ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

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三章

315話

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 厨房でひたすらお粥っぽいのとトロトロスープの下拵えをして、流石にニーナとルルゥからストップされちゃったので寝ることにした。
 私が無茶しないか心配してそばで待機するって言うので一緒に寝ようって言ったら、ご夫婦のベッドでは・・・主人のベッドではって遠慮されちゃったので、私個人用の予備ベッド、月の障りの時に使う方で一緒に寝てもらうことに。ほぼ使ってないから気にしないで使えるよね?
 
 ジュリアスさまは多分今夜は(すでに空が白んでる)仮眠に戻ってこないだろうから一応メモ書きしてニーナと就寝。

 優しい香りに包まれていい気分でぐっすりだった。

 目が覚めたらニーナの胸に抱き込まれててびっくり。ジュリアスさまもニーナも抱き枕が好きなのかしら?

 私の覚醒と一緒にニーナが起きたので一緒に起きて洗顔とお着替えを手伝ってもらう。
 今日も動き回るから簡素なワンピースにしてもらった。
 廊下に出たらすでにアランとジェイクが待機してたので一緒に厨房に。

 厨房は今もコックさんがフル稼働だ。

 深夜と少し顔触れが変わってるから休憩に行けた人もいるのかな。

 この状況なのでニーナとアラン、ジェイクも食事を摂ろうと言ったらアランとジェイクはすでに食べたって。

 ニーナが膝抱っこしてくれようとしたけど断って、パンと山盛り肉のサラダとスープを久しぶりに自力で食べる。
 テーブルはやっぱり高いけど大丈夫!!
 そこぉ!!アランとジェイク!私がお皿を持って食べてるのを微笑ましくみない!!

 いっぱい動くのでいつもよりしっかり食べておく。

 お義母さまが食事に来たので私が起きてるので少しお休みにって伝えたら仮眠は取ったわぁって。

「リーシャちゃん、いっぱい魔力を供給してくれてるんだから他の仕事なんてしなくても十分なくらいなのよぉ~?リーシャちゃんがいてくれて助かるわぁ」

 って言ってもらえて役立たず感が少し緩和した。
 こんなに大勢がごった返してる状態も初めてで緊張してたのかも。

 今日も食べ物や保温用の物を作って貰えたら助かるわって言われたのでそっちを頑張ろう。

 食事が済んだので一旦訓練場のマイ酒蔵でお酒の状況と予備で置いてある錬金素材を回収してこようって連れて行ってもらう。

 お酒は入れたばっかりのになってて、全部数日後までは仕上がらないのでとりあえず放置。

 素材は鉄板とか大物作る時用に置いてた物を全部アイテボックスに。

 離れの庭の畑を確認したら採れどきの野菜と果物がいっぱいあったのでケビンたちに全部収穫して厨房に運んでもらうように伝えた。

 外に出たついでなので転移陣のある塔に向かってもらった。

「まだ弱ってる人運ばれてますから混雑してますよ」
「物資もグレーデン経由にしてるのでフル稼働です」

 転移陣の間に入ると確かに人と物がいっぱい。

「リーシャさま、何かございましたか?」
 セバスチャンがちょっとお疲れな顔で指示を出してて私に気がついて寄って来る。

「魔力の補充に来ました」
「有難いのですが大丈夫ですか?」
「ちゃんと寝ましたから回復しました」
「・・・お願いします」

 みんな心配性なのでめっちゃ不安気な顔で充填を見守られちゃった。
 
「セバスチャン、私はある程度放出していた方が調子がいいので心配ないです」

 普段からもう少し出せるといいと思うんだー。
 魔道具作るだけじゃ使い切れないし。

 次の便が向こうから来るので様子を見てたらジュリアスさまが一緒に乗ってた。

「あ、お帰りなさいませ」
「リーシャ、ただいま」
 ジュリアスさまが向こうに行ってたの知らなかったけど会えて嬉しい。
 抱き上げてハグとキスをしてもらうと、顔にビタンと冷たいのが張り付いた。

『主、我もいるのじゃ』

 おや!一緒に帰ってきたのね。黙って残ったくせに怒らないでよね。

 後ろでは一緒に陣に乗っていた人たちが運ばれていく。

「寒さで倒れるものが多い。リーシャの作ってくれた板やカイロそれに酒はかなり助かってるぞ」

 おおー。やっぱり寒いところは強いお酒がいいね。

「吹雪は収まらないですか?」
「それはまだなんとも、魔獣の元に辿り着けないからな」

 前が見えないのと移動手段がないってところかしら?

「出てくる魔獣はどうとでもなるが本元がな」

 山の中とかにいたら厳しいね。

「ちょっと~、イチャつくなら外にしてー」

 転移陣にいた人の一番最後にリックさまが出てきた。

「リックさま!!」
「久しぶり、作戦会議するにも寒すぎるから一旦こっちに来たよ」

 次の便はこちらかららしいので向こうの魔力は足りてるのかと聞いたらリックさまが補充してきたって。

「リーシャさまが置いてくれた魔石の分はまだ残ってるし心配ないよ」

 それは良かった。

「とりあえず美味いスープとあの力漲る栄養剤ちょうだい」

 寒さが堪えたらしく一緒に戻ってきた騎士さんたちも私をめっちゃ見てきた。

「厨房にいっぱい温かいもの用意してますから向かってください」

 騎士さんたちがわっと喜んで出て行った。
 栄養剤は追加がいるかな。

 ジュリアスさまが抱っこで運んでくれるのでみんなで屋敷に戻った。

 大広間にはまだ新しく避難してきた人がいるのでその様子を見たリックさまが「早く片付けないとなぁ」って呟いた。

 ふと窓の外を見たらお花畑があった場所の草がわっさわっさと成長していって一気に色づきが変わっていくのが見えた。

 確かめなくてもわかる気がするけど一応窓の外をジュリアスさまと確認。

 ポムとティムが激しくお尻をフリフリ、手を上げ下げしてディディエがグルグルと飛んでる。

「あー・・・」
『食べ物がたくさんいると判断したようじゃの』

 そうだねー。有難い配慮。

 食料に困ってないって言ってもかき集めるのは大変だからとても良い。

 ただお花畑、元に戻るかな・・・。

 まぁホーン家の方にもたくさんあった方が良いから今はポムたちに感謝だよ。



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