実姉をこんなにも好きになる筈がない~危うい僕の変愛ログ~

ちゃかぽこねお

文字の大きさ
42 / 89

ep42:姉に友人を許してもらいたい

 「いつもお前たちを偉そうに指導している先生たちが、野良犬の対処をしないといけない訳だ」

「・・・偉そうにはしてないけど・・・」
「いや、私から言わせれば先生と呼ばれている時点で、偉そうだ。・・・・・・それでな、その普段偉そうにしている先生たちが、野良犬を追いかける訳だ。泥だらけになりながら君たち生徒に無様な姿をさらけ出して・・・。それで掴まえられずに、結局野良犬は、校庭から出て行ってしまうんだ。彼らの頑張りも空しく・・・。どうだ・・・?面白いだろ?」
「面白くないです・・・」
 姉が言い放った。その言い方が冷たすぎて、僕と母が笑った。

「・・・・・・そういえば、紗耶香は、スポーツジムに通い始めたんだったな・・・。どうだ?面白いことあったか?」
 父は、誤魔化すように急に話題を変えた。
「スポーツジムに野良犬は、迷い込みません・・・」
「・・・知ってるよ。あの・・・、元オリンピック選手の・・・・・・」
如月羅夢奈きさらぎむなさんね。水泳教えてもらってる。歳も近いから仲良くさせてもらってるわ」
「凄いなぁ・・・。紗耶香は元オリンピック選手と知り合いかぁ。・・・お父さんも、如月羅選手に会ってみたいなぁ・・・・・・。・・・ああ・・・死ぬ前に一度会ってみたいなぁ・・・・・・」
「ええ?会いたいの・・・?ああ、そうか・・・彼女美人だしねぇ・・・」
「そんな理由じゃないさ。オリンピックの話とか、色々聞いてみたいじゃないか。日本代表選手の貴重な話なんて中々聞けるものじゃないしな。・・・・・・まあ、・・・正直、美人さんに会ってみたいっていう気持ちも無くはないけどな・・・」

「会いたいって言えば、拓海がお姉ちゃんに会いたいって言ってるけど・・・。家に呼んじゃ、ダメだよね・・・」
「・・・ああ、あの変態くんね。別に来たってかまわないわ」
「えっ?いいの?」
「反省してればいいわ。私そんなに根に持つタイプじゃないわよ・・・」
「ありがとう。拓海喜ぶよ」


「如月選手も素敵だけど、やっぱりお前の姉ちゃんが俺のNo.1の女神だからな・・・。今度お土産持ってお邪魔するよ」 
 次の日の昼休み、いつもの屋上で拓海に姉の言葉を伝えると、彼はとても喜んだ。
「俺も、拓海をまた家に呼べるようになって嬉しいよ。っていうか、俺も拓海の家に遊びに行っていいか?お前のお姉さんにも会ってみたいし・・・」
「ああ、遊びに来てもいいけど、姉に関してはがっかりするぜ。お前のお姉さんに比べると天と地の底の違いだからな・・・」
「そんなことないだろ?優しいお姉さんだって言ってたじゃないか」
「姉の心は美しいよ?ビジュアル別にしてな・・・」

















感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

清掃員と僕の密やかな情状

MisakiNonagase
恋愛
都心のオフィスビルで働く会社員の26歳・高城蓮(たかぎれん)。彼の無機質な日常に唯一の彩りを与えていたのは、夕方から現れる70歳の清掃員・山科和子だった。 青い作業服に身を包み、黙々と床を磨く彼女を、蓮は「気さくなおばあちゃん」だと思っていた。あの日、立ち飲み屋で私服姿の彼女と再会するまでは――。 肉じゃがの甘い湯気、溶けゆく氷の音、そして重ねた肌の温もり。 44歳の年齢差を超え、孤独を分かち合った二人が辿り着いた「愛の形」とは。これは、一人の青年が境界線の向こう側で教わった、残酷なまでに美しい人生の記録。