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ep23:女子を背中に感じたい
「優斗っ、優斗ってばぁ・・・。あなた、何ぼぉーっとしてるの?あなたもマッサージしたいの?」
「あっ、だ、大丈夫大丈夫・・・。僕、肩凝っていないから・・・・・・」
「そう。使いたくなったら言ってね。じゃ、オヤスミ」
「・・・オヤスミ・・・」
「ああ、暑いなぁ・・・」
その日は、日の出の早朝から気温が上がる夏日であった。一日中地球を暖め続けた太陽が沈んだ後も、涼しくなることは無かった。建物や道のアスファルトが昼間の暑さを保存したまま夜を迎えるからだ。夕飯後、自室で宿題を進めていたが、開け放った窓からは、涼しい風を取り込むどころか、昼間のうちに熱せられた湿気を帯びた暖かな空気が、侵入してくるばかりだ。僕は、窓を閉め、エアコンの冷房ボタンを押そうとした時、スマートフォンに着信があった。美咲からだ。
「お兄ちゃん、今何してた?」
「ああ、宿題・・・」
「今日、暑くない?」
「暑いね。ちょうど今、冷房を入れようとしたところだよ」
「プール行こうよ、プール」
「また、学校に忍び込むんだろ?今度こそ見つかって怒られるぞ?」
「大丈夫大丈夫。今日は研修旅行で、先生たちは不在です。ねっ?泳ぎに行こうよっ!きっと水冷たいよっ!」
「うーん。・・・じゃあ、行くか・・・。ああ、俺の水着・・・」
「お兄ちゃん、窓から下を見てごらん?」
窓を開け下を覗くと、自転車に跨った美咲が、指先に引っかけた僕の水着をぐるぐると回していた。
「お兄ちゃん、早く来ないと水着が伸びちゃうよぉ」
僕は急いで支度をして、1階へと降りた。美咲は既に出発していたので、自転車で彼女の後を追った。
アスカ東高校の裏門に回ると、前回来た時と同様に門が半分開いていた。
敷地内に自転車を進めると、先日自転車を置いた同じ場所に美咲の自転車が置いてあり、自分の自転車をその隣りへ並べた。部室へと歩みを進めると、静まり返る校内の空気を震わせるようにバシャバシャと小さく水音が聞こえた。美咲は既にプールで泳いでいるようだ。
僕の水着は、部室内のベンチの上に置いてあった。僕は服を全て脱ぎ、水着を履いた。布の少ないこの水着にはまだ慣れない。何だか気持ちが落ち着かない。僕の股間の性剣エクスカリバーも、水着の中で、半戦闘態勢になっていた。明るい昼間だったら、恥ずかしくて美咲の元へ行けないかもしれない。
僕らは、ひとしきり泳いだ後、一緒に部室へと引き上げ、お互い反対側を向いて、着替え始めた。タオルで、髪を拭き終わったころ、背中に今までに感じたことの無い、温もりと柔らかさを感じた。背中から美咲の息遣いが聞こえた。
「・・・美咲・・・?」
明らかに僕の背中には、彼女の体が当たっている。恐らく彼女は上半身は水着を付けていない。柔らかな二つのふくらみが、僕の背中に当たり、僕の思考を混乱させた。彼女がつぶやいた。
「・・・そのまま、動かないで・・・」
僕は、彼女の指示に従った。しばらく僕ら二人は、体をくっつけたままで、その場に立っていた。十数秒、いや数分経ったころだろうか、彼女が静かに僕から離れた。彼女は、何もなかったかのように、僕の後方で、着替えの続きを始めたようだ。僕も、水着を脱いで、全身をタオルで拭き、着替えを進めた。
「あっ、だ、大丈夫大丈夫・・・。僕、肩凝っていないから・・・・・・」
「そう。使いたくなったら言ってね。じゃ、オヤスミ」
「・・・オヤスミ・・・」
「ああ、暑いなぁ・・・」
その日は、日の出の早朝から気温が上がる夏日であった。一日中地球を暖め続けた太陽が沈んだ後も、涼しくなることは無かった。建物や道のアスファルトが昼間の暑さを保存したまま夜を迎えるからだ。夕飯後、自室で宿題を進めていたが、開け放った窓からは、涼しい風を取り込むどころか、昼間のうちに熱せられた湿気を帯びた暖かな空気が、侵入してくるばかりだ。僕は、窓を閉め、エアコンの冷房ボタンを押そうとした時、スマートフォンに着信があった。美咲からだ。
「お兄ちゃん、今何してた?」
「ああ、宿題・・・」
「今日、暑くない?」
「暑いね。ちょうど今、冷房を入れようとしたところだよ」
「プール行こうよ、プール」
「また、学校に忍び込むんだろ?今度こそ見つかって怒られるぞ?」
「大丈夫大丈夫。今日は研修旅行で、先生たちは不在です。ねっ?泳ぎに行こうよっ!きっと水冷たいよっ!」
「うーん。・・・じゃあ、行くか・・・。ああ、俺の水着・・・」
「お兄ちゃん、窓から下を見てごらん?」
窓を開け下を覗くと、自転車に跨った美咲が、指先に引っかけた僕の水着をぐるぐると回していた。
「お兄ちゃん、早く来ないと水着が伸びちゃうよぉ」
僕は急いで支度をして、1階へと降りた。美咲は既に出発していたので、自転車で彼女の後を追った。
アスカ東高校の裏門に回ると、前回来た時と同様に門が半分開いていた。
敷地内に自転車を進めると、先日自転車を置いた同じ場所に美咲の自転車が置いてあり、自分の自転車をその隣りへ並べた。部室へと歩みを進めると、静まり返る校内の空気を震わせるようにバシャバシャと小さく水音が聞こえた。美咲は既にプールで泳いでいるようだ。
僕の水着は、部室内のベンチの上に置いてあった。僕は服を全て脱ぎ、水着を履いた。布の少ないこの水着にはまだ慣れない。何だか気持ちが落ち着かない。僕の股間の性剣エクスカリバーも、水着の中で、半戦闘態勢になっていた。明るい昼間だったら、恥ずかしくて美咲の元へ行けないかもしれない。
僕らは、ひとしきり泳いだ後、一緒に部室へと引き上げ、お互い反対側を向いて、着替え始めた。タオルで、髪を拭き終わったころ、背中に今までに感じたことの無い、温もりと柔らかさを感じた。背中から美咲の息遣いが聞こえた。
「・・・美咲・・・?」
明らかに僕の背中には、彼女の体が当たっている。恐らく彼女は上半身は水着を付けていない。柔らかな二つのふくらみが、僕の背中に当たり、僕の思考を混乱させた。彼女がつぶやいた。
「・・・そのまま、動かないで・・・」
僕は、彼女の指示に従った。しばらく僕ら二人は、体をくっつけたままで、その場に立っていた。十数秒、いや数分経ったころだろうか、彼女が静かに僕から離れた。彼女は、何もなかったかのように、僕の後方で、着替えの続きを始めたようだ。僕も、水着を脱いで、全身をタオルで拭き、着替えを進めた。
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