ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

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三章

609話

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 目が覚めたらジュリアスさまにガッチリ抱き込まれていた。ジャスパーはジュリアスさまの背中側で寝てる。

 ジュリアスさまの腕が全然外れないので、胸筋に埋まってみたりボヨンと頬でアタックして弾力を堪能。
 踊りを最後まで見れなかった恨みでちょっと腰周りを力一杯揉み揉み。
 無警戒な腰ってこそぐってなくても急に触れるとなぜかこそばいよね。

「こら」
 起きちゃったジュリアスさまにオデコをオデコでグリグリされちゃった。
「ひゃー」
「ふふ、おはよう、リーシャ」
 思う存分イチャイチャした後、お部屋のお風呂に向かう。

『今日はあわあわなんだぞ』
 ニーナも遅かったのにジュリアスさまが呼び入れると普段通りの顔でササッとお風呂の準備してススッと待機してくれていた。

 髪を洗い合って、ジャスパーをもっこもこにして。
 朝食の時間があるのでちょっとだけの時間だったけど、やっぱりお湯に浸かるの気持ちいい。

 魔法で乾かして、ジュリアスさまが待ち構えているニーナに私を渡して、流れ作業のように可愛いドレスと可愛い髪型にされた。
 今日は甘ロリ。ピンクのふわふわですぞ。
 ツインテールをクルンと巻いて、最後はおリボンなのです。
「大奥様が王妃さまの御目を楽しませて差し上げるようにとのことですので」
 動きやすさ重視でいたいのに。可愛いけど!!夫人らしさはゼロなんだよ。むぅ。

「リーシャ、とても可愛い。花の精霊のようだぞ」
 花の妖精って。
『花の妖精は花びらを纏っていて上もスカートもすんごく短いのだぞ』
 お花のドレスが気になる。でも露出度高そうだ。
 ジャスパーも、例えだからね?

 ジュリアスさまはいつもの騎士服で、いつも通りかっこよいです。

 抱き上げられてお部屋を出ると、若干お疲れのアランがいた。
「大丈夫?」
「腕が外れたけどマギー先生にはめて貰ったんで無事です」
 脱臼しとるや無いかーい。
「無事の範囲が謎過ぎ」
「鍛え方が足りないんで、もっと頑張ります」
 えーと、脱臼は鍛えたらしなくなりますか?
「筋肉は一朝一夕でどうにかなるものでは無い。まずは身体を大きくしたらよい」
 鍛えるための肉を準備してからー。
「はい!!」
 マッスル教育って洗脳に近いよね。でも筋肉は裏切らないので、頑張ってお肉付けてね。
 怪我はポーションで治るとは言え、やっぱ筋肉のぶつけ合いはすごいパワーなんだよ。危ないね。

 食堂に入るとみんないつも通り元気溌剌だった。どんだけー。

「「「おはよう」」」
「「おはよー」」
「おはよう」

 お祖父さまたちもお義父さまもお顔ツヤツヤで元気溌剌です。
 セリウスさまとクラウスさまはちょっとだけゲンナリ。二日酔いのような顔だけど、しこたま飲んでもこんな顔しないの知ってる。

 そして王妃さまー。
 お義母さまのお隣でナチュラルにポムとティムに乗られて座られてる。
「うふふ、こんな可愛い子たちにもふもふされてお食事なんてしたことがないですわ」
 普通、毛のある子たちは食堂に入れないですしね。うちの子たちは櫛でとく以外の時は魔法コーティングか何かで一本も飛んでこないの。器用な子たち。
 アズライトは私を見たらそばに来てくれた。

 朝食は王妃さまのリクエストでお野菜のたっぷりポトフと山盛りパンに分厚いステーキ!!
 お義母さまとにこやかに全部完食された。
 そこまでは昨日いっぱいはしゃいで消費したカロリーを補充してるのねって思ったのだけど、デザートタイムに入った瞬間、ホールケーキやタルト、フィナンシェなどがどんどん消えて唖然とした。
 ポムとティムにディディエ、そしてシャムが僕たち分が消えちゃうって焦るくらい。
 ポムたちが焦って必死に頬に詰めてる。

 王妃さま、食欲がお義母さまに付き合える人初めてみました。
 グレーデンに来るとお腹が減るのかな。

『日々の重責から離れて身体が軽く感じるんだろうの』
 アズライトがうむうむって言うけど、身体が軽くなると胃が詰め放題になるの?

 男性陣が仕事に向かうのを見送ってから、お義母さまと王妃さまとお茶を飲みながらお話し。

 王妃さまがディゴーやフーゴの村を見たいとのことで、お昼前に出掛けて、その後はお宿に向かうそう。

 私はゆっくり過ごしてって言われてお言葉に甘える。
 気さくな王妃さまでもやっぱり緊張しちゃうし。

 って言うかお二人とも睡眠時間少なかったのに活動的過ぎるんだよー。

「うふふ、王都の街並みは建物ばかりですからね、屋台や出店でいっぱいの道路や工場と畑の見学なんて中々出来ませんもの」
 こちらにいられるギリギリの期間を目一杯楽しんで行くスタイル。
 自由が利かないって、私が放置プレイからのグレーデン夫人になった比じゃないレベルなんだよね。
 常に人がそばにいて護衛がついてて。

 王子さまたちが育って代替わりした後、王様とあちこち旅を楽しめる未来が来ますように。
 
 お出かけの時間までの間に、私のドレスのお話になって、もう着られないドレスやお義母さまの基準で選ばれた今の私には合わない色合いのドレスを王妃さまの姪にお譲りすることに。
 私二センチしか育ってないのでサイズアウトはしてないと思うんだけど、さすがにめっちゃあるのでお譲りは歓迎です。
 お義母さまの親戚にもお譲りしてるのにまだまだあるのです。

 でも王妃さまの姪、公爵令嬢にお古っていらないよね?

「マダム・シフォンのドレスで、スノウリリィーちゃんセレクトで陛下の秘蔵っ子リーシャ夫人よ?最高のドレスだもの」
 
 王妃さま自身が可愛い服を着た姪がみたいのってウキウキしているので、良いかなぁ。

 ドレスは後日お送りすることになったよ。




 
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