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三章
618話
もはやバーベキューは珍しいことじゃないのにみんな張り切って準備してくれた。
焼き台も窯もどんどん組み上がっていく。
セリウスさまとクラウスさまもやって来て、
「おー、大量ー」
「きゃんっ」
とシャムも食べる気満々で私たちのそばに来てくれた。
「ギャギャギャ♪」
「ギュー」
「ギュルギュ♪」
ラヴァたちが騎士さんたちの準備する様子を眺めて楽しそうに首を動かしている。
視界の端ではスプラッタなことになってる。
グレーデンの女ならば解体ぐらいできた方がいいかな??でも私が解体中に獲物のお腹に嵌っちゃうそう。
「解体は男の仕事ですぜ」
力が強い、出来る奴がやればいいんだって、騎士さんたちが笑ってる。
ワイバーンもお手伝いする~って周りをウロウロしてる子もいる。可愛いね。
その子達の気を逸らすのに、捌いた獲物の内臓とかを食べさせてる。
「ラヴァたちも貰ってきたら?」
「グルギャゥウ~」
「ギャオゥ」
大きなお顔が迫って、グイグイと私にお鼻を触れと出してくる。
『主たちと焼いた肉と野菜を食べると言っておるの』
「焼いたのがいいの?」
『普段は生だからだろうの』
別に普段は普段でいいけど、みんなで食べる時は人間と同じものが食べたいんだって。
愛い愛い~っとみんなのお鼻をグリグリーッと掻くように撫でると尻尾が揺れる。
騎士さんたち近く通らないでね~って、言わなくてもみんな慣れてるって。
「リーシャがいると機嫌が悪いのがいないな」
「そうなんですか?」
「うむ。みんなリーシャに嫌われたくないんだろう」
ちょっとくらい暴れたって嫌わないんだけど、どうも王都に行った時とかたまたま会っちゃった女性は倒れたり大声で叫んで逃げるから、都会的な女性は嫌いらしく。
私は都会的じゃない?のと大きな声出さないのと、この場のトップであるジュリアスさまの嫁なのが好かれる理由みたい。
『魔力が豊富で美味しいのが一番の理由だと思うの』
『食べても減らない!!濃厚なんだぞ』
毎回それ言うけどアズライトとジャスパーの言い方だとぱっくり食べられそう。
「準備できましたっ!」
「よーし、始めるぞ」
おお~!!と野太い声の合間にワイバーンたちも鳴く。
「ギャオー」
私の周りにはラヴァに近しい子たちが集まって、輪のように座って真ん中に焼き台を置く。
ワイバーンたちには大きなお肉を直火焼。
昔何かで見たマンモスの肉食べる家族のアニメのワンシーンみたいな。
魔獣、マンモスくらいのサイズあるのいるもんね。
呼ばれてすぐこんなに狩って来れるんだからグレーデンの危険区域半端ないよ。
『その肝を寄越すんだぞ!』
「ギャギャ」
「グルギャウ」
あら。みんなレバーが好きなの?
私は生も焼いたのも苦手。
『我は心臓がいいの』
「きゃん」
内臓は生で食べる子たちが先に食べちゃったよ。
「こっちありますよー」
まだ捌いてる方を焼く用に持ってきてくれた。
騎士さんが喜ぶラヴァたちに鼻ツンされて倒れた!私の時はかなり加減してくれてる。良い子。
「それで倒れていたらまだまだだ。足腰鍛えろ」
「ははっ」
ワイバーンにゴツンされたら勝てないよ。厳しいな。私は思わずジュリアスさまを見上げた。
「だいぶ加減されてるんだから鍛え方が足りない」
ぶつかる角度とか関係ないのか。スパルタ。
「頑張ってね?」
「ギャギャ!」
思わず応援したらラヴァも騎士さんに鼻ツン・・・鼻ドンかな?次は持ち堪えた。
「わかっていればこれしき!」
そのここからジュエルにドンされて終わった。悪戯っ子だね。
仲間の騎士さんが笑いながら引き取りにきたよ。
お昼タイムは普段は交代で二時間くらいだそう。
今日はラヴァたちが持って来てくれた食事だからラヴァたちが納得するまでお昼タイムだ。と言っても私と厩舎担当がいれば満足するってことなので、ジュリアスさまのお仕事が終わるまではラヴァたちといることになりそう。
「焼けたよー」
「ピザ食べるー?」
セリウスさまたちもどんどんワイバーンたちに給餌。
ラヴァはジュリアスさまと私が焼けたお肉やお野菜を出すとパカーと口を開けてくれる。
楽しい。
サファリでライオンにお肉あげる動画とか怖かったけど、それより大迫力なのに平気なのなんでだろう??
絶対噛まない安心感かな。
なんと骨付き肉も噛み砕いて食べちゃうのですごい音が耳元で聞こえちゃうんだけど、美味しそうに食べてくれるので気にならない。
「大奥様もたいがい感覚がおかしいと思いますがリーシャさまはその上ですよ」
え、私にお義母さまよりすごい部分があるの?
「肝の太さです」
えー、お義母さまよりってことはないよ。私はまだまだだもん。
「ニーナも結構変わっているが」
ジュリアスさま、そこはルーク的アンタッチャブルでしょ。
ニーナはワイバーンには特別な興味はないけど、シャムとジャスパーに甲斐甲斐しいお世話をしている横でワイバーンも「ギャ」っとアーンすると、普通にお肉を口の中に入れてるのでだいぶすごいと思うよ。
焼き台も窯もどんどん組み上がっていく。
セリウスさまとクラウスさまもやって来て、
「おー、大量ー」
「きゃんっ」
とシャムも食べる気満々で私たちのそばに来てくれた。
「ギャギャギャ♪」
「ギュー」
「ギュルギュ♪」
ラヴァたちが騎士さんたちの準備する様子を眺めて楽しそうに首を動かしている。
視界の端ではスプラッタなことになってる。
グレーデンの女ならば解体ぐらいできた方がいいかな??でも私が解体中に獲物のお腹に嵌っちゃうそう。
「解体は男の仕事ですぜ」
力が強い、出来る奴がやればいいんだって、騎士さんたちが笑ってる。
ワイバーンもお手伝いする~って周りをウロウロしてる子もいる。可愛いね。
その子達の気を逸らすのに、捌いた獲物の内臓とかを食べさせてる。
「ラヴァたちも貰ってきたら?」
「グルギャゥウ~」
「ギャオゥ」
大きなお顔が迫って、グイグイと私にお鼻を触れと出してくる。
『主たちと焼いた肉と野菜を食べると言っておるの』
「焼いたのがいいの?」
『普段は生だからだろうの』
別に普段は普段でいいけど、みんなで食べる時は人間と同じものが食べたいんだって。
愛い愛い~っとみんなのお鼻をグリグリーッと掻くように撫でると尻尾が揺れる。
騎士さんたち近く通らないでね~って、言わなくてもみんな慣れてるって。
「リーシャがいると機嫌が悪いのがいないな」
「そうなんですか?」
「うむ。みんなリーシャに嫌われたくないんだろう」
ちょっとくらい暴れたって嫌わないんだけど、どうも王都に行った時とかたまたま会っちゃった女性は倒れたり大声で叫んで逃げるから、都会的な女性は嫌いらしく。
私は都会的じゃない?のと大きな声出さないのと、この場のトップであるジュリアスさまの嫁なのが好かれる理由みたい。
『魔力が豊富で美味しいのが一番の理由だと思うの』
『食べても減らない!!濃厚なんだぞ』
毎回それ言うけどアズライトとジャスパーの言い方だとぱっくり食べられそう。
「準備できましたっ!」
「よーし、始めるぞ」
おお~!!と野太い声の合間にワイバーンたちも鳴く。
「ギャオー」
私の周りにはラヴァに近しい子たちが集まって、輪のように座って真ん中に焼き台を置く。
ワイバーンたちには大きなお肉を直火焼。
昔何かで見たマンモスの肉食べる家族のアニメのワンシーンみたいな。
魔獣、マンモスくらいのサイズあるのいるもんね。
呼ばれてすぐこんなに狩って来れるんだからグレーデンの危険区域半端ないよ。
『その肝を寄越すんだぞ!』
「ギャギャ」
「グルギャウ」
あら。みんなレバーが好きなの?
私は生も焼いたのも苦手。
『我は心臓がいいの』
「きゃん」
内臓は生で食べる子たちが先に食べちゃったよ。
「こっちありますよー」
まだ捌いてる方を焼く用に持ってきてくれた。
騎士さんが喜ぶラヴァたちに鼻ツンされて倒れた!私の時はかなり加減してくれてる。良い子。
「それで倒れていたらまだまだだ。足腰鍛えろ」
「ははっ」
ワイバーンにゴツンされたら勝てないよ。厳しいな。私は思わずジュリアスさまを見上げた。
「だいぶ加減されてるんだから鍛え方が足りない」
ぶつかる角度とか関係ないのか。スパルタ。
「頑張ってね?」
「ギャギャ!」
思わず応援したらラヴァも騎士さんに鼻ツン・・・鼻ドンかな?次は持ち堪えた。
「わかっていればこれしき!」
そのここからジュエルにドンされて終わった。悪戯っ子だね。
仲間の騎士さんが笑いながら引き取りにきたよ。
お昼タイムは普段は交代で二時間くらいだそう。
今日はラヴァたちが持って来てくれた食事だからラヴァたちが納得するまでお昼タイムだ。と言っても私と厩舎担当がいれば満足するってことなので、ジュリアスさまのお仕事が終わるまではラヴァたちといることになりそう。
「焼けたよー」
「ピザ食べるー?」
セリウスさまたちもどんどんワイバーンたちに給餌。
ラヴァはジュリアスさまと私が焼けたお肉やお野菜を出すとパカーと口を開けてくれる。
楽しい。
サファリでライオンにお肉あげる動画とか怖かったけど、それより大迫力なのに平気なのなんでだろう??
絶対噛まない安心感かな。
なんと骨付き肉も噛み砕いて食べちゃうのですごい音が耳元で聞こえちゃうんだけど、美味しそうに食べてくれるので気にならない。
「大奥様もたいがい感覚がおかしいと思いますがリーシャさまはその上ですよ」
え、私にお義母さまよりすごい部分があるの?
「肝の太さです」
えー、お義母さまよりってことはないよ。私はまだまだだもん。
「ニーナも結構変わっているが」
ジュリアスさま、そこはルーク的アンタッチャブルでしょ。
ニーナはワイバーンには特別な興味はないけど、シャムとジャスパーに甲斐甲斐しいお世話をしている横でワイバーンも「ギャ」っとアーンすると、普通にお肉を口の中に入れてるのでだいぶすごいと思うよ。
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