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フルネルソン
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「ねえ、アルフィン。ここの工程なんだけど……」
資料を片手に現れたシルビアが、部屋の入り口で立ち止まる。
(あ、やべ)
僕は本能的に危機を予感した。これはマズイ気がする。
そして、彼女は僕とアルフィンがぴったりと寄り添い合っているのを見て、
「……あっ」と小さな声を漏らし、手元の紙束を取り落とす。
ぱさり、と床に散らばる資料。
その瞬間、アルフィンはぴくっと肩を揺らし、驚いたようにシルビアを見る。
でも、すぐに──
口元に意地の悪い笑みを浮かべて、僕にぐい、と身体を預けてきた。
「……うふ、やだなあ御主人様。
こんなふうに腕の中でボクを甘やかしてくれるなんて、もう……好きになっちゃうよ?」
頬を赤らめながらも、目はシルビアをじっと見つめている。
その視線には、意図的な挑発が込められていた。
そして、首元を指先でそっと撫でながら、
さも“わざとらしく”チョーカーを見せつけるように、顎を軽く上げて言った。
「見てよ、シルビア。
ボク、御主人様から……素敵な首輪、もらっちゃったんだ」
シルビアの顔が、見る見るうちに赤くなっていく。
怒りか、羞恥か、あるいはその両方か。僕には分からない。唇が震え、目が潤み、何かを言おうとして……
……でも。
彼女はそれを堪えた。何も言わなかった。
怒りを飲み込むように、ギリ、と奥歯を噛み、
それから、どこか悲しげな、寂しげな表情へと変わった。
「……そう、良かったわね」
短くそう言って、床に散らばった紙をかき集めもせず、
シルビアはそのまま、背を向けて部屋を出ていってしまった。
パタン、と扉が閉まる音。
あ、あれ……? ちょっと待って、なんかすごく、空気が……。
「う、うわぁ……」
なんか頭の奥がひんやりします。
えーっと、えーっと。ちょっとまってね、整理します。
僕とアルフィンが抱き合ってる→御主人様と奴隷だから問題なし。
シルビアがその光景を目撃する→シルビアは僕のビジネスパートナー。アルフィンは彼女の同僚兼生意気部下。うん、問題なし。
?????
テンパる僕に向けて、アルフィンの面白そうな、でも少し呆れたような声が届いた。
「……はぁ、さっさと追いかけなよ。
で、プレゼント渡してくるといいよ。そうだね、さっき鑑定した“ミストレス”なんか、ぴったりなんじゃない?」
彼女は首元のチョーカーを指で撫でながら、
ちらりと目だけこちらに寄越して、ニヤリと笑った。
……すごく不安になる笑顔だ。
「ちょっとまって。今思考が追いついた。なんでさっきシルビアを挑発するようなこと言ったんだよ!」
「そんなの面白そうだからに決まってるじゃないか」
こ、この生意気奴隷がぁ~~~ッ。
「はははっ! 何その顔! 餌取られて悔しがるゴブリンみたいだよ、頭悪そうだなあ! いや、頭悪くて気持ち悪いのか! あはははっ! 御主人様可哀想だなぁ~っ、はー、面白い。仕方ないなぁ、上位者たるボクがちゃんとお世話してあげなきゃね」
僕を指を指して笑うアルフィン。
「とにかく早く行ってきなよ。シルビアに会って、事情話して、とにかくその短剣を渡しちゃえばいい。そしたら、きっとうまくいくはずだから」
にたにたと笑い、心底楽しそうだ。
「おい、本当に大丈夫か? 君すごい悪い顔してるんだけど」
「は? 失礼だな。元からこの激カワクール顔なんだよ。御主人様の潰れたゴブリン顔とは違うの。ほら、行ってきなって」
ぐいぐいと押されて部屋から追い出されてしまった。
ーー
「シルビア、ちょっと待って」
シュン!
僕はずかずかと速歩きで去っていく彼女の前に、練喚功を使って先回りする。
「……な、なに?」
シルビアは一瞬動揺していたけど、すぐに不機嫌そうな声色で返事してきた。
いかにも「わたし不機嫌なんだけど? 怒ってるんだけど?」っていうオーラが漂っている。腕組みして指をトントン叩いている。
「さっきの、ちゃんと説明するよ」
「別に説明なんていらないけど」
「まあ、聞いて。なんか誤解されるような場面だったのは分かってる。
でも、あれはアルフィンに魔道具の鑑定をしてもらっててさ。そのチョーカーが彼女にちょうど合うものだったから、首につけただけなんだ」
「……へぇ。あんなにしっかり抱き合ってねえ?」
「うっ」
ふてくされたような目。じとっと刺さるような視線。
……うん、変に取り繕うほうがこじれそうだ。
「そうだね……しっかり抱き合ってしまったね。それはまあ、奴隷と主人とのKENZENなスキンシップということで、なんとか」
「はぁ……」
シルビアは大きくため息をついた。
そして髪の先を指でくるくるといじりながら、
下を向いて、絞り出すように言った。
「……別にいいよ。だって、私はケイの仕事仲間ってだけで、他になんかあるわけじゃないし。ケイはなんも悪くないから、気にしないで」
その口振りは、ひどく淡々としていた。
ただ一見怒っているようだけど、よく見ると、落ち込んでいる自分を悟らせないようにあえてそういう話し方をしているのだと分かった。
さすがに僕もここで「あ、よかった! じゃあ気にしないでおくね! いやあシルビアは話がわかるなあ!」なんて言うクズではないっす。別ベクトルのクズですけど。
「シルビア……」
僕はそっと彼女に近づいて、視線を合わせる。彼女はちょっとだけ後ろに下がる。うっ、つらい。
僕は懐からミストレスを取り出す。
(アルフィン頼むぞマジで)
「本当は、これを君に渡したかったんだよ。
この魔道具。“ミストレス”って名前なんだけど、ダンジョンで見つけてね。
君に似合うと思って。だから、詳細をアルフィンに見てもらってただけなんだ」
「…………ふーん?」
シルビアは僕の顔をちらりと見上げた。
それ以上の言葉はなかったけれど、その目にはわずかな揺らいでいる。
僕は黙って、懐からその短剣を取り出し、彼女の前に差し出した。
「僕から君に、この短剣を。君の元にあれば、きっと役に立つと思うんだ。よかったら大切にして欲しい……受け取ってくれるかい?」
「……!?……うえっ? た、短剣? え、なっ、なっ……」
反応は劇的だった。
言いかけたシルビアの顔が、みるみる赤くなっていく。
「……な、なんで……そんな、突然……っ!」
表情が、目まぐるしく変わる。
驚き、戸惑い、拒絶、喜び、羞恥。
まるで感情が次々に顔に浮かんでは消え。
「~~~~っ!!」
シルビアは短剣を何度も受け取るか受け取るまいか、手を出したり引っ込めたりした。
僕はシルビアの奇行についていけず、ポカンと眺めている。
それが何回か繰り返されたあと。
「~~~あーーーーっ、もう!!!! なんなのよっ!」
シルビアはものすごい形相で叫んだ。
……なんだろうこの表情?
怒ったような照れているようなものすごい形相で、叫んだあと、短剣を“バシッ”とひったくる。
で、僕に背を向けて、大股でスタスタと去っていった。
取り残された僕。
え、なにこれ。
(な、なんであんな反応だったんだろう……)
渡しただけで、まさかあそこまで顔を真っ赤にして取り乱すとは……。
シルビア、実は短剣が苦手だったとか? あるいは、どこかで見た嫌な思い出の品とか? だとしたら特大の地雷でゲームオーバーなんだけど。
いや、それにしては、嬉しそうな反応もあったように思う。
(まさか、あの短剣に、なんか特別な効果でもあるのか? でもアルフィンが鑑定した感じだと、精神に作用するようなものはなかった……)
なんだかもやもやしたまま、僕はアルフィンのところに戻った。
机の向こうでは、アルフィンが頬杖をついてチョーカーの装飾をつまんでいじくりながら、意地の悪い笑い方をしていた。
「……おかえり、御主人様。どうだった? ちゃんと渡せた?」
「ああ、一応ね。機嫌直ったような直ってないような……でもなんか変な反応されてさ。短剣渡したらいきなり顔真っ赤にして、逃げるように行っちゃって……あれ、なに?」
アルフィンは僕の顔をじっと見て、
そのあと、プッと目を細めて口元を歪めてくつくつと笑う
「……くっくっく。御主人様さぁ、ほーんと何も知らないんだねえ。ばーか。未婚の女性に短剣渡すのって特別な意味があるんだよ」
うわっ、やっぱり裏があったか。
にしてもこいつ。さすがに馬鹿にし過ぎじゃないか?
「……アルフィン。ことと次第によってはただでは済まさないよ」
少し低い声で言うと、彼女はビクンと腰を跳ねさせ「……んんっ!」ぶるっと身を震わせた。
「ふふ……。ただでは済まさない? じゃあどうしてくれるのかな?」
「ラミアルカとサンドリアを呼んで、この前の調教が霞むほどの絶頂地獄に君を叩き込む。僕のすべてをもって君の尊厳を破壊して、イキ殺してあげるよ」
そう言うと、アルフィンは「あ、ああっ……!」と身体を掻き抱いて、のけぞった。“くちゅ……っ”といやらしい水音が腰のあたりから聞こえる。
アルフィンは恍惚の表情で言う。
「……うふふ、想像しただけでちょっといっちゃったよ。もし、ボクを処刑する時が来たら、それでお願いするね」
こいつ……無敵かよ。なんか久しぶりに他人にドン引きした気がする。
「で、短剣を渡すことの意味だけど」
アルフィンは勿体ぶりながら言った。
「まあ、端的に言うと“古風なプロポーズ”だね」
「は?」
頭の中で、カラカラと何かが崩れる音がした。
「短剣を渡すってことはね、“この短剣で陰毛を剃り上げて、おれ以外の誰にも見せるな。そして、おれの分身と思って肌見放さず持ち歩け。いざという時は、それで自害しろ”っていう意味があるんだよ。戦場に赴く戦士が、故郷に残す恋人に行っていた習慣、験担ぎがそのまま求婚になったんだねえ。今でもそれなりに残ってる求婚方法さ。いやー風習って面白いよね、御主人様?」
「……っはあっ!?」
僕は思わず、天井を仰いで叫んだ。
ぷ、プロポーズて。こ、こいつやりやがった。僕をハメやがった。ハメルクラルク、アルフィンに……。
「ぷーっ、あふふっ! ばーか! 御主人様、ばーか!」
アルフィンはがっくりうなだれる僕の頭上から、死体蹴りならぬ死体罵りをおみまいしてくる。実に楽しそうで愉悦ってる。
「なんでこんなことを……」
「はぁ? あのねえ、君たち二人ったらいい大人なのに、いつまでもうじうじうじうじ、焦れったいんだよ。さっさとくっついて欲しいんだよね。シルビアはまだ見れる美人だからともかく、御主人様のキモ焦れ顔を毎日拝むのは仕事上のストレスなの。分かった?」
僕の後頭部をぺちぺち叩きながらネチネチ嫌味を言ってくる。
(で、でも一応よかれと思ってやってくれたのか)
く、ならば……ここは我慢するか……。
ん? 待てよ。
「……アルフィン。もしかして奴隷にチョーカー渡すことにも意味あったりする?」
「わぁ、よく気づいたね脳みそ空っぽ御主人様。もちろん意味はあるよ。それはね」
アルフィンは僕の耳をかぷりと甘噛みしながら、ぺろっと舐めて言った。
「異性の奴隷の首に、主人が直接チョーカーをはめること。それは“一生奴隷として飼ってやる。だからおれの子を産み続けろ”っていう意味だよ。
ちなみにこれ、専属夜伽契約を結ぶって意味もあるから、御主人様はもうボク以外の女の人と寝ちゃだめだからね? 責任とってよね。御主人様の方からチョーカーハメてくれたんだからさ」
そして、アルフィンは「くすくす、ばーか、御主人様のばーか……あれ、ちょっとてっぺん薄くなってる……?」と耳元でささやき続けた。
ブチッ。
「誰がてっぺんスカスカじゃあッ!」
僕は勢いよく立ち上がりアルフィンの頰を張った。
バシッ!
「……いつっ!」
そのままうつ伏せに倒れ込んだ彼女のズボンを引きずり下ろし、紫のシースルーパンツをあらわにさせる。
その真ん中、もっこりと主張する僕のちんぽの大きさを模して彼女の尻穴にぶっ刺さっている“枝くんディルド”をむんず、と掴んだ。
(枝くん! トランスフォーム!)
すると、彼は「……!」と元気よく返事して、アルフィンの性器化した腸内の中で注文通りの形に形態変化していく。
「う、な、なに……これっ、お腹の中で変化して……っ」
アルフィンの苦しそうな声を無視し、形態変化の終わった枝くんを、勢いよく“引っこ抜く”。
──ずりゅろろろろりゅごゅびゅりゅりゅぷゅーっぽぉんっっっ!
およそ人の音から発せられる音とは思えないような音。
アルフィンの尻穴から黒光りした枝くんが、まるで“海ぶどう”のように丸い房で、腸オナホを削り取りながらまろびでた。
「っっっっ! んぼぉおおっっ! ぉ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!! んほぉぉぉおおっ!!」
それまでの生意気強気顔が嘘のように崩れ、あっという間に絶頂汚喘ぎ奴隷に成り下がる。
「……夕食の時に、邪魔されたくないから、集中的にいくよ。徹底的にね」
震える耳元をがぶりと噛みながら言うと、「や、やめへ……」とか細い声が聞こえてきた。
もちろん無視。
僕は小柄なアルフィンを後ろから羽交い締めにして両足を抱え上げ、その腕を彼女の後頭部でガッチリ組む。
いわゆるフルネルソンだ。
アルフィンのゆるがばの両穴だけが無防備にさらされるが、彼女は動くことができない。
「あ、あぁ……」
アルフィンは鼻水と涙で顔をグシャグシャにしながら何か言うけど、聞こえない。
「枝くん。僕が押さえつけてるから、その間に生意気な尻穴を掘削してくれる? そうだな、夕食のちょっと前くらいまでやろっか」
「……!」
息の合ったプレーで、枝くんがアルフィンのアナルフィンに狙いを定める。
「む、むりぃ、し、しんひゃう……」
「だめです」
──ぶちゅっ、ぶちりゅっ、ぶりりゅりゅぷぷぽぽっ!
枝くんによる容赦ない掘削ピストンが始まった。
「ひぐぅぅっっ!! ふぎゃああああっっっ!! ぴぎゃああっっ!!」
腸液と愛液と鼻水、涙を飛び散らせ、首を振りまくるアルフィン。でも、ガッチリ固定して離さない。
(ふぅ、まったく。ちんちんがいくらあっても足りないぜ)
もちろん、アルフィンの痴態を間近で見ているのにギンギンにフルボッキしており、ガンガンギギン、チンポマンだ。
しかし今はサンドリアの霧穴を装着しているので、この場に勃起ちんぽはない。霧穴の向こうで、僕の勃起ちんちんはサンドリアのむかで膣内でぎゅんぎゅんに暴れ狂っており、
(わぁっ、ケイのおちんちん、元気いっぱいだぁっ♡)
と言わんばかりに、ちゅうちゅう吸い付いてくる。これがまた低刺激のふわふわ感覚で、ずっと甘く焦らされているため、さらにギンギンになってしまうのだった。
(でも……今宵の精子はぜんぶ、シルビアに出したいんだ)
僕はそう心に決めていた。今朝、彼女から言われたこと、さっきのこと。すべてが今夜に集約しているような気がする。
(今日、シルビアに……一歩踏み込もう)
身体はとっくにおせっせしてるのに、お互い心はすれ違ってばかりだったし。
「……うん! そしたら夕食まで寝よう!」
僕はフルネルソンで淫虐固定しているアルフィンを、今度は駅弁状態にして抱えあげる。
そのままソファにいって、ぴゃあぎゃあ喚いて汁まみれのアルフィンを布団代わりに横になる。
「っぎゃぁぁぁっ!! にゃぁっ、やだぁぁぁぁっっ!! ……んみゅっ!」
「布団にしてはうるさすぎるか……まあ暖か肉布団としては及第点だな」
痙攣半目ピクピク白目かつ鼻水ぐしゃりよだれじゅるりの崩壊クールフェイスを舐め回し、うるさい口をキスで塞ぐ。
アルフィンの生意気顔が崩壊していく様を特等席で眺めるのは、なかなか乙なものだ。
ついでにぶりゅぶる震える、紫ショーツに包まれた尻をさすったり、揉んだりしていたら、だんだんと落ち着いて眠くなってきた。
「かひゅ……っ、かひゅっ」
ぬぷっ、ぬちゅ、ずぷっ、ずりゅっ、じゅぼっ!
枝くんの容赦ない掘削ピストンにアルフィンの尻オナホは肥大化して裏返っている。
「あ、枝くん。僕寝るから、省エネ甘やかしピストンモードでお願い」
「……!」
りょ、とでも言いたげに枝を振ると、
にゅくっ……にちぃっ……ぬちゅっ……
というゆっくりとしたピストンに変わった。
「あ、あ゛~~っ……あ゛~~っ」
アルフィンは間延びした快楽声を一定間隔で上げながら、無意識のうちに僕の下に吸い付いてきた。腰もいい感じにカクついて、全身もあったかい。バイブモードまで備えているとは、人力マッサージチェアだな。ちょっと臭いけど。
「枝くん、夕食前くらいになったら起こしてくれる?」
りょ、と枝をふりふりディルドをにゅぽにゅぽする枝くんと、甘イキよだれサーバーと化しているアルフィンの体液をごくごくぺろぺろ飲みながら、僕は束の間の眠りについた。
資料を片手に現れたシルビアが、部屋の入り口で立ち止まる。
(あ、やべ)
僕は本能的に危機を予感した。これはマズイ気がする。
そして、彼女は僕とアルフィンがぴったりと寄り添い合っているのを見て、
「……あっ」と小さな声を漏らし、手元の紙束を取り落とす。
ぱさり、と床に散らばる資料。
その瞬間、アルフィンはぴくっと肩を揺らし、驚いたようにシルビアを見る。
でも、すぐに──
口元に意地の悪い笑みを浮かべて、僕にぐい、と身体を預けてきた。
「……うふ、やだなあ御主人様。
こんなふうに腕の中でボクを甘やかしてくれるなんて、もう……好きになっちゃうよ?」
頬を赤らめながらも、目はシルビアをじっと見つめている。
その視線には、意図的な挑発が込められていた。
そして、首元を指先でそっと撫でながら、
さも“わざとらしく”チョーカーを見せつけるように、顎を軽く上げて言った。
「見てよ、シルビア。
ボク、御主人様から……素敵な首輪、もらっちゃったんだ」
シルビアの顔が、見る見るうちに赤くなっていく。
怒りか、羞恥か、あるいはその両方か。僕には分からない。唇が震え、目が潤み、何かを言おうとして……
……でも。
彼女はそれを堪えた。何も言わなかった。
怒りを飲み込むように、ギリ、と奥歯を噛み、
それから、どこか悲しげな、寂しげな表情へと変わった。
「……そう、良かったわね」
短くそう言って、床に散らばった紙をかき集めもせず、
シルビアはそのまま、背を向けて部屋を出ていってしまった。
パタン、と扉が閉まる音。
あ、あれ……? ちょっと待って、なんかすごく、空気が……。
「う、うわぁ……」
なんか頭の奥がひんやりします。
えーっと、えーっと。ちょっとまってね、整理します。
僕とアルフィンが抱き合ってる→御主人様と奴隷だから問題なし。
シルビアがその光景を目撃する→シルビアは僕のビジネスパートナー。アルフィンは彼女の同僚兼生意気部下。うん、問題なし。
?????
テンパる僕に向けて、アルフィンの面白そうな、でも少し呆れたような声が届いた。
「……はぁ、さっさと追いかけなよ。
で、プレゼント渡してくるといいよ。そうだね、さっき鑑定した“ミストレス”なんか、ぴったりなんじゃない?」
彼女は首元のチョーカーを指で撫でながら、
ちらりと目だけこちらに寄越して、ニヤリと笑った。
……すごく不安になる笑顔だ。
「ちょっとまって。今思考が追いついた。なんでさっきシルビアを挑発するようなこと言ったんだよ!」
「そんなの面白そうだからに決まってるじゃないか」
こ、この生意気奴隷がぁ~~~ッ。
「はははっ! 何その顔! 餌取られて悔しがるゴブリンみたいだよ、頭悪そうだなあ! いや、頭悪くて気持ち悪いのか! あはははっ! 御主人様可哀想だなぁ~っ、はー、面白い。仕方ないなぁ、上位者たるボクがちゃんとお世話してあげなきゃね」
僕を指を指して笑うアルフィン。
「とにかく早く行ってきなよ。シルビアに会って、事情話して、とにかくその短剣を渡しちゃえばいい。そしたら、きっとうまくいくはずだから」
にたにたと笑い、心底楽しそうだ。
「おい、本当に大丈夫か? 君すごい悪い顔してるんだけど」
「は? 失礼だな。元からこの激カワクール顔なんだよ。御主人様の潰れたゴブリン顔とは違うの。ほら、行ってきなって」
ぐいぐいと押されて部屋から追い出されてしまった。
ーー
「シルビア、ちょっと待って」
シュン!
僕はずかずかと速歩きで去っていく彼女の前に、練喚功を使って先回りする。
「……な、なに?」
シルビアは一瞬動揺していたけど、すぐに不機嫌そうな声色で返事してきた。
いかにも「わたし不機嫌なんだけど? 怒ってるんだけど?」っていうオーラが漂っている。腕組みして指をトントン叩いている。
「さっきの、ちゃんと説明するよ」
「別に説明なんていらないけど」
「まあ、聞いて。なんか誤解されるような場面だったのは分かってる。
でも、あれはアルフィンに魔道具の鑑定をしてもらっててさ。そのチョーカーが彼女にちょうど合うものだったから、首につけただけなんだ」
「……へぇ。あんなにしっかり抱き合ってねえ?」
「うっ」
ふてくされたような目。じとっと刺さるような視線。
……うん、変に取り繕うほうがこじれそうだ。
「そうだね……しっかり抱き合ってしまったね。それはまあ、奴隷と主人とのKENZENなスキンシップということで、なんとか」
「はぁ……」
シルビアは大きくため息をついた。
そして髪の先を指でくるくるといじりながら、
下を向いて、絞り出すように言った。
「……別にいいよ。だって、私はケイの仕事仲間ってだけで、他になんかあるわけじゃないし。ケイはなんも悪くないから、気にしないで」
その口振りは、ひどく淡々としていた。
ただ一見怒っているようだけど、よく見ると、落ち込んでいる自分を悟らせないようにあえてそういう話し方をしているのだと分かった。
さすがに僕もここで「あ、よかった! じゃあ気にしないでおくね! いやあシルビアは話がわかるなあ!」なんて言うクズではないっす。別ベクトルのクズですけど。
「シルビア……」
僕はそっと彼女に近づいて、視線を合わせる。彼女はちょっとだけ後ろに下がる。うっ、つらい。
僕は懐からミストレスを取り出す。
(アルフィン頼むぞマジで)
「本当は、これを君に渡したかったんだよ。
この魔道具。“ミストレス”って名前なんだけど、ダンジョンで見つけてね。
君に似合うと思って。だから、詳細をアルフィンに見てもらってただけなんだ」
「…………ふーん?」
シルビアは僕の顔をちらりと見上げた。
それ以上の言葉はなかったけれど、その目にはわずかな揺らいでいる。
僕は黙って、懐からその短剣を取り出し、彼女の前に差し出した。
「僕から君に、この短剣を。君の元にあれば、きっと役に立つと思うんだ。よかったら大切にして欲しい……受け取ってくれるかい?」
「……!?……うえっ? た、短剣? え、なっ、なっ……」
反応は劇的だった。
言いかけたシルビアの顔が、みるみる赤くなっていく。
「……な、なんで……そんな、突然……っ!」
表情が、目まぐるしく変わる。
驚き、戸惑い、拒絶、喜び、羞恥。
まるで感情が次々に顔に浮かんでは消え。
「~~~~っ!!」
シルビアは短剣を何度も受け取るか受け取るまいか、手を出したり引っ込めたりした。
僕はシルビアの奇行についていけず、ポカンと眺めている。
それが何回か繰り返されたあと。
「~~~あーーーーっ、もう!!!! なんなのよっ!」
シルビアはものすごい形相で叫んだ。
……なんだろうこの表情?
怒ったような照れているようなものすごい形相で、叫んだあと、短剣を“バシッ”とひったくる。
で、僕に背を向けて、大股でスタスタと去っていった。
取り残された僕。
え、なにこれ。
(な、なんであんな反応だったんだろう……)
渡しただけで、まさかあそこまで顔を真っ赤にして取り乱すとは……。
シルビア、実は短剣が苦手だったとか? あるいは、どこかで見た嫌な思い出の品とか? だとしたら特大の地雷でゲームオーバーなんだけど。
いや、それにしては、嬉しそうな反応もあったように思う。
(まさか、あの短剣に、なんか特別な効果でもあるのか? でもアルフィンが鑑定した感じだと、精神に作用するようなものはなかった……)
なんだかもやもやしたまま、僕はアルフィンのところに戻った。
机の向こうでは、アルフィンが頬杖をついてチョーカーの装飾をつまんでいじくりながら、意地の悪い笑い方をしていた。
「……おかえり、御主人様。どうだった? ちゃんと渡せた?」
「ああ、一応ね。機嫌直ったような直ってないような……でもなんか変な反応されてさ。短剣渡したらいきなり顔真っ赤にして、逃げるように行っちゃって……あれ、なに?」
アルフィンは僕の顔をじっと見て、
そのあと、プッと目を細めて口元を歪めてくつくつと笑う
「……くっくっく。御主人様さぁ、ほーんと何も知らないんだねえ。ばーか。未婚の女性に短剣渡すのって特別な意味があるんだよ」
うわっ、やっぱり裏があったか。
にしてもこいつ。さすがに馬鹿にし過ぎじゃないか?
「……アルフィン。ことと次第によってはただでは済まさないよ」
少し低い声で言うと、彼女はビクンと腰を跳ねさせ「……んんっ!」ぶるっと身を震わせた。
「ふふ……。ただでは済まさない? じゃあどうしてくれるのかな?」
「ラミアルカとサンドリアを呼んで、この前の調教が霞むほどの絶頂地獄に君を叩き込む。僕のすべてをもって君の尊厳を破壊して、イキ殺してあげるよ」
そう言うと、アルフィンは「あ、ああっ……!」と身体を掻き抱いて、のけぞった。“くちゅ……っ”といやらしい水音が腰のあたりから聞こえる。
アルフィンは恍惚の表情で言う。
「……うふふ、想像しただけでちょっといっちゃったよ。もし、ボクを処刑する時が来たら、それでお願いするね」
こいつ……無敵かよ。なんか久しぶりに他人にドン引きした気がする。
「で、短剣を渡すことの意味だけど」
アルフィンは勿体ぶりながら言った。
「まあ、端的に言うと“古風なプロポーズ”だね」
「は?」
頭の中で、カラカラと何かが崩れる音がした。
「短剣を渡すってことはね、“この短剣で陰毛を剃り上げて、おれ以外の誰にも見せるな。そして、おれの分身と思って肌見放さず持ち歩け。いざという時は、それで自害しろ”っていう意味があるんだよ。戦場に赴く戦士が、故郷に残す恋人に行っていた習慣、験担ぎがそのまま求婚になったんだねえ。今でもそれなりに残ってる求婚方法さ。いやー風習って面白いよね、御主人様?」
「……っはあっ!?」
僕は思わず、天井を仰いで叫んだ。
ぷ、プロポーズて。こ、こいつやりやがった。僕をハメやがった。ハメルクラルク、アルフィンに……。
「ぷーっ、あふふっ! ばーか! 御主人様、ばーか!」
アルフィンはがっくりうなだれる僕の頭上から、死体蹴りならぬ死体罵りをおみまいしてくる。実に楽しそうで愉悦ってる。
「なんでこんなことを……」
「はぁ? あのねえ、君たち二人ったらいい大人なのに、いつまでもうじうじうじうじ、焦れったいんだよ。さっさとくっついて欲しいんだよね。シルビアはまだ見れる美人だからともかく、御主人様のキモ焦れ顔を毎日拝むのは仕事上のストレスなの。分かった?」
僕の後頭部をぺちぺち叩きながらネチネチ嫌味を言ってくる。
(で、でも一応よかれと思ってやってくれたのか)
く、ならば……ここは我慢するか……。
ん? 待てよ。
「……アルフィン。もしかして奴隷にチョーカー渡すことにも意味あったりする?」
「わぁ、よく気づいたね脳みそ空っぽ御主人様。もちろん意味はあるよ。それはね」
アルフィンは僕の耳をかぷりと甘噛みしながら、ぺろっと舐めて言った。
「異性の奴隷の首に、主人が直接チョーカーをはめること。それは“一生奴隷として飼ってやる。だからおれの子を産み続けろ”っていう意味だよ。
ちなみにこれ、専属夜伽契約を結ぶって意味もあるから、御主人様はもうボク以外の女の人と寝ちゃだめだからね? 責任とってよね。御主人様の方からチョーカーハメてくれたんだからさ」
そして、アルフィンは「くすくす、ばーか、御主人様のばーか……あれ、ちょっとてっぺん薄くなってる……?」と耳元でささやき続けた。
ブチッ。
「誰がてっぺんスカスカじゃあッ!」
僕は勢いよく立ち上がりアルフィンの頰を張った。
バシッ!
「……いつっ!」
そのままうつ伏せに倒れ込んだ彼女のズボンを引きずり下ろし、紫のシースルーパンツをあらわにさせる。
その真ん中、もっこりと主張する僕のちんぽの大きさを模して彼女の尻穴にぶっ刺さっている“枝くんディルド”をむんず、と掴んだ。
(枝くん! トランスフォーム!)
すると、彼は「……!」と元気よく返事して、アルフィンの性器化した腸内の中で注文通りの形に形態変化していく。
「う、な、なに……これっ、お腹の中で変化して……っ」
アルフィンの苦しそうな声を無視し、形態変化の終わった枝くんを、勢いよく“引っこ抜く”。
──ずりゅろろろろりゅごゅびゅりゅりゅぷゅーっぽぉんっっっ!
およそ人の音から発せられる音とは思えないような音。
アルフィンの尻穴から黒光りした枝くんが、まるで“海ぶどう”のように丸い房で、腸オナホを削り取りながらまろびでた。
「っっっっ! んぼぉおおっっ! ぉ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!! んほぉぉぉおおっ!!」
それまでの生意気強気顔が嘘のように崩れ、あっという間に絶頂汚喘ぎ奴隷に成り下がる。
「……夕食の時に、邪魔されたくないから、集中的にいくよ。徹底的にね」
震える耳元をがぶりと噛みながら言うと、「や、やめへ……」とか細い声が聞こえてきた。
もちろん無視。
僕は小柄なアルフィンを後ろから羽交い締めにして両足を抱え上げ、その腕を彼女の後頭部でガッチリ組む。
いわゆるフルネルソンだ。
アルフィンのゆるがばの両穴だけが無防備にさらされるが、彼女は動くことができない。
「あ、あぁ……」
アルフィンは鼻水と涙で顔をグシャグシャにしながら何か言うけど、聞こえない。
「枝くん。僕が押さえつけてるから、その間に生意気な尻穴を掘削してくれる? そうだな、夕食のちょっと前くらいまでやろっか」
「……!」
息の合ったプレーで、枝くんがアルフィンのアナルフィンに狙いを定める。
「む、むりぃ、し、しんひゃう……」
「だめです」
──ぶちゅっ、ぶちりゅっ、ぶりりゅりゅぷぷぽぽっ!
枝くんによる容赦ない掘削ピストンが始まった。
「ひぐぅぅっっ!! ふぎゃああああっっっ!! ぴぎゃああっっ!!」
腸液と愛液と鼻水、涙を飛び散らせ、首を振りまくるアルフィン。でも、ガッチリ固定して離さない。
(ふぅ、まったく。ちんちんがいくらあっても足りないぜ)
もちろん、アルフィンの痴態を間近で見ているのにギンギンにフルボッキしており、ガンガンギギン、チンポマンだ。
しかし今はサンドリアの霧穴を装着しているので、この場に勃起ちんぽはない。霧穴の向こうで、僕の勃起ちんちんはサンドリアのむかで膣内でぎゅんぎゅんに暴れ狂っており、
(わぁっ、ケイのおちんちん、元気いっぱいだぁっ♡)
と言わんばかりに、ちゅうちゅう吸い付いてくる。これがまた低刺激のふわふわ感覚で、ずっと甘く焦らされているため、さらにギンギンになってしまうのだった。
(でも……今宵の精子はぜんぶ、シルビアに出したいんだ)
僕はそう心に決めていた。今朝、彼女から言われたこと、さっきのこと。すべてが今夜に集約しているような気がする。
(今日、シルビアに……一歩踏み込もう)
身体はとっくにおせっせしてるのに、お互い心はすれ違ってばかりだったし。
「……うん! そしたら夕食まで寝よう!」
僕はフルネルソンで淫虐固定しているアルフィンを、今度は駅弁状態にして抱えあげる。
そのままソファにいって、ぴゃあぎゃあ喚いて汁まみれのアルフィンを布団代わりに横になる。
「っぎゃぁぁぁっ!! にゃぁっ、やだぁぁぁぁっっ!! ……んみゅっ!」
「布団にしてはうるさすぎるか……まあ暖か肉布団としては及第点だな」
痙攣半目ピクピク白目かつ鼻水ぐしゃりよだれじゅるりの崩壊クールフェイスを舐め回し、うるさい口をキスで塞ぐ。
アルフィンの生意気顔が崩壊していく様を特等席で眺めるのは、なかなか乙なものだ。
ついでにぶりゅぶる震える、紫ショーツに包まれた尻をさすったり、揉んだりしていたら、だんだんと落ち着いて眠くなってきた。
「かひゅ……っ、かひゅっ」
ぬぷっ、ぬちゅ、ずぷっ、ずりゅっ、じゅぼっ!
枝くんの容赦ない掘削ピストンにアルフィンの尻オナホは肥大化して裏返っている。
「あ、枝くん。僕寝るから、省エネ甘やかしピストンモードでお願い」
「……!」
りょ、とでも言いたげに枝を振ると、
にゅくっ……にちぃっ……ぬちゅっ……
というゆっくりとしたピストンに変わった。
「あ、あ゛~~っ……あ゛~~っ」
アルフィンは間延びした快楽声を一定間隔で上げながら、無意識のうちに僕の下に吸い付いてきた。腰もいい感じにカクついて、全身もあったかい。バイブモードまで備えているとは、人力マッサージチェアだな。ちょっと臭いけど。
「枝くん、夕食前くらいになったら起こしてくれる?」
りょ、と枝をふりふりディルドをにゅぽにゅぽする枝くんと、甘イキよだれサーバーと化しているアルフィンの体液をごくごくぺろぺろ飲みながら、僕は束の間の眠りについた。
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