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ep10:姉とハグがしたい
うちの学校は、週末に大量の宿題が出る。今週も御多分に漏れず、僕は自室で金曜日の夜に宿題の波と戦っていた。今日のうちにこの波を何とかしたかった。それというのも、明日の土曜日は、楽しみにしていた格闘ゲームの最新作が発売される。このゲームを週末2日間、宿題に邪魔されず遊びたかったからだ。
もうすぐ日付が変わるという時刻に、何とか宿題に目途が立った。これで、土日はゲーム三昧ができる。僕は、スマートフォンで、もう今までに何度も観たゲームの予告動画を再生した。動画を見ながら思い出した。そういえば今週の『マウンテン&ベル』のラジオをまだ聴いていなかった。僕は、アプリを起動して、今週分のラジオを再生した。
<・・・今週も、たくさんのメール頂いています!ラジオネーム『近所のマーメド』さん女性の方から。「今、片思いの人が居るのですが、その人は、私の事を妹みたいに思っているようです。彼が私の事を恋人にしたいと思ってくれるようにするには、どうすればいいでしょうか?『マンベル』のお二人が、女性にされたらうれしい事や、ドキドキしてしまうことがあったら教えてください」というメールでございます。
いや~どうでしょうね。鈴木さんは、女性にされてうれしいことあります?
そうですね~。ボディタッチですかね?僕、体触られたら、すぐ好きになっちゃう。
鈴木さん、そういう如何わしいお店に行き過ぎですよ~。ちなみに私、山田は、女性にじっと眼を見られると、ドキドキしちゃいますねぇ~・・・・・・
あっ、不審者居る~て、見てるんじゃない?
嘘~んっ!!そうだったのぉ?・・・・・・>
そういえば、姉がまだ帰宅していないようだ。会社の飲み会に参加しているとは聞いているが、もう夜中だ。心配なので、迎えに行くか。
家を出て5分、公園のブランコに誰か座っているのが見えた。姉の沙也加だ。気配に気づいたのか、姉がこっちを見た。
「・・・優斗・・・?」
僕らは、ベンチに並んで座った。姉は元気が無いように見えた。
「・・・飲み会、楽しくなかった?」
「うーん、80%は楽しかった・・・」
「20%は?」
「ちょっと、嫌なこと言われた・・・。セクハラ的な・・・」
「なんだよそれ・・・。酒飲んでるとはいえ、許せない・・・」
「ありがとう、優斗」
「もし、お姉ちゃんが、世界を敵に回したって、僕はお姉ちゃんの味方だからね」
「なんか、どこかで聞いたことあるけど、うれしい・・・。あっ、もうこんな時間。優斗、帰ろうか」
僕らは公園の出口に向かった。その時、ふいに立ち止まり、僕に向かって姉が両手を広げた。僕は誘われるように、姉に抱き着いた。姉が耳元で囁く。
「ありがとうね・・・、優斗。お姉ちゃん少し元気出た」
僕は強く、姉を抱きしめた。その時、視線の端に、何かが見えた。ベンチに誰か座っている。
『セキジイ』だ。
もうすぐ日付が変わるという時刻に、何とか宿題に目途が立った。これで、土日はゲーム三昧ができる。僕は、スマートフォンで、もう今までに何度も観たゲームの予告動画を再生した。動画を見ながら思い出した。そういえば今週の『マウンテン&ベル』のラジオをまだ聴いていなかった。僕は、アプリを起動して、今週分のラジオを再生した。
<・・・今週も、たくさんのメール頂いています!ラジオネーム『近所のマーメド』さん女性の方から。「今、片思いの人が居るのですが、その人は、私の事を妹みたいに思っているようです。彼が私の事を恋人にしたいと思ってくれるようにするには、どうすればいいでしょうか?『マンベル』のお二人が、女性にされたらうれしい事や、ドキドキしてしまうことがあったら教えてください」というメールでございます。
いや~どうでしょうね。鈴木さんは、女性にされてうれしいことあります?
そうですね~。ボディタッチですかね?僕、体触られたら、すぐ好きになっちゃう。
鈴木さん、そういう如何わしいお店に行き過ぎですよ~。ちなみに私、山田は、女性にじっと眼を見られると、ドキドキしちゃいますねぇ~・・・・・・
あっ、不審者居る~て、見てるんじゃない?
嘘~んっ!!そうだったのぉ?・・・・・・>
そういえば、姉がまだ帰宅していないようだ。会社の飲み会に参加しているとは聞いているが、もう夜中だ。心配なので、迎えに行くか。
家を出て5分、公園のブランコに誰か座っているのが見えた。姉の沙也加だ。気配に気づいたのか、姉がこっちを見た。
「・・・優斗・・・?」
僕らは、ベンチに並んで座った。姉は元気が無いように見えた。
「・・・飲み会、楽しくなかった?」
「うーん、80%は楽しかった・・・」
「20%は?」
「ちょっと、嫌なこと言われた・・・。セクハラ的な・・・」
「なんだよそれ・・・。酒飲んでるとはいえ、許せない・・・」
「ありがとう、優斗」
「もし、お姉ちゃんが、世界を敵に回したって、僕はお姉ちゃんの味方だからね」
「なんか、どこかで聞いたことあるけど、うれしい・・・。あっ、もうこんな時間。優斗、帰ろうか」
僕らは公園の出口に向かった。その時、ふいに立ち止まり、僕に向かって姉が両手を広げた。僕は誘われるように、姉に抱き着いた。姉が耳元で囁く。
「ありがとうね・・・、優斗。お姉ちゃん少し元気出た」
僕は強く、姉を抱きしめた。その時、視線の端に、何かが見えた。ベンチに誰か座っている。
『セキジイ』だ。
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