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Hello Lucifer
10話 上位魔神
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ディデイロの身体が赤黒いドロドロの液体へと姿を変え、床へと撒き散る。
溶かされたのだろうか。それは定かではない。
しかし、礼拝の間の入り口に立つ甲冑を着た騎士の姿をした"何か"がヤバいということだけは、本能的に悟ることができた。
それはこの場にいるピースキーパーさん達や、騎士団長と五星の面々も同様だったのだろう。
「――っ!」
途端、九人の戦士から放たれる気迫。
数多の死線を潜り抜けてきた彼等が発したそれは、目に見えないオーラが威圧感となって空間全体を牽制。
息が詰まるように苦しい。空気が張り詰める――。
――九人はそのまま臨戦態勢へ。
真っ先に動いていたのは、最初に感知していたビナルファさん。
いつの間にか唱えていた風術で、宙空を舞うようにして高速で滑空。
しかし向かった先は敵ではなく、すぐ側で慌てふためいているメスバーの方だった。
「剣を渡せ! 早く!」
「は、はいっ!」
メスバーからの返事と同時に、ビナルファさんがすれ違いざまに空中で剣を受け取る。
ディデイロの剣が本人ごと消え去った今、残る得物はメスバーのあの剣のみ。
まずは武器の確保を優先したのだろう。
そして、剣を受け取った彼は急速で旋回。
空中に身を置いたまま翻り、両腕を横に広げると――。
「"エングラーベ・ゲーレ"!」
瞬間、幾重もの巨大な風の刃がビナルファさんの全身を囲うように出現。
それらを指で操り、次々と相手に向けて発射をしていく――。
「……っ!」
廊下と扉もろとも、刃が甲冑を襲う。
その破壊力は凄まじく、石で出来た壁や床を抉り、鈍い音をたてて甲冑をみるみる内に刻んでいく。
「早くアイツらのとこへ逃げろ!」
剣を渡した後、どうすれば良いのかわからずビナルファさんの足下で立ち尽くしていたメスバーだったが、退避を命じられこちらへと駆け寄ってくる。
その退避を横目で見送ったビナルファさん。
甲冑の相手から目を離した一瞬だった。
「ビナルファ、避けろ!」
シングラルさんが叫び、伝える。
舞い散る土埃と粉塵で敵の姿が視認不可となっていたのだが、真っ先にシングラルさんが気配を感知していたのだ。
(――――極貫――――)
ビナルファさんが放っていた風の刃。
それらを穿ち、一本の親指程の太さの白い光の筋が、目にも止まらぬ速さでビナルファさんの顔面を襲う――。
「っぶね……!」
空中に浮いたまま、ビナルファさんはバク宙の要領でそれを回避。
通過した光線は勢いを殺すことなく礼拝の間の天井へと刺さり、貫通。
宮殿を突き抜けて遥か彼方の青空へ――。
「…………」
――戦慄が、雨のように一斉に俺の身へと降りかかる。
ビナルファさんの風術も勿論凄まじいが、それを上回る圧倒的な攻撃力。
もしかして、この相手は……。
「……ふむ、ランパルドを殺った"最初"のと合わせるとこれで2個目だのう。上位魔神かいな」
ジョルジオスさんが俺の予想していた結論を紡ぎ、口にする。
「ジョルジオス、"奴"か?」
「"天使様"はこんなちまっとした"特性"は持っとりゃせんよ。もっとドバーーっと、グワーーっとしたような――」
「……もういい、ジョルジオス。違うという事さえ解れば十分だ」
騎士団長とジョルジオスさんの会話に耳をすませていた俺は、話に出てきた"天使様"という存在がどんな魔神なのかは知らない。
でも、今ビナルファさんの眼前に立つ相手も紛れもない上位魔神だということが分かった。
――上位魔神。
中位魔神にすら遭遇したことがない俺やスレイズにとって、それは未知の存在。
しかしたった今見せ付けられた特性の威力と、自身より完全に上の存在だと思っていたディデイロが一瞬で殺害された事実から、脅威の程は充分に伝わった。
はは、やべえ。
震えが、止まらない。
俺の住んでる国とピースキーパーさん達はこんな相手と戦争をしようっていうのか……。
後ろに立っていたスレイズも俺と同様、目を固く瞑り、カタカタと甲冑を震わせ怯えているのが窺えた。
無理だ……。俺達全員ここで……。
「フォルデン、フーバー。安心しろ。君達二人は絶対に死なせない。約束しよう」
いつの間にか横に立っていたピースキーパーさんが、俺の肩に手を置き、そう勇気付けてくれた。
「ピースキーパーさん……」
「巻き込んですまない、と言いたいところだが君達も立派な騎士だ。"戦え"とは言わないが、これから行われる俺達の戦いを逃げずに、怖がらずに、目に焼き付けるんだ。いいな?」
静かな声色だったが、その力強い響きと言葉が持つ力に、恐怖心が和らいでいく。
「……はい!」
返事と共に、伏し目がちだった俺は真っ直ぐ前を向き、この戦いを見届ける決意をした――。
◇◆◇◆
「ふーん、ボクの"特性"を避けられたのは初めてだなあ」
ビナルファが光線を回避し風の刃での攻撃が発動終了を迎えると、土埃の奥から青年らしき声が聞こえた。
その声から発せられるは、下位魔神のような解読不能な言語でも無ければ中位魔神のような吃りや覚束なさも無い、普通の人間のような話し口調だった。
「ぶはっ、笑えねえ……。上位魔神じゃねえか」
ビナルファが笑い混じりにそう漏らすと、同時に粉塵は晴れ魔神の姿が露わとなる。
白いノースリーブのシャツと、麻で出来たベージュ色のカーゴパンツ。
銀髪に近い長い白髪と尖った耳。
顔面には、左半分が何を意味するか解らない黒い紋様のような物が刻まれ、まだあどけなさを残した顔立ち。
年の頃は10代後半の青年といった風で、耳と顔の紋様以外は普通の人間と何ら変わり映えのない"彼"。
その姿は、今にも一般社会へと溶け込めそうなほどに違和感を感じさせないものであった。
「この"鎧"ってさ、ボク今日初めて着てみたんだけど全っ然意味ないよね~。無駄に重いだけでてんで役に立たないでやんの」
魔神は風術によってボロボロになった甲冑を脱ぎ捨てながら、瓦礫の山を踏み歩き礼拝の間へと入る。
「奇遇だな。同感だよ」
未だ空中に身を置いたままのビナルファ。
自身の足下に立つ魔神を見下ろす形で、彼は同意の言葉を口にした。
「ほんとー? キミとは気が合いそうだなあ。嬉しいよ」
「ぶはっ、そうかい。だったら俺らは今日からダチだ」
「"ダチ"って、トモダチの事だよね……? ボクとトモダチになってくれるの?」
見上げながら無垢な喜びを見せる魔神。
ビナルファが時間を稼ぐように会話を続ける。
「ああ、もちろんだ。そんで、そのトモダチからのお願いなんだが……今日は悪いけど帰ってくれねえか? 日を改めて今度また遊ぼうぜ」
冗談めいた提案だったが、当然ビナルファは聞き入れて貰えるなど頭の片隅にも思ってはいない。
しかし魔神は腕を組み、顎に手を当てて考える素振りを見せる。
「うーん。悩むなあ」
「悩む? なにがだ?」
「いや、ね。ボク、他のトモダチからキミ達を殺してくるよう頼まれてたんだけど、キミもトモダチだから、どっちの頼みを優先しようかなあって思って……」
「ぶはっ、なんだよそんな事かよ? 何も悩む必要なんて無いんだぜ? もっと簡単な選択を教えてやるよ」
ビナルファがそう諭すと魔神が子どものようにはしゃぎ、彼を見上げる。
「え、なになに、教えてよー?」
「それはな――」
視線で合図を送る彼。
その手にはメスバーから受け取った剣は既に握られておらず――。
「――キサマが死ねばいいことだ」
「えっ?」
と、零した魔神の背後から唐突に聞こえた女性の声。
振り向く間もなく、音速の剣閃が首元へ――。
溶かされたのだろうか。それは定かではない。
しかし、礼拝の間の入り口に立つ甲冑を着た騎士の姿をした"何か"がヤバいということだけは、本能的に悟ることができた。
それはこの場にいるピースキーパーさん達や、騎士団長と五星の面々も同様だったのだろう。
「――っ!」
途端、九人の戦士から放たれる気迫。
数多の死線を潜り抜けてきた彼等が発したそれは、目に見えないオーラが威圧感となって空間全体を牽制。
息が詰まるように苦しい。空気が張り詰める――。
――九人はそのまま臨戦態勢へ。
真っ先に動いていたのは、最初に感知していたビナルファさん。
いつの間にか唱えていた風術で、宙空を舞うようにして高速で滑空。
しかし向かった先は敵ではなく、すぐ側で慌てふためいているメスバーの方だった。
「剣を渡せ! 早く!」
「は、はいっ!」
メスバーからの返事と同時に、ビナルファさんがすれ違いざまに空中で剣を受け取る。
ディデイロの剣が本人ごと消え去った今、残る得物はメスバーのあの剣のみ。
まずは武器の確保を優先したのだろう。
そして、剣を受け取った彼は急速で旋回。
空中に身を置いたまま翻り、両腕を横に広げると――。
「"エングラーベ・ゲーレ"!」
瞬間、幾重もの巨大な風の刃がビナルファさんの全身を囲うように出現。
それらを指で操り、次々と相手に向けて発射をしていく――。
「……っ!」
廊下と扉もろとも、刃が甲冑を襲う。
その破壊力は凄まじく、石で出来た壁や床を抉り、鈍い音をたてて甲冑をみるみる内に刻んでいく。
「早くアイツらのとこへ逃げろ!」
剣を渡した後、どうすれば良いのかわからずビナルファさんの足下で立ち尽くしていたメスバーだったが、退避を命じられこちらへと駆け寄ってくる。
その退避を横目で見送ったビナルファさん。
甲冑の相手から目を離した一瞬だった。
「ビナルファ、避けろ!」
シングラルさんが叫び、伝える。
舞い散る土埃と粉塵で敵の姿が視認不可となっていたのだが、真っ先にシングラルさんが気配を感知していたのだ。
(――――極貫――――)
ビナルファさんが放っていた風の刃。
それらを穿ち、一本の親指程の太さの白い光の筋が、目にも止まらぬ速さでビナルファさんの顔面を襲う――。
「っぶね……!」
空中に浮いたまま、ビナルファさんはバク宙の要領でそれを回避。
通過した光線は勢いを殺すことなく礼拝の間の天井へと刺さり、貫通。
宮殿を突き抜けて遥か彼方の青空へ――。
「…………」
――戦慄が、雨のように一斉に俺の身へと降りかかる。
ビナルファさんの風術も勿論凄まじいが、それを上回る圧倒的な攻撃力。
もしかして、この相手は……。
「……ふむ、ランパルドを殺った"最初"のと合わせるとこれで2個目だのう。上位魔神かいな」
ジョルジオスさんが俺の予想していた結論を紡ぎ、口にする。
「ジョルジオス、"奴"か?」
「"天使様"はこんなちまっとした"特性"は持っとりゃせんよ。もっとドバーーっと、グワーーっとしたような――」
「……もういい、ジョルジオス。違うという事さえ解れば十分だ」
騎士団長とジョルジオスさんの会話に耳をすませていた俺は、話に出てきた"天使様"という存在がどんな魔神なのかは知らない。
でも、今ビナルファさんの眼前に立つ相手も紛れもない上位魔神だということが分かった。
――上位魔神。
中位魔神にすら遭遇したことがない俺やスレイズにとって、それは未知の存在。
しかしたった今見せ付けられた特性の威力と、自身より完全に上の存在だと思っていたディデイロが一瞬で殺害された事実から、脅威の程は充分に伝わった。
はは、やべえ。
震えが、止まらない。
俺の住んでる国とピースキーパーさん達はこんな相手と戦争をしようっていうのか……。
後ろに立っていたスレイズも俺と同様、目を固く瞑り、カタカタと甲冑を震わせ怯えているのが窺えた。
無理だ……。俺達全員ここで……。
「フォルデン、フーバー。安心しろ。君達二人は絶対に死なせない。約束しよう」
いつの間にか横に立っていたピースキーパーさんが、俺の肩に手を置き、そう勇気付けてくれた。
「ピースキーパーさん……」
「巻き込んですまない、と言いたいところだが君達も立派な騎士だ。"戦え"とは言わないが、これから行われる俺達の戦いを逃げずに、怖がらずに、目に焼き付けるんだ。いいな?」
静かな声色だったが、その力強い響きと言葉が持つ力に、恐怖心が和らいでいく。
「……はい!」
返事と共に、伏し目がちだった俺は真っ直ぐ前を向き、この戦いを見届ける決意をした――。
◇◆◇◆
「ふーん、ボクの"特性"を避けられたのは初めてだなあ」
ビナルファが光線を回避し風の刃での攻撃が発動終了を迎えると、土埃の奥から青年らしき声が聞こえた。
その声から発せられるは、下位魔神のような解読不能な言語でも無ければ中位魔神のような吃りや覚束なさも無い、普通の人間のような話し口調だった。
「ぶはっ、笑えねえ……。上位魔神じゃねえか」
ビナルファが笑い混じりにそう漏らすと、同時に粉塵は晴れ魔神の姿が露わとなる。
白いノースリーブのシャツと、麻で出来たベージュ色のカーゴパンツ。
銀髪に近い長い白髪と尖った耳。
顔面には、左半分が何を意味するか解らない黒い紋様のような物が刻まれ、まだあどけなさを残した顔立ち。
年の頃は10代後半の青年といった風で、耳と顔の紋様以外は普通の人間と何ら変わり映えのない"彼"。
その姿は、今にも一般社会へと溶け込めそうなほどに違和感を感じさせないものであった。
「この"鎧"ってさ、ボク今日初めて着てみたんだけど全っ然意味ないよね~。無駄に重いだけでてんで役に立たないでやんの」
魔神は風術によってボロボロになった甲冑を脱ぎ捨てながら、瓦礫の山を踏み歩き礼拝の間へと入る。
「奇遇だな。同感だよ」
未だ空中に身を置いたままのビナルファ。
自身の足下に立つ魔神を見下ろす形で、彼は同意の言葉を口にした。
「ほんとー? キミとは気が合いそうだなあ。嬉しいよ」
「ぶはっ、そうかい。だったら俺らは今日からダチだ」
「"ダチ"って、トモダチの事だよね……? ボクとトモダチになってくれるの?」
見上げながら無垢な喜びを見せる魔神。
ビナルファが時間を稼ぐように会話を続ける。
「ああ、もちろんだ。そんで、そのトモダチからのお願いなんだが……今日は悪いけど帰ってくれねえか? 日を改めて今度また遊ぼうぜ」
冗談めいた提案だったが、当然ビナルファは聞き入れて貰えるなど頭の片隅にも思ってはいない。
しかし魔神は腕を組み、顎に手を当てて考える素振りを見せる。
「うーん。悩むなあ」
「悩む? なにがだ?」
「いや、ね。ボク、他のトモダチからキミ達を殺してくるよう頼まれてたんだけど、キミもトモダチだから、どっちの頼みを優先しようかなあって思って……」
「ぶはっ、なんだよそんな事かよ? 何も悩む必要なんて無いんだぜ? もっと簡単な選択を教えてやるよ」
ビナルファがそう諭すと魔神が子どものようにはしゃぎ、彼を見上げる。
「え、なになに、教えてよー?」
「それはな――」
視線で合図を送る彼。
その手にはメスバーから受け取った剣は既に握られておらず――。
「――キサマが死ねばいいことだ」
「えっ?」
と、零した魔神の背後から唐突に聞こえた女性の声。
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