お任せください。何でもします。だからどうか、命だけは」
「豚は死ね!」
「ピギィっ! やめて、ぶたないで……ぶひ……ブヒ……」
逃れようのない恐怖の坩堝。
人質たちにとって、そこはまさに地獄だった。
そんな彼らを蹂躙する盗賊たちの声の端々に、恐怖と快楽がねじれ合った異様な温度があった。
「……もう……やだ……」
「へっ、まだ夜は長ぇぞ!」
「おいっ、膣穴もっと締め上げろっ!」
「ぐぼっ! ……は、はい。もっとおまんこ締めます……うぐっ」
「ゆるゆるなんだよ、これだからクリソプレーズの女はいけねえ」
「平和ボケして雌穴まで緩んでやがる」
ギャハハハ、と下卑た笑い声ガこだまする。
パチン。
不意に、風がぷつりと途切れた。
プテュエラが打ち切ったのだ。
代わりに、心臓の鼓動だけが耳の奥に残った。
「あるじくん、今のって?」
僕は頷き、息を整えた。
「うん、今現在進行形で行われてること」
「あちゃ~、酷い有様だねぇ。奴らにはきちんと地獄を見せないとね」
ウィンティは怒りを見せてはいたが、口調や態度は冷静そのものだった。
きっとこういうことはたくさんけいけんしてきたんだろうな。
でも、僕はそうではないのでそれなりにダメージ受けてるよ。
(やっぱりこういうのって、あるよなぁ……)
酷い有様だ。
バステンたちが討伐した盗賊ってのもこんな感じだったのだろうか。
一応クソ雑魚メンタルでやらせてもらってるので、割と精神にキテる。空中にいるから分からないかもしれないけど、脚がプルプルしてるもん。
(人が人を虐げる光景って、こんなにも醜くてしんどいもんなんだね)
……うん。よし。落ち着いた。
こんなものは、世界にない方が絶対にいいな。
はやく、根絶してしまおう。
「プテュエラ、相談なんだけど」
僕はゴッバオン砦をぶっ潰す計画を立て始めた。
ーーー
ゴッバオン砦の奥――薄汚れた石壁の一角に、ひときわ静かな部屋があった。
蝋燭の火が頼りなく揺れ、机の上には半分ほど空いた酒瓶と、粗末な木製のコップが置かれている。
その前で、リーガンは額を押さえていた。
彼はレスバトール王国所属の軍人。かつては誇り高く、仲間からも信頼の厚い男だった。そしてなによりも有能な男だった。
だが今、その肩章も軍服もなく、髑髏の刺繍が縫い込まれた盗賊団幹部の上着を身にまとっている。それは下っ端たちから見たら憧れの衣装だったが、彼からしてみれば屈辱と怒り、後悔の象徴だった。
先ほど繰り広げられた会話を思い出す。
『よう、リーガン! 収容してる女どもだがな、何人かぶっ壊しちまった! ガハハ! また適当に補充しといてくれや!』
『……お頭、あれは大事な商品なんだから傷つけられちまうと困りますぜ』
『うるせぇ!』
『……っぐはッ!』
『てめえよぉ、誰に口聞いてやがる? 千人規模の大盗賊団、叫喚党の大頭目ゴッバオン様だぞぉ!? おらぁっ!』
『っガハッ!』
『拾ってやって、副頭目にしてやった恩を忘れやがって! てめえは大人しく言うこと聞いてりゃいいんだよ! 分かったな!?』
『くっ……分かったよお頭……』
『ぺっ! 分かりゃいいんだよ、分かりゃな。あ~次は気分治しにガキでもぶっ壊してみっかなぁ! 一桁のガキの膣肉をよぉ、親の前でこじ開けると、いい声で鳴くんだわ……たまんねえよなぁ! グワッハッハァッ!』
『ぐ……』
「あの野郎、本気でぶん殴りやがって……」
天井からは二日前の雨漏りの音。
外からは、叫喚党の連中の下卑た笑いと、呻き声が絶え間なく響いていた。
彼はその音に耳を塞ぐように、酒をあおる。
「何が大盗賊団だ。ここまで大きくしたのは俺のおかげだろうが……」
ゴッバオンは図体がデカくてと腕力が強いだけの能無しだ。大規模な組織を作り上げる能力などない。
ぐびり、と酒を煽る。
「とはいっても、こんな盗賊団、大きくしたところで無辜の民を傷つけるだけだがな……いったい何人の人々が傷ついたんだ……俺の、俺のせいで……」
酒を飲む手は止まらない。
もとより正義感の強いリーガンにとって、国のためとは言え隣国の無辜の民を虐げる今の仕事は、拷問に等しいようなものだった。
「つまり俺は、大罪人ってわけだ……はは……」
リーガンは捕らえたクリソプレーズの母子たちの顔を思い出す。
「……俺にも、同じくらいの……妻と子がいるのに……」
酒が喉を通るたび、内臓の底が焼けるように痛んだ。
罪悪感とともに、胃がきしむ。
彼女たちの絶望。
母娘の日常を引き裂いたのは、他ならぬリーガンの手だ。
「クソッ、家族さえ人質に取られていなけりゃこんな仕事……!」
ダンッ! と机に拳を打ち付ける。打ち付けたところは、もう何度も同じことを繰り返したせいで軽くヒビが入っており、拳も擦り切れて血が滲んでいる。
「アイリス、リーア、元気にしているだろうか……お前たちが無事なら……それだけで、それだけで……」
故郷の妻子の顔を思う。
何よりも愛している妻と、かけがえのない娘。
決して失ってはいけない者たち。
彼女たちの顔はぐにゃぐにゃと変形し、絶望の表情へ移り変わっていく。
「う、うわぁぉぁぁぁっ!
やめろ、やめてくれえぇっ! アイリス、リーア! うわぁぁぁっ!」
錯乱し髪の毛を掻きむしる。
「間違ってる……こんなことは、間違ってる……」
掠れた声が、湿った石壁に吸い込まれていく。
人質たちに恐怖を植え付けるよう命じたのは、自分だった。
軍からの指示であり、士気維持のための演出でもある――そう言い訳をしながらも、
泣き叫ぶ子どもの顔がまぶたに焼きついて離れなかった。
「……俺は、地獄に落ちるだろうな」
安酒を一気に飲み干し、甘くも苦い痺れに酔う。
コップを置き、顔を両手で覆う。
指の隙間から覗く目は、深い憔悴の色を帯びていた。
彼の背後、壁際には、封蝋のされた小包がひとつ置かれている。
レスバトール王国から届いたものだ。
中身を開けなくても分かっていた――次の命令書だ。
家族を人質に取られた彼には、従う以外の選択肢はない。
拒めば、妻と娘の首が城門に晒される。
リーガンは震える手で酒瓶を掴み、直接口をつけた。
舌の上を焼くアルコールの痛みが、かろうじて彼を現実につなぎ止めている。
外では、また誰かの悲鳴が上がった。
それを聞きながら、リーガンは唇を噛み、声にならない祈りを洩らした。
「……壊してくれ……」
血を吐くように言葉を絞り出す。
それは神に向けた言葉ではない。
「もう、なんでもいい……この地獄を……悪夢を……誰でもいい、ぶっ壊してくれ……」
もう何度も呟いたかわからない、呪詛のような祈りのような、切実な言葉。いつものようにそれは壁の染みに吸い込まれて消えた──はずだった。
──ドゴォォォォン!
重低音が砦を震わせ、床の石が微かに波打った。
空気が押し出され、蝋燭の炎が全部いっせいに震えては消え、また戻る。誰もが一瞬、時を止められたように固まった。
そんな中リーガンただ一人は、さっと反射的に防御態勢を取り、こんな状況でも手入れを欠かさなかった剣を手に取る。
「な、なんだ!?」
「敵襲! 敵襲!」
「武器を持てぇ!」
声が連鎖し、盗賊たちは慌ただしく右往左往し始めた。
裸で上半身を晒した奴、まだ酒を手放さずに目を血走らせる奴、甲高い笑い声で何かを叫ぶ奴。
泥だらけの足で廊下を駆け回り、木桶がひっくり返り、酒が石畳に広がって銀色に光る。砦の中は一瞬で雑踏と喧騒の坩堝となった。
リーガンはよろめきながら扉の外へと出た。足が震えている。酒のせいか、罪のせいか、それとも砦全体を揺るがす音のせいか──理由は分からない。ただ、外に出たときに目にした光景は、彼の胸を一瞬で凍らせた。
あの巨大なゴッバオン砦の塔が。
宙に浮いて高速回転していた。
プテュエラ航空エコノミークラスの座席で、今回の目的を今更ながらウィンティに説明した。
「そうだよ。この亜人、プテュエラの翼ならすぐ行けることが分かったからね」
「……っはー。確かに。この速度ならさもありなん、か」
ウィンティはやっと慣れてきた様子で高速で過ぎ去っていく眼下の大地をしげしげと見る。
プカプカと浮いている自分の状態に最初は結構ビビっていたが、そこは非日常に餓えている吟遊詩人。持ち前の適応力で乗り越えたようだった。今は初めて無重力に触れる宇宙飛行士のように楽しんでいる。
「うん。できるならさっさとやっちゃったほうがいいでしょ?」
「なるほどね~。そういう訳か。あるじくんは仕事が早いね~」
「でしょ? よく言われる」
嘘です。初めて言われました。めっちゃ嬉しい。仕事できる人みたい。
「いや~あるじくん。ぼくの目が節穴だったよ。出発のときにあんなこと言ってごめんね。君はぼくが出会ってきた中でもとびきり面白い人だよ~。これからもよろしくね」
リュートを鳴らそうとするが、今は僕の鞄ににしまってあることに気づき、代わりにパチンと指を鳴らした。
「まったく調子がいいな」
「調子の良さとノリで生きてるからね~。こういう性格なんだよ。あるじくん、どんどんぼくに非日常を体験させてね。そしたら、好きになっちゃうかもよ~」
きゅぴん、とキューティクルウィンク。
おっふ。
こ、こいつ。自分の魅力を分かってやがる。ムカつくけど、かわいさが勝つ。
「はぁ。わかったわかった。善処するからゴッバオン砦が近くなったら教えてくれる?」
内心の同様を悟られないように、なるべく表情に出さないようにする。
「任せてよ~! あいつら根絶やしにできるなら、さすがのぼくもギルド職員みたいにちゃんと働くよ~!」
やる気満々のウィンティ。
嬉しそうな口調だけど、目が完全に据わってる。
かなり追い回されたって言ってたからな。喉も潰されたし、見かけ以上に恨みが深いんだろう。
「とりあえず方角はこのままでいい?」
「うん、このままでいいよ~! しばらくすると廃村がポツポツと見えてくるから、その先にある四つ叉川を越えてしばらくすると、ゴッバオン砦だよ。趣味の悪い髑髏の旗が掲げられてるらしいからすぐ分かるよ~」
ウィンティの情報をプテュエラに伝え、そこから体感二十分ほど飛んだ。
途中、正規軍らしき部隊の行軍が見えた。方角的にはクリソプレーズ王国の軍隊っぽくておそらくゴッバオン砦に向かっている。
遠目で見た感じ、士気は高いんだけどなんかこう、なよってしているというか、あんま強い感じがしなかった。弱兵と言われてる所以が分かったよ。なんにせよ、彼らが到着する前に終わらせよう。
約二十分後。
「あっ、あれだよ~あるじくん! ゴッバオン砦!」
ウィンティが指差す薄暗い夜空の向こうから、そこそこ大きめの砦が姿を現す。
薄い月明かりに照らされ、山肌にへばりつくように築かれたその砦は、まるで岩そのものが牙をむいたようだった。
砦は大小三つの大きな監視塔で構成されていて、遠目から見るとまるでネオアームストロングなちんちんみたいだ。
主塔が15m、副塔二つが10mくらいだろうか。
崩れかけた外壁は何度も修繕の跡があり、ところどころ金属板や木材で補強されている。廃砦を転用したにしては異様に整った造りに見える。
門は厚い鉄格子と鋲打ちの木扉で二重に閉ざされ、周囲にはかなりボロくはあるが投石機と旋回弩が並んでいる。憶測だけどレスバトール王国払い下げ品かな?
壁面のあちこちには見張り台が突き出し、交代の見張りがランプを手にうろついていた。
そして何より目を引くのは、砦の随所にはためく黒地に白い髑髏の旗。
髑髏の眼窩には赤い宝石がはめ込まれ、灯りを受けて怪しく輝いている……そんなデザインだ。
(センス無いなあ)
というのが率直な感想だ。悪趣味な意匠っすね。なんかこう、サービスエリアで売ってる金ドラゴンキーホルダーとか、家庭科の授業で使うドラゴン裁縫箱みたいなくすぐったさを覚える。
でも、その配置。
見張り台の死角の少なさ、通路の屈曲具合。一見雑然と見えて、全てが計算された配置のように見える。
(おそらく軍人の手による設計なんだろうな)
素人目に見ても分かる、盗賊団ではあり得ないほどの、練度の高い防衛線。
たぶん叫喚党を実質的に掌握しているらしい幹部、レスバトール王国軍人の仕業だろう。
黒煙がゆらゆらと砦の煙突から上がり、遠くからでもかすかに油と血の匂いが漂ってくる。
粗末な小屋が並び、そこでは下っ端盗賊たちが焚き火を囲み、笑いながら粗末な肉を焼いている。
「……この砦を正面から落とすのは、容易ではないね~」
と笑って呟くウィンティからも、さすがに緊張の色が感じられる。
──大盗賊団《叫喚党》。
大勢のの盗賊が巣食う、死と混沌の巣窟。
いま、風を裂いて降り立つ僕たちの前に、その暗黒が牙を剥いていた。
「で、どうするの? あるじくん。一筋縄では行かなそうだよ?」
「もちろん、正面から叩き潰すよ」
「……そんなこと可能なの? あの砦見えるでしょ? そりゃあ正規軍のそれに比べれば粗末なもんだけど、盗賊団が持っていい代物じゃないよ~。個人が正面から落とすなんて無理無理。それこそ英雄詩編に出てくるような伝説の勇者じゃないとさ~」
「はっはっは」
そりゃもちろん個人でどうこうしようなんて思ってない。僕は英雄でもないし伝説の勇者でもない。だから前口上だってしないし、 美しい押韻や頭韻で活躍を修飾したりしない。
「ウィンティ。あの砦には人質とかいるかな?」
「うん。それなりにいると思うよ。百人はいないと思うけど」
「財宝は?」
「そりゃあるだろうね~。弱者から巻き上げて強者に媚びへつらって手に入れた、薄汚い金品が砦の腹の中にはたんまり詰まってるだろうさ」
よし、なら人質優先だな。
「うっし。んじゃあやりますか。プテュエラ、人質がいるみたいなんだけど場所とか分かる?」
「うむ、ちょっと待て……。ふむ。あそこの小屋に集められているな。ああ、どうやら盗賊たちの慰み者になっているようだ」
プテュエラが見下ろす方向には頑丈そうな石造りの建物があった。なるほど、あそこか。
「中の様子を風に乗せて送ろうか?」
「……一応お願い。ウィンティ、これから中の様子が聞こえるようになるけど驚かないようにね」
「えっ?」
「うむ。では送るぞ」
すると、風が耳元をなぞり、
次の瞬間――鼓膜を刺すような阿鼻叫喚が流れ込んできた。
「おい、動くなっつってんだろ!」
「やめて……お願い、ちゃんと動くから、乱暴しないで……あぐっ!」
「うるせぇ! 痛めつけた方がよく締まるんだよ!」
鈍い打撃音。
続いて、甲高い悲鳴。
「た、助けて……! 子どもだけは……!」
「お母さん! お母さん! たすけて!」
「へっ、ガキはガキで売りもんになるんだよ、安心しな!」
「だがまあ、後ろの穴くらいは味見しとくかあ?」
「おう、ちっせえうちにちゃんとほぐしておけば最高のケツ穴になるからな」
「やめて……子供だけは……私がやります、やりますから!」
「ははっ、見ろよ、こいつ顔真っ青だぜ!」
「クリソプレーズのババアは豚のクソでも食ってろ! おらぁっ!」
「おぶぅ!」
「お、お母さんっ……あ、い、いやだああああ! おしりにへんなものいれないでええええ! ぎゃっ!」
「ガキぃッ! 黙ってろ!」
怒号と泣き声が混ざり、笑いが渦を巻く。
その中で、金属の鎖が引きずられる音や、木箱を蹴り飛ばす乾いた音が響いた。
「あ、あたしのおまんこ、さ、裂けちゃった、あ、あはは……おしりと一緒……あは……もう戻らない……」
「やめてよぉ、ちんちんしゃぶらないでぇ……」
「いっぎぃっ! そ、そんなところに穴開けないでええええっ!」
「つ、次は豚ですか? は、はい。お任せください。何でもします。だからどうか、命だけは」
「豚は死ね!」
「ピギィっ! やめて、ぶたないで……ぶひ……ブヒ……」
逃れようのない恐怖の坩堝。
人質たちにとって、そこはまさに地獄だった。
そんな彼らを蹂躙する盗賊たちの声の端々に、恐怖と快楽がねじれ合った異様な温度があった。
「……もう……やだ……」
「へっ、まだ夜は長ぇぞ!」
「おいっ、膣穴もっと締め上げろっ!」
「ぐぼっ! ……は、はい。もっとおまんこ締めます……うぐっ」
「ゆるゆるなんだよ、これだからクリソプレーズの女はいけねえ」
「平和ボケして雌穴まで緩んでやがる」
ギャハハハ、と下卑た笑い声ガこだまする。
パチン。
不意に、風がぷつりと途切れた。
プテュエラが打ち切ったのだ。
代わりに、心臓の鼓動だけが耳の奥に残った。
「あるじくん、今のって?」
僕は頷き、息を整えた。
「うん、今現在進行形で行われてること」
「あちゃ~、酷い有様だねぇ。奴らにはきちんと地獄を見せないとね」
ウィンティは怒りを見せてはいたが、口調や態度は冷静そのものだった。
きっとこういうことはたくさんけいけんしてきたんだろうな。
でも、僕はそうではないのでそれなりにダメージ受けてるよ。
(やっぱりこういうのって、あるよなぁ……)
酷い有様だ。
バステンたちが討伐した盗賊ってのもこんな感じだったのだろうか。
一応クソ雑魚メンタルでやらせてもらってるので、割と精神にキテる。空中にいるから分からないかもしれないけど、脚がプルプルしてるもん。
(人が人を虐げる光景って、こんなにも醜くてしんどいもんなんだね)
……うん。よし。落ち着いた。
こんなものは、世界にない方が絶対にいいな。
はやく、根絶してしまおう。
「プテュエラ、相談なんだけど」
僕はゴッバオン砦をぶっ潰す計画を立て始めた。
ーーー
ゴッバオン砦の奥――薄汚れた石壁の一角に、ひときわ静かな部屋があった。
蝋燭の火が頼りなく揺れ、机の上には半分ほど空いた酒瓶と、粗末な木製のコップが置かれている。
その前で、リーガンは額を押さえていた。
彼はレスバトール王国所属の軍人。かつては誇り高く、仲間からも信頼の厚い男だった。そしてなによりも有能な男だった。
だが今、その肩章も軍服もなく、髑髏の刺繍が縫い込まれた盗賊団幹部の上着を身にまとっている。それは下っ端たちから見たら憧れの衣装だったが、彼からしてみれば屈辱と怒り、後悔の象徴だった。
先ほど繰り広げられた会話を思い出す。
『よう、リーガン! 収容してる女どもだがな、何人かぶっ壊しちまった! ガハハ! また適当に補充しといてくれや!』
『……お頭、あれは大事な商品なんだから傷つけられちまうと困りますぜ』
『うるせぇ!』
『……っぐはッ!』
『てめえよぉ、誰に口聞いてやがる? 千人規模の大盗賊団、叫喚党の大頭目ゴッバオン様だぞぉ!? おらぁっ!』
『っガハッ!』
『拾ってやって、副頭目にしてやった恩を忘れやがって! てめえは大人しく言うこと聞いてりゃいいんだよ! 分かったな!?』
『くっ……分かったよお頭……』
『ぺっ! 分かりゃいいんだよ、分かりゃな。あ~次は気分治しにガキでもぶっ壊してみっかなぁ! 一桁のガキの膣肉をよぉ、親の前でこじ開けると、いい声で鳴くんだわ……たまんねえよなぁ! グワッハッハァッ!』
『ぐ……』
「あの野郎、本気でぶん殴りやがって……」
天井からは二日前の雨漏りの音。
外からは、叫喚党の連中の下卑た笑いと、呻き声が絶え間なく響いていた。
彼はその音に耳を塞ぐように、酒をあおる。
「何が大盗賊団だ。ここまで大きくしたのは俺のおかげだろうが……」
ゴッバオンは図体がデカくてと腕力が強いだけの能無しだ。大規模な組織を作り上げる能力などない。
ぐびり、と酒を煽る。
「とはいっても、こんな盗賊団、大きくしたところで無辜の民を傷つけるだけだがな……いったい何人の人々が傷ついたんだ……俺の、俺のせいで……」
酒を飲む手は止まらない。
もとより正義感の強いリーガンにとって、国のためとは言え隣国の無辜の民を虐げる今の仕事は、拷問に等しいようなものだった。
「つまり俺は、大罪人ってわけだ……はは……」
リーガンは捕らえたクリソプレーズの母子たちの顔を思い出す。
「……俺にも、同じくらいの……妻と子がいるのに……」
酒が喉を通るたび、内臓の底が焼けるように痛んだ。
罪悪感とともに、胃がきしむ。
彼女たちの絶望。
母娘の日常を引き裂いたのは、他ならぬリーガンの手だ。
「クソッ、家族さえ人質に取られていなけりゃこんな仕事……!」
ダンッ! と机に拳を打ち付ける。打ち付けたところは、もう何度も同じことを繰り返したせいで軽くヒビが入っており、拳も擦り切れて血が滲んでいる。
「アイリス、リーア、元気にしているだろうか……お前たちが無事なら……それだけで、それだけで……」
故郷の妻子の顔を思う。
何よりも愛している妻と、かけがえのない娘。
決して失ってはいけない者たち。
彼女たちの顔はぐにゃぐにゃと変形し、絶望の表情へ移り変わっていく。
「う、うわぁぉぁぁぁっ!
やめろ、やめてくれえぇっ! アイリス、リーア! うわぁぁぁっ!」
錯乱し髪の毛を掻きむしる。
「間違ってる……こんなことは、間違ってる……」
掠れた声が、湿った石壁に吸い込まれていく。
人質たちに恐怖を植え付けるよう命じたのは、自分だった。
軍からの指示であり、士気維持のための演出でもある――そう言い訳をしながらも、
泣き叫ぶ子どもの顔がまぶたに焼きついて離れなかった。
「……俺は、地獄に落ちるだろうな」
安酒を一気に飲み干し、甘くも苦い痺れに酔う。
コップを置き、顔を両手で覆う。
指の隙間から覗く目は、深い憔悴の色を帯びていた。
彼の背後、壁際には、封蝋のされた小包がひとつ置かれている。
レスバトール王国から届いたものだ。
中身を開けなくても分かっていた――次の命令書だ。
家族を人質に取られた彼には、従う以外の選択肢はない。
拒めば、妻と娘の首が城門に晒される。
リーガンは震える手で酒瓶を掴み、直接口をつけた。
舌の上を焼くアルコールの痛みが、かろうじて彼を現実につなぎ止めている。
外では、また誰かの悲鳴が上がった。
それを聞きながら、リーガンは唇を噛み、声にならない祈りを洩らした。
「……壊してくれ……」
血を吐くように言葉を絞り出す。
それは神に向けた言葉ではない。
「もう、なんでもいい……この地獄を……悪夢を……誰でもいい、ぶっ壊してくれ……」
もう何度も呟いたかわからない、呪詛のような祈りのような、切実な言葉。いつものようにそれは壁の染みに吸い込まれて消えた──はずだった。
──ドゴォォォォン!
重低音が砦を震わせ、床の石が微かに波打った。
空気が押し出され、蝋燭の炎が全部いっせいに震えては消え、また戻る。誰もが一瞬、時を止められたように固まった。
そんな中リーガンただ一人は、さっと反射的に防御態勢を取り、こんな状況でも手入れを欠かさなかった剣を手に取る。
「な、なんだ!?」
「敵襲! 敵襲!」
「武器を持てぇ!」
声が連鎖し、盗賊たちは慌ただしく右往左往し始めた。
裸で上半身を晒した奴、まだ酒を手放さずに目を血走らせる奴、甲高い笑い声で何かを叫ぶ奴。
泥だらけの足で廊下を駆け回り、木桶がひっくり返り、酒が石畳に広がって銀色に光る。砦の中は一瞬で雑踏と喧騒の坩堝となった。
リーガンはよろめきながら扉の外へと出た。足が震えている。酒のせいか、罪のせいか、それとも砦全体を揺るがす音のせいか──理由は分からない。ただ、外に出たときに目にした光景は、彼の胸を一瞬で凍らせた。
あの巨大なゴッバオン砦の塔が。
宙に浮いて高速回転していた。
12
あなたにおすすめの小説
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる