ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

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一章

37話 餅つき大会がしたいの☆★

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 お餅が食べたい。

 朝起きたら唐突に思った。
 もち米はあるのだ。
 アラン達にまた精米作業をしてもらって蒸せばいいのだ!
 餅つき機を作れなくないけど、私はあのお祭り感たっぷりの臼と杵で楽しく搗いて出来立ての餅を食べたい。
 醤油も海苔もないけどきな粉はある!
 いや豆を炒ってミキサーで粉にしなくちゃだけど。
 あんこが欲しいんだけど小豆はまだ見つかってない。
 とりあえず臼と杵を作ってもらおう。

「・・・ん、リーシャ?」
 ベッドの上でお餅への思いを募らせてたら、ジュリアスさまが起きちゃった。
「おはよう、早いな」
 ジュリアスさまは寝起きが良い。スッと覚醒しちゃうから私が先に起きちゃった時は起こさないようにって思うんだけど、たまに(?)食べ物のことや作りたいものを思い付いて、バッと起きちゃったりして。
「おはようございます」
 申し訳ない。食欲に忠実なもので。
 
 毎朝、ギュッと抱きしめて額や頬にチュってしてくれるので日々テレる。
 元日本人の私にはちょっとね、恥ずかしくて落ち着かないよ。

 なんかね、寝起きのジュリアスさまは少しだけ表情が柔らかいから。この顔見られるの私だけなのがたまんないよね!
 こんな子供っぽい私で申し訳ない気持ちもあるけど、ちゃんと受け入れてくれてる感じを態度で示してくれて安心させてくれる。
 早くちゃんと《奥さん》したいねぇ。
 私もジュリアスさまをギュッとハグして頬にお返し。
 最近ちょっとだけ私からも抱きついたりしてる。
 最初は「お!」って驚かれちゃったけど、嬉しそうに笑ってくれるのでこの朝の時間は大好き。

「今日は何をするんだ?」
「おっきな木を貰ってお餅を搗きたいです」
「ん?お餅?」
 当然お餅が通じないので臼と杵、もち米の説明をしてみた。
 臼と杵はすぐ木工職人にお願いしてくれる事になった。わーい。
 多分なんだけど餅つき機を作ってもあのマッチョ達は筋力自慢なので使ってくれないからもう人力で良いよね!
 いつもよりニーナを呼ぶの遅くなったからか、ニーナがジュリアスさまに「まさかお手を付けたりしてないですよね?」的に疑いの目で見てたのでびっくり。
 ニーナさん、残念ながら何もないんですよ・・・本当に残念なことに・・・
 ジュリアスさまが苦笑して流してくれる人で良かったよ。

 少し遅れて食堂に行くとお義父さま達はもうお茶タイムだった。
 お義父さま達にジュリアスさまがお餅のことを伝えたら、晩餐前に庭で餅を搗こうって。
 臼と杵がって思ったら、風魔法で出来るって。
 どうせ沢山要るだろうから伐採と加工を騎士達の訓練としてやらせるんだそう。

 職権濫用!

「んー、アイツらリーシャちゃんのご飯食えるなら何でも喜んでやると思うよ~」
 セリウスさまがそう言ったらみんなが違いないって。
 ゾッとする事を言われてしまったので私は離れに置いてあるもち米と豆を本邸に運んでもらって、マッチョ達に籾摺りしてもらって、蒸してもらい。豆を炒っってもらって。粉にするのもやっぱりミキサー使わないの!なんで⁉

 騎士さん達もお仕事だけさせておいて、いっしょに食べれないじゃダメだからたくさん用意しなくちゃ。
 お餅だけじゃ量を用意するのは大変だからバーベキューやピザの下準備して。

 思い付いてすぐ報告しちゃうと食べ物関係はやばい事になるっていい加減学習した。
 まぁ食への煩悩で結局その後も何度もというか生涯ヤらかすんだけど、それはまた後の話。


 夕方、私はマッチョって鑑賞するだけで良いな、身近にいると大変なんだなって思うことになるのだった。
 


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