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一章
馬車は進む
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喧しい大人は置いといて、ミシェルにも卵プリンだ。
一口入れてはにこーっとお口を開けるので気に入ってるんだろう。
「おいち!にいたま、にいたま!」
おお!ずっとお話しなかったのにちゃんと言葉が出てきたぞ。すごいな。プリン。
「ミシェル!!」
おかわりのスプーンをシルスファンに渡して続きを任せると、ミシェルはシルスファンに手をむいっとシルスファンの顔に向ける。
「おいちいの!にいたまも・・・たべゆの」
おい待て可愛い。なんだこれ。
ヴァロとシャートとゴンザレスが崩れ落ちたぞ。
殺伐とした事件の後にこれはクる。ほっこりする。
シルスファンがちょっとだけ食べてミシェルにお返しする。
「えっへへぇー」
ちゃんと意識があるミシェルが尊すぎてやばい。
「これはおいしいから笑顔になるね♪」
「ジェイル兄ちゃん、おいしいのありがと」
ジャンとユングも良い子だ。おかわりをあげよう。サラダもパンも全部食べてるからご褒美だよ。
「良いなー!大人差別反対ー」
「野菜を食えないやつは黙れ」
マジでコイツら野菜が嫌い過ぎる。さらに青い葉っぱとにんじんだけ残すな。
ちゃんと茹でて塩振ってやっただろうが。
「虫の食べ物じゃん!」
「違うわ!」
「残さず食わねぇともう作らねぇぞ」
アレルギー以外お残しは許しまへんで。
次がないって言われてやっと食べ切った。最後に嫌いなもの食べる羽目になって涙目ってマジ子供だろ。
メイたちのダメな大人を見る目を見てみ?
「うぇぇ、いつもよりは食べやすいけど嫌いー」
「口の中から消えない」
マジで給食で嫌いなものが出た小学生がいる。
「お野菜はお高いんだよぉ~」
「何も食べれないより良いじゃん」
「めっちゃ堅いカビパンとくさりかけの果物だったからこんなの食べれて幸せだよ」
「お腹いっぱい食べれてうれしい」
大人たちも、ぐうの音も出ないな・・・。
ポルドスでは野菜が高いのか。
それよりも腐る前の果物・・・腑くんに納豆でも食わせてやるか?いや納豆は美味いからダメか?激スッパ梅干し?クサヤとかは自分にダメージがくるし。
ドットとランガの目も鋭くなったよ。子供を誘拐してメシはくれてたと思ったら、腐りかけとか許されないぞ。
って言うか腑くん、生きてますかー?
子供の目につかないように馬車の荷物の間に置いたままだ。飯もトイレも用意してないはず。
ポーションで致命傷じゃなくなってるから三日くらい平気かね。
〈水平線の彼方〉と〈海の渦潮〉はこの近辺を調査するため、ミンミとイルナだけ残して森に入って行った。
「さぁ、俺たちも出発するぞー」
馬車二台、俺とヴァロとシャートが子供達と一緒で、ドットたちは腑くんのいる馬車に。ちょっと覗いたら生きてたけど微妙な匂いがしたぞ。知らんぷりしとこ。
馬車が出発すると子供たちはシャートにはメイ、ヴァロにはディエゴ、ゴンザレスにはジャンとユング、お気に入りを決めているらしく膝に乗ってる。
俺にはと言えばシルスファンがミシェルを抱っこしつつ、隣でちょこんと座る。
「ジェル!かみのけぇ」
めっちゃ引っ張ってくる。
「兄上にも良くやってました」
俺はハゲを気にする方なのでやめてください。匂い問題でス○ルプDをやめて、今は風呂に自由に入れず何も使ってないので毛根維持が出来ません。
「ジェイルさんは不思議です。貴族のような佇まいなのに口が悪くてチグハグです。王族にもジェイルさんのような美人はいないですよ」
俺の美しさについては、俺的美形ランキングの良いとこどりで混ざって神の奇跡でうまいこと行った最高の顔なので否定はしないけど、貴族じゃないぞ。
一般家庭(農家)のごく普通の草臥れたサラリーマンだったオッさんだ。
ちょっぴり泡銭を持ってたけど、女運ゼロ・・・マイナスだった哀れな中年さ。
「美しいならシルスファンもミシェルもだと思うけど」
「僕たちは侯爵家で祖母が王家の出ですのでそれなりに・・・ですよ」
おお、ガチの貴族じゃん。めちゃめちゃ王族近いぞ。
「俺はマジで農家の出身だ。顔はたまたま(?)だぞ」
神様が憐れんでくれただけーって普通じゃないけど。
向こうの義務教育と日本人の習性みたいなもんがこっちじゃ良い感じに見えるのかもな。
「ジェイルさんは母上と叔父上が絶対気にいると思うんでぜひ会ってほしいです」
え?貴族と関わりたくないんで激しく遠慮したいんだけど。
「いやー、俺は依頼受けただけだから王都はすぐ出るよ」
うん。旅の続きを・・・今ってスタートしたことになってるのかなぁ?
まぁ次の街に行きますわ。
「やー」
ミシェルが言葉わかってるのかイヤイヤってしてる。
「まずはポルドスでは体の調子を整えたらだよー。焦らないでね」
シャートが空気を変えてくれてちょっと安心した。
「ジェイルはなんか気になるよね、わかるぅ」
ヴァロ、それはフォローなのかね?
_________________
〈新月の雷光〉
ドット
ドレイク
クレイバー
シャート
〈鋼鉄の拳〉
ランガ
ヤン
ヴァロ
〈海の渦潮〉
アッシュ
サントス
ゴンザレス
ミンミ
イルナ
〈水平線の彼方〉
ルーカス
アイアン
ロゴス
ギャレット
保護した子
メイ ディエゴ ジャン ユング
シルスァン・ラシャドル
ミシェル・ラシャドル
一口入れてはにこーっとお口を開けるので気に入ってるんだろう。
「おいち!にいたま、にいたま!」
おお!ずっとお話しなかったのにちゃんと言葉が出てきたぞ。すごいな。プリン。
「ミシェル!!」
おかわりのスプーンをシルスファンに渡して続きを任せると、ミシェルはシルスファンに手をむいっとシルスファンの顔に向ける。
「おいちいの!にいたまも・・・たべゆの」
おい待て可愛い。なんだこれ。
ヴァロとシャートとゴンザレスが崩れ落ちたぞ。
殺伐とした事件の後にこれはクる。ほっこりする。
シルスファンがちょっとだけ食べてミシェルにお返しする。
「えっへへぇー」
ちゃんと意識があるミシェルが尊すぎてやばい。
「これはおいしいから笑顔になるね♪」
「ジェイル兄ちゃん、おいしいのありがと」
ジャンとユングも良い子だ。おかわりをあげよう。サラダもパンも全部食べてるからご褒美だよ。
「良いなー!大人差別反対ー」
「野菜を食えないやつは黙れ」
マジでコイツら野菜が嫌い過ぎる。さらに青い葉っぱとにんじんだけ残すな。
ちゃんと茹でて塩振ってやっただろうが。
「虫の食べ物じゃん!」
「違うわ!」
「残さず食わねぇともう作らねぇぞ」
アレルギー以外お残しは許しまへんで。
次がないって言われてやっと食べ切った。最後に嫌いなもの食べる羽目になって涙目ってマジ子供だろ。
メイたちのダメな大人を見る目を見てみ?
「うぇぇ、いつもよりは食べやすいけど嫌いー」
「口の中から消えない」
マジで給食で嫌いなものが出た小学生がいる。
「お野菜はお高いんだよぉ~」
「何も食べれないより良いじゃん」
「めっちゃ堅いカビパンとくさりかけの果物だったからこんなの食べれて幸せだよ」
「お腹いっぱい食べれてうれしい」
大人たちも、ぐうの音も出ないな・・・。
ポルドスでは野菜が高いのか。
それよりも腐る前の果物・・・腑くんに納豆でも食わせてやるか?いや納豆は美味いからダメか?激スッパ梅干し?クサヤとかは自分にダメージがくるし。
ドットとランガの目も鋭くなったよ。子供を誘拐してメシはくれてたと思ったら、腐りかけとか許されないぞ。
って言うか腑くん、生きてますかー?
子供の目につかないように馬車の荷物の間に置いたままだ。飯もトイレも用意してないはず。
ポーションで致命傷じゃなくなってるから三日くらい平気かね。
〈水平線の彼方〉と〈海の渦潮〉はこの近辺を調査するため、ミンミとイルナだけ残して森に入って行った。
「さぁ、俺たちも出発するぞー」
馬車二台、俺とヴァロとシャートが子供達と一緒で、ドットたちは腑くんのいる馬車に。ちょっと覗いたら生きてたけど微妙な匂いがしたぞ。知らんぷりしとこ。
馬車が出発すると子供たちはシャートにはメイ、ヴァロにはディエゴ、ゴンザレスにはジャンとユング、お気に入りを決めているらしく膝に乗ってる。
俺にはと言えばシルスファンがミシェルを抱っこしつつ、隣でちょこんと座る。
「ジェル!かみのけぇ」
めっちゃ引っ張ってくる。
「兄上にも良くやってました」
俺はハゲを気にする方なのでやめてください。匂い問題でス○ルプDをやめて、今は風呂に自由に入れず何も使ってないので毛根維持が出来ません。
「ジェイルさんは不思議です。貴族のような佇まいなのに口が悪くてチグハグです。王族にもジェイルさんのような美人はいないですよ」
俺の美しさについては、俺的美形ランキングの良いとこどりで混ざって神の奇跡でうまいこと行った最高の顔なので否定はしないけど、貴族じゃないぞ。
一般家庭(農家)のごく普通の草臥れたサラリーマンだったオッさんだ。
ちょっぴり泡銭を持ってたけど、女運ゼロ・・・マイナスだった哀れな中年さ。
「美しいならシルスファンもミシェルもだと思うけど」
「僕たちは侯爵家で祖母が王家の出ですのでそれなりに・・・ですよ」
おお、ガチの貴族じゃん。めちゃめちゃ王族近いぞ。
「俺はマジで農家の出身だ。顔はたまたま(?)だぞ」
神様が憐れんでくれただけーって普通じゃないけど。
向こうの義務教育と日本人の習性みたいなもんがこっちじゃ良い感じに見えるのかもな。
「ジェイルさんは母上と叔父上が絶対気にいると思うんでぜひ会ってほしいです」
え?貴族と関わりたくないんで激しく遠慮したいんだけど。
「いやー、俺は依頼受けただけだから王都はすぐ出るよ」
うん。旅の続きを・・・今ってスタートしたことになってるのかなぁ?
まぁ次の街に行きますわ。
「やー」
ミシェルが言葉わかってるのかイヤイヤってしてる。
「まずはポルドスでは体の調子を整えたらだよー。焦らないでね」
シャートが空気を変えてくれてちょっと安心した。
「ジェイルはなんか気になるよね、わかるぅ」
ヴァロ、それはフォローなのかね?
_________________
〈新月の雷光〉
ドット
ドレイク
クレイバー
シャート
〈鋼鉄の拳〉
ランガ
ヤン
ヴァロ
〈海の渦潮〉
アッシュ
サントス
ゴンザレス
ミンミ
イルナ
〈水平線の彼方〉
ルーカス
アイアン
ロゴス
ギャレット
保護した子
メイ ディエゴ ジャン ユング
シルスァン・ラシャドル
ミシェル・ラシャドル
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