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三章
482話
しおりを挟むお義母さまは、ジャスパーたちのオヤツに付き合ってくれるのでお任せして、夕食までは私も王様とリックさまから届いていた書簡を読んで返信に悩んで過ごした。
ナギからは未成年の王女が二人と外務大臣と護衛隊と外交官、商人などと船に残る船長と船員、海軍で大型船三隻ほどでこられるそうだ。
王族二人ならお供少ない方かな?
その接待と移動を請け負うのは大変だなぁ。
一番の要件は、やっぱり特効薬の取り扱いについての話で、両国で取引できそうな商品についての関税や受け入れる量などなど。
ナギ国の生産物の売り込みがあって、私が欲しがってるものや、国として受け入れるべき商品の検討を任せたいって。
おーぅ。
薬草やスパイス、繊維とかこっちの大陸で、手に入れにくいものが欲しいよねぇ。
それってこっちの外務官とかがする仕事なんじゃ?
私は学園の普通科の最低限な教養しか学んでないでござる。
あ、十歳まではお母さまの教育があったか。
日本の教育もあったでしょ?って?
そこそこの短大でて中小企業の事務職だったから、海外とどう交渉しようとかないわよねー。てへ。
未成年の王女って、もしかしてだけどぉ、もしかしてだけどぉ、それぇってお見合いさせたいんじゃないのぉ?
うちの王子様ってまだ婚約者いないんだよね。
王子様が二人、どちらかは国内の公爵か侯爵家からって選びたいんだろうけど、海向こうとの縁談はありなのかしら?
まぁどんな王女さまかわからないし、先触れには触れてないみたいだから考え過ぎかなぁ。
デレードからの縁談も驚いたけどねぇ。
政治的なお話も私が同席するのかな。めっちゃ嫌だ。
薬の話が出るため、アーロンお兄様も王都に来るそうで、お祖父様と伯父さまも書記官として呼ばれてるそうだ。
知識人としての協力も期待してるみたい。
リックさまからは、ナギ国は魔道具にも精通しているから、そっち方面の情報や買取が出来るように協力して欲しいって。
自分でできるでしょ!
最後に、p.sっぽく、宰相の頭髪と胃が気の毒だから何かポーションか気休めの液体を用意してやって欲しいって書いてあって吹いた。
気休めの液体って!!!
毛生え薬なぁ。増えてから一気に抜けても良いなら?って良くないわ。誰が希望を感じた後に一瞬で絶望したいか。
思わず一人突っ込みしちゃった。
せめて胃薬、いや精神安定剤の方が良いのかな。
穏やかになり過ぎちゃうと交渉術に影響が出そう。胃薬一択か。
全て終わった後なら安定剤も良いかも。
何となく、当たり障りないような遠回しの「わかりました。頑張ります」的な事をグダグダ書いてお返事にした。
私は美味しいものが食べたかっただけの、マッチョ好きーなおバカです。
難しい事は回してこないで欲しい。
あ、アッガスについては私の責任もあるから頑張るけど、国単位の責任は逃げたい。
ナギについての情報はデレードから得た分とネイマーシェや他国の文献にチラッとあるだけなので、圧倒的に情報が足りない。
私が予想するアジア系な感じでいけると良いんだけど。
ナギ国歓待用のマニュアルとか正解がないから、レイドラアース風で行くしかない。
レオルカさまたちが少しでも気楽になれる情報があると良いんだけどなぁ。
考えてるうちに夕刻のお知らせをニーナがしてくれたので、玄関ホールに向かう。
ジュリアスさまは少し遅くなるみたいで、お祖父様たちだけ帰ってきた。
「お帰りなさい」
「よし来い!嫁!」
何てこった。お義父さまがいないから、お祖母様がお義母さまの突撃を受けることに。
ダン!
「ふぅー!!」
熱烈歓迎な抱き合いになった。
「なかなかやるねぇ」
「鍛えた甲斐がありましたわぁ」
やっぱり虎ノ門か何かだよ。私も次世代が育ったらお義母さまくらいの突撃をしないといけないのかな。
「俺にもおかえりは?」
「私がしましょうかぁ?」
お祖父様にはなぜかルルゥが!
「いや、断る」
「ケチねぇ」
あら、断っちゃった。そこは「だが断る」にしてほしかった。
「オッさんと抱き合うのはないなぁ」
「誰がオッさんだよ」
ルルゥが低い声出した。
んー、二十七、八は微妙なお年頃だね。見た目的におっさん同士・・・オッ○ンズラブ!!!アリアリのアリ!!!
お色気系オネェとヤンチャなオジ、良い。
薄い本下さーーーい!
マッチョオネェ×マッチョオジだよ。
あ、どっちがどっち。
・・・自分の旦那さま似の薄い本はやめとこう。なんかごめん。
セリウスさまとお義父さまはアッガスに行っててお泊まり。ジュリアスさまとクラウスさまは、騎士団が護衛を引き受けることになったための編成と対応についての会議で遅いらしい。
お宿でゆったりした後に一気に現実に戻った。
夕食の席でも、アッガスやナギのことを話した。
そんな空気を気にしてか、ポムたちがいつもよりお尻フリフリあざとさいっぱいで踊ったり、ジャスパーとアズライトがお祖父様やスピネルさんたちの頭に登ろうとして笑いをとってくれた。良い子たち。
「なるようになるさね」
お祖母様がなんてことないと笑うのが心強いな。
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