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一章
大却下だよ
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爽やかな朝だ。
俺はイビキと寝相が嫌になって、外でカイロをポチって毛布に包まって過ごした。
なるほど。
ランガ、ドットたちはまだマシだったが増えると大変だ。寝相も豪快だった。
俺はどこでも寝られるんじゃなくて、一人ならどこでも寝られるんだった。
ごんぶとの筋肉みっしりの足とか降ってきたら死ぬ。危険。そして死ぬほど足が臭い!!革の靴で毎日風呂に入らない世界死ね。
朝焼けを見ながらタバコ。
俺は今、藤岡御大になりきってじっくりコーヒーを淹れている。
誰も起きてこないのを確認してから、こそっとやってるぞ。
ありがとうありがとうと言いつつ、ゆったりとした時間を過ごす。
冴え渡る森林の夜明け空気を感じながら、御大になりきるってやってみたかったんだ。
永遠ヒーロー、昭和ライダー世代なら誰もが憧れる御大。
俺は今自然の中の一部。
コーヒーの香りを堪能しながら一滴ずつ・・・腕が死んだ。
筋トレしないと御大になれぬ。
なんとか一杯淹れて、ドリッパーとポットを収納する。見つかった時すぐに誤魔化す準備は万端だ。ってそんな本当は準備したくないぞ。
「くはぁ」
濃いめの一杯。幸せだ。
俺はドリップしたコーヒーはブラック、インスタントは牛乳、砂糖たっぷりだ。気分。
グアテマラやマンデリンが好き。モカやキリマンも好きだが結局のところ淹れ方だよな。
陽が昇り切って、屋内が騒がしくなったのでカップを仕舞ってタバコを吸い切った。
さて、今日も一日頑張りますか。
・・・社畜時代が抜けきらないな・・・。
「わぁーっん」
「私やっちゃった!?」
「うぅぅ」
「えぇーん」
部屋に戻るとなんて言うかあれだ。
おねしょが大変だった。
子供たちは怖い思いしたから仕方ないんだが、一人大人の声が混ざってたぞ。
シルスファンはミシェルを抱っこして寝てたから大惨事だ。
「とりあえず大人は水場で着替えて来い」
被害無しだったランガとドットは俺が何かすると理解して大人を連れ出してくれた。
「みんな身体を綺麗にするから泣かなくて良いぞ」
床とか服とかいちいち掃除してたら大変だし。
「〈洗浄〉」
部屋と人を丸ごと綺麗にするイメージで。
魔法のことがわかるシルスファンはギョッとしてるけど、俺は「シー」っと口に人差し指を当てて見せるとシルスファンは頷いた。
「わーい!綺麗になった」
「良かった~!!このお洋服気に入ってたの」
あー、そういえば寝巻きとか考えなかったな。大人も誰も着替えてないし普通なのだろうけど。
「ジェイル兄ちゃん、汚してごめんな」
「も、漏らしてなんかいないんだからな!!」
お年頃の子供達だから、揶揄うのはダメだ。
「飲み物溢しただけだよな」
誤魔化しに付き合ってやるとホッとした顔をしている。
「どっか痛いとこはないか」
ポーションで完全には治ってないはずだから聞いてみると、みんな少し考えてから首を振る。
固定しただけで痛みは無くならないだろうと思ってたけど、完治してないのに痛みが抑えられてるってポーションってすごくない??
俺も多分、回復魔法使えると思うんだけど試したことがないから、子供に使うのはちょっと躊躇うよな。
「さぁ、朝飯作るからおっさんどもに遊んでもらえ」
任せても爆発しちゃうからな。自分で作った方が早い。
「こっち邪魔するなよ」
水場に声を掛けてから、朝食作りだ。
肉しかないってどう言うことなんだろうなぁ。依頼中は兵糧だけで暮らせるってんだから冒険者はすごいな。
スマホをポチポチっとこっちに近いウィンナーを探して、肉肉しいめのハムと山型食パンと大人には少し堅めのパン、子供用リンゴジュースにと色々買ってみた。
今夜用にシチューの材料も。
ついでに子供服を追加で何枚か。
タバコと酒と軽食もどかっと買っておく。スマホ出せる時にある程度な。
朝食はハムとウィンナー、チーズ、ボイルしたサラダ、子供向きはフレンチトースト、大人向きはガーリックバタートーストにした。
ミシェルは芋とカボチャをマッシュして粉ミルク混ぜて、オヤツにリンゴのすりおろし(粗め)で良いかな。
子供達のオヤツに市販たまごプリンを。
「おーい、出来たから運んでー」
ドットたちはみんな昨日と同じ格好だ。もしかして同じ服を何枚も持ってるのか。
三人だけ着替えてるけど、子供達の巻き添えだろう。合掌。
「わぁ!美味しそう」
「うちのマンマより手が込んでるぞ」
マンマは家事もあるから(多分)仕方あるまい。
「子供達の方が美味しそうじゃん」
「あげないもん」
ミンミが子供の皿を覗く。やめなさい。
「えー」
サントスもか。もしかしてニンニク苦手?だったら変えるけど。
なんて言うか、大きな子供がたくさんいるんだな。
「ジェイルの嫁になりたい」
ごっつい男の嫁はいらんって。
「俺はジェイルの子供になる。ダッドになってぇ」
一応二十二歳なので十歳の子供はダメだと思いたい。って言うか本物のダッドが泣くぞ。
「メイが予約なの!!」
俺をロリにしないでくれ。せめてあと十歳足してから口説いてほしい。
「じゃぁアーシのヒモにする」
「んー、仲間にしたら良いんじゃない?」
お年頃の女性キター!けどなんか違うよね?この世界にもヒモいるのか・・・。
「おいおい。ジェイルを口説くってんなら参戦するぞ」
「うちもだ」
食事の度にめんどくさいな。
「俺は一人で世界一周の旅をしたいから却下だ」
「「世界ぃ!?」」
「マジかよ?」
地球じゃ東京砂漠を彷徨うだけだったからな。
少しの小銭とパンツだけとは言えないが旅をするんだ。
_________________
〈新月の雷光〉
ドット
ドレイク
クレイバー
シャート
〈鋼鉄の拳〉
ランガ
ヤン
ヴァロ
〈海の渦潮〉
アッシュ
サントス
ゴンザレス
ミンミ
イルナ
〈水平線の彼方〉
ルーカス
アイアン
ロゴス
ギャレット
保護した子
メイ ディエゴ ジャン ユング
シルスァン・ラシャドル
ミシェル・ラシャドル
俺はイビキと寝相が嫌になって、外でカイロをポチって毛布に包まって過ごした。
なるほど。
ランガ、ドットたちはまだマシだったが増えると大変だ。寝相も豪快だった。
俺はどこでも寝られるんじゃなくて、一人ならどこでも寝られるんだった。
ごんぶとの筋肉みっしりの足とか降ってきたら死ぬ。危険。そして死ぬほど足が臭い!!革の靴で毎日風呂に入らない世界死ね。
朝焼けを見ながらタバコ。
俺は今、藤岡御大になりきってじっくりコーヒーを淹れている。
誰も起きてこないのを確認してから、こそっとやってるぞ。
ありがとうありがとうと言いつつ、ゆったりとした時間を過ごす。
冴え渡る森林の夜明け空気を感じながら、御大になりきるってやってみたかったんだ。
永遠ヒーロー、昭和ライダー世代なら誰もが憧れる御大。
俺は今自然の中の一部。
コーヒーの香りを堪能しながら一滴ずつ・・・腕が死んだ。
筋トレしないと御大になれぬ。
なんとか一杯淹れて、ドリッパーとポットを収納する。見つかった時すぐに誤魔化す準備は万端だ。ってそんな本当は準備したくないぞ。
「くはぁ」
濃いめの一杯。幸せだ。
俺はドリップしたコーヒーはブラック、インスタントは牛乳、砂糖たっぷりだ。気分。
グアテマラやマンデリンが好き。モカやキリマンも好きだが結局のところ淹れ方だよな。
陽が昇り切って、屋内が騒がしくなったのでカップを仕舞ってタバコを吸い切った。
さて、今日も一日頑張りますか。
・・・社畜時代が抜けきらないな・・・。
「わぁーっん」
「私やっちゃった!?」
「うぅぅ」
「えぇーん」
部屋に戻るとなんて言うかあれだ。
おねしょが大変だった。
子供たちは怖い思いしたから仕方ないんだが、一人大人の声が混ざってたぞ。
シルスファンはミシェルを抱っこして寝てたから大惨事だ。
「とりあえず大人は水場で着替えて来い」
被害無しだったランガとドットは俺が何かすると理解して大人を連れ出してくれた。
「みんな身体を綺麗にするから泣かなくて良いぞ」
床とか服とかいちいち掃除してたら大変だし。
「〈洗浄〉」
部屋と人を丸ごと綺麗にするイメージで。
魔法のことがわかるシルスファンはギョッとしてるけど、俺は「シー」っと口に人差し指を当てて見せるとシルスファンは頷いた。
「わーい!綺麗になった」
「良かった~!!このお洋服気に入ってたの」
あー、そういえば寝巻きとか考えなかったな。大人も誰も着替えてないし普通なのだろうけど。
「ジェイル兄ちゃん、汚してごめんな」
「も、漏らしてなんかいないんだからな!!」
お年頃の子供達だから、揶揄うのはダメだ。
「飲み物溢しただけだよな」
誤魔化しに付き合ってやるとホッとした顔をしている。
「どっか痛いとこはないか」
ポーションで完全には治ってないはずだから聞いてみると、みんな少し考えてから首を振る。
固定しただけで痛みは無くならないだろうと思ってたけど、完治してないのに痛みが抑えられてるってポーションってすごくない??
俺も多分、回復魔法使えると思うんだけど試したことがないから、子供に使うのはちょっと躊躇うよな。
「さぁ、朝飯作るからおっさんどもに遊んでもらえ」
任せても爆発しちゃうからな。自分で作った方が早い。
「こっち邪魔するなよ」
水場に声を掛けてから、朝食作りだ。
肉しかないってどう言うことなんだろうなぁ。依頼中は兵糧だけで暮らせるってんだから冒険者はすごいな。
スマホをポチポチっとこっちに近いウィンナーを探して、肉肉しいめのハムと山型食パンと大人には少し堅めのパン、子供用リンゴジュースにと色々買ってみた。
今夜用にシチューの材料も。
ついでに子供服を追加で何枚か。
タバコと酒と軽食もどかっと買っておく。スマホ出せる時にある程度な。
朝食はハムとウィンナー、チーズ、ボイルしたサラダ、子供向きはフレンチトースト、大人向きはガーリックバタートーストにした。
ミシェルは芋とカボチャをマッシュして粉ミルク混ぜて、オヤツにリンゴのすりおろし(粗め)で良いかな。
子供達のオヤツに市販たまごプリンを。
「おーい、出来たから運んでー」
ドットたちはみんな昨日と同じ格好だ。もしかして同じ服を何枚も持ってるのか。
三人だけ着替えてるけど、子供達の巻き添えだろう。合掌。
「わぁ!美味しそう」
「うちのマンマより手が込んでるぞ」
マンマは家事もあるから(多分)仕方あるまい。
「子供達の方が美味しそうじゃん」
「あげないもん」
ミンミが子供の皿を覗く。やめなさい。
「えー」
サントスもか。もしかしてニンニク苦手?だったら変えるけど。
なんて言うか、大きな子供がたくさんいるんだな。
「ジェイルの嫁になりたい」
ごっつい男の嫁はいらんって。
「俺はジェイルの子供になる。ダッドになってぇ」
一応二十二歳なので十歳の子供はダメだと思いたい。って言うか本物のダッドが泣くぞ。
「メイが予約なの!!」
俺をロリにしないでくれ。せめてあと十歳足してから口説いてほしい。
「じゃぁアーシのヒモにする」
「んー、仲間にしたら良いんじゃない?」
お年頃の女性キター!けどなんか違うよね?この世界にもヒモいるのか・・・。
「おいおい。ジェイルを口説くってんなら参戦するぞ」
「うちもだ」
食事の度にめんどくさいな。
「俺は一人で世界一周の旅をしたいから却下だ」
「「世界ぃ!?」」
「マジかよ?」
地球じゃ東京砂漠を彷徨うだけだったからな。
少しの小銭とパンツだけとは言えないが旅をするんだ。
_________________
〈新月の雷光〉
ドット
ドレイク
クレイバー
シャート
〈鋼鉄の拳〉
ランガ
ヤン
ヴァロ
〈海の渦潮〉
アッシュ
サントス
ゴンザレス
ミンミ
イルナ
〈水平線の彼方〉
ルーカス
アイアン
ロゴス
ギャレット
保護した子
メイ ディエゴ ジャン ユング
シルスァン・ラシャドル
ミシェル・ラシャドル
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