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ep15:女子に勉強を教えたい
美咲は、23時過ぎ、僕の家にやってきた。
半袖と短パンというラフな出で立ちだ。
「ごめんね、お兄ちゃん。こんな遅い時間に」
美咲の家である飲み屋「なみき屋」の営業が、23時までで、今日は、閉店まで店を手伝っていたらしい。
美咲を家に招き入れ、階段から二人で2階へ上がる。美咲がこの家に来るのは何年振りだろう。
「久しぶりにお邪魔したけど、お兄ちゃんの部屋あんまり変わってないね」
「そう?あっ、美咲が座る椅子が無いや、1階から持ってくるよ」
「いい、いい。直ぐに帰るし、私は立ったままで」
「それだと、勉強教え辛いよ・・・」
「じゃあ、その椅子一緒に使おうよ。半ケツずつで」
「半ケツって・・・」
僕らはひとつの椅子に二人で座った。当然二人の体がピッタリと密着する。美咲の柔らかな体が体側にくっつく感覚は悪くなかった。女の子らしい良い香りが鼻腔をくすぐる。美咲は持参してきた問題集を広げた。数ページに付箋が貼ってある。今日僕に教えてもらいたい部分なのだろう。
「ネットで調べて、答えは分かるんだけど、導き方が分からなくて・・・」
「分かった。じゃあ、1問ずつ考えていこうか・・・」
「・・・これは、この二つの公式を使って・・・」
「なるほど・・・。分かった。有難うお兄ちゃん。きょうは、ここまでで・・・」
「ちゃんと教えられたか、不安だなぁ・・・」
「大丈夫だよ。お兄ちゃんの説明凄く分かりやすかった。それより貴重な勉強の時間をアタシの為に削ってもらっちゃってゴメンね・・・」
「そんなことないって。美咲に教えるために理解を深めなくちゃいけないし、俺の方こそ、良い復習になって良かったよ」
すると美咲が僕の目をじっと見てきた。
「な、何?俺の顔に何かついてる・・・?」
「ううん。・・・尊敬の眼差し・・・」
「何だよそれ・・・」
「あっ、じゃあ、アタシ帰るね・・・。ねえ、お兄ちゃん、また来てもいい・・・?」
「もちろん・・・」
「・・・良かった・・・。今度はお土産持ってくるから・・・」
「そんなの要らないよ・・・。それより家まで送るよ」
「大丈夫大丈夫。家までチャリンコで1分だから」
「いや、心配だから送る。もし、何かあったら俺の責任になる」
「真面目だなぁ・・・。そこまで言うなら送ってくれたまえ・・・」
「急に偉そうだな・・・」
自転車を押しながら二人並んで彼女の家まで行くと、彼女のご両親が僕らを迎えた。
「優斗君、ありがとうね。こんな遅い時間まで・・・」
「いえいえ・・・」
「今度、うちの料理御馳走するから、いつでも来なさい」
「おじさん、ありがとうございます。今度伺います・・・」
「お兄ちゃん、今日はありがとう・・・」
「うん、ちゃんと復習するんだよ」
「分かってる・・・。優斗先生っ!!おやすみっ」
・・・優斗先生か、良い響きだな。女子高の先生でも目指すか・・・・・・。
半袖と短パンというラフな出で立ちだ。
「ごめんね、お兄ちゃん。こんな遅い時間に」
美咲の家である飲み屋「なみき屋」の営業が、23時までで、今日は、閉店まで店を手伝っていたらしい。
美咲を家に招き入れ、階段から二人で2階へ上がる。美咲がこの家に来るのは何年振りだろう。
「久しぶりにお邪魔したけど、お兄ちゃんの部屋あんまり変わってないね」
「そう?あっ、美咲が座る椅子が無いや、1階から持ってくるよ」
「いい、いい。直ぐに帰るし、私は立ったままで」
「それだと、勉強教え辛いよ・・・」
「じゃあ、その椅子一緒に使おうよ。半ケツずつで」
「半ケツって・・・」
僕らはひとつの椅子に二人で座った。当然二人の体がピッタリと密着する。美咲の柔らかな体が体側にくっつく感覚は悪くなかった。女の子らしい良い香りが鼻腔をくすぐる。美咲は持参してきた問題集を広げた。数ページに付箋が貼ってある。今日僕に教えてもらいたい部分なのだろう。
「ネットで調べて、答えは分かるんだけど、導き方が分からなくて・・・」
「分かった。じゃあ、1問ずつ考えていこうか・・・」
「・・・これは、この二つの公式を使って・・・」
「なるほど・・・。分かった。有難うお兄ちゃん。きょうは、ここまでで・・・」
「ちゃんと教えられたか、不安だなぁ・・・」
「大丈夫だよ。お兄ちゃんの説明凄く分かりやすかった。それより貴重な勉強の時間をアタシの為に削ってもらっちゃってゴメンね・・・」
「そんなことないって。美咲に教えるために理解を深めなくちゃいけないし、俺の方こそ、良い復習になって良かったよ」
すると美咲が僕の目をじっと見てきた。
「な、何?俺の顔に何かついてる・・・?」
「ううん。・・・尊敬の眼差し・・・」
「何だよそれ・・・」
「あっ、じゃあ、アタシ帰るね・・・。ねえ、お兄ちゃん、また来てもいい・・・?」
「もちろん・・・」
「・・・良かった・・・。今度はお土産持ってくるから・・・」
「そんなの要らないよ・・・。それより家まで送るよ」
「大丈夫大丈夫。家までチャリンコで1分だから」
「いや、心配だから送る。もし、何かあったら俺の責任になる」
「真面目だなぁ・・・。そこまで言うなら送ってくれたまえ・・・」
「急に偉そうだな・・・」
自転車を押しながら二人並んで彼女の家まで行くと、彼女のご両親が僕らを迎えた。
「優斗君、ありがとうね。こんな遅い時間まで・・・」
「いえいえ・・・」
「今度、うちの料理御馳走するから、いつでも来なさい」
「おじさん、ありがとうございます。今度伺います・・・」
「お兄ちゃん、今日はありがとう・・・」
「うん、ちゃんと復習するんだよ」
「分かってる・・・。優斗先生っ!!おやすみっ」
・・・優斗先生か、良い響きだな。女子高の先生でも目指すか・・・・・・。
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