97 / 786
二章
94話 王都のタウンハウスに到着です。★
しおりを挟む
魔獣が来ちゃう問題は結局うやむや。
そもそもこの地は魔獣の出没が多いけど、人の共住区域には来ないように簡易結界や魔物避けがしてある。
でも騎獣にしているワイバーンや馬もいるので完全には出来ないらしい。
馬屋のにいる馬たちはほぼ馬の魔獣なのだ。
そりゃお義父さまやジュリアスさまが乗るの普通の馬じゃしんどいかも?
本邸周りや離れには魔獣けがガッツリしてあるのに出てきたのはやっぱり魔力の濃い植物を植えたからではないか?ってぼんやりした結論になった。
小物程度なら気にならないから様子見しつつ管理なんだって。
いやいや畑が魔の森化しそうなんじゃんね?
そもそも魔力の強い人間住んでるのに植物で問題が起きるとか異世界ってわかんないわー。
そういえば蜜ミツバチの巣箱は結局全部外部の畑に移したらしい。
離れの結界と魔物避けは強化された。過保護!ありがたいけど。
ついに王都に行く日になって。
転移陣のある塔に来た。
不思議空間だ。
真ん中に魔法陣があってそれを守るように虹色の揺らぎのある水のカーテンみたいなものが揺らめいてる。
お義父さまもジュリアスさまも騎士団の制服!かっこいい。
お義母さまもいつもよりドレスアップ。
もちろん私も良いとこのお嬢さん。残念ながら奥様には見えない。
場所も衣装も普段と違うから興奮しちゃう。
侍従たちが荷物を運んで転移陣の上に積む。
馬車と馬たちも待機してる。
まずはお世話してくれる使用人と騎士さんたちが転移。
次が私たち。その後に馬たちと騎士さんたち。
「では留守を頼むぞ」
お義父さまがセリウスさまに一言。
「はい。無事のご帰還をお待ちしております」
昨日まで良いなぁとか言ってたと思えないほどキリッとした態度でお見送り。
「リーシャちゃん、旅行楽しんでおいでね」
クラウスさまが手を振ってくれた。
ポムとティムが王都に付いてきたそうだったけどそれはダメってことで小屋をオヤツまみれにして閉じ込めているらしい。
転移陣が起動して第一陣が消えた。
魔法式が気になる。
一人用とか作れないかなぁ?
初体験の転移にワクワクしてたら、ジュリアスさまが私を抱き上げて目を瞑ってるようにって。
転移陣に乗って光に包まれたら、グインッと何か体が引っ張られるような魂がひっこ抜かれるような微妙な感覚が起きて。
体感10秒?
そんな感じでさっきまでいた場所に似てるけど壁とかちょっとずつデザインが違う場所に居た。
「酔ってないか?」
ジュリアスさまが心配そうに聞いてくれた。
初めてだと結構気持ち悪くなる人がいるらしい。
「大丈夫です」
気持ち良くはなかったけど、酔うほどでもない。
私たちの後に第三陣が着いた。
「!!!???」
チェイスさんが騎士団服をきちんと着てる!
あとルルゥも騎士団服を着てる!
宝○の男役みたいな煌びやかさ!
あゝアンドレ・・・
「あらぁ見惚れちゃう?」
喋ったらいつものルルゥだった。
「私は一応まだ騎士団所属なのよ~いざとなったら出陣するしね☆」
コックさんに転職してなかった⁉
「今回は護衛の一人なの。宜しくね♡」
かっこいい姿なのにいつものようにバチコーンとウィンクされた。
「・・・その心は?」
「私も海に連れてって♡」
ですよねー。
何となく言ってみたらちゃんと返してくれた。地球のネタがルルゥに使えたよ?
「私、お買い物がしたいのであって狩りや釣りがしたいわけじゃないんだけど」
「またまたぁ~」
解せぬ。
転移の魔法陣はグレーデン家のタウンハウスにあった。
転移陣は王家と魔の森、ダンジョンのある辺境の領地に配置されてるんだって。
この国は北の辺境と東の境界の領地、そして南の辺境グレーデンが常に魔獣が発生してて各地で出る魔獣が違う。
スタンピードなどの時は領民を逃すとか逆に王都で暴動が起きた時に王族を逃す為に設置されてるらしい。
三家は領地から長期離れるのが難しい為、緊急時とか言いつつも、王家主催などの絶対に参加しなくてはならない時は普通に使っているんだって。
魔力が大量に必要になるから特に使いたくはなくて、三家はなるべく不参加でいたいらしい。
やっぱ自力で転移が出来るか、一人用があると良いよねぇ。
タウンハウスの中を移動して。
侍従さんやメイドさんが整列して深々と挨拶している。
「お帰りなさいませ」
まずはここの執事長が出てきた。
「皆出迎えご苦労である」
「みなさま、久方ぶりです。お変わりないようで嬉しゅうございます」
おお、白髪、メガネ、オールバック、ヒゲ。執事服。
理想的な執事が!
「若奥様、お初にお目にかかります。セバスティアンでございます」
セバス・・・ティアンだと⁉
セバスチャンのお祖父様だった。
「やっとぼっちゃまがお嫁さまをお迎えになって」
後ろに控えていた侍女長らしき人と二人で涙ぐんでる。
「ぼっちゃまはよしてくれ」
ジュリアスさまがちょっとむくれてる。可愛い。
ここの人たちもどうやら私のことを受け入れて貰えてるようなので一安心。
タウンハウスは辺境より少し煌びやかな趣き。
こちらに勤務している人たちはやっぱり引退騎士さんが多い。
元々内向きの人は最初から侍従や侍女になるけど、辺境領は基本的に戦闘向きな気質を持ってる人が多いのだとか。
なので辺境領のようにアットホームな感じで嬉しい。
今日、この後はお義母さまたちは食事に招かれたりでお出かけだけど私はゆっくりしていいんだって。
ジュリアスさまは少しだけ執務をこなすらしい。
こちらのコックさんたちは定期的に辺境と交代している。
私のレシピが気になるから周期が早まったらしい。
あと食材がやっぱ違うから王都にずっといるのは嫌みたい。
野菜が苦かったし魔素薄いし。お肉は魔獣じゃないからそりゃ違いすぎるね。
今夜のご飯はどんなかな。
そもそもこの地は魔獣の出没が多いけど、人の共住区域には来ないように簡易結界や魔物避けがしてある。
でも騎獣にしているワイバーンや馬もいるので完全には出来ないらしい。
馬屋のにいる馬たちはほぼ馬の魔獣なのだ。
そりゃお義父さまやジュリアスさまが乗るの普通の馬じゃしんどいかも?
本邸周りや離れには魔獣けがガッツリしてあるのに出てきたのはやっぱり魔力の濃い植物を植えたからではないか?ってぼんやりした結論になった。
小物程度なら気にならないから様子見しつつ管理なんだって。
いやいや畑が魔の森化しそうなんじゃんね?
そもそも魔力の強い人間住んでるのに植物で問題が起きるとか異世界ってわかんないわー。
そういえば蜜ミツバチの巣箱は結局全部外部の畑に移したらしい。
離れの結界と魔物避けは強化された。過保護!ありがたいけど。
ついに王都に行く日になって。
転移陣のある塔に来た。
不思議空間だ。
真ん中に魔法陣があってそれを守るように虹色の揺らぎのある水のカーテンみたいなものが揺らめいてる。
お義父さまもジュリアスさまも騎士団の制服!かっこいい。
お義母さまもいつもよりドレスアップ。
もちろん私も良いとこのお嬢さん。残念ながら奥様には見えない。
場所も衣装も普段と違うから興奮しちゃう。
侍従たちが荷物を運んで転移陣の上に積む。
馬車と馬たちも待機してる。
まずはお世話してくれる使用人と騎士さんたちが転移。
次が私たち。その後に馬たちと騎士さんたち。
「では留守を頼むぞ」
お義父さまがセリウスさまに一言。
「はい。無事のご帰還をお待ちしております」
昨日まで良いなぁとか言ってたと思えないほどキリッとした態度でお見送り。
「リーシャちゃん、旅行楽しんでおいでね」
クラウスさまが手を振ってくれた。
ポムとティムが王都に付いてきたそうだったけどそれはダメってことで小屋をオヤツまみれにして閉じ込めているらしい。
転移陣が起動して第一陣が消えた。
魔法式が気になる。
一人用とか作れないかなぁ?
初体験の転移にワクワクしてたら、ジュリアスさまが私を抱き上げて目を瞑ってるようにって。
転移陣に乗って光に包まれたら、グインッと何か体が引っ張られるような魂がひっこ抜かれるような微妙な感覚が起きて。
体感10秒?
そんな感じでさっきまでいた場所に似てるけど壁とかちょっとずつデザインが違う場所に居た。
「酔ってないか?」
ジュリアスさまが心配そうに聞いてくれた。
初めてだと結構気持ち悪くなる人がいるらしい。
「大丈夫です」
気持ち良くはなかったけど、酔うほどでもない。
私たちの後に第三陣が着いた。
「!!!???」
チェイスさんが騎士団服をきちんと着てる!
あとルルゥも騎士団服を着てる!
宝○の男役みたいな煌びやかさ!
あゝアンドレ・・・
「あらぁ見惚れちゃう?」
喋ったらいつものルルゥだった。
「私は一応まだ騎士団所属なのよ~いざとなったら出陣するしね☆」
コックさんに転職してなかった⁉
「今回は護衛の一人なの。宜しくね♡」
かっこいい姿なのにいつものようにバチコーンとウィンクされた。
「・・・その心は?」
「私も海に連れてって♡」
ですよねー。
何となく言ってみたらちゃんと返してくれた。地球のネタがルルゥに使えたよ?
「私、お買い物がしたいのであって狩りや釣りがしたいわけじゃないんだけど」
「またまたぁ~」
解せぬ。
転移の魔法陣はグレーデン家のタウンハウスにあった。
転移陣は王家と魔の森、ダンジョンのある辺境の領地に配置されてるんだって。
この国は北の辺境と東の境界の領地、そして南の辺境グレーデンが常に魔獣が発生してて各地で出る魔獣が違う。
スタンピードなどの時は領民を逃すとか逆に王都で暴動が起きた時に王族を逃す為に設置されてるらしい。
三家は領地から長期離れるのが難しい為、緊急時とか言いつつも、王家主催などの絶対に参加しなくてはならない時は普通に使っているんだって。
魔力が大量に必要になるから特に使いたくはなくて、三家はなるべく不参加でいたいらしい。
やっぱ自力で転移が出来るか、一人用があると良いよねぇ。
タウンハウスの中を移動して。
侍従さんやメイドさんが整列して深々と挨拶している。
「お帰りなさいませ」
まずはここの執事長が出てきた。
「皆出迎えご苦労である」
「みなさま、久方ぶりです。お変わりないようで嬉しゅうございます」
おお、白髪、メガネ、オールバック、ヒゲ。執事服。
理想的な執事が!
「若奥様、お初にお目にかかります。セバスティアンでございます」
セバス・・・ティアンだと⁉
セバスチャンのお祖父様だった。
「やっとぼっちゃまがお嫁さまをお迎えになって」
後ろに控えていた侍女長らしき人と二人で涙ぐんでる。
「ぼっちゃまはよしてくれ」
ジュリアスさまがちょっとむくれてる。可愛い。
ここの人たちもどうやら私のことを受け入れて貰えてるようなので一安心。
タウンハウスは辺境より少し煌びやかな趣き。
こちらに勤務している人たちはやっぱり引退騎士さんが多い。
元々内向きの人は最初から侍従や侍女になるけど、辺境領は基本的に戦闘向きな気質を持ってる人が多いのだとか。
なので辺境領のようにアットホームな感じで嬉しい。
今日、この後はお義母さまたちは食事に招かれたりでお出かけだけど私はゆっくりしていいんだって。
ジュリアスさまは少しだけ執務をこなすらしい。
こちらのコックさんたちは定期的に辺境と交代している。
私のレシピが気になるから周期が早まったらしい。
あと食材がやっぱ違うから王都にずっといるのは嫌みたい。
野菜が苦かったし魔素薄いし。お肉は魔獣じゃないからそりゃ違いすぎるね。
今夜のご飯はどんなかな。
683
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
救世の結界師マールちゃん~無能だと廃棄されましたが、敵国で傭兵のおっさん達に餌付けされてるので、今さら必要と言われても戻りません~
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
ファンタジー
「ウチの子、可愛いうえに最強すぎるんだが――!?」
魔の森の隣、辺境伯家。 そこで八歳のメイド・マールは、食事も与えられず“要らない人間”として扱われていた。
――そしてある日ついに、毒と魔獣の禁忌領域《魔の森》へ捨てられてしまう。
「ここ……どこ?」
現れた魔獣に襲われかけたその瞬間。
救いに現れたのは――敵国の”イケオジ”傭兵隊だった。
「ほら、食え」
「……いいの?」
焚き火のそばで差し出された“温かいお粥”は、マールに初めての「安心」と「ごはん」を教えてくれた。
行き場を失った幼女は、強面のおじさん傭兵たちに餌付けされ、守られ、少しずつ笑えるようになる―― そんなシナリオだったはずなのに。
旅の途中、マールは無意識に結界を張り、猛毒の果実を「安全な食べ物」に変えてしまう。
「これもおいしいよ、おじさん!食べて食べて!」
「ウチの子は天才か!?」
ただ食べたいだけ。 だけどその力は、国境も常識もくつがえす。
これは、捨てられた欠食幼女が、敵国でお腹いっぱい幸せになりながら、秘められた力で世界を巻き込んでいく物語。
※若干の百合風味を含みます。
転生皇女セラフィナ
秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。
目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。
赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。
皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。
前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。
しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。
一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。
「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」
そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。
言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。
それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。
転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
義務ですもの。
あんど もあ
ファンタジー
貴族令嬢の義務として親の決めた相手に嫁いだが、夫には愛する人がいた。夫にないがしろにされても、妻として母として嫁としての義務を果たして誠実に生きたヒロインの掴んだ、ちょっと歪んだ幸せとは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる