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ep7:水泳部の女子に出会いたい
その日、朝の通学時間には強い雨が降っていたが、帰宅時間にはすっかり止み、アスカ駅西口を出ると朝の天気が嘘のように夕焼けに空が輝いていた。
いつものように、アスカ駅西口3番バス乗り場に並んだ。スマホを見ていると、すぐ前に並んで居た女子高生がこちらを向いた。
「あれ?・・・お兄ちゃん?」
「えっ?美咲・・・?久しぶり」
並木沢美咲は、僕より1歳年下の幼馴染。近所の飲み屋「なみき屋」のひとり娘だ。ご両親が、店を切り盛りしていたので忙しく、毎日のように彼女と僕たち姉弟は、同じ家族のように一緒に遊んでいた。最近は、会えば挨拶するくらいの間柄になってしまったが。
「お兄ちゃん、いつもこのバスで帰るんだ・・・」
「大抵ね・・・。美咲は『アスカ東高校』に入学したんだね」
濃いグレーのジャケットと薄いグレーのスカート。胸元に鮮やかなブルーのリボンが「アスカ東高校」の制服の特徴だ。アスカ駅東口から歩いて行ける距離にあるので、この辺では、よく見る制服だ。
「アタシの頭脳じゃあ、『アス東』くらいしか入れないよ。それに比べてお兄ちゃんは、都内の名門進学校だもんね・・・すごいよ」
「そんなことないよ。授業に置いて行かれないように毎日必死に勉強してるよ」
バスが到着し、僕らは一緒に乗り込んだ。一番後ろの席の窓際に美咲が座り、僕は彼女の隣に座った。
「お兄ちゃんは、部活には入ってないの?」
「帰宅部だよ。運動部に入りたかったけど、結構どの部活もレベル高くてね。諦めた」
「そうなんだ・・・」
「そう言う美咲は?何か部活やってるの?」
「今日は練習が無かったけど、水泳部」
「すっ、水泳部っ?!」
その瞬間、僕の脳内に水着姿の女子高生がキラキラと微笑んでいる景色が見えた。
「水泳部って事は、み、水着を着て泳ぐの・・・?」
「そりゃそうよ。逆に何を着て泳ぐのよ。お兄ちゃん何言ってるの?」
それはそうだ。僕は何を言っているんだ。興奮し過ぎて変なことを言っている。美咲が、スマートフォンの画像を僕に差し出す。そこには数十人の水着を身にまとった高校生達が写っていた。
「これが、水泳部の仲間たち。この、一番左端に居るのが、顧問の『渡部健二郎』先生。学生時代にオリンピック候補選手にもなった人なんだよ。顔もイケメンでしょ?」
毎日水着の女子高生達に囲まれて仕事が出来るなんて、なんて羨ましいんだ。僕は後悔した。水泳部の顧問を目指せば良かったのだ。どうしてプールの無い高校に進学してしまったのだ。
いつものように、アスカ駅西口3番バス乗り場に並んだ。スマホを見ていると、すぐ前に並んで居た女子高生がこちらを向いた。
「あれ?・・・お兄ちゃん?」
「えっ?美咲・・・?久しぶり」
並木沢美咲は、僕より1歳年下の幼馴染。近所の飲み屋「なみき屋」のひとり娘だ。ご両親が、店を切り盛りしていたので忙しく、毎日のように彼女と僕たち姉弟は、同じ家族のように一緒に遊んでいた。最近は、会えば挨拶するくらいの間柄になってしまったが。
「お兄ちゃん、いつもこのバスで帰るんだ・・・」
「大抵ね・・・。美咲は『アスカ東高校』に入学したんだね」
濃いグレーのジャケットと薄いグレーのスカート。胸元に鮮やかなブルーのリボンが「アスカ東高校」の制服の特徴だ。アスカ駅東口から歩いて行ける距離にあるので、この辺では、よく見る制服だ。
「アタシの頭脳じゃあ、『アス東』くらいしか入れないよ。それに比べてお兄ちゃんは、都内の名門進学校だもんね・・・すごいよ」
「そんなことないよ。授業に置いて行かれないように毎日必死に勉強してるよ」
バスが到着し、僕らは一緒に乗り込んだ。一番後ろの席の窓際に美咲が座り、僕は彼女の隣に座った。
「お兄ちゃんは、部活には入ってないの?」
「帰宅部だよ。運動部に入りたかったけど、結構どの部活もレベル高くてね。諦めた」
「そうなんだ・・・」
「そう言う美咲は?何か部活やってるの?」
「今日は練習が無かったけど、水泳部」
「すっ、水泳部っ?!」
その瞬間、僕の脳内に水着姿の女子高生がキラキラと微笑んでいる景色が見えた。
「水泳部って事は、み、水着を着て泳ぐの・・・?」
「そりゃそうよ。逆に何を着て泳ぐのよ。お兄ちゃん何言ってるの?」
それはそうだ。僕は何を言っているんだ。興奮し過ぎて変なことを言っている。美咲が、スマートフォンの画像を僕に差し出す。そこには数十人の水着を身にまとった高校生達が写っていた。
「これが、水泳部の仲間たち。この、一番左端に居るのが、顧問の『渡部健二郎』先生。学生時代にオリンピック候補選手にもなった人なんだよ。顔もイケメンでしょ?」
毎日水着の女子高生達に囲まれて仕事が出来るなんて、なんて羨ましいんだ。僕は後悔した。水泳部の顧問を目指せば良かったのだ。どうしてプールの無い高校に進学してしまったのだ。
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