ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

文字の大きさ
112 / 786
二章

108話 王子様はキラキラで可愛いです。★

しおりを挟む
 またも王宮にやってきました。
 王様ったらグレーデン家ばかり呼んでいて良いのかしら?

 今回はシルバーグレーの立派なお髭のおじさまが案内人。渋オジ~。
 お部屋にはすでに王様とフェアリス王妃さまとファティマ王女さま、ハリス王太子さまとジェロム王子さまとで勢揃いです。
 パーティーの時は王子さまたちは挨拶のあと早々に下がられたのでじっくりお顔を見れるのは初めて。
 マジ王子さま!
 12歳くらいと10歳くらいかな?
 私より少し小さい。
 辺境の子たちよりはやっぱり身体が小さくて幼い感じ。
 王女さまは20代かな?柔らかな金の髪でとってもお綺麗です。

 私達は挨拶をしてから席に着いた。
 ルルゥも一緒になんだよ。
 護衛じゃなくてお客様扱いなんだ~って思ったら、ちょっと理由がわかっちゃった。
 王女さまの視線がレーザービームなんだもの。
 ルルゥは華麗にスルーなんだけど。

 ルルゥってば確かに見た目は特上級だし、性格も優しいし面白いから好きになっちゃうの仕方ないね。
 王様と王妃さまはちょっと苦笑いなんだけど、知ってたならルルゥ外してあげてって思うのよ。

「ルーデウス、この前作ってくれたふわふわオムレツ最高だった」
 ハリス殿下がそう言えば、ジェロム殿下が、
「ナッツのクッキーまた食べたいぞ」
って、二人ともルルゥにニコニコと笑いかけて、ルルゥも笑顔で答える。
「ありがとうございます。喜んでいただけて光栄です」
 超猫被ってる。TPOに合わせるのは普通か。素を知ってるとムズムズしちゃうね。

「ルーデウスさまが王宮に勤めてくれたら良いのですわ」
 王女さまがルルゥを見つめて直接勧誘してきた。
 あれ?異性としてじゃなく美味しいものを作る人への視線だった?
 でも絶対ダメなんだけど。
「おほほ、ファティマ殿下。フラウ卿はウチの戦力でもあるので引き抜きはいけませんわ」
 お義母さまが笑顔だけど目が笑ってないよ!王妃さまが目線で王女さまを嗜めるとスッと表情を消して、
「お声を掛けたいほどお料理が美味しいのですもの」
と一応引いてくれたのかな?
 お料理のことを言いつつ、やっぱりルルゥのことを見る眼差しはちょっと熱い。

「ファティマ、グレーデン家からは料理人を定期的に借りて指導してもらっておる。諦めよ」
 んんー、遠回しにばっさり?ルルゥは侯爵家だから婚姻はアリなのかな?でも王女さまの年齢で婚約が成立していないなら何かあったのかな?

 王子さまたちがまだ小さいから王太子が決めるまで結婚を避けてたとか?
 王配を迎えるか降嫁するかでお相手が変わるのかしら?
 どのみちルルゥは王宮で暮らすの向いてなさそう。
 
 食事を終えてお茶タイムに入ったら。
「リーシャ嬢、オレイユの領地はどうしたい?」
 そう王様が訊ねられたのだけど、どうってどうなの?返答に困るよ。

「ハーボットもだがオレイユも領地は返上だからな。オレイユの領地にはカイダールの薬草畑があるそうだし、必要なら其方に任せた方が良いと思ってな」
 遺産相続のお話しだったみたい?
「きちんと領地経営を出来る人がいた方が領民には良いでしょうから、私は頂けません」
 ちゃんと領地を守ってくれる人に任せてもらえないと民が気の毒だもの。
 今までがあのハゲ親父が人任せにしていたわけだし、人身売買とか非道なことをしていたのだから少しでも良い環境にしてもらわないとね。

「畑に関してはあまり分からないのですが、多分母が亡くなる前に色々整理していたと思います。母から薬草の種を渡されてますから、グレーデン家の離れで少しですが植えてあります」
 あまり覚えてないけど、大事な薬草とか人に任せられないものは全部採取して隠し部屋に入れたんだと思う。
「・・・そうか。ナタリア夫人は死期をわかっていたのだな」
 多分。徐々に弱っていったから。
「せめて其方のこともなんとか外に出して欲しかったな」

 お母さまが何を思っていたのかは今となってはわからないけど、最期まで愛情を持って接してくれてたと思うから、多分リーシャはお母さまから離れたがらなかったと思うんだ。
 ニーナを手配してくれたのがお母さまの精一杯だったと思うしかない。
「では、領地のことは爵位を含めて任せる者を見繕おう」
 ハーボットの派閥が壊滅したならたくさん没落してるんだよね?結局は下のものが苦労するんだから早く安定できるようにお祈りします。
 変な悪事を働かない人が領主になりますように。

「リーシャさま、私の王妃教育を受け持ってくれたのはセラーナさまで教育が辛くて落ち込んでいた私を励ましてくれたのがナタリアさまなの。だから何か困ったら私のことも頼ってね」
 王妃さまがそうお声を掛けてくださった。
 お祖母さまって一体何者なのかしら。

「あと陛下のために魔道具を作ってくださってありがとう。いつも心配するばかりだったのだけれど安心を頂いたわ」
 え、王様ってそんな危険なの?王宮って敵だらけなの?
 王子さまたちにも作った方がいいのかな?
 
「フィアリス、王宮が危険だと認識されてしまうだろう」
 王様が苦笑して王妃様を見る。
「あら、うふふ。そうね」
 否定しないんだ!王妃様が扇で口元を隠して笑ってる。
「あのカッコいいヤツ、其方が作ったのか?」
 ジェロム殿下が目を輝かせて聞いてきた。
「魔道具作れるなんて凄いな!」
 眩し!何この可愛い王子さまたち。
「私も魔道具の勉強をしたいぞ」
 なんだろう。王子様ってばロボットとかに憧れる少年みたいだよ。
「ほう、ジェロム殿下は魔道具に興味がおありか?学園の休暇にでも我が家にいらっしゃると良い。ガンダルー師がおるからの」
 お義父さま!私は今のところ遭遇してないけど魔獣がいっぱいの地に誘っちゃダメでしょ?

「おお、ジェロム、それは面白いな。私が行きたいくらいだ」
 王様!!!
「へぇ~。リーシャも教えてくれるのか?」
「え!私は誰かに教えるのは苦手だと思います!!」
 ジェロム殿下はちょっといたずらっ子みたいに笑ってる。
「私も魔道具は気になるなぁ」
 ハリス殿下まで!

「ほう!まぁ勉強でなくとも息抜きにこられると良いと思いますぞ」
 王妃さまがお義父さまの言葉にニコニコして受け入れちゃった。
「あらあら、男の子は元気いっぱいで困るわね」
 
 魔道具のお勉強なら王宮魔導師で良いのに。なんか変なノリで盛り上がってる。
 お勉強したい気持ちは否定しちゃいけないけど、王子さまたちが辺境に来ちゃったら大変じゃんー。

 何か今日は難しい話しをする予定じゃなく慰労会みたいなのだったらしいけど、私は結構疲れたよ・・・


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

転生皇女セラフィナ

秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。 目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。 赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。 皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。 前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。 しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。 一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。 「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」 そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。 言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。 それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。 転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。 ※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。

レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収

ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。 彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。 だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。 自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。 「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」 契約解除。返還されたレベルは9999。 一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。 対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。 静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。 「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」 これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。 (本作品はAIを活用して構成・執筆しています)

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

救世の結界師マールちゃん~無能だと廃棄されましたが、敵国で傭兵のおっさん達に餌付けされてるので、今さら必要と言われても戻りません~

ぽんぽこ@3/28新作発売!!
ファンタジー
「ウチの子、可愛いうえに最強すぎるんだが――!?」 魔の森の隣、辺境伯家。 そこで八歳のメイド・マールは、食事も与えられず“要らない人間”として扱われていた。 ――そしてある日ついに、毒と魔獣の禁忌領域《魔の森》へ捨てられてしまう。 「ここ……どこ?」 現れた魔獣に襲われかけたその瞬間。 救いに現れたのは――敵国の”イケオジ”傭兵隊だった。 「ほら、食え」 「……いいの?」 焚き火のそばで差し出された“温かいお粥”は、マールに初めての「安心」と「ごはん」を教えてくれた。 行き場を失った幼女は、強面のおじさん傭兵たちに餌付けされ、守られ、少しずつ笑えるようになる―― そんなシナリオだったはずなのに。 旅の途中、マールは無意識に結界を張り、猛毒の果実を「安全な食べ物」に変えてしまう。 「これもおいしいよ、おじさん!食べて食べて!」 「ウチの子は天才か!?」 ただ食べたいだけ。 だけどその力は、国境も常識もくつがえす。 これは、捨てられた欠食幼女が、敵国でお腹いっぱい幸せになりながら、秘められた力で世界を巻き込んでいく物語。 ※若干の百合風味を含みます。

死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」 公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。 死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」 目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。 「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」 隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。 そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……? 「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」 資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。

遊び人の令嬢が目を付けたのは、私の真面目な婚約者でした

おいどん
恋愛
子爵家の令嬢エリーネと伯爵家の次男のノルトが婚約を結んだのは、半年前だった。 真面目で優秀なノルトに相応しい婚約者であろうとするものの、エリーネには自信がなかった。 ある日、遊び人と噂の令嬢べルティーナとノルトが共にいるところを見てしまう。 「真面目クンは壁さえ破っちゃえばこっちのもんだからね〜」 「きっと、彼女の美しさに嫉妬しているのだわ…」 「…今度は、ちゃんと言葉にするから」

役立たずと捨てられた万能建築士、隣国で「聖域」を造って無双する。今さら復興のために戻れ? ご自分たちで瓦礫でも積んでいればよろしいのでは?

しょくぱん
恋愛
「お前の魔法は石を積むだけの土木作業だ」と婚約破棄されたので、城を支えていた『構造維持結界』をすべて解除して出て行きますね。今さら「城が崩れる!」と泣きつかれても、私は隣国で氷結の皇帝陛下と「世界最高の聖域」を造っていますので、一切知りません。 王国唯一の建築魔導師アニエスは、その地味な見た目と能力を理由に、王太子シグムンドから婚約破棄と国外追放を言い渡される。 彼の隣には、派手な光魔法を使う自称聖女の姿があった。 「お前の代わりなどいくらでもいる。さっさと出て行け!」 「……分かりました。では、城にかけていた『自動修復』『耐震』『空調』の全術式を解約しますね」 アニエスが去った直後、王城は音を立てて傾き、噴水は泥水に変わり、王都のインフラは崩壊した。 一方、アニエスは隣国の荒野で、呪われた皇帝レオンハルトと出会う。彼女が何気なく造った一夜の宿は、呪いを浄化するほどの「聖域」だった。 「君は女神か? どうか私の国を救ってほしい」 「喜んで。ついでに世界一快適な住居も造っていいですか?」 隣国がアニエスの力で黄金の国へと発展する一方、瓦礫の山となった母国からは「戻ってきてくれ」と悲痛な手紙が届く。 だが、アニエスは冷ややかに言い放つ。 「お断りします。契約外ですので、ご自分で支えていればよろしいのでは?」 これは、捨てられた万能建築士が隣国で溺愛され、幸せを掴む物語。 そして、彼女を捨てた者たちが、物理的にも社会的にも「崩壊」し、最後には彼女が架ける橋の『礎石』として永遠に踏まれ続けるまでの、壮絶な因果応報の記録。

処理中です...