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三章
275話
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今日はマギー先生の健診。
と言ってもそろそろお酒の解禁をしてくれるかどうかって言う判断をして欲しいと思っていたところ、マギー先生が私の酒造を聞き及んで「くれ」って来たついで。
「まだ出来てないです~」
って言ったら「ちっ」って聞こえたんだけど気のせいかな?
「その前に健診だな」
お義母さまに見守られながらの診察だよ。
魔法でスキャンして心音や脈とかもチェックして。
「それで障りは来たかい?」
「まだです」
「ふーむ、問題は出てないからじきにくると思うが多少不定期でも当面は仕方ないか」
私のお腹に手を当てて少し魔力を流したりしてて温かい。
「して、酒を飲みたいんだったな。濃過ぎないのを一、二杯飲むくらいなら良いよ。大酒飲みたきゃもっと太るこった」
体重はなー。なかなか増えない。メグミの時に言いたかった言葉だよ。
「先生、一杯ってこんな小さなコップじゃ無いですよね!?」
ここ大事!ロジャー先生はおっちょこサイズっていう指定だったから!!!
「あん?そうさね。まずどんな酒を飲みたいかだがエールならこのコップでワインやブランデーならこっちくらいかな。体が酒精に慣れたらまた増やしても良いだろう」
エールは中ジョッキでワインとかはグラスワインくらいでだって。
少し前進。
一晩中飲んでた身には切ないけどこれでお酒が飲めるぞ!
「嬉しそうだねぇ、酒好きの気持ちはわかるよ。飲めるだけ飲みたいさね」
うんうん。あれこれ飲みたい。
とりあえずモスコでいいからカクテル飲みたい。
ダメならレモンサワーで良いから。
「さて、酒を作ってるところを見せてもらおうかね」
マギー先生ったら気になって仕方なかったんだろうな。小躍りする感じで私を抱き上げて訓練場を目指す。
途中で何か嗅ぎ取ったのかルルゥが合流。
お義母さまが先導して訓練場内のマイ酒蔵もコンテナを目指す。
「はー、変わった作りの部屋だねぇ」
私は降ろしてもらって扉の認証をして開けると、ポムとティム、ディディエ、アズライトが一緒に入ってきた。
おほー、また舞しちゃうかな。
「なんだい?何か生まれるのかい?」
どうやらタンクがホムンクルス的な物を培養するポッドかと思われたらしい。
いや酒作ってるって言ったじゃん?
まずポムたちが何もしてないタンクをチェック。
ほぼ蒸留が済んでる。味見用を汲んでも良さそう。
「マギー先生、このお酒なら味見出来ます」
「お、嬉しいねぇ」
「まぁもう出来てるのぉ」
「お酒って簡単に出来るんだったかしらぁ?」
んなわけあるかーい!
たまたますごい麹菌?がこの世界にあって、たまたま私が全自動出来る魔道具を作れただけで、人力だったら数ヶ月から一年がかりだよ。
ホワイトリカーや氷砂糖がないから果実酒とか漬けるだけが出来ないし。
「ポムたちも飲むの?」
魔獣だから臓器や年齢は関係ないだろうけど見た目的に問題がありそうだよ?
ポムもティムもディディエ、当然アズライトも飲むらしい。私はずっと飲めなかったのにぃ。
アランとジェイクは仕事中だけど一口ならいいでしょってお義母さまが許可したので二人とニーナも飲むことに。
ルルゥもほんとはお仕事中だよ。
タンクの最終地点手前の小窓を開けて小さな柄杓でコップに移す。
「濃さも味もわかんないので一口ずつですよ」
それこそお猪口サイズに少しずつ注いでみんなに渡す。
まず匂い。
甘くてフルーティーな、アルコールが強そうな香り。
「・・・・」
そういえば鑑定すれば良いんだった。
結果は芋ワイン。
なんでやねん。
焼酎じゃないんかーい。
まぁ変わり種のお酒も好きだよ。
「うまい」
「うまっ」
「え、今までで一番美味しいんだけど?」
「アタシが飲んでたのは一体なんだったんだい?」
ほんの一舐めしただけなのに絶望しているマギー先生とルルゥ。
そんなにか。
私にとっては地域の名産ワイン的な味わいなんだけど。芋は初めてだったけど。
でもやっと飲めたのが嬉しい。最初の一杯は吟味して選びたかったけど仕方なし。
「リーシャちゃん、これ完成状態よね?」
「う?うん?」
ルルゥが鼻息荒いよ。ここまでは初めてかも。ガシッと肩を掴まれた。
「一樽ちょうだい!!」
「こら!ルーデウス!独り占めは許さないよ」
マギー先生がルルゥに怒っちゃう。
「あらあら試作なんだからそんなにないわよねぇ」
お義母さまがさりげなくルルゥから保護してくれた。
「タンクがいっぱい並んでるじゃないかい?」
マギー先生がポムたちがやらかしちゃった方を指差す。
「あー、こっちは仕上がるのに最低一ヶ月でちょっと濃過ぎちゃうんで精霊にお供えしようかと・・・」
ギンッと全員にアズライトにまで睨まれちゃった。
怖い。
「濃過ぎてもアタシはどんとこいだよ」
「私も酔えない方だから逆に強いのは歓迎よぉ~」
酔えないなら飲むなーー!!
「今日飲んだのしか人に出せないです」
(アズライト、これ人に飲ませて大丈夫だと思う?)
『二度と他の酒が飲めなくなるかもの』
でしょうねー。
「お義父さまが工場を作るそうなのでそっちで我慢してください」
めっちゃ不服そうだったけど、さすがにアムリタやソーマみたいなのは出しちゃダメだと思う。
「二度と普通のお酒が飲みたくなくなるかもだからダメです」
「そこまで言われたらもっと欲しくなるわよぉ~。これ飲んでリーシャちゃんがどうしてお酒に固執していたか理解出来たのよぉ?さらに上があるなら気になるじゃないのぉ」
日本で買える美味しい名産レベルより少し上くらいの芋ワインでこれだけゴネるのにポムたちに加護舞とアズライトの霊水で出来るお酒なんてもうどうなっちゃうんだろう?
「・・・サーキスさまに許可貰えたらいいです」
必殺・丸投げ!!!
マギー先生以外が固まっちゃった。
「へぇ、許可貰ってこようかね」
不適な笑みでマギー先生が出て行っちゃった。サーキスさま、ごめんね。
「このお酒ワインボトル分だけお義父さまたちに味見してもらいましょう」
「そうね」
「そうしましょうかねぇ」
酔ってはいないけど一気に酔いが覚めた気分で。
お義父さま、ジュリアスさま、セリウスさま、クラウスさまとハロルドの全員一致で巨大な工場が出来ることが決定した。
設計図を渡せば魔導師さんたちの丸投げ。
またも忙しくしてしまってごめんね。
ビヤの実の種を取るお仕事は不人気になりそうなので防毒マスクと空気清浄機を作るので頑張ってください。合掌。
と言ってもそろそろお酒の解禁をしてくれるかどうかって言う判断をして欲しいと思っていたところ、マギー先生が私の酒造を聞き及んで「くれ」って来たついで。
「まだ出来てないです~」
って言ったら「ちっ」って聞こえたんだけど気のせいかな?
「その前に健診だな」
お義母さまに見守られながらの診察だよ。
魔法でスキャンして心音や脈とかもチェックして。
「それで障りは来たかい?」
「まだです」
「ふーむ、問題は出てないからじきにくると思うが多少不定期でも当面は仕方ないか」
私のお腹に手を当てて少し魔力を流したりしてて温かい。
「して、酒を飲みたいんだったな。濃過ぎないのを一、二杯飲むくらいなら良いよ。大酒飲みたきゃもっと太るこった」
体重はなー。なかなか増えない。メグミの時に言いたかった言葉だよ。
「先生、一杯ってこんな小さなコップじゃ無いですよね!?」
ここ大事!ロジャー先生はおっちょこサイズっていう指定だったから!!!
「あん?そうさね。まずどんな酒を飲みたいかだがエールならこのコップでワインやブランデーならこっちくらいかな。体が酒精に慣れたらまた増やしても良いだろう」
エールは中ジョッキでワインとかはグラスワインくらいでだって。
少し前進。
一晩中飲んでた身には切ないけどこれでお酒が飲めるぞ!
「嬉しそうだねぇ、酒好きの気持ちはわかるよ。飲めるだけ飲みたいさね」
うんうん。あれこれ飲みたい。
とりあえずモスコでいいからカクテル飲みたい。
ダメならレモンサワーで良いから。
「さて、酒を作ってるところを見せてもらおうかね」
マギー先生ったら気になって仕方なかったんだろうな。小躍りする感じで私を抱き上げて訓練場を目指す。
途中で何か嗅ぎ取ったのかルルゥが合流。
お義母さまが先導して訓練場内のマイ酒蔵もコンテナを目指す。
「はー、変わった作りの部屋だねぇ」
私は降ろしてもらって扉の認証をして開けると、ポムとティム、ディディエ、アズライトが一緒に入ってきた。
おほー、また舞しちゃうかな。
「なんだい?何か生まれるのかい?」
どうやらタンクがホムンクルス的な物を培養するポッドかと思われたらしい。
いや酒作ってるって言ったじゃん?
まずポムたちが何もしてないタンクをチェック。
ほぼ蒸留が済んでる。味見用を汲んでも良さそう。
「マギー先生、このお酒なら味見出来ます」
「お、嬉しいねぇ」
「まぁもう出来てるのぉ」
「お酒って簡単に出来るんだったかしらぁ?」
んなわけあるかーい!
たまたますごい麹菌?がこの世界にあって、たまたま私が全自動出来る魔道具を作れただけで、人力だったら数ヶ月から一年がかりだよ。
ホワイトリカーや氷砂糖がないから果実酒とか漬けるだけが出来ないし。
「ポムたちも飲むの?」
魔獣だから臓器や年齢は関係ないだろうけど見た目的に問題がありそうだよ?
ポムもティムもディディエ、当然アズライトも飲むらしい。私はずっと飲めなかったのにぃ。
アランとジェイクは仕事中だけど一口ならいいでしょってお義母さまが許可したので二人とニーナも飲むことに。
ルルゥもほんとはお仕事中だよ。
タンクの最終地点手前の小窓を開けて小さな柄杓でコップに移す。
「濃さも味もわかんないので一口ずつですよ」
それこそお猪口サイズに少しずつ注いでみんなに渡す。
まず匂い。
甘くてフルーティーな、アルコールが強そうな香り。
「・・・・」
そういえば鑑定すれば良いんだった。
結果は芋ワイン。
なんでやねん。
焼酎じゃないんかーい。
まぁ変わり種のお酒も好きだよ。
「うまい」
「うまっ」
「え、今までで一番美味しいんだけど?」
「アタシが飲んでたのは一体なんだったんだい?」
ほんの一舐めしただけなのに絶望しているマギー先生とルルゥ。
そんなにか。
私にとっては地域の名産ワイン的な味わいなんだけど。芋は初めてだったけど。
でもやっと飲めたのが嬉しい。最初の一杯は吟味して選びたかったけど仕方なし。
「リーシャちゃん、これ完成状態よね?」
「う?うん?」
ルルゥが鼻息荒いよ。ここまでは初めてかも。ガシッと肩を掴まれた。
「一樽ちょうだい!!」
「こら!ルーデウス!独り占めは許さないよ」
マギー先生がルルゥに怒っちゃう。
「あらあら試作なんだからそんなにないわよねぇ」
お義母さまがさりげなくルルゥから保護してくれた。
「タンクがいっぱい並んでるじゃないかい?」
マギー先生がポムたちがやらかしちゃった方を指差す。
「あー、こっちは仕上がるのに最低一ヶ月でちょっと濃過ぎちゃうんで精霊にお供えしようかと・・・」
ギンッと全員にアズライトにまで睨まれちゃった。
怖い。
「濃過ぎてもアタシはどんとこいだよ」
「私も酔えない方だから逆に強いのは歓迎よぉ~」
酔えないなら飲むなーー!!
「今日飲んだのしか人に出せないです」
(アズライト、これ人に飲ませて大丈夫だと思う?)
『二度と他の酒が飲めなくなるかもの』
でしょうねー。
「お義父さまが工場を作るそうなのでそっちで我慢してください」
めっちゃ不服そうだったけど、さすがにアムリタやソーマみたいなのは出しちゃダメだと思う。
「二度と普通のお酒が飲みたくなくなるかもだからダメです」
「そこまで言われたらもっと欲しくなるわよぉ~。これ飲んでリーシャちゃんがどうしてお酒に固執していたか理解出来たのよぉ?さらに上があるなら気になるじゃないのぉ」
日本で買える美味しい名産レベルより少し上くらいの芋ワインでこれだけゴネるのにポムたちに加護舞とアズライトの霊水で出来るお酒なんてもうどうなっちゃうんだろう?
「・・・サーキスさまに許可貰えたらいいです」
必殺・丸投げ!!!
マギー先生以外が固まっちゃった。
「へぇ、許可貰ってこようかね」
不適な笑みでマギー先生が出て行っちゃった。サーキスさま、ごめんね。
「このお酒ワインボトル分だけお義父さまたちに味見してもらいましょう」
「そうね」
「そうしましょうかねぇ」
酔ってはいないけど一気に酔いが覚めた気分で。
お義父さま、ジュリアスさま、セリウスさま、クラウスさまとハロルドの全員一致で巨大な工場が出来ることが決定した。
設計図を渡せば魔導師さんたちの丸投げ。
またも忙しくしてしまってごめんね。
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