実姉をこんなにも好きになる筈がない~危うい僕の変愛ログ~

ちゃかぽこねお

文字の大きさ
33 / 89

ep33:素敵な年上女性と過ごしたい

「あらっ?」 
 如月さんは、僕に気付いたようで、こちらに歩み寄ってきた。
「君は、さっきの女性と一緒に居た・・・」
「・・・はい。弟です・・・」
「そうか姉弟か・・・。仲が良いんですね」
「あ、・・・まあ、そうかな・・・?」
「お姉さんは?」
「今、入会の手続きを・・・」
「じゃあ、お姉さんが来るまで、ここに座ってていいかなぁ?」
「あ・・・どうぞ・・・」

 如月羅夢奈が、僕の目の前の席に座った。有名人と二人きり。緊張する。彼女が座った瞬間に、ふわりと良い香りが僕の鼻腔を刺激した。どうして僕の周りの女性はみんないい香りがするのだろう。・・・嬉しいが。

 すると、彼女が僕の顔を覗き込んできた。
「君たち姉弟は、・・・・・・あんまり似てはいないのだけど、美男美女の姉弟ですね」
「そ、そんな事・・・。あ、でも姉は美人だと思います・・・」
「ふぅん。・・・・・・お姉さんの事、好きなんだ・・・」
「えっ?」
「ふふふっ。いや、変な意味じゃなくて・・・」
「あ、はははっ、そうですよね。そ、そう言えば、アスカ東高校の水泳部の顧問の先生が、元オリンピック候補だって聞きました・・・」

 僕は気まずくなって強引に話題を変えた。
「その人なんて名前・・・?」
「確か・・・渡部」
「渡部っ??!!もしかして、渡部健二郎っ??!!」
「あっ、そうかも・・・」
「アイツ・・・高校の水泳部に・・・?」
「ご存じなんですか・・・?」
「彼、このスポーツジムに居たんだけど・・・」

 その時、ジムの男性スタッフがカフェに現れた。

「あっ!!ここに居たんですね??如月さん、ミーティングの時間です」
「ああ、もうこんな時間。あ、またね。お姉さんに宜しく・・・」

 彼女はスタッフさんと共にカフェを後にした。如月さんと入れ替わるように、姉の紗耶香がカフェに現れた。

「お待たせ・・・」
 姉は席に着くと、アイスコーヒーを注文した。
「・・・ごめんね優斗。せっかくの日曜日なのに突き合わせちゃって・・・」
「全然そんなことないって。気にしないで。・・・楽しんでるから」
 本心からの言葉だった。

 姉の沙也加がじっと僕の注文したコーラフロートを見つめていた。
「あ・・・飲む?」
 すると返事の代りにニコッと飛び切りの笑顔を浮かべると、飲みかけのコーラフロートのグラスを掴み、自分の方に引き寄せた。
 さっきまで僕が口を付けていたストローに姉の唇が触れる。カラフルなストローの中をコーラが勢いよく上がっていくのを僕はただ見ていた。



 








 

 
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。