第三次世界大戦

一二三 雄

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3章

3章①入山

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いきなり揉めはじめた夏月と田中に手を焼かされた一条は現在のチームの中で異色の2人がいきなり意気投合している事にほっとしていいのか、腹立てていいのか悩んでいた。
「桜、君は人と会う度に問題のある発言しかできないのか?火花くんも田中さんはよくやっているし、桜は指揮には向かない。」

「よくわかってるじゃないか!単独で行動させる方がいい仕事をすると保証するよ。」

「あんたも火花でいいよ。学者先生にくんなんて呼ばれると学校みたいだからな。それと誰がよくやってるって?この状況で猟友会に大量の犬の駆除だと依頼を出すやつだぞ。火器使用も制限付きときた!これだけの状況で馬鹿なのか!」

「あなた達の言う戦争だの!殺し合いだの!本気ですか!バカはどちらですか!?犬ですよ!何か理由はあるでしょうがよりによって戦争ときましたか!」

ヒートアップする田中は一条の方を見て1つ完結に指示を出す、

「明日!1200(ひとふたまるまる)に偵察に出ます!参加メンバーは私、一条さん、オブザーバーの夏月さん!来てもらいますよ!猟友会も明田さんのチームを中心にしてもらって30名を確保してください。警察からは3チームにそれぞれ5名配置します。5名の内2名はリザード装備と私で残り3名は自衛隊からの出向チームで装備も自衛隊に準じます。」

明田が椅子を蹴っ飛ばしながら立ち上がり田中に近づく

「自殺は1人でやってくんないかな?何の準備もさせてもらえずにあんな中に入れるわけないだろ?」

「火器の使用制限は明日までに限定的にですが解除してみせます!あなたはチームメンバーの確保と準備をしてください。」

舌打ちをしながら蹴っ飛ばした椅子を片足で引っ掛けで器用に立たせる。
そこに腰掛けながら続ける。

「それとこれとは訳が違うだろ?さっきも言ったが出せるのは20名だ。たらん分は警察で出せ。その方が装備も自衛隊と同等になんだろが!混成にするんなら猟友会を混ぜるのはそこがギリだろ?」

「猟友会の方は35名出せると会長さんがおっしゃってましたが、」

そこで夏月が割って入る

「その35名に火花のチームは入っているのか?」

「10人だな。元々は俺は入ってなかったろうがな」

「猟友会のリーダーになる予定の人は火花から見てどんな人物だ?」

「まともな猟師だよ。今回のには向かない。ただこの山の知識や地理には俺より詳しいだろうな。」

「3チームに分けて探索をする予定だ。君のチームを6から7人に分けて残りを2.3名を残りの猟友会で出せばいい。」

「悪くはないな。ただもう猟友会には人選は任せる形でオーダー出しているし、猟友会は広く参加者を募って50名前後集まってるぞ。まぁ暇なじいさんが多いけどな。」

「わかりました。明田さんすみませんが明田さん含めたチームで20名の名前を教えて下さい。それに残りの10名についてもこの作戦向きの方がいらっしゃるんならそちらも教えて下さい。その他の志願者がいればチームに組み込むでいかがですか?」

「やればできんじゃねーか。」
「いいと思いますよ。それで打診してみましょう。」
「悪くない。各々装備の準備に入ろうか」
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