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三章
748話
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境界門で出迎えてくれたレオルカさまは、新しくできた旅館に案内してくれた。
オーシャンビューを楽しめる旅館が完成してたのだ。
『ナギの皆さまの無事のご帰還、心よりお喜び申し上げます』
旅館の玄関ホールにてマデリーさまとアンゼリカさまも待っていてくれた。
『まずはお疲れを癒してください。お部屋にご案内いたします』
そんなわけで王女さまたちとナギの皆さまはお部屋にご案内だ。
ダニエラさまも・・・と思えば、アンゼリカさまと見つめ合い?なぜか威嚇しあってる雰囲気なんだけど。
「リーシャさま、ナギの皆さまのご案内ありがとうございます」
「リーシャさま、色々なお心遣いありがとう存じます」
レオルカさまは私が付き添いできたことをマデリーさまはここしばらくのグレーデン家からのお手伝いやお土産、お祝いなど色々含めたお礼を伝えたれた。
マデリーさまはさすがと言ったところか、体型はほぼ変わらずお腹だけふっくらして来てる感じだ。
マタニティドレスもスラっと着こなしている。
『私はダニエラ・シャンテ。リーシャの母方の大伯母だよ。他国の侯爵家だ。立場に気遣いは要らないよ』
『このアッガスを預かるレオルカ・シードと申します。こちらは妻のマデリーです』
気遣いは要らないって言ってもネイマーシェはレイドラアースより国力が上なので爵位も一個上以上の扱いが当たり前なので、フランクにって言われても困惑しちゃうってば。
『私はアンゼリカ・ジェイデン。リーシャの夫の従姉だ』
なぜかダニエラさまとの間に火花が散ってる。
「ダニエラさまがリーシャさまにそっくりなので、リーシャさまに近しい者としてライバル心があるのですよ」
マデリーさまが小声で教えてくれる。
「親族なので似てるのは普通では?」
見た目は両親の魔力の濃さに起因するから。
「今まで近くにはいなかったからでしょうね」
マデリーさまが呆れたように呟く。
「今まではルドガーさまとジュリアスさまの相似が際立って感じいたでしょうけどお気に入りのリーシャさまにそっくりなのも気になるんでしょうね」
アンゼリカさまはお義父さまが好き過ぎて、ジュリアスさまにずっとライバル心を持っていたけど、興味が私にも移ってるらしい。
アンゼリカさまはジュリアスさま、当然お義父さまにも良く似てるので、変なヤキモチだったねって思う。
「ふふ、自分が入り込めない関係が羨ましくなるって感じでしょうか?」
うーん。血縁者であるとは言え、ダニエラさまに、まだそこまで親近感があるわけじゃないので、気にしなくても??
「姉上は好きな相手に対して暴走気味になるんだよ」
レオルカさまが苦笑しつつ、アンゼリカさまを見る。
『ふぅ~。ワシも風呂に入ってくるかのぅ』
『俺も~』
馬車と騎馬隊を解散させてお義父さまとセリウスさまも戻ってきた。
「叔父様!」
「叔父上、セリウス、お疲れ様です」
アンゼリカさまはお義父さましか視界に入らないようだ。
セリウスさまが肩をすくめて、レオルカさまと軽いハグをする。
セリウスさまとレオルカさまは本当に仲が良いねぇ。
「おぅ、アンゼリカ、息災じゃったかのぅ」
お義父さまはナチュラルにアンゼリカさまの頭を撫でてる。あの仕草はジュリアスさまが私によくしてくれるやつ。行動も似ちゃってるんだね。ジュリアスさま・・・。
「はい!一件終えたところです」
正直、そっくりな叔父と姪なので親娘にも見えちゃうけど、アンゼリカさまのラブ度が高過ぎる。
『自分にそっくりな顔のおっさんを好きになるものか?』
ダニエラさま、オブラートに包もうね?
『姉上は幼い頃から叔父上のような猛者になりたがってるんです』
『・・・変わっておるな』
好きとか超えて猛者になりたいってすごいよね。
『同じ年頃の女性の親族がいませんでしたので男に生まれていればと言う気持ちが根底にあるのです』
マデリーさまがちょっぴり切なそうにアンゼリカさまを見つめる。
それはちょっと仕方ないかな?
男であれば、もっと強く総領主、騎士団長として認めてもらいやすかっただろうし。
グレーデンは女性当主を認めないわけじゃないらしいけど、常に危険な領地でマッチョだらけの騎士団を預かる重責を娘に負わせたいなんて誰も思わないよ。
『うちの兄もジュリアスも後継になりたがってなかったから。それなら自分がって思ってた部分があるよね』
『それなー』
家族、身内大好きなアンゼリカさまらしい想いと。
しかし、あのキラキラしたお義母さまとかに憧れるんじゃなくて、お義父さまに、なんだもの。人の感情って面白いよね。
『ふん、感情だけで大きな家を背負うなんて無理な話だよ。兄上も継ぎたくて継いだわけじゃない。繋ぐべきものをきちんと繋いでいけるだけの責任感と才覚があるか』
ダニエラさまは渋い顔をしてる。多分、クリスタニア公爵も跡を継ぎたくないタイプだったのかなって思った。
だってね。錬金術師の才能があるなら面倒人は全部人任せにして一生籠っていたいはず。
『さ、リーシャ、一緒に風呂に行くよ。そっちのマデリーは体が大丈夫なら一緒に行こう』
妊婦さんは薬湯とか危ないかもだからね。
『私は湯につからないですがご一緒します』
お義父さまたちは置いておいて、レオルカさまとセリウスさまもお部屋に戻るそうだ。
オーシャンビューを楽しめる旅館が完成してたのだ。
『ナギの皆さまの無事のご帰還、心よりお喜び申し上げます』
旅館の玄関ホールにてマデリーさまとアンゼリカさまも待っていてくれた。
『まずはお疲れを癒してください。お部屋にご案内いたします』
そんなわけで王女さまたちとナギの皆さまはお部屋にご案内だ。
ダニエラさまも・・・と思えば、アンゼリカさまと見つめ合い?なぜか威嚇しあってる雰囲気なんだけど。
「リーシャさま、ナギの皆さまのご案内ありがとうございます」
「リーシャさま、色々なお心遣いありがとう存じます」
レオルカさまは私が付き添いできたことをマデリーさまはここしばらくのグレーデン家からのお手伝いやお土産、お祝いなど色々含めたお礼を伝えたれた。
マデリーさまはさすがと言ったところか、体型はほぼ変わらずお腹だけふっくらして来てる感じだ。
マタニティドレスもスラっと着こなしている。
『私はダニエラ・シャンテ。リーシャの母方の大伯母だよ。他国の侯爵家だ。立場に気遣いは要らないよ』
『このアッガスを預かるレオルカ・シードと申します。こちらは妻のマデリーです』
気遣いは要らないって言ってもネイマーシェはレイドラアースより国力が上なので爵位も一個上以上の扱いが当たり前なので、フランクにって言われても困惑しちゃうってば。
『私はアンゼリカ・ジェイデン。リーシャの夫の従姉だ』
なぜかダニエラさまとの間に火花が散ってる。
「ダニエラさまがリーシャさまにそっくりなので、リーシャさまに近しい者としてライバル心があるのですよ」
マデリーさまが小声で教えてくれる。
「親族なので似てるのは普通では?」
見た目は両親の魔力の濃さに起因するから。
「今まで近くにはいなかったからでしょうね」
マデリーさまが呆れたように呟く。
「今まではルドガーさまとジュリアスさまの相似が際立って感じいたでしょうけどお気に入りのリーシャさまにそっくりなのも気になるんでしょうね」
アンゼリカさまはお義父さまが好き過ぎて、ジュリアスさまにずっとライバル心を持っていたけど、興味が私にも移ってるらしい。
アンゼリカさまはジュリアスさま、当然お義父さまにも良く似てるので、変なヤキモチだったねって思う。
「ふふ、自分が入り込めない関係が羨ましくなるって感じでしょうか?」
うーん。血縁者であるとは言え、ダニエラさまに、まだそこまで親近感があるわけじゃないので、気にしなくても??
「姉上は好きな相手に対して暴走気味になるんだよ」
レオルカさまが苦笑しつつ、アンゼリカさまを見る。
『ふぅ~。ワシも風呂に入ってくるかのぅ』
『俺も~』
馬車と騎馬隊を解散させてお義父さまとセリウスさまも戻ってきた。
「叔父様!」
「叔父上、セリウス、お疲れ様です」
アンゼリカさまはお義父さましか視界に入らないようだ。
セリウスさまが肩をすくめて、レオルカさまと軽いハグをする。
セリウスさまとレオルカさまは本当に仲が良いねぇ。
「おぅ、アンゼリカ、息災じゃったかのぅ」
お義父さまはナチュラルにアンゼリカさまの頭を撫でてる。あの仕草はジュリアスさまが私によくしてくれるやつ。行動も似ちゃってるんだね。ジュリアスさま・・・。
「はい!一件終えたところです」
正直、そっくりな叔父と姪なので親娘にも見えちゃうけど、アンゼリカさまのラブ度が高過ぎる。
『自分にそっくりな顔のおっさんを好きになるものか?』
ダニエラさま、オブラートに包もうね?
『姉上は幼い頃から叔父上のような猛者になりたがってるんです』
『・・・変わっておるな』
好きとか超えて猛者になりたいってすごいよね。
『同じ年頃の女性の親族がいませんでしたので男に生まれていればと言う気持ちが根底にあるのです』
マデリーさまがちょっぴり切なそうにアンゼリカさまを見つめる。
それはちょっと仕方ないかな?
男であれば、もっと強く総領主、騎士団長として認めてもらいやすかっただろうし。
グレーデンは女性当主を認めないわけじゃないらしいけど、常に危険な領地でマッチョだらけの騎士団を預かる重責を娘に負わせたいなんて誰も思わないよ。
『うちの兄もジュリアスも後継になりたがってなかったから。それなら自分がって思ってた部分があるよね』
『それなー』
家族、身内大好きなアンゼリカさまらしい想いと。
しかし、あのキラキラしたお義母さまとかに憧れるんじゃなくて、お義父さまに、なんだもの。人の感情って面白いよね。
『ふん、感情だけで大きな家を背負うなんて無理な話だよ。兄上も継ぎたくて継いだわけじゃない。繋ぐべきものをきちんと繋いでいけるだけの責任感と才覚があるか』
ダニエラさまは渋い顔をしてる。多分、クリスタニア公爵も跡を継ぎたくないタイプだったのかなって思った。
だってね。錬金術師の才能があるなら面倒人は全部人任せにして一生籠っていたいはず。
『さ、リーシャ、一緒に風呂に行くよ。そっちのマデリーは体が大丈夫なら一緒に行こう』
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