157 / 786
三章
152話
しおりを挟む
領内のお方たちで、あまり持ち場を離れるのは望ましくない方達も多かったようで夕食後にほとんどの方が帰宅されてた。
残られた方は騎士棟や貴賓用の屋敷に案内されてお泊まりで。
本邸にはお義父さまの兄ダレスさまと弟フォーガスさま、ジュリアスさまたちの従兄弟たちが残っていて朝食の席に全員集合みたいな。
いやぁ血が濃いね!
みなさん濃淡あれど赤髪です。身体の逞しさまで似てる。
マッチョいっぱいで大変結構です!
そんな桃源郷で幸せな気持ちなんだけど、彼らは私をモニパルでも見てるかのように目を細めてる。
「ほんとジュリアスってラッキーだよね!」
「こんな可愛くて料理もうまいって」
「魔道具の才能もすごいしね」
従兄弟さんたちにめっちゃ誉め殺しされて照れる!
「レオルカ、お前の婚約者はいい女じゃないか」
「確かにいい女だけど怖いからなぁ」
お義父さまのお兄様の次男レオルカさんはジュリアスさまよりお義父さま寄りのゴツいお兄さん。
ん?レオルカって今度結婚するって言われてた人だ?
「アイツの世話だけで大変だからマジでアッガスはイラねぇからセリウスがもらえよ」
レオルカさんは隣でサンドイッチを食べてたセリウスさまを小突く。
「俺は気ままな騎士がいい」
「俺だってそうだよ!」
どうやら仲良しみたいで押し付け合いつつ楽しそう。
でもアッガスもらうの罰ゲームかなんかみたいになってるぞ。
「まぁ最初はみんなで支えるからそう気負わなくてもいいさ」
お義父さまやジュリアスさまが宥める。
アッガスは正式に決まればグレーデン領に併合って形になる。
海の利権を持っていたいから独立の形は取らないんだろう。
まぁ親戚だから独立でも良いんだろうけど、まとまってた方が周辺の貴族対策には良い。
「俺じゃなくてアンゼリカにやってほしいわ~」
セリウスさまとクラウスさまみたいに自由でいたいタイプかな。
「アンゼリカの方が嫌がるだろう」
ジュリアスさまとセリウスさまが眉間に皺を寄せて却下した。
「アンゼリカはレオルカの姉でレオルカの婚約者マデリーと長期で遠征に入ってるんだよ」
クラウスさまがこそっと教えてくれた。
ん?もしかしてこの前話してくれた女騎士さんたちのことか?
「アンゼリカだってそろそろ落ち着いた方がいいだろ~」
あ!そういえばグレーデンの血筋の女の人初めて聞いた気がする。
アンゼリカさんはやっぱ赤い髪です逞しいのかしら?強い女の人きっとカッコいい!
「アレは内政向きじゃないぞ!暴れ牛は放牧が一番だ」
暴れ牛って!!ダレスさま自分の娘にひどいなぁ。
「家に留め置いたら屋敷が全壊してしまう」
ダレスさま、お義父さまとよく似たガチマッチョボディをプルプル振るわせてる。
アンゼリカさま、どんだけ猛烈なんだ。
「はぁ~俺も暴れておけば良かったなぁ」
レオルカさんは姉に振り回されてきたのかしら?
「僕さ~アンゼリカ見て女姉妹いなくて良かった~って思ってたんだけどリーシャちゃんみたいな妹なら大歓迎だよねぇ」
立場的には義姉ですが・・・。
「お前マジでムカつくなぁ」
レオルカさんはクラウスさまのほっぺを掴んで伸ばした。
ゲラゲラ笑いあってお返ししてまた返されてる。
「まだ正式発表されておらんからの、表沙汰にせず進めてくれ」
アッガスの領主と主要ポストにいた人たちは軒並み捕縛されたから今は王国預かりで、おそらく領地は早々にグレーデンに引き渡されるらしい。
浮いた爵位もいくつかもらえる方向らしい。
表面的には現在不良債権のアッガス領を押し付ける形になるから他の貴族から文句も出ないだろうって。
アッガスの海にどれくらいの魚がいるかとかは未知だけど、領地自体はそれなりに大きく農耕地も広げられるからうまく運営したら海の利がなくても採算は取れるらしい。
今までが相当ダメな運営だったんだね。
正式に決まれば、あちこち視察して必要な対策をとって、グレーデンのように土地を活かして発展していくだろう。
海の状況を見に私も連れてって貰えたら嬉しいな。
「ほんとジュリアスの嫁は神の使徒だな」
ダレスさまとフォーガスさまが私の頭を撫でてくれた。
神の使徒ってなんだろうと思ったら日本でいう福の神に似た表現らしい。
随分と持ち上げられてる。
「リーシャさんのおかげで数年に一度はあった不作の対策が楽になった」
「備蓄も冷凍貯蔵庫のおかげで長持ちになったし、畑の改良で豊作でな」
自分の食い意地でやりたいようにやっただけなのでむず痒くて仕方ないよ。
「食べ物が劇的によくなったおかげでますます身体に力が漲る」
え!?グレーデンの人たち元々頑強じゃん!!料理関係ないと思う。
「食事が変わったのは大きいわぁ!私の髪とお肌の調子も良くなったしね」
お義母さまは出会った時も今もうる艶で素晴らしい美貌ですが?
その後も話が変わってホッとしたのにしばらくしたらまた褒められる、みたいな感じでお昼過ぎに彼らが帰るまでループで少し疲れたっちゃった。
褒めてもらえるのは嬉しいけど、別に私の手柄ばっかりじゃないし、私のなんとなく思い浮かんだ事を形にできる人脈と財力がある事が大きいからね。
ジュリアスさまは見送った後にお仕事に行ったので私はお義母さまに誘われたのでお茶タイムに。
「リーシャちゃん、お疲れ様。いきなりで悪かったわねぇ」
「いえ・・・」
「森の異変は何もなくて良かったけど、万が一があるからねぇ。まぁ今回はアッガスのこともあって呼んだけど普段は〈伝心鳥〉飛ばすくらいなのよ」
伝心鳥は手紙を運ぶ魔鳥のこと。伝書鳩っぽいね。
「みなさんそっくりでびっくりしました」
「うふふ、そうねぇ、嫁側の血筋が残りにくいみたいねぇ?」
どういう仕組みで!?
「多分ねぇグレーデンの者は長年魔素の強い地に住んでるから魔素に耐えられる強い体が必要でここに合った子が生まれるんだと思うのよ~」
ヒエェ。だからって偏りすぎ。
クラウスさまは少しお義母さまが残ってるけど、それでも逞しいほうだもんね。
「リーシャちゃんは魔力が多いからジュリアスとどっちの色合いが出るかわからないわねぇ。私はリーシャちゃんに似た女の子が産まれたらドレスいっぱい着せたいし、男の子もきっと綺麗に育つから衣装選び楽しみねぇ。ジュリアスに似ても女の子ならアンゼリカちゃんみたいにカッコいい子になるからどっちも素敵だわねぇ」
うはは。まだ当分出来ないかなー!イチャイチャはしてるけど内臓系が良くなっててもまだ心配みたいで先に進めないんだもん~。
ってアンゼリカさんって宝○風なんだろうか?もしかしたらレスラー的な方?
「そうそう、アンゼリカちゃん、レオルカの結婚式が近いからそろそろ帰ってくるわねぇ。マデリーちゃんはドレスどんな感じにしたのかしらぁ?」
ダレスさまが震え、クラウスさまとレオルカさんが遠い目になる女騎士さん、どうやら近いうちに会えそうです♪
残られた方は騎士棟や貴賓用の屋敷に案内されてお泊まりで。
本邸にはお義父さまの兄ダレスさまと弟フォーガスさま、ジュリアスさまたちの従兄弟たちが残っていて朝食の席に全員集合みたいな。
いやぁ血が濃いね!
みなさん濃淡あれど赤髪です。身体の逞しさまで似てる。
マッチョいっぱいで大変結構です!
そんな桃源郷で幸せな気持ちなんだけど、彼らは私をモニパルでも見てるかのように目を細めてる。
「ほんとジュリアスってラッキーだよね!」
「こんな可愛くて料理もうまいって」
「魔道具の才能もすごいしね」
従兄弟さんたちにめっちゃ誉め殺しされて照れる!
「レオルカ、お前の婚約者はいい女じゃないか」
「確かにいい女だけど怖いからなぁ」
お義父さまのお兄様の次男レオルカさんはジュリアスさまよりお義父さま寄りのゴツいお兄さん。
ん?レオルカって今度結婚するって言われてた人だ?
「アイツの世話だけで大変だからマジでアッガスはイラねぇからセリウスがもらえよ」
レオルカさんは隣でサンドイッチを食べてたセリウスさまを小突く。
「俺は気ままな騎士がいい」
「俺だってそうだよ!」
どうやら仲良しみたいで押し付け合いつつ楽しそう。
でもアッガスもらうの罰ゲームかなんかみたいになってるぞ。
「まぁ最初はみんなで支えるからそう気負わなくてもいいさ」
お義父さまやジュリアスさまが宥める。
アッガスは正式に決まればグレーデン領に併合って形になる。
海の利権を持っていたいから独立の形は取らないんだろう。
まぁ親戚だから独立でも良いんだろうけど、まとまってた方が周辺の貴族対策には良い。
「俺じゃなくてアンゼリカにやってほしいわ~」
セリウスさまとクラウスさまみたいに自由でいたいタイプかな。
「アンゼリカの方が嫌がるだろう」
ジュリアスさまとセリウスさまが眉間に皺を寄せて却下した。
「アンゼリカはレオルカの姉でレオルカの婚約者マデリーと長期で遠征に入ってるんだよ」
クラウスさまがこそっと教えてくれた。
ん?もしかしてこの前話してくれた女騎士さんたちのことか?
「アンゼリカだってそろそろ落ち着いた方がいいだろ~」
あ!そういえばグレーデンの血筋の女の人初めて聞いた気がする。
アンゼリカさんはやっぱ赤い髪です逞しいのかしら?強い女の人きっとカッコいい!
「アレは内政向きじゃないぞ!暴れ牛は放牧が一番だ」
暴れ牛って!!ダレスさま自分の娘にひどいなぁ。
「家に留め置いたら屋敷が全壊してしまう」
ダレスさま、お義父さまとよく似たガチマッチョボディをプルプル振るわせてる。
アンゼリカさま、どんだけ猛烈なんだ。
「はぁ~俺も暴れておけば良かったなぁ」
レオルカさんは姉に振り回されてきたのかしら?
「僕さ~アンゼリカ見て女姉妹いなくて良かった~って思ってたんだけどリーシャちゃんみたいな妹なら大歓迎だよねぇ」
立場的には義姉ですが・・・。
「お前マジでムカつくなぁ」
レオルカさんはクラウスさまのほっぺを掴んで伸ばした。
ゲラゲラ笑いあってお返ししてまた返されてる。
「まだ正式発表されておらんからの、表沙汰にせず進めてくれ」
アッガスの領主と主要ポストにいた人たちは軒並み捕縛されたから今は王国預かりで、おそらく領地は早々にグレーデンに引き渡されるらしい。
浮いた爵位もいくつかもらえる方向らしい。
表面的には現在不良債権のアッガス領を押し付ける形になるから他の貴族から文句も出ないだろうって。
アッガスの海にどれくらいの魚がいるかとかは未知だけど、領地自体はそれなりに大きく農耕地も広げられるからうまく運営したら海の利がなくても採算は取れるらしい。
今までが相当ダメな運営だったんだね。
正式に決まれば、あちこち視察して必要な対策をとって、グレーデンのように土地を活かして発展していくだろう。
海の状況を見に私も連れてって貰えたら嬉しいな。
「ほんとジュリアスの嫁は神の使徒だな」
ダレスさまとフォーガスさまが私の頭を撫でてくれた。
神の使徒ってなんだろうと思ったら日本でいう福の神に似た表現らしい。
随分と持ち上げられてる。
「リーシャさんのおかげで数年に一度はあった不作の対策が楽になった」
「備蓄も冷凍貯蔵庫のおかげで長持ちになったし、畑の改良で豊作でな」
自分の食い意地でやりたいようにやっただけなのでむず痒くて仕方ないよ。
「食べ物が劇的によくなったおかげでますます身体に力が漲る」
え!?グレーデンの人たち元々頑強じゃん!!料理関係ないと思う。
「食事が変わったのは大きいわぁ!私の髪とお肌の調子も良くなったしね」
お義母さまは出会った時も今もうる艶で素晴らしい美貌ですが?
その後も話が変わってホッとしたのにしばらくしたらまた褒められる、みたいな感じでお昼過ぎに彼らが帰るまでループで少し疲れたっちゃった。
褒めてもらえるのは嬉しいけど、別に私の手柄ばっかりじゃないし、私のなんとなく思い浮かんだ事を形にできる人脈と財力がある事が大きいからね。
ジュリアスさまは見送った後にお仕事に行ったので私はお義母さまに誘われたのでお茶タイムに。
「リーシャちゃん、お疲れ様。いきなりで悪かったわねぇ」
「いえ・・・」
「森の異変は何もなくて良かったけど、万が一があるからねぇ。まぁ今回はアッガスのこともあって呼んだけど普段は〈伝心鳥〉飛ばすくらいなのよ」
伝心鳥は手紙を運ぶ魔鳥のこと。伝書鳩っぽいね。
「みなさんそっくりでびっくりしました」
「うふふ、そうねぇ、嫁側の血筋が残りにくいみたいねぇ?」
どういう仕組みで!?
「多分ねぇグレーデンの者は長年魔素の強い地に住んでるから魔素に耐えられる強い体が必要でここに合った子が生まれるんだと思うのよ~」
ヒエェ。だからって偏りすぎ。
クラウスさまは少しお義母さまが残ってるけど、それでも逞しいほうだもんね。
「リーシャちゃんは魔力が多いからジュリアスとどっちの色合いが出るかわからないわねぇ。私はリーシャちゃんに似た女の子が産まれたらドレスいっぱい着せたいし、男の子もきっと綺麗に育つから衣装選び楽しみねぇ。ジュリアスに似ても女の子ならアンゼリカちゃんみたいにカッコいい子になるからどっちも素敵だわねぇ」
うはは。まだ当分出来ないかなー!イチャイチャはしてるけど内臓系が良くなっててもまだ心配みたいで先に進めないんだもん~。
ってアンゼリカさんって宝○風なんだろうか?もしかしたらレスラー的な方?
「そうそう、アンゼリカちゃん、レオルカの結婚式が近いからそろそろ帰ってくるわねぇ。マデリーちゃんはドレスどんな感じにしたのかしらぁ?」
ダレスさまが震え、クラウスさまとレオルカさんが遠い目になる女騎士さん、どうやら近いうちに会えそうです♪
625
あなたにおすすめの小説
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
転生皇女セラフィナ
秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。
目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。
赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。
皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。
前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。
しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。
一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。
「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」
そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。
言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。
それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。
転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収
ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。
彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。
だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。
自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。
「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」
契約解除。返還されたレベルは9999。
一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。
対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。
静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。
「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」
これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。
(本作品はAIを活用して構成・執筆しています)
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
救世の結界師マールちゃん~無能だと廃棄されましたが、敵国で傭兵のおっさん達に餌付けされてるので、今さら必要と言われても戻りません~
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
ファンタジー
「ウチの子、可愛いうえに最強すぎるんだが――!?」
魔の森の隣、辺境伯家。 そこで八歳のメイド・マールは、食事も与えられず“要らない人間”として扱われていた。
――そしてある日ついに、毒と魔獣の禁忌領域《魔の森》へ捨てられてしまう。
「ここ……どこ?」
現れた魔獣に襲われかけたその瞬間。
救いに現れたのは――敵国の”イケオジ”傭兵隊だった。
「ほら、食え」
「……いいの?」
焚き火のそばで差し出された“温かいお粥”は、マールに初めての「安心」と「ごはん」を教えてくれた。
行き場を失った幼女は、強面のおじさん傭兵たちに餌付けされ、守られ、少しずつ笑えるようになる―― そんなシナリオだったはずなのに。
旅の途中、マールは無意識に結界を張り、猛毒の果実を「安全な食べ物」に変えてしまう。
「これもおいしいよ、おじさん!食べて食べて!」
「ウチの子は天才か!?」
ただ食べたいだけ。 だけどその力は、国境も常識もくつがえす。
これは、捨てられた欠食幼女が、敵国でお腹いっぱい幸せになりながら、秘められた力で世界を巻き込んでいく物語。
※若干の百合風味を含みます。
死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」
公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。
死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」
目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。
「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」
隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。
そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……?
「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」
資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。
【電子書籍化・1月末削除予定】余命一カ月の魔法使いは我儘に生きる
大森 樹
恋愛
【本編完結、番外編追加しています】
多くの方にお読みいただき感謝申し上げます。
感想たくさんいただき感謝致します。全て大切に読ませていただいております。
残念ですが、この度電子書籍化に伴い規約に基づき2026年1月末削除予定です。
よろしくお願いいたします。
-----------------------------------------------------------
大魔法使いエルヴィは、最大の敵である魔女を倒した。
「お前は死の恐怖に怯えながら、この一カ月無様に生きるといい」
死に際に魔女から呪いをかけられたエルヴィは、自分の余命が一カ月しかないことを知る。
国王陛下から命を賭して魔女討伐をした褒美に『どんな我儘でも叶える』と言われたが……エルヴィのお願いはとんでもないことだった!?
「ユリウス・ラハティ様と恋人になりたいです!」
エルヴィは二十歳近く年上の騎士団長ユリウスにまさかの公開告白をしたが、彼は亡き妻を想い独身を貫いていた。しかし、王命により二人は強制的に一緒に暮らすことになって……
常識が通じない真っ直ぐな魔法使いエルヴィ×常識的で大人な騎士団長のユリウスの期間限定(?)のラブストーリーです。
※どんな形であれハッピーエンドになります。
遊び人の令嬢が目を付けたのは、私の真面目な婚約者でした
おいどん
恋愛
子爵家の令嬢エリーネと伯爵家の次男のノルトが婚約を結んだのは、半年前だった。
真面目で優秀なノルトに相応しい婚約者であろうとするものの、エリーネには自信がなかった。
ある日、遊び人と噂の令嬢べルティーナとノルトが共にいるところを見てしまう。
「真面目クンは壁さえ破っちゃえばこっちのもんだからね〜」
「きっと、彼女の美しさに嫉妬しているのだわ…」
「…今度は、ちゃんと言葉にするから」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる