実姉をこんなにも好きになる筈がない~危うい僕の変愛ログ~

ちゃかぽこねお

文字の大きさ
15 / 89

ep15:女子に勉強を教えたい

 美咲は、23時過ぎ、僕の家にやってきた。
半袖と短パンというラフな出で立ちだ。

「ごめんね、お兄ちゃん。こんな遅い時間に」
 美咲の家である飲み屋「なみき屋」の営業が、23時までで、今日は、閉店まで店を手伝っていたらしい。

 美咲を家に招き入れ、階段から二人で2階へ上がる。美咲がこの家に来るのは何年振りだろう。
「久しぶりにお邪魔したけど、お兄ちゃんの部屋あんまり変わってないね」
「そう?あっ、美咲が座る椅子が無いや、1階から持ってくるよ」
「いい、いい。直ぐに帰るし、私は立ったままで」
「それだと、勉強教え辛いよ・・・」
「じゃあ、その椅子一緒に使おうよ。ずつで」
って・・・」

 僕らはひとつの椅子に二人で座った。当然二人の体がピッタリと密着する。美咲の柔らかな体が体側にくっつく感覚は悪くなかった。女の子らしい良い香りが鼻腔をくすぐる。美咲は持参してきた問題集を広げた。数ページに付箋が貼ってある。今日僕に教えてもらいたい部分なのだろう。
「ネットで調べて、答えは分かるんだけど、導き方が分からなくて・・・」
「分かった。じゃあ、1問ずつ考えていこうか・・・」


「・・・これは、この二つの公式を使って・・・」
「なるほど・・・。分かった。有難うお兄ちゃん。きょうは、ここまでで・・・」
「ちゃんと教えられたか、不安だなぁ・・・」
「大丈夫だよ。お兄ちゃんの説明凄く分かりやすかった。それより貴重な勉強の時間をアタシの為に削ってもらっちゃってゴメンね・・・」
「そんなことないって。美咲に教えるために理解を深めなくちゃいけないし、俺の方こそ、良い復習になって良かったよ」

 すると美咲が僕の目をじっと見てきた。
「な、何?俺の顔に何かついてる・・・?」
「ううん。・・・尊敬の眼差し・・・」
「何だよそれ・・・」
「あっ、じゃあ、アタシ帰るね・・・。ねえ、お兄ちゃん、また来てもいい・・・?」
「もちろん・・・」
「・・・良かった・・・。今度はお土産持ってくるから・・・」
「そんなの要らないよ・・・。それより家まで送るよ」
「大丈夫大丈夫。家までチャリンコで1分だから」
「いや、心配だから送る。もし、何かあったら俺の責任になる」
「真面目だなぁ・・・。そこまで言うなら送ってくれたまえ・・・」
「急に偉そうだな・・・」

 自転車を押しながら二人並んで彼女の家まで行くと、彼女のご両親が僕らを迎えた。
「優斗君、ありがとうね。こんな遅い時間まで・・・」
「いえいえ・・・」
「今度、うちの料理御馳走するから、いつでも来なさい」
「おじさん、ありがとうございます。今度伺います・・・」
「お兄ちゃん、今日はありがとう・・・」
「うん、ちゃんと復習するんだよ」
「分かってる・・・。優斗先生っ!!おやすみっ」

 ・・・優斗先生か、良い響きだな。女子高の先生でも目指すか・・・・・・。


 






















感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…