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三章
484話
しおりを挟むナギ国への売り込みには、グレーデンの魔道具と布、お酒とかを中心に、今回の阿呆役人どもの売りたいものはスルーしてやるもんね!
自分で公用語を駆使して売り込むがいい。
お義母さまと仲の良い夫人たちからは、アッガス滞在中にナギ国の方と交流を持ちたいとか、食材や衣装の提供とか打診がきてるそう。王都への道中に宿泊の宿を提供するとかもあって。賢い夫人はちゃんと根回ししてるよ。勉強になります。
王様がとりあえず私に任せたいのは、国の友好条約締結と交流、特効薬の取り扱いと未完成薬の開発協力などの会議の通訳。
使える人間はほとんど私に付けてくれるって。
王様が丸腰だよ。
お祖父様と伯父様が来てくれるなら、私はあんまり心配いらないので、ちゃんと良い人材で周りを固めた方がいいと思う。
アーロンお兄様もアルモンド語と公用語が使えるから心強いよ。
多分、薬術の関係で、古文書も読めるだろうから、何カ国語か使えるはず。めっちゃ有能だよ。
薬を開発する薬術師は、各地の記録を調べたりするから。
民間薬の処方する程度の知識は、他国語わからなくても良いけどね。
お母さまは、錬金術と薬術を学んでたけど、薬術はお父さまのお手伝いだって言ってた。でもお祖母様の教育?でネイマーシェと古代神代語、古代神聖語とかの書物も読めてたわけで。
お父さまは、独学で各地の薬術を学んだ人で赤斑病の特効薬を作った人だ。
そのお父さまに教わって、一緒に特効薬を作ったアーロンお兄様は、今はマーベルハントの庇護を受けてて学ぶことも出来てるって、すごいよね。エリートだよ。
王都のクソ役人どもに爪の垢でも煎じてやりたいものだ。
身内自慢が捗るよ。
今日も今日とてイラつく書簡が届いてるから。
ナギ国の皆さまの歓迎パーティの内容も揉めてるんだって。
デレードの時は王女さまの結婚のお迎えだったからってのもあったけど、王家主体でやれてたらしいのに、ナギ国相手だとダメなの?
情報が無さすぎて、格下が来るとか思ってるのかしら。
あの海魔獣が山盛り出る海路を通ってくる国が弱いわけないでしょ!グレーデンより強いかはわからないけど、あちらが攻める気で来たら、王国騎士団では逆らえないと思うよ。
国力だって、デレードとしっかりした交流を持ってるんだからちゃんとしてるでしょ。
世界を知らないのかなぁ。
ネイマーシェへの魔導師教育だけじゃ無くて各地に留学して学ばせないとダメじゃない??
今、変なこと言ってる人達、ちゃんと学園の卒業資格持って仕官してる???
だとしたら、学園のレベルがヤバいよね。
中高年??ヤバすぎない。
ハーボットの支配の弊害かな?
とりあえず、王様からの書簡に返答と、リックさまに役人のおバカさをどうにかしてって感じの愚痴を送った。
ほんとなんなの。この国よくもってるな。
もうグレーデンは独立した方がいいよ。
あ、王様に恩があるんだった。
しかも国を食い散らかした大罪人が私の祖父だ。
会ったことないから実感なかったよ。
うーん、教育基金が設立したらいっぱい出しとこう。
良いお役人さん育ってくれると良い。
お金しか出せないけど。
魔導師だけじゃなくて、いろんな分野で人が育ってほしい。
魔道具をもっと作って半永久的に予算を付けれるようにしないとだ。
とっとと使えない人には退場して頂こう。
公用語を問題なく使える人がどれくらいいるのかを調べてもらわないとだ。
ジュリアスさまたちはスラスラ話せなくても聞き取りはそこそこ、書く読む出来てた。
外交官はスラスラ行けるよね?
ちょっと気になったので、ルルゥやルーク、王都で育った人に公用語力を聞いて回った。
ジュリアスさまと同じくらいが貴族出身で、平民出身だと無理だった。そこは仕方ない。
学園での教育は受けても使うことがない就職先だと結構ナァナァだったようだ。
要するに教科書で読んだレベルがほとんどで、使えるのは王宮勤めの執務官、書記官など試験を突破したたち。
大臣たちはある程度使えるけど、契約などするレベルには足りないんだそう。マジか。
騎士団とかは国境沿いに配置されることもあるから、現場で習得する感じらしい。
外国の本読みたくならないのかなぁ。
公用語っていうのもこの大陸公用語であって、デレードやナギはまた違う公用語がある。
レイドラアース以外の国との付き合いで覚えることになってるみたいだけど、めっちゃ歩み寄ってくれてるんだからね。
後進国だったと思い知った件。
「リーシャさま、これ悪い文です」
いつになく書簡が多いのでお義父さまがハロルドを貸してくれた。
ハロルドのそばで私に来た書簡のチェックを手伝ってくれたシエルが、宰相府からの書簡に間違いを発見。
公用語の間違い以前に指定のレイドラアース語にいろんな意味で問題があった。
「ん、シエルありがとう」
シエルは母国語が公用語だったらしい。
めっちゃ有能だよね。
「ハロルド、この書簡にバッテン付けてそのまま返しても良いかしら?」
「よろしいのでは?」
書簡をさっと見たハロルドが赤ペンチェックしてくれた。
まともな書面でやり直せって理解するかなぁ?
まず、一文官がグレーデン辺境伯家に出す文面じゃなかったのね。
私だから格下に思ったのかしら。
エセエリートども軒並み消えてもらえるように直属の上司、宰相の元にまとめて送ってもらおう。
王様やリックさまでも良いけどねー。
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