ちいさなお·く·ち

蓬莱柚月

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ヤキモチ?

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 杏奈が、中学生になり部活動も含めての交友範囲が広くなった。

 ガチャッ···

「······。」

「あ、お邪魔しまーす!」

「きれいなおうち。うちと違うぅ」

「失礼します!」

「どもっす!」

 ゾロゾロと女の子や男の子が、入ってきて杏奈に背中を押されながら、二階へと昇っていった。

「あら、大変っ!おやつ足りるかしら?」

 蓉子は、嬉しそうに買い物に慌てて出掛けたが、俺は男の子を家に呼ぶとは杏奈から聞いてはいなかった。

 ソファに座り、テレビを見ていたが、やはり二階での音が気になり、ちっともドラマの内容が頭に入らない。

 20分位で蓉子が戻り、イソイソと茶の支度をし、二階へと運ぶも···

「おい、なにニヤニヤしてんだ?」

 二階から降りてきた蓉子は、顔を紅くし笑っていた。

「若い!とか、可愛い!って言われちゃった」

「······。」

(そうか?いつもいるからわからんが)

「でね、男の子二人いたでしょ?」

「あ、あぁ」

 二人ともモテそうな顔をだったが、まさか?

「ひとりは···。あら、あなた?どうしたの?真っ青な顔して···」

 蓉子が、隣に座って俺を見る。

「なんでもねーよ。で、なんだよ。二人の男って!早く言え」

 心なしか、イライラしてるのが自分でもわかる。

「んもぉっ!なんで、怒ってるの?ほら、少し髪の短い背の高い男の子いたでしょ?覚えてない?」

「知らん···」

「前に町内会長やってた小沢さんの···」

 から蓉子のお喋りタイムが始まって、俺は二階の物音を気にしつつ、付き合わされた。

 ガチャッ···

「あ、お邪魔しましたぁ」

「「「ありがとうございました!」」」

 いきなり頭を深々と下げられ、驚く俺と蓉子。

 玄関先で杏奈が、友達を見送りリビングへと戻ってきた。

「なんの話をしてたんだ?杏奈」

「何って、部活の合宿の話だけど?ママから聞いてない?」

 蓉子を見るも···

「ぁあっ!そうだったわ!」

 蓉子が、壁に掛けられたボードから1枚のお便りを俺に差し出す。

「二泊三日のキャンプ、ね。新入生歓迎会か!」

「うん。杏奈、キャンプ初めてだから、みんなに教えて貰ったの。必要な物とか、服装!とかぁ···」

(いま、服装だけ、強調しなかったか?)

「パーパッ!杏奈ね···」

 杏奈の後ろにいる蓉子が、首を振ってるが、断ったらSEX出来ないかもだし···

「···で、何が欲しいんだ?」

 妻よりも娘に甘い?俺···

「わぁい!じゃ、今から行こっ!」

「えっ?」

「これから?!ま、いいけど。あなた達、二人で行ってきなさいな。お母さん、夜達也のとこ行かないと行けないから···」

 達也と言うのは、俺の義弟だ。いけ好かない奴で、俺も杏奈もどうも苦手。嫌ってはいないが···

「パパッ!はーやーくぅ!」

「わ、わかったって!じゃ、行ってくるから!達也くんに、宜しく!」

 と慌てて言い、杏奈と車で出掛けるも···


「ねぇねぇ、今度の週末さ···」

「あ?これは?」

「えーっ?ダサッ···。こっちがいいな!ダメ?」

 俺が選ぶのは尽く却下され、杏奈は可愛い感じの服を次々と選んでいく。

「今度の週末?あぁ、蓉子が友達と旅行行くとか言ってたな」

「杏奈も旅行行きたいな。パパと···」

「俺、居ないよ?行きたいけど、渋谷···」

 と言った瞬間、言った事を後悔した。

「渋谷?!パパ、渋谷行くの?」

「仕事だ!しーごーと!くるか?ホテルに一人だぞ?」

「行く!パパと行けるならどこでもいい」

 嬉しい言葉を言いながら、腕に絡まってくる。

「パパ?杏奈ね、新しい下着欲しいな···」

「うん···」

 胸を押し付けてくるから···

 杏奈に手を引っ張られるように、ランジェリーショップへ···

「お、俺、外で待ってるから」

 女だらけの場所に、しかも、下着だけしかないから、抵抗があり過ぎる。

 暫く外のベンチに座りながら、メールをチェック。

「また、あっち泊まるのか···」

 蓉子からで、今夜は達也くんのとこに泊まるとあった。

「そっか···くすっ」

 なんとか決まったのか、杏奈が俺の側に駆け寄ってきて、

「2800円頂戴っ!」

 と手を伸ばし、俺は笑いながら財布から3000円抜いて渡す。

 買った物を車に乗せ、ホテルへ···

「いくら居ないっても、怖いからな」

 杏奈は、家で抱かれたかったらしいが、なんとか納得してくれた。

「約束だよ?」

「わかったよ。最近、あいつに拒まれてばっかだし」

 ここ数週間、夫婦の営みが減ってきてはいた。お互いもう中年だからか?


 ホテルに車を停め、中に入っていく。

「もっ、エッチ!まだ部屋にも入ってないのに」

 俺の前を階段を昇る杏奈が履いてるスカートをめくると形のいいお尻が見える。

「お前、ますます体型が良くなったし···」

 胸も尻も若かった蓉子より、成長している。

 部屋に入るなり、杏奈を抱き締め背後から胸を弄り始める。

 あんっ···ま···って···

「やだ···」

 首筋を強く吸いながら、服を1枚1枚剥ぎ、

 プツッ···

 あっ···

「ここで···」

 杏奈を壁に押し付け対面になり、跪き乳房を揉みほぐしながら、互いの乳首を吸い続けたり、指で挟み刺激していく。

 んっ···ぁあっ···

「パパ···んっ···」

 杏奈は、俺の頭に手を乗せながら、髪を触る。

 チュパチュパと湿った音が、杏奈の耳にも届いているのか、深い溜息と共に手が段々と顔にまで伸びる。

 あぁっ!!んっ!

 乳房から離れ、手は柔らかな茂みのその奥へ奥へと隠れている小石を見つけ、小さく笑う。

「杏奈···」

 茂みを開き、顔を埋めながらもそこから発する匂いや蜜に悦び、舌先で小石を弄ぶ。

「んっ!だめ···あっ···」

 下に遊ばれた小石は、膨らみ蜜を零し始め、太腿を伝う。

「泰史···あぁっ!!いいっ!!うあっ!!」

(クリに前歯を当てただけで、この反応···)

 カチャカチャとベルトを外しながら、器用にズボンを脱ぎ、あんっ奈の向きを変える。

「突き出して···」

 腰をしっかり抑え、熱く硬くなったペニスをグチュグチュとさせながら、ズブッと挿れる。

 ううっ···うはっ···

 ズチュッ···パンッ···

 はうっ!!

「気持ちいい···あっ···」

 強く突いては、杏奈を啼かす···

 ガッ···ガッ···

 壁についたしなやかな手が、筋を立てる。

「杏···奈っ!」

 ぁあっ!!

「気持ちいいか?杏奈」

 パンッパンッと突いては、軽く尻を叩くと締付けがよりよくなる。

 いいっ···あっ···ふぁっ···

「どうして欲しい?中?外?」

「出して···お願い···欲しい···んっ!」

 小さく笑い、軽く乳房を弄りながら、激しく腰を打ち付ける。

 ほわぁっ!

「最高だよ。お前みたいな女は···アァッ」

 ガンガンとお腹の奥を激しく突きながらも、首筋を吸ったり、揺れる乳房を弄る。

(出そうだ···)

 あっ···あっ···いっ···

「イクなよ?お前が、今日イクのはベッドの上だ···」

 腰を掴む手に力を入れ、熱くなったザーメンを奥へ奥へと放っていく。

「な···んでぇ···」

 杏奈は、不満顔で俺を睨むも、バスルーム、ソファ、ベッドで俺に激しく抱かれ、帰る途中の車で眠ってしまった。

(杏奈の口から男の子の話を聞くだけで、ヤキモチを妬いてしまう)
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