151 / 154
Beauty fool monster
91話 思い出は刃を鈍らせる
しおりを挟む
――約三年前。
アーカム市。学武術園三階、七修生教室内。
『いや、だからさぁライカ、ホントに俺見たんだって』
『朝からしつけえなアウル、何かの見間違いだろ』
放課後の教室、アウルとライカが下校の支度をしながら会話を交わしている。
『あれは絶対見間違いじゃないよ。それよりもさ、早く見付けて飼い主の元に返してあげなきゃ駆除されちゃうかもしれないんだよ? ライカはかわいそうだと思わないの?』
『そりゃ確かに可哀相だけどよ……。でも今日は俺、親父に買い出し頼まれてて忙しいんだ。お前一人で捜してこいよ』
『じゃあ買い出し終わってから付き合ってよ』
『あのなあ、食堂の買い出しは今夜の献立の材料程度の量じゃねえんだぞ? 荷車引いて米も肉も野菜もアホほど買い付けなきゃなんねえんだ。終わる頃にはヘトヘトで身体なんて動かねえっての!』
『まだ助かるかもしれない命を見殺しにするつもり?』
『その言い方やめろって! 俺が人でなしみたいじゃねえか!』
言い合う二人の間に徐々にだが、険悪なムードが流れつつある。だが周囲のクラスメート達は仲裁に入ろうともせず、それどころか風情でも楽しんでいるかのように静観――もとい、観戦を続けている。
『アンタ達ったら、またケンカしてるの?』
その言葉と共に、向かい合う二人の間にやれやれといった面持ちで立ちはだかったのはピリムだった。
『それで、今日はどんな内容なのよ?』
言い合いがヒートアップしかけてくるタイミングで彼女が毎度の如く割って入るまでが、このクラスでのお馴染みの光景となっていた――。
『――ふぅん、そっか。アウルの家の近くで野良ウサギ……ねえ』
帰路につく三人の少年少女は、肩を並べて並木道を歩く。その道中にて、ピリムはアウルとライカが言い争っていた内容を聞き出していた。
『どこから紛れ込んできたのかはわからないけど……朝、確かに見たんだよ』
『もし、そのウサギが飼い主のいない本当の意味での“野良”だとしたら、間違いなく駆除の対象になるわよね』
『でしょ? 野良だったら“ワクチン”も打ってないだろうし、放置してもまずいと思うんだよね』
歩を進めつつ、アウルとピリムは問題点を整理する。
アウルが言った“ワクチン”というのは、昆虫や動物を魔物化から防ぐ抗生物質のことを指す。
城塞都市ゼレスティアでは、この抗生物質を摂取させていない動物を国内に入れてはならない――という原則に基づいた法律が存在していた。
ただ逆を言うと、ワクチンさえ摂取していれば動物をペットとして飼育するのも可能だということだ。
『……それで、ライカが手伝ってくれないからああやって言い争ってたってワケね。なるほど……アンタ達にしては珍しくまともな発端じゃないの』
喧嘩の理由を聞き終えたピリムが、納得を口にする。
『そうそう。ま、仕方無いよね。ライカはウサギの命なんかより家の手伝いの方が大事だって言うんだし』
『あ、てめえアウル! ずりぃぞ!』
ピリムを挟み、二人の少年が火花を散らす。
『はいはい、落ち着きなさいっての!』
と、そこでピリムが一喝。
言い争いの再燃を未然に防いでみせた。
『仕方ないわねぇ……。ライカ、家の手伝い行ってきていいわよ。アタシがアウルに手を貸すから』
『え、ピリムが?』
『うそ、オマエが?』
想定もしなかったピリムからの提案に、アウルはおろかライカまで驚く。
『なによ? アタシじゃ不服なの?』
『いや、そうじゃなくて……お前んち、確か門限厳しかっただろ? わざわざ手伝うってのか?』
ライカが心配を送る。
アウルも同様の想いであった。
『厳しいわよ。でも、少しでも捜す人数多い方が見付けやすいんでしょ? だからさっさと見付けましょ。ホラ、行くわよアウル』
『え、あ……う、うん』
ピリムはそう返すと同時に、アウルの手首を引っ掴み、先を往く。
『…………』
一人、取り残されてしまったライカ。
アウルとピリムの背中が次第に小さくなっていく。
『……ああ、もうわかったよ! 俺も一緒に捜すから待ってくれっての!』
嘆くようにライカが観念し、二人の後を追う。
◇◆◇◆
(何やってんだろ俺? こんな時に、あの時のこと思い出すなんて……)
正面に立つピリムの背中からは、次々と多碗が襲い来る。
それぞれの腕が意思を持ったかのよう、変則的かつ多角的に、攻撃が放たれていた。
人間の腹部を易々と貫いてみせる程の威力を、アイネの尊い犠牲を以て目にしていたアウル。
一度直撃でもすれば致命傷は必至であるというのには気付いていた――にも関わらず、アウルは攻撃を紙一重で避け続けながらかつての思い出に耽ってしまっていたのだ。
(――爆視――)
「――っ!」
そして刹那、アウルの足元を狙った爆撃が発生。
それは風船大のサイズ程の規模の爆発であった。
狭い範囲ではあるにせよ、巻き込まれれば四肢が弾け飛んでしまう程には恐ろしい一撃と言えよう。
『視線を集中させた箇所を爆破』
これが、ピリムが魔神として覚醒したのち、新たに得た特性なのであった。
しかし、アウルは前もって予知していたかの如く、跳躍して回避。初めて見る攻撃にも関わらず、見事に避けてみせたのだ。
(特性か……危なかった。けど読めるよ、ピリム)
手刀や殴打など、多腕による夥しい攻撃の数々をアウルは次から次へと対処していた。
躱し、逸らし、時には剣で受けたりと、迫りくる全ての腕をアウルは最良・最適の選択を以て防ぎ続けていたのだ。
そんな極限まで集中を凝らしていた少年は、相手の僅かな機微すら見逃さない。突如として視線が固まったピリムを警戒し、あらゆる対策をもって備えていたのだった。
(視線が固まってから数秒だけタイムラグがある感じ……かな。攻撃箇所さえ特定できればなんとか防げるはず……!)
ピリムの特性について分析をするアウルは、着地を待たずして再び襲い来る多碗攻撃を華麗に捌く。
そうして余裕が生まれたことにより、またしても当時の記憶を胸に過らせてしまう――。
◇◆◇◆
まだ青みがかった夜空に星がまばらに輝き始めてきた頃、標的を発見したアウル達は住宅街の袋小路へとウサギを追い込むことに成功した。
『よし、捕まえたわ! ライカ、バッグ持ってきなさい!』
『お、おう!』
逃げ道となるコースを塞ぎ、じりじりと間合いを詰めていた三人の少年少女。じっくりと機を窺い、一番手近にいたピリムが覆い被さるようにして抱きかかえ、遂にウサギを捕らえたのだ。
直ぐ様ライカへと指示を送り、丈夫な革素材で作られた学園指定のバッグへとウサギをしまい込む。
『ナイス、ピリム!』
捕獲に成功しほっと溜め息をつくピリムへ、アウルが賛辞を送る。
中に入れられたウサギは動物的本能で脱出不可を悟ったのか足掻こうともせず、バッグの中でふるふると震え、怯えきった姿を見せていた。
『ゴメンね、怖がらせて。すぐに元の場所に返してあげるからね?』
バッグを覗き込み、ピリムが優しい声色で宥める。
『ピリム、手伝ってくれて本当にありがとう。助かったよ』
『いいのよ。困った時はお互い様、でしょ?』
身体中を土や埃で汚した姿のピリムが、満開に咲き切った花のような笑顔をアウルへと向け、礼に応える――。
◇◆◇◆
(……そうだ、ピリムはいつも、俺に世話ばかり焼いてくれていた)
アウルは攻撃を捌きつつ、かつての幼馴染みだった少女へ、思いを馳せていた。
(俺だけじゃない。ライカやアイネ、クラスのみんなに対して……ピリムはいつも優しかったんだ)
少女との思い出がセピア色に、次々と脳裏に蘇っていく。
――ダメだ、泣くな。
――いまさら振り返るな。
――前を見ろ。
――戦え。
目頭がじんわりと熱くなるも、アウルはなんとか堪え自分に言い聞かせる。
その瞬間、僅かに隙が生まれたのか、触手のように不規則な軌道で迫っていた腕がアウルの死角から――。
「――っ!」
直撃はなんとか免れた。
しかし身体を貫かれずには済んだものの、左の脇腹を掠めてしまい、削り取られるように肉が服ごと抉られてしまった。
「くっ……!」
激痛が脳を奔る。
だが意に介している暇などない。
攻撃は次々と迫ってきているのだ。
顔面、左肩、右脚。
追撃はとどまることを知らず――。
「俺は……アウリスト・ピースキーパーだっ! この国の平和を……絶対に……守ってみせるんだぁっ!」
強く名乗りを上げ、アウルは覚悟を奮い立たせた。
そして迫りくる腕へと飛び込むようにして身を捻り、攻撃の嵐を掻い潜ってみせたのだ。
「あぁあああああ――っ!」
アウルは勇ましく哮ると、避けた勢いそのままにピリムへと突き進む。
腕の追撃が間に合うことはない。特性での不意打ちも、既に警戒済みだ。
あとは無防備に近いその本体の首を、刎ねるのみ――。
「――アタシのことは守ってくれないの、アウル?」
それは、混じりのないピリムの肉声そのものだった。
アウルは構わず剣を振りかぶる。
しかし覚悟は鈍り、刃を振るえない。
「――っっ」
少年は決意を貫き通せず。
そして代わりに貫かれたのは、自らの左胸となる――。
アーカム市。学武術園三階、七修生教室内。
『いや、だからさぁライカ、ホントに俺見たんだって』
『朝からしつけえなアウル、何かの見間違いだろ』
放課後の教室、アウルとライカが下校の支度をしながら会話を交わしている。
『あれは絶対見間違いじゃないよ。それよりもさ、早く見付けて飼い主の元に返してあげなきゃ駆除されちゃうかもしれないんだよ? ライカはかわいそうだと思わないの?』
『そりゃ確かに可哀相だけどよ……。でも今日は俺、親父に買い出し頼まれてて忙しいんだ。お前一人で捜してこいよ』
『じゃあ買い出し終わってから付き合ってよ』
『あのなあ、食堂の買い出しは今夜の献立の材料程度の量じゃねえんだぞ? 荷車引いて米も肉も野菜もアホほど買い付けなきゃなんねえんだ。終わる頃にはヘトヘトで身体なんて動かねえっての!』
『まだ助かるかもしれない命を見殺しにするつもり?』
『その言い方やめろって! 俺が人でなしみたいじゃねえか!』
言い合う二人の間に徐々にだが、険悪なムードが流れつつある。だが周囲のクラスメート達は仲裁に入ろうともせず、それどころか風情でも楽しんでいるかのように静観――もとい、観戦を続けている。
『アンタ達ったら、またケンカしてるの?』
その言葉と共に、向かい合う二人の間にやれやれといった面持ちで立ちはだかったのはピリムだった。
『それで、今日はどんな内容なのよ?』
言い合いがヒートアップしかけてくるタイミングで彼女が毎度の如く割って入るまでが、このクラスでのお馴染みの光景となっていた――。
『――ふぅん、そっか。アウルの家の近くで野良ウサギ……ねえ』
帰路につく三人の少年少女は、肩を並べて並木道を歩く。その道中にて、ピリムはアウルとライカが言い争っていた内容を聞き出していた。
『どこから紛れ込んできたのかはわからないけど……朝、確かに見たんだよ』
『もし、そのウサギが飼い主のいない本当の意味での“野良”だとしたら、間違いなく駆除の対象になるわよね』
『でしょ? 野良だったら“ワクチン”も打ってないだろうし、放置してもまずいと思うんだよね』
歩を進めつつ、アウルとピリムは問題点を整理する。
アウルが言った“ワクチン”というのは、昆虫や動物を魔物化から防ぐ抗生物質のことを指す。
城塞都市ゼレスティアでは、この抗生物質を摂取させていない動物を国内に入れてはならない――という原則に基づいた法律が存在していた。
ただ逆を言うと、ワクチンさえ摂取していれば動物をペットとして飼育するのも可能だということだ。
『……それで、ライカが手伝ってくれないからああやって言い争ってたってワケね。なるほど……アンタ達にしては珍しくまともな発端じゃないの』
喧嘩の理由を聞き終えたピリムが、納得を口にする。
『そうそう。ま、仕方無いよね。ライカはウサギの命なんかより家の手伝いの方が大事だって言うんだし』
『あ、てめえアウル! ずりぃぞ!』
ピリムを挟み、二人の少年が火花を散らす。
『はいはい、落ち着きなさいっての!』
と、そこでピリムが一喝。
言い争いの再燃を未然に防いでみせた。
『仕方ないわねぇ……。ライカ、家の手伝い行ってきていいわよ。アタシがアウルに手を貸すから』
『え、ピリムが?』
『うそ、オマエが?』
想定もしなかったピリムからの提案に、アウルはおろかライカまで驚く。
『なによ? アタシじゃ不服なの?』
『いや、そうじゃなくて……お前んち、確か門限厳しかっただろ? わざわざ手伝うってのか?』
ライカが心配を送る。
アウルも同様の想いであった。
『厳しいわよ。でも、少しでも捜す人数多い方が見付けやすいんでしょ? だからさっさと見付けましょ。ホラ、行くわよアウル』
『え、あ……う、うん』
ピリムはそう返すと同時に、アウルの手首を引っ掴み、先を往く。
『…………』
一人、取り残されてしまったライカ。
アウルとピリムの背中が次第に小さくなっていく。
『……ああ、もうわかったよ! 俺も一緒に捜すから待ってくれっての!』
嘆くようにライカが観念し、二人の後を追う。
◇◆◇◆
(何やってんだろ俺? こんな時に、あの時のこと思い出すなんて……)
正面に立つピリムの背中からは、次々と多碗が襲い来る。
それぞれの腕が意思を持ったかのよう、変則的かつ多角的に、攻撃が放たれていた。
人間の腹部を易々と貫いてみせる程の威力を、アイネの尊い犠牲を以て目にしていたアウル。
一度直撃でもすれば致命傷は必至であるというのには気付いていた――にも関わらず、アウルは攻撃を紙一重で避け続けながらかつての思い出に耽ってしまっていたのだ。
(――爆視――)
「――っ!」
そして刹那、アウルの足元を狙った爆撃が発生。
それは風船大のサイズ程の規模の爆発であった。
狭い範囲ではあるにせよ、巻き込まれれば四肢が弾け飛んでしまう程には恐ろしい一撃と言えよう。
『視線を集中させた箇所を爆破』
これが、ピリムが魔神として覚醒したのち、新たに得た特性なのであった。
しかし、アウルは前もって予知していたかの如く、跳躍して回避。初めて見る攻撃にも関わらず、見事に避けてみせたのだ。
(特性か……危なかった。けど読めるよ、ピリム)
手刀や殴打など、多腕による夥しい攻撃の数々をアウルは次から次へと対処していた。
躱し、逸らし、時には剣で受けたりと、迫りくる全ての腕をアウルは最良・最適の選択を以て防ぎ続けていたのだ。
そんな極限まで集中を凝らしていた少年は、相手の僅かな機微すら見逃さない。突如として視線が固まったピリムを警戒し、あらゆる対策をもって備えていたのだった。
(視線が固まってから数秒だけタイムラグがある感じ……かな。攻撃箇所さえ特定できればなんとか防げるはず……!)
ピリムの特性について分析をするアウルは、着地を待たずして再び襲い来る多碗攻撃を華麗に捌く。
そうして余裕が生まれたことにより、またしても当時の記憶を胸に過らせてしまう――。
◇◆◇◆
まだ青みがかった夜空に星がまばらに輝き始めてきた頃、標的を発見したアウル達は住宅街の袋小路へとウサギを追い込むことに成功した。
『よし、捕まえたわ! ライカ、バッグ持ってきなさい!』
『お、おう!』
逃げ道となるコースを塞ぎ、じりじりと間合いを詰めていた三人の少年少女。じっくりと機を窺い、一番手近にいたピリムが覆い被さるようにして抱きかかえ、遂にウサギを捕らえたのだ。
直ぐ様ライカへと指示を送り、丈夫な革素材で作られた学園指定のバッグへとウサギをしまい込む。
『ナイス、ピリム!』
捕獲に成功しほっと溜め息をつくピリムへ、アウルが賛辞を送る。
中に入れられたウサギは動物的本能で脱出不可を悟ったのか足掻こうともせず、バッグの中でふるふると震え、怯えきった姿を見せていた。
『ゴメンね、怖がらせて。すぐに元の場所に返してあげるからね?』
バッグを覗き込み、ピリムが優しい声色で宥める。
『ピリム、手伝ってくれて本当にありがとう。助かったよ』
『いいのよ。困った時はお互い様、でしょ?』
身体中を土や埃で汚した姿のピリムが、満開に咲き切った花のような笑顔をアウルへと向け、礼に応える――。
◇◆◇◆
(……そうだ、ピリムはいつも、俺に世話ばかり焼いてくれていた)
アウルは攻撃を捌きつつ、かつての幼馴染みだった少女へ、思いを馳せていた。
(俺だけじゃない。ライカやアイネ、クラスのみんなに対して……ピリムはいつも優しかったんだ)
少女との思い出がセピア色に、次々と脳裏に蘇っていく。
――ダメだ、泣くな。
――いまさら振り返るな。
――前を見ろ。
――戦え。
目頭がじんわりと熱くなるも、アウルはなんとか堪え自分に言い聞かせる。
その瞬間、僅かに隙が生まれたのか、触手のように不規則な軌道で迫っていた腕がアウルの死角から――。
「――っ!」
直撃はなんとか免れた。
しかし身体を貫かれずには済んだものの、左の脇腹を掠めてしまい、削り取られるように肉が服ごと抉られてしまった。
「くっ……!」
激痛が脳を奔る。
だが意に介している暇などない。
攻撃は次々と迫ってきているのだ。
顔面、左肩、右脚。
追撃はとどまることを知らず――。
「俺は……アウリスト・ピースキーパーだっ! この国の平和を……絶対に……守ってみせるんだぁっ!」
強く名乗りを上げ、アウルは覚悟を奮い立たせた。
そして迫りくる腕へと飛び込むようにして身を捻り、攻撃の嵐を掻い潜ってみせたのだ。
「あぁあああああ――っ!」
アウルは勇ましく哮ると、避けた勢いそのままにピリムへと突き進む。
腕の追撃が間に合うことはない。特性での不意打ちも、既に警戒済みだ。
あとは無防備に近いその本体の首を、刎ねるのみ――。
「――アタシのことは守ってくれないの、アウル?」
それは、混じりのないピリムの肉声そのものだった。
アウルは構わず剣を振りかぶる。
しかし覚悟は鈍り、刃を振るえない。
「――っっ」
少年は決意を貫き通せず。
そして代わりに貫かれたのは、自らの左胸となる――。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる