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三章
613話
ルークは半裸のまま、ジュリアスさまの背中の傷が消えて行くさまを凝視してた。
絵面が、腐ってるんです!
キラキラ系クール貴公子と熱血系マッチョ戦士がぁって!!
ジュリアスさまは熱血系ではないけど、見た目ね。
薄い本が分厚い本に出来そうな眼福さ。
お腐れモードは置いといて。
お肌の再生具合に驚愕して、ちょっと眉間をグリグリしてる。
ニーナがジュリアスさまとルークにシャツを手渡すとサッと羽織っちゃった。
ちょっと残念って思ったら、ボタン上半分留めないで、セクシー継続。
しかもお疲れ顔でいつもよりちょっと崩れてる感じがまた、ごちそうさまです。
「リーシャさま、出来上がったもの全てとレシピを騎士団に売ってください」
「え、失敗だし、レシピは美容液(すでに権利登録済)のなんで要らないです」
要らないはダメだった。ギロッて睨むことないじゃん!
「素材はお義父さまとお祖父さまが貯めてくださってる物なのでグレーデン家に入れてくれれば良いです」
ちょっと混ぜてペカーッてしただけ!
仕上げは魔力過多って言う、魔力次第なのでレシピの説明も美容液のレシピに最後は「仕上げ寸前に魔力をドバッと入れましょう」ってなるよ?
ルークはレモン丸齧りしたみたいな顔で、
「リーシャさまの真似をしてもこの出来で再現出来ないことは承知しています。成分を解析して一般のごく普通の魔導師が製作出来るように模索させますよ」
って言われた。
何よ。私もごく普通のカンガリー教授とリックさまのお墨付きを得た学園の錬金、魔道具科卒扱いの魔導師だよ!
反論すると倍以上返ってるからしないけど。
お代もグレーデン家に素材相当分と私の特殊技能に対する報酬を分けて口座に入れてくれをそうだ。
グレーデン家としても騎士団としても予算が潤沢なんだよねぇ。
「庭師やコックたちは大きな傷が残っている者も多い。試して貰えるか聞いてみてくれ」
「承知しました」
ルークは服を整えて、私がジュリアスさまの腰や足に使う分を取り分けてから、超再生ポーションを持って出て行った。
「では着替えて食事に向かおうか?」
「はい」
『お腹空いたんだぞ』
微妙な空気感の中、大人しくしていたジャスパーは頭のいい子。
私はニーナに着せ替えてもらって簡易ワンピースになった。久しぶりにとっても軽い。
髪は後ろで緩くまとめて貰えた。
私はジュリアスさまの腰とか超ガン見しちゃったら「寝る前にな」って苦笑された。
どうせ塗るなら風呂上がりにって。
着替えが終わって食堂に向かうと、セリウスさまとクラウスさま、お祖父さま、お祖母さまたちが揃っていた。
アズライトとシャム、ディディエもすでに待ってる。ポムとティムはお義父さまとダンジョン。
「リーシャちゃん~、ルークなんだってぇ~?」
セリウスさまが興味津々で聞いてくる。
「美容液作り失敗して傷の跡が治る液が出来ちゃったので、魔力調整についてチクっと?」
ジュリアスさまが私を膝に乗せて座りつつ、苦笑して超再生ポーションの説明をした。
「へぇ!私も試したいわ」
「またすごいのが出来たな」
お祖母さまは美容液派生だからお肌に良さそうって目がキラキラ、お祖父さまとザイルさん、マルゴさんは若い時の傷がそれなりに残ってるんだそうで試したいんだそう。
スピネルさんは気にするほどの跡は無いって。
「あらぁ!素敵!私も試したいわぁ」
料理を運んできたルルゥもお祖母さまと美容は大事よねって。
お祖母さまとルルゥはすでに強い方の百目ポーションも卵膜パックもしてるからすでに傷跡はほぼ無いと思うんだなぁ。
「傷ないならあんまり意味ないんじゃないですか?」
「なぁに言ってんの!皮膚は毎日火傷してるのよぉ~☆日々のケアすんごく頑張ってるんだからぁ」
物凄い勢いで反論された。日焼けは火傷だって。
「そうだよ。リーシャちゃん、私やルーデウスくらいになるとね、毎日皮膚がボロボロ劣化してるのさ」
お祖母さまがしれっとルルゥと同年代に年齢偽装してるぅ。さすがのルルゥもちょっと口がヒクッとした。逆にルルゥがお祖母さまの年齢に近い疑惑にも受け取れるしね。
お祖母さまとルルゥがキャッキャはじめたら男性陣がスゥッと会話から逃げちゃった。
「良いか、女性のドレスと化粧と美容についての話に口を挟むのはダメだぞ」
お祖父さまが真剣な顔でセリウスさまとクラウスさまに言う。スピネルさんたちも激しく首を縦に振ってる。
何か過去にあったんだろうか?
「それは母上と伯母上たちに叩き込まれてるよー」
「そうそう、母上に逆らっちゃダメー」
ジュリアスさまも「そうだ」って。
三兄弟を完全に調教済みなお義母さまであった。
「ふっ・・・、褒めることも忘れてはならぬし細かな違いに気付かないのもダメだぞ」
お祖母さま、そんなに厳しいかなぁ?
お祖父さまってそんな繊細な違い気にしそうにないし。あ、それは失礼だったか。
「俺の母上や姉上は苛烈だった」
あ、先先代と大伯母さま??
「あの頃はグレーデンには何もなかったからなぁ、母上たちが王都での流行りの物を身に着けている時に気付かないと「こんなわかりやすい物に気付かずに臣下や民の暮らしに気を使えているつもりか?」と父上と兄上と弟共に説教されたものだ」
スピネルさんたちも、
「鉄扇が飛んできた」
「俺、肉切りナイフ」
だって。
うほ。鉄扇あるんだ。
「女性には繊細な心遣いと優しさを持って接するように」
お祖父さま、三人のお孫さまもジェイデンやアッガスのお孫さまも、みなさん大変優しいです。
そうかー。お義父さまもジェイデンの伯父様も奥様に超優しいと言うか尻に敷かれ気味と思っていたら、教育厳しかったのか。
魔獣にはめっぽう強いのに、お祖父さまたち、お祖母さまが一番怖いのかしら?
絵面が、腐ってるんです!
キラキラ系クール貴公子と熱血系マッチョ戦士がぁって!!
ジュリアスさまは熱血系ではないけど、見た目ね。
薄い本が分厚い本に出来そうな眼福さ。
お腐れモードは置いといて。
お肌の再生具合に驚愕して、ちょっと眉間をグリグリしてる。
ニーナがジュリアスさまとルークにシャツを手渡すとサッと羽織っちゃった。
ちょっと残念って思ったら、ボタン上半分留めないで、セクシー継続。
しかもお疲れ顔でいつもよりちょっと崩れてる感じがまた、ごちそうさまです。
「リーシャさま、出来上がったもの全てとレシピを騎士団に売ってください」
「え、失敗だし、レシピは美容液(すでに権利登録済)のなんで要らないです」
要らないはダメだった。ギロッて睨むことないじゃん!
「素材はお義父さまとお祖父さまが貯めてくださってる物なのでグレーデン家に入れてくれれば良いです」
ちょっと混ぜてペカーッてしただけ!
仕上げは魔力過多って言う、魔力次第なのでレシピの説明も美容液のレシピに最後は「仕上げ寸前に魔力をドバッと入れましょう」ってなるよ?
ルークはレモン丸齧りしたみたいな顔で、
「リーシャさまの真似をしてもこの出来で再現出来ないことは承知しています。成分を解析して一般のごく普通の魔導師が製作出来るように模索させますよ」
って言われた。
何よ。私もごく普通のカンガリー教授とリックさまのお墨付きを得た学園の錬金、魔道具科卒扱いの魔導師だよ!
反論すると倍以上返ってるからしないけど。
お代もグレーデン家に素材相当分と私の特殊技能に対する報酬を分けて口座に入れてくれをそうだ。
グレーデン家としても騎士団としても予算が潤沢なんだよねぇ。
「庭師やコックたちは大きな傷が残っている者も多い。試して貰えるか聞いてみてくれ」
「承知しました」
ルークは服を整えて、私がジュリアスさまの腰や足に使う分を取り分けてから、超再生ポーションを持って出て行った。
「では着替えて食事に向かおうか?」
「はい」
『お腹空いたんだぞ』
微妙な空気感の中、大人しくしていたジャスパーは頭のいい子。
私はニーナに着せ替えてもらって簡易ワンピースになった。久しぶりにとっても軽い。
髪は後ろで緩くまとめて貰えた。
私はジュリアスさまの腰とか超ガン見しちゃったら「寝る前にな」って苦笑された。
どうせ塗るなら風呂上がりにって。
着替えが終わって食堂に向かうと、セリウスさまとクラウスさま、お祖父さま、お祖母さまたちが揃っていた。
アズライトとシャム、ディディエもすでに待ってる。ポムとティムはお義父さまとダンジョン。
「リーシャちゃん~、ルークなんだってぇ~?」
セリウスさまが興味津々で聞いてくる。
「美容液作り失敗して傷の跡が治る液が出来ちゃったので、魔力調整についてチクっと?」
ジュリアスさまが私を膝に乗せて座りつつ、苦笑して超再生ポーションの説明をした。
「へぇ!私も試したいわ」
「またすごいのが出来たな」
お祖母さまは美容液派生だからお肌に良さそうって目がキラキラ、お祖父さまとザイルさん、マルゴさんは若い時の傷がそれなりに残ってるんだそうで試したいんだそう。
スピネルさんは気にするほどの跡は無いって。
「あらぁ!素敵!私も試したいわぁ」
料理を運んできたルルゥもお祖母さまと美容は大事よねって。
お祖母さまとルルゥはすでに強い方の百目ポーションも卵膜パックもしてるからすでに傷跡はほぼ無いと思うんだなぁ。
「傷ないならあんまり意味ないんじゃないですか?」
「なぁに言ってんの!皮膚は毎日火傷してるのよぉ~☆日々のケアすんごく頑張ってるんだからぁ」
物凄い勢いで反論された。日焼けは火傷だって。
「そうだよ。リーシャちゃん、私やルーデウスくらいになるとね、毎日皮膚がボロボロ劣化してるのさ」
お祖母さまがしれっとルルゥと同年代に年齢偽装してるぅ。さすがのルルゥもちょっと口がヒクッとした。逆にルルゥがお祖母さまの年齢に近い疑惑にも受け取れるしね。
お祖母さまとルルゥがキャッキャはじめたら男性陣がスゥッと会話から逃げちゃった。
「良いか、女性のドレスと化粧と美容についての話に口を挟むのはダメだぞ」
お祖父さまが真剣な顔でセリウスさまとクラウスさまに言う。スピネルさんたちも激しく首を縦に振ってる。
何か過去にあったんだろうか?
「それは母上と伯母上たちに叩き込まれてるよー」
「そうそう、母上に逆らっちゃダメー」
ジュリアスさまも「そうだ」って。
三兄弟を完全に調教済みなお義母さまであった。
「ふっ・・・、褒めることも忘れてはならぬし細かな違いに気付かないのもダメだぞ」
お祖母さま、そんなに厳しいかなぁ?
お祖父さまってそんな繊細な違い気にしそうにないし。あ、それは失礼だったか。
「俺の母上や姉上は苛烈だった」
あ、先先代と大伯母さま??
「あの頃はグレーデンには何もなかったからなぁ、母上たちが王都での流行りの物を身に着けている時に気付かないと「こんなわかりやすい物に気付かずに臣下や民の暮らしに気を使えているつもりか?」と父上と兄上と弟共に説教されたものだ」
スピネルさんたちも、
「鉄扇が飛んできた」
「俺、肉切りナイフ」
だって。
うほ。鉄扇あるんだ。
「女性には繊細な心遣いと優しさを持って接するように」
お祖父さま、三人のお孫さまもジェイデンやアッガスのお孫さまも、みなさん大変優しいです。
そうかー。お義父さまもジェイデンの伯父様も奥様に超優しいと言うか尻に敷かれ気味と思っていたら、教育厳しかったのか。
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