420 / 787
三章
409話
次の日もまた次の日も温泉スパの建築現場に立つ私。
シャワーと排水関係はその場で錬成した。
排水って言っても流す先がないので濾過、浄化装置を作って、水を入れ替え出来るように外にも濾過、排水の大型装置を作って貯水池に。ポムの土魔法が大活躍だよ。
貯水池をプールだって盛りあがって入りそうな予感しかないけど、飲用にするわけじゃないので好きにしてって。
最終的には本邸や他の場所で作る宿などもまとめて用水路を作れれば良いかな。
大型魔道具を作るところは人に見られない方が良いってルークたちが言うので人払いをしてやったけど、数時間後に出来上がってたら不思議すぎておおよそ見当がついちゃう。
まぁグレーデンの領民しかいないから問題ないはず。
念願の打たせ湯は岩風呂に岩壁を作ってミニ滝にした。
強弱を選べるようにしたけど、多分「強」しか使わないんだろうな。
建物は私の意見を取り入れてもらいつつ、飾りっけなしの実用向きな仕上がりに。
サウナルームはふた部屋にしてノーマルのとロウリュのにしてみた。
ロウリュはカイダールの薬草やハーブで癒し空間。
騎士団の人たちは忙しいと〈洗浄〉で済ます人も多いみたいだから、これを機にお風呂大好きになって欲しいものだ。
食堂やジムの方も魔導師工房からお手伝いが来てくれて、冷蔵庫やオーブンとかは全部やってもらえた。
運動器具はまだランニングマシーンしか設計図書いてないのでとりあえず後回しだ。
巨大扇風機とクーラーは風魔法と氷魔法の魔法陣を組み込んで作った。
あとは何がいるかな。
結局二十個ずつ作った装置はここと本邸のお風呂、お祖母様たちってなったら残り少ない。
あちこち宿と温泉を建てるんだからもう百や二百作らなくちゃだね。
完成目前まで出来たのをお祖母様とお義母さまが見学に来て、本邸の大浴場の改築と使用人棟の横にここと同じのを建てることが決定した。
お祖父様たちもお義父さまもみんなに混じって工事を手伝ってくれた。
から、完成したお風呂一番乗りーって。
一緒に仕事した人たちも一緒に。
私は混ざれないけど半裸になったオジサンたちが嬉しそうに走っていって扉向こうで、
「「「「「アバババババババ・・・」」」」」
「「「「「おおおおおおおお・・・」」」」」
「「「「「・・・・・・・・」」」」」
電気風呂で悲鳴をあげてたり、冷水でビャーっと野太い悲鳴が上がったりしてるので満足。
チラッと見てしまったお義父さまとお祖父様とスピネルさんたちの胸筋と腹筋が素晴らしかったです。
おっちゃんたちも背中が逞しかったよ。
アランたちも入りたそうだったけどここで私を一人にできないからね。勤務後のまた来てみてね。
ここに来てる間の休憩中のラヴァたちと会えたりして楽しかった。
慌しかったけど、なんと明日はもうニーナとルークの結婚式だよ。
ベールが私の元に来たのは昨日!!私は刺繍がダメなので魔石ビーズを付けるだけ。
侍女仲間とお義母さまとお祖母様の手を経て私の元に来たベール。
みんなの想いを乗せて「お幸せに」と言う祈りを込めて最後の一粒。
姉を嫁に出す・・・・・?母を取られる気持ち・・・?なんとも漠然と寂しい。
私の結婚が決まって、グレーデンに向かう馬車の中、ニーナもいろんな気持ちを抱えてたんだろうな。
心配もいっぱいしてくれたと思う。
だから絶対幸せになってって気持ちでベールを箱に戻した。
私の様子を見守っていたジュリアスさまとジャスパー、アズライトが一緒に箱に手を置いてお祈りしてくれた。
「ルークは見た目が派手だが浮ついたところはないし、曲がった事は大嫌いな真っ直ぐなやつだ。俺を裏切ることも絶対にない。だから俺の妻であるリーシャの大事なニーナを泣かすようなことはしないと俺が保証する」
ジュリアスさまがそう言ってくれたので一安心。
「じゃぁルークが悪いことしたらジュリアスさまも連帯責任でお仕置きだから」
もぐからね?
「・・・怖いな」
笑いながら布団に潜る。
今日はジャスパーもアズライトも一緒に寝てくれるらしい。
『主、ポムたちが自慢しまくったせいで、魔馬やワイバーンたちも温泉に入りたいと騒いでおったぞ』
ほぁ!?
『疲れが取れて怪我が早く治ると言ったら興味津々だったんだぞ』
おーぅ。ジャスパーも自慢したのね。
「そうか、ポーションや治癒師に任せていても完全ではないものな」
ジュリアスさまが騎獣たちの福利厚生も必要かと考え込む。
温泉に浸かるワイバーンとかみたいけど、どんなサイズの温泉が必要なんだろう。
「騎士団棟の方は馬たちも入れるように増築すれば良いが、ワイバーンは巣の近くが良いだろう?」
『いや我の池周りでも問題ないと思うがの』
うーん、岩盤浴用の装置みたいなのをたくさん作らなくちゃだな。
「ならば結婚披露が終わってからまたみんなと話し合おうか」
まだしばらくは温泉用の魔道具作りにかかりきりみたい。
私用のお風呂を確保すべきかも。
ニーナへの感傷的な気持ちがすっかり落ち着いちゃった。
アズライトの思いやり?
シャワーと排水関係はその場で錬成した。
排水って言っても流す先がないので濾過、浄化装置を作って、水を入れ替え出来るように外にも濾過、排水の大型装置を作って貯水池に。ポムの土魔法が大活躍だよ。
貯水池をプールだって盛りあがって入りそうな予感しかないけど、飲用にするわけじゃないので好きにしてって。
最終的には本邸や他の場所で作る宿などもまとめて用水路を作れれば良いかな。
大型魔道具を作るところは人に見られない方が良いってルークたちが言うので人払いをしてやったけど、数時間後に出来上がってたら不思議すぎておおよそ見当がついちゃう。
まぁグレーデンの領民しかいないから問題ないはず。
念願の打たせ湯は岩風呂に岩壁を作ってミニ滝にした。
強弱を選べるようにしたけど、多分「強」しか使わないんだろうな。
建物は私の意見を取り入れてもらいつつ、飾りっけなしの実用向きな仕上がりに。
サウナルームはふた部屋にしてノーマルのとロウリュのにしてみた。
ロウリュはカイダールの薬草やハーブで癒し空間。
騎士団の人たちは忙しいと〈洗浄〉で済ます人も多いみたいだから、これを機にお風呂大好きになって欲しいものだ。
食堂やジムの方も魔導師工房からお手伝いが来てくれて、冷蔵庫やオーブンとかは全部やってもらえた。
運動器具はまだランニングマシーンしか設計図書いてないのでとりあえず後回しだ。
巨大扇風機とクーラーは風魔法と氷魔法の魔法陣を組み込んで作った。
あとは何がいるかな。
結局二十個ずつ作った装置はここと本邸のお風呂、お祖母様たちってなったら残り少ない。
あちこち宿と温泉を建てるんだからもう百や二百作らなくちゃだね。
完成目前まで出来たのをお祖母様とお義母さまが見学に来て、本邸の大浴場の改築と使用人棟の横にここと同じのを建てることが決定した。
お祖父様たちもお義父さまもみんなに混じって工事を手伝ってくれた。
から、完成したお風呂一番乗りーって。
一緒に仕事した人たちも一緒に。
私は混ざれないけど半裸になったオジサンたちが嬉しそうに走っていって扉向こうで、
「「「「「アバババババババ・・・」」」」」
「「「「「おおおおおおおお・・・」」」」」
「「「「「・・・・・・・・」」」」」
電気風呂で悲鳴をあげてたり、冷水でビャーっと野太い悲鳴が上がったりしてるので満足。
チラッと見てしまったお義父さまとお祖父様とスピネルさんたちの胸筋と腹筋が素晴らしかったです。
おっちゃんたちも背中が逞しかったよ。
アランたちも入りたそうだったけどここで私を一人にできないからね。勤務後のまた来てみてね。
ここに来てる間の休憩中のラヴァたちと会えたりして楽しかった。
慌しかったけど、なんと明日はもうニーナとルークの結婚式だよ。
ベールが私の元に来たのは昨日!!私は刺繍がダメなので魔石ビーズを付けるだけ。
侍女仲間とお義母さまとお祖母様の手を経て私の元に来たベール。
みんなの想いを乗せて「お幸せに」と言う祈りを込めて最後の一粒。
姉を嫁に出す・・・・・?母を取られる気持ち・・・?なんとも漠然と寂しい。
私の結婚が決まって、グレーデンに向かう馬車の中、ニーナもいろんな気持ちを抱えてたんだろうな。
心配もいっぱいしてくれたと思う。
だから絶対幸せになってって気持ちでベールを箱に戻した。
私の様子を見守っていたジュリアスさまとジャスパー、アズライトが一緒に箱に手を置いてお祈りしてくれた。
「ルークは見た目が派手だが浮ついたところはないし、曲がった事は大嫌いな真っ直ぐなやつだ。俺を裏切ることも絶対にない。だから俺の妻であるリーシャの大事なニーナを泣かすようなことはしないと俺が保証する」
ジュリアスさまがそう言ってくれたので一安心。
「じゃぁルークが悪いことしたらジュリアスさまも連帯責任でお仕置きだから」
もぐからね?
「・・・怖いな」
笑いながら布団に潜る。
今日はジャスパーもアズライトも一緒に寝てくれるらしい。
『主、ポムたちが自慢しまくったせいで、魔馬やワイバーンたちも温泉に入りたいと騒いでおったぞ』
ほぁ!?
『疲れが取れて怪我が早く治ると言ったら興味津々だったんだぞ』
おーぅ。ジャスパーも自慢したのね。
「そうか、ポーションや治癒師に任せていても完全ではないものな」
ジュリアスさまが騎獣たちの福利厚生も必要かと考え込む。
温泉に浸かるワイバーンとかみたいけど、どんなサイズの温泉が必要なんだろう。
「騎士団棟の方は馬たちも入れるように増築すれば良いが、ワイバーンは巣の近くが良いだろう?」
『いや我の池周りでも問題ないと思うがの』
うーん、岩盤浴用の装置みたいなのをたくさん作らなくちゃだな。
「ならば結婚披露が終わってからまたみんなと話し合おうか」
まだしばらくは温泉用の魔道具作りにかかりきりみたい。
私用のお風呂を確保すべきかも。
ニーナへの感傷的な気持ちがすっかり落ち着いちゃった。
アズライトの思いやり?
あなたにおすすめの小説
【完結】憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
え〜婚約者さん厳しい〜(笑)私ならそんなこと言わないのになぁ
ばぅ
恋愛
「え〜婚約者さん、厳しい〜。私ならそんなこと言わないのになぁ」
小言の多い私を笑い、マウントを取ってくる幼馴染令嬢。私が言葉に詰まっていると、豪快で声のデカい婚約者が笑い飛ばした。
「そうだな、だからお前は未だに婚約相手が決まらないんだろうな!」
悪気ゼロ(?)の大声正論パンチで、幼馴染をバッサリ撃退!
私の「厳しさ」を誰よりも愛する太陽の騎士様との、スカッと痛快ラブコメディ。
過保護すぎる家族に囲まれて育ったら、外の世界が危険すぎました 〜冷酷公爵の父と最強兄たちに溺愛される日々〜
由香
恋愛
過保護な父と兄たちに囲まれて育った少女。
初めての外は危険だらけ——のはずが、全部“秒で解決”。
溺愛×コメディ×ほんのり成長の、ほっこり家族物語。
異世界に来て10年、伝えられない片想いをしている――伴侶と認識されているとは知らずに
豆腐と蜜柑と炬燵
恋愛
異世界に来て、10年。
田中緑(26歳)は、町の食事亭で働きながら、穏やかな日常を過ごしている。
この世界で生きていけるようになったのは、あの日――
途方に暮れていた自分を助けてくれた、一人の狼の半獣人のおかげだった。
ぶっきらぼうで、不器用で、それでも優しい人。
そんな彼に、気づけば10年、片想いをしている。
伝えるつもりはない。
この気持ちは、ずっと胸の中にしまっておくつもりだった。
――けれど。
彼との距離が少しずつ変わっていくたび、
隠していたはずの想いは、静かに溢れはじめる。
これは、
10年伝えられなかった片想いが、
ゆっくりと形を変えていく物語。
指輪を外した朝に
柴田はつみ
恋愛
侯爵夫人アリアは、完璧な妻だった。
社交界では優雅に微笑み、屋敷では使用人に慕われ、夫のためにすべてを整えた。
ただひとつ夫リオンの心だけが、手に入らなかった。
彼が愛していたのは、幼い頃からの想い人。
再会した公爵令嬢セレスティアの前では、あの「氷の侯爵」が、はじめて笑った。
(彼が笑う顔を、私はまだ知らない)
アリアは気づかれないように廊下を引き返し、翌朝もいつもどおり微笑んだ。
それを、三年間続けた。
全てを設計していたのは、不要と捨てらた令嬢でした
しばゎんゎん
ファンタジー
男爵家の次女アリシアは、常識外れと評される建築設計の天才だった。
だが、婚約者であり、建築界の名門である公爵家嫡男レオナルトはその才能を理解できなかった。
そして、「お前は不要だ」と婚約破棄を言い渡す。
だが、その直後、彼の設計した屋敷は次々と欠陥を露呈し始める。
実はその設計の基盤は、すべてアリシアのものだったのだ。
一方、アリシアは自由を手に入れたことで本来の才能を解放。
やがてその名は王都の中心まで伝わり、彼女は名を轟かせていく。
これは、実家の名声を実力と勘違いした男と、すべてを見通し前へ進む一人の才女の物語。
辺境伯は才女を隠さない
放浪人
恋愛
王太子の名で出された政策。その多くを書いていたのは、婚約者セレナだった。
けれど彼女は報われるどころか「冷たい悪役令嬢」と噂され、不正の責任を負わされて婚約破
棄。
厄介払い同然に送られた北辺で待っていたのは、無骨で寡黙な辺境伯オスカー。
だが彼だけは、彼女の仕事も価値も最初から知っていた。
「その案は良い。君の名で公告を出す」
隠されてきた才女が、自分の名を取り戻し、やがて王宮すら覆す――。
私、異世界で獣人になりました!
星宮歌
恋愛
昔から、人とは違うことを自覚していた。
人としておかしいと思えるほどの身体能力。
視力も聴力も嗅覚も、人間とは思えないほどのもの。
早く、早くといつだって体を動かしたくて仕方のない日々。
ただ、だからこそ、私は異端として、家族からも、他の人達からも嫌われていた。
『化け物』という言葉だけが、私を指す呼び名。本当の名前なんて、一度だって呼ばれた記憶はない。
妹が居て、弟が居て……しかし、彼らと私が、まともに話したことは一度もない。
父親や母親という存在は、衣食住さえ与えておけば、後は何もしないで無視すれば良いとでも思ったのか、昔、罵られた記憶以外で話した記憶はない。
どこに行っても、異端を見る目、目、目。孤独で、安らぎなどどこにもないその世界で、私は、ある日、原因不明の病に陥った。
『動きたい、走りたい』
それなのに、皆、安静にするようにとしか言わない。それが、私を拘束する口実でもあったから。
『外に、出たい……』
病院という名の牢獄。どんなにもがいても、そこから抜け出すことは許されない。
私が苦しんでいても、誰も手を差し伸べてはくれない。
『助、けて……』
救いを求めながら、病に侵された体は衰弱して、そのまま……………。
「ほぎゃあ、おぎゃあっ」
目が覚めると、私は、赤子になっていた。しかも……。
「まぁ、可愛らしい豹の獣人ですわねぇ」
聞いたことのないはずの言葉で告げられた内容。
どうやら私は、異世界に転生したらしかった。
以前、片翼シリーズとして書いていたその設定を、ある程度取り入れながら、ちょっと違う世界を書いております。
言うなれば、『新片翼シリーズ』です。
それでは、どうぞ!