女神に可哀想と憐れまれてチート貰ったので好きに生きてみる

紫楼

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一章

自信満々で出て来たので

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 焼肉弁当半分食べて、変化なし。MAPには小物の反応はあるが近寄ってこない。

 これは弁当では釣れないかも?
 困ったぞ。

 どうせならダンジョン行ってみたかったが、ダンジョンってソロ悲しくないか?もうCランクにならずとも良いかも。

 弁当三つはさすがに俺の腹もキツい。
 缶ビール片手に考える。
 つまみに買った辛子蓮根を食べよう。
 ん、缶酎ハイでいい。
 ここで焼酎割りとかさすがにやらない。

 缶のは基本薄く感じる。
 スト○ングは手っ取り早い酔いがくるが俺的には味わいが欲しい。
 好みの問題だ。
 缶チューハイのあの値段、あのクオリティはすごい。だが、酒薄い。←ただのアル中。
 
 ふーむ。何か来たようだ。
 レアだと良いなぁ?

「うげ」

 振り返ると少し奥からデッカいカマキリが俺を見ながらカマをコスコスしてる。なんの準備運動なの!?
 なんで赤!?カモフラージュしよう?
 
 体格の割に頭が小さいから狙いにくいなぁ?
 短銃を構えて〈ストーンバレット〉で眉間を狙う。

 バン!バン!

「弾いた!?」

 振り下ろしてくるカマを避けて慌てて鑑定すると、〈外皮の硬度高いが首や関節は弱い。頭の外皮は良いヘルメットになる〉らしい。

 頭に傷付けるなよ?ってことか?
 刀に持ち替えて〈飛翔〉魔法で、カマキリの頭上に飛ぶ。

 カマキリがデカすぎて身体反転とか木が邪魔してて出来ずに俺的にはラッキー。キモいけど。

「一文字斬りー」

 なんか厨二の技名が欲しい。
 首はゴロンと落ちた。

 うん。大きいの来るんだったら太刀のが良かったかなぁ?
 魔法で補助しちゃうから脇差のままで良いかね。
 って言うか武器無くても魔法で行けちゃうのか?まぁその時々で良いかな。
 
 目の前にある首がキモくて現実逃避しちゃう。触らなくても良いけど自分のバッグにこれ入れるのストレスじゃね?
 無限収納に底や壁面ないから汚れないだろうけどさ。
 俺のタバコと酒や食料と一緒だよ?
 気分的に嫌だなぁ。

 デスマンティス。Cランク相当。
 防具に外皮って赤いの出来るのか。派手だなぁ。
 ロック鳥と並ぶかな。
 持ち帰らないとだから仕舞うけど。

 街道沿いに出る昆虫系のが出て来たのかな。こんなサイズが出てくるのは一般の人ビビるだろう。

 カマキリを収納してからタバコを。
「ふぅー」

 普通は探し回って討伐なんだよな。こんな森の中、歩き回るって罰ゲームだ。

 しかし弁当では出て来なかった。缶酎ハイと辛子蓮根??まさかな。

 ここは諦めて少し移動してみよう。
 誰もいないから咥えタバコで歩く。

*地球にお住まいの人、山中は何処もかしこもタバコに限らず、火の元厳禁です。山火事は史跡、樹木、生物、あらゆる物を損なうので絶対に真似しないように。
 

 浅いところにあった薬草よりはランクの高い薬草が見つかるのはちょっと嬉しい。

 若干光が多い場所で腰を下ろして、釣れる食べ物が無いものか。
 ネコまっしぐらみたいな・・・猫科の魔獣とか来るかなぁ?

 スマホで検索したらあった。コンビニでも売ってるもんな。
 チ○ール、カル○ン、モン○チ、またたび、何が良いかな。

 そういえば実家では犬も猫もいたな。猫は姉貴が連れていっちゃったが。わんこのガンコは元気かなぁ。

 結局カル○ンに頼ってみることにした。
 葉っぱの上に中身出して。
 結構匂いがすごいな。

 一分もしないうちにMAPがたくさん点滅した。
 マジか!すごいぞ。まっしぐら!!

 キツネ系と穴グマがワラワラ。俺は今大物を待っているんだ。
 寄せ餌を喰わせるわけにもいかず銃の練習をさせていただきました。合掌。

 そして一際大きい点滅。
 嫌な圧迫感が迫って来て、俺が獲物としてロックオンされたのをヒシヒシと感じる。

 ストッと軽やかな音で俺の側に飛んできたので俺は避けた。

「・・・」
 なんでこの状況で餌に行くんだ。そして一舐めで終了して俺を睨む。

 アースタイガー。Cランク相当。
 牙と肉、毛皮が売れる。

「グワァオ!」

 もっと寄越せ的な感じかな。
 だが断る。

 俺が銃を向けると咆哮して、地面が揺れる。
 アースニードルとか厄介だな。長引かせると面倒だ。
 無限収納からライフルを出す。

 込める魔法は氷にしよう。先が尖ってるイメージで。
 眉間一発、心臓一発。

「グルォオオ!!」
 ってそんなうまくいかんって。

 十発打ち出してやっと倒した。命中率悪し。

 デカい猫、さすがに牙がサイのツノみたいにデカいと愛玩動物には思えないから躊躇いなく行けて良かった。
 触ると罪悪感湧きそうだからサクッと収納した。

 これで一応二頭(匹?)行けたな。
 レア度低かったら明日またやろう。

 しかし猫(科)まっしぐらだった。ありがとう。
 
 タバコ一本とビールで一服してから、森の入り口付近のマーク地点に転移した。

 入る時見た若い子はいない。

 西門は東門より入る馬車が多いな。そんな出入りしてるんだ。
 少し待って中に入る。
「お、寝坊の兄ちゃん!手ぶらかぁ?」
「なんでぇ、寝坊でオケラか?そんな良いツラしてダセェぞ」
 門番たちに揶揄われた。
 狩の能力に顔は関係ないよ。
 キツネでもぶら下げてこれば良かった。

 狩って来たとか見せびらかすのもなんだし、スルーしたよ。俺オジサンなので揉めない。事なかれバンザイ。

 ギルドはちょうど混雑時間だった。
 どうせ買取カウンターでは出せないので、コモさんに横から裏行っていい聞いたら「いいよぅ」って言ってもらったので遠慮なく裏に行った。

「ジョズさんー」
「大物かぁ?」
「まぁまぁ?ロック鳥ほどじゃ無い」
「こっちか裏か?」
 んー?
「デスマンティスとアースタイガー」
「・・・ちょい裏行こうか?」

 なぜここの連中はみんな言い方がアングラなのか?
 ジョズさんは雑用係のボックに「ギルマス引き摺って来い」って優しくお願いしたよ。

 俺はジョズさんのヘッドロックを受けたまま裏に運ばれた。

 なんでだ。


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