文字の大きさ
大
中
小
548 / 783
連載
おまけ話、大みそか
「いよいよ今年も終わりだねー、今年もいろいろあったよー」
ギルドエリアにて、そんなロナの言葉がでてくる。今日は大みそかの午後九時、大掃除を始めとしたやるべき事を全て済ませていつものようにログインしているブルーカラーの面子。ただし全員はそろっておらず……
「カザミネのログインは、深夜になると連絡が来た。あいつもいろいろ忙しいらしい。年越しカウントダウンには間に合わせると言っていた」「ミリーさんは急きょ仕事が入ったそうで、大みそかお正月も無いって話だったよ」「ミリーも大変だな……何をやってるかってのは教えてくれないんだけどよ」「エリザもログインできないって話ね、なんでも新年の挨拶に行かなきゃいけない所があるとかで今はもう二本にはいないって言ってたわ」
とまあ、数名欠けているのだが。
「そして毎年アースも居ない、と。まあアースは年末の二九日あたりから三が日までは地元に帰っているからこっちはログインできなくて当然って話だけどな。チラッと聞いてみたけど、親がVRを含めたゲーム関連に時代錯誤な考えをしているらしくって、VRヘルメットを持ち帰れないってのも理由だそうだが」
ツヴァイの報告に、レイジやコーンポタージュもそりゃ面倒なとか、大変ですねそう言うのも。何て感想がちらほらと飛び交う。
「今年の年越しは、かなり豪華なだけにログインできないメンバーや知り合いがいるのは残念よね。何せ龍の国のトップが住んでいる龍城が一部を除いて開放されてるし、普段は立ち入りできない神社にもお参りできるように取り計らってくれてるじゃない。みんなで一緒に年越ししたかったわよね。此処にいる面子が全員年末にリアルで揃うとなると、距離的な問題で無理があるし」
なんて言葉がノーラから出る。北は東北に南は沖縄とかなりの物理的距離がある為、ブルーカラーの中核メンバーがリアルで勢ぞろいするためには、かなりの計画性をもって日にちと場所を決める必要があった。だからこそ、ネットのゲームで一緒に年越しをすると言うのが一番簡単だったりする。VRなので、実際に一緒に行ったのとそう大差ない感覚を共有できると言うのも大きい。
「そうだな。いつかはオフ会で全員と顔を突き合わせてみたいが、当分は無理だな。社会人は仕事優先が当たり前だ。しかし、あまり時間をかけているとこちらも社会人になってしまってますます難しくもなる……機会がなかなか巡ってこないのは分かる分、チャンスがあればその時は集まろう」
レイジの言葉に、賛成意見がいくつも出る。このオフ会は後々、彼らが予想していなかったスケールで叶う事になるのだが、詳しい話はいつかやってくるエピローグに譲ろう。
「そう言えばお風呂入りました? 広いお風呂がいくつも有るってのが贅沢ですよねこのお城。リアルじゃ滅多にできない体験でしたー」
コーンポタージュのこの言葉に、ツヴァイが反応する。
「むしろ、数回入り直したぜ。家の風呂は狭いからなー……それに以前この国の宿屋で広い風呂に入った事があるから、密かに楽しみにしてたんだがやっぱり城は違うな。風呂のデカさだけじゃなくって景色の良さも最高だった。リアルでも住みたいぜ」
こんな会話をしていたブルーカラーだったが、そこに乱入者が。
「いやいや、たまにだからよいのだぞ? 毎回入っていれば、何とも思わなくなってくるわ」
その声にブルーカラーのメンバーが振り向くと、そこには龍姫こと龍ちゃんが。いつもよりも何十に重ねて着飾った服は、かなり重そうである。その姿は、平安時代の十二単を連想させる。
「そう言う物なのですか?」「うむ、そう言う物じゃ。だから逆に、その方達が毎日やっている事がこちらにとっては新鮮味にあふれていると言う事もあるからの」
普段は使わないツヴァイが丁寧な言葉使いをしたことにやや違和感を覚えながらも、龍姫の言葉にそう言う一面は確かにあるかと納得するブルーカラーメンバー。
「と、龍姫様はここに居ても良いの? 確かこの後新年を迎える為に、お正月だけ開放される神社で何かやるって話だったよね?」
ロナの問いかけに、龍姫はうむ、と頷く。
「信念が良い年になるように、一種の願掛けを兼ねて龍神さまに祈る儀式を行う事になっておるな。ま、そちらの方はまだ時間はある。そこに、一部顔を知っている者達が話をしておったからな。少し混ぜて貰ったのじゃよ。後、今は公式の場ではないからの。堅苦しい言葉使いは無用じゃぞ」
この言葉に、ホッとしたブルーカラーの面子。もっとも、ロナはいきなり言葉がくだけていたが。
「それならお言葉に甘えて。あの、その服重くないの? かなり重ね着してるわよね? それに装飾もすごいし」
このノーラの質問に、やや苦笑気味に答える龍姫。
「うむ、この服の重量を試しに計ってみたころ八四キロほどあったぞ。まあ、我にとっては別段重くも無いが人族やエルフ達にはかなり堪えそうだの。しかし、これは正装だからの。服の一枚、装飾の一つと手外す訳にはいかぬ。後ほど神社の儀式で我の父の姿も見れるであろうが、そちらもかなりの重量じゃ」
下手な鎧より重い数字が出て来たので、反応は様々。平然としている事に感心する、素直に驚く、動きにくそうだなーなんて考えるなどいろいろだ。
「滅多にない機会故、今日は楽しんでいって欲しい。我もそろそろ準備に向かわねばならぬ。──一番見せたい者が此処にはおらぬようじゃが、気は抜けぬからの。では、またな」
そう言い残し、龍姫は立ち去って行った。そして当然話に上がるのは龍姫の最後の一言。
「一番見せたい人、かぁ」
ノーラのそんなつぶやきに、ああいう所が可愛いよねなんて女性陣から声が上がる。そのままそのネタで話が続きそうだが、そこにツヴァイが待ったをかけた。
「話をしながらでもいいから、そろそろ神社に移動しておこうぜ? そろそろ移動しておかないと良い場所が取れなくなっちまうぞ? あんな話を聞いた後だ、良く見える所で儀式を見てみたいんだが、いいか?」
ツヴァイの言葉に同意した他のメンバーは早速移動を開始。そのかいあって、特上の席で龍稀と龍姫の儀式をじっくりと見る事が出来たのであった……ログインが遅れていたカザミネを除いて、だが。
*****
皆様、良いお年を。
ギルドエリアにて、そんなロナの言葉がでてくる。今日は大みそかの午後九時、大掃除を始めとしたやるべき事を全て済ませていつものようにログインしているブルーカラーの面子。ただし全員はそろっておらず……
「カザミネのログインは、深夜になると連絡が来た。あいつもいろいろ忙しいらしい。年越しカウントダウンには間に合わせると言っていた」「ミリーさんは急きょ仕事が入ったそうで、大みそかお正月も無いって話だったよ」「ミリーも大変だな……何をやってるかってのは教えてくれないんだけどよ」「エリザもログインできないって話ね、なんでも新年の挨拶に行かなきゃいけない所があるとかで今はもう二本にはいないって言ってたわ」
とまあ、数名欠けているのだが。
「そして毎年アースも居ない、と。まあアースは年末の二九日あたりから三が日までは地元に帰っているからこっちはログインできなくて当然って話だけどな。チラッと聞いてみたけど、親がVRを含めたゲーム関連に時代錯誤な考えをしているらしくって、VRヘルメットを持ち帰れないってのも理由だそうだが」
ツヴァイの報告に、レイジやコーンポタージュもそりゃ面倒なとか、大変ですねそう言うのも。何て感想がちらほらと飛び交う。
「今年の年越しは、かなり豪華なだけにログインできないメンバーや知り合いがいるのは残念よね。何せ龍の国のトップが住んでいる龍城が一部を除いて開放されてるし、普段は立ち入りできない神社にもお参りできるように取り計らってくれてるじゃない。みんなで一緒に年越ししたかったわよね。此処にいる面子が全員年末にリアルで揃うとなると、距離的な問題で無理があるし」
なんて言葉がノーラから出る。北は東北に南は沖縄とかなりの物理的距離がある為、ブルーカラーの中核メンバーがリアルで勢ぞろいするためには、かなりの計画性をもって日にちと場所を決める必要があった。だからこそ、ネットのゲームで一緒に年越しをすると言うのが一番簡単だったりする。VRなので、実際に一緒に行ったのとそう大差ない感覚を共有できると言うのも大きい。
「そうだな。いつかはオフ会で全員と顔を突き合わせてみたいが、当分は無理だな。社会人は仕事優先が当たり前だ。しかし、あまり時間をかけているとこちらも社会人になってしまってますます難しくもなる……機会がなかなか巡ってこないのは分かる分、チャンスがあればその時は集まろう」
レイジの言葉に、賛成意見がいくつも出る。このオフ会は後々、彼らが予想していなかったスケールで叶う事になるのだが、詳しい話はいつかやってくるエピローグに譲ろう。
「そう言えばお風呂入りました? 広いお風呂がいくつも有るってのが贅沢ですよねこのお城。リアルじゃ滅多にできない体験でしたー」
コーンポタージュのこの言葉に、ツヴァイが反応する。
「むしろ、数回入り直したぜ。家の風呂は狭いからなー……それに以前この国の宿屋で広い風呂に入った事があるから、密かに楽しみにしてたんだがやっぱり城は違うな。風呂のデカさだけじゃなくって景色の良さも最高だった。リアルでも住みたいぜ」
こんな会話をしていたブルーカラーだったが、そこに乱入者が。
「いやいや、たまにだからよいのだぞ? 毎回入っていれば、何とも思わなくなってくるわ」
その声にブルーカラーのメンバーが振り向くと、そこには龍姫こと龍ちゃんが。いつもよりも何十に重ねて着飾った服は、かなり重そうである。その姿は、平安時代の十二単を連想させる。
「そう言う物なのですか?」「うむ、そう言う物じゃ。だから逆に、その方達が毎日やっている事がこちらにとっては新鮮味にあふれていると言う事もあるからの」
普段は使わないツヴァイが丁寧な言葉使いをしたことにやや違和感を覚えながらも、龍姫の言葉にそう言う一面は確かにあるかと納得するブルーカラーメンバー。
「と、龍姫様はここに居ても良いの? 確かこの後新年を迎える為に、お正月だけ開放される神社で何かやるって話だったよね?」
ロナの問いかけに、龍姫はうむ、と頷く。
「信念が良い年になるように、一種の願掛けを兼ねて龍神さまに祈る儀式を行う事になっておるな。ま、そちらの方はまだ時間はある。そこに、一部顔を知っている者達が話をしておったからな。少し混ぜて貰ったのじゃよ。後、今は公式の場ではないからの。堅苦しい言葉使いは無用じゃぞ」
この言葉に、ホッとしたブルーカラーの面子。もっとも、ロナはいきなり言葉がくだけていたが。
「それならお言葉に甘えて。あの、その服重くないの? かなり重ね着してるわよね? それに装飾もすごいし」
このノーラの質問に、やや苦笑気味に答える龍姫。
「うむ、この服の重量を試しに計ってみたころ八四キロほどあったぞ。まあ、我にとっては別段重くも無いが人族やエルフ達にはかなり堪えそうだの。しかし、これは正装だからの。服の一枚、装飾の一つと手外す訳にはいかぬ。後ほど神社の儀式で我の父の姿も見れるであろうが、そちらもかなりの重量じゃ」
下手な鎧より重い数字が出て来たので、反応は様々。平然としている事に感心する、素直に驚く、動きにくそうだなーなんて考えるなどいろいろだ。
「滅多にない機会故、今日は楽しんでいって欲しい。我もそろそろ準備に向かわねばならぬ。──一番見せたい者が此処にはおらぬようじゃが、気は抜けぬからの。では、またな」
そう言い残し、龍姫は立ち去って行った。そして当然話に上がるのは龍姫の最後の一言。
「一番見せたい人、かぁ」
ノーラのそんなつぶやきに、ああいう所が可愛いよねなんて女性陣から声が上がる。そのままそのネタで話が続きそうだが、そこにツヴァイが待ったをかけた。
「話をしながらでもいいから、そろそろ神社に移動しておこうぜ? そろそろ移動しておかないと良い場所が取れなくなっちまうぞ? あんな話を聞いた後だ、良く見える所で儀式を見てみたいんだが、いいか?」
ツヴァイの言葉に同意した他のメンバーは早速移動を開始。そのかいあって、特上の席で龍稀と龍姫の儀式をじっくりと見る事が出来たのであった……ログインが遅れていたカザミネを除いて、だが。
*****
皆様、良いお年を。
感想 5,013
あなたにおすすめの小説
名門御曹司の婚約者を奪ったあざといルームメイトが、三日後「助けて」と泣きついてきた
熾星 午前一時、大学近くの女性専用シェアハウスは、エアコンの低い音だけが響いていた。森下莉香から一枚の写真が送られてきた。ホテルのスイートルームらしいベッドの上で、彼女は片方の肩を露わにし、鎖骨のあたりには生々しい赤い痕が残っていた。
背後の男の顔は写っていなかった。けれど、画面の端に映った手首だけで、私は十分だった。そこに巻かれていた白檀の腕輪念珠を、私は知っていた。
あれは、私が神宮寺怜央に贈ったものだった。
東京・港区の旧財閥系一族、神宮寺家の後継者。神宮寺家は老舗の不動産開発会社を中核に、近年は医療・介護施設への投資も広げていた。怜央はその跡取りとして、著名な卒業生であり、大学の有力なスポンサーでもある人物として、たびたび私たちの大学に顔を出していた。
『嘘の病気で同情を買うな』と私を死に追いやった婚約者、私の墓標の前で額を叩きつけ、血の涙を流して号泣する大破滅!
熾星婚姻届を出す前日、久世景人はようやく、十年遅れの婚約指輪を私の指にはめた。
銀色の輪が薬指に滑り込んだ瞬間、私は照明の下で光るダイヤをぼんやり見つめた。長く続いた待ち時間が、やっと終わったような気がした。けれど次の瞬間、彼は私の手を見下ろし、まるで似合わない品物を評するように静かな声で言った。
「正直、澪の手ってあまりきれいじゃないよな」
私は言葉を失った。
景人はそのまま私の指先を取ると、さっきはめたばかりの指輪を抜き取った。十年待ち続けた指輪は、彼の手のひらの上で冷たく光っていた。
「この指輪、瑠奈の手にあったほうが似合うと思う」
私は手を引き戻し、信じられない思いで彼を見た。
「どういう意味? 瑠奈と結婚するつもりなの?」
景人は目を伏せ、指輪の縁を指先でなぞった。まるで、たいしたことではない問いを少し考えているだけのようだった。
「そこまでじゃない。ただ、会えない時間が長くなると、どうしても瑠奈のことを考えるんだ」
その瞬間、私は自分がどうやってあのタワーマンションを出たのかさえ覚えていない。
「もやし炒めかぁ」——切り忘れた本音が、世界中のお姉さんを落とした件。
冬野 結流行りのイケメンボイスが出せず、事務所の同期やマネージャーから「才能がない」とバカにされ契約解除された底辺個人VTuber。絶望しながら最後の個人配信を終えた後、マイクの切り忘れに気づかず「お姉さん達に美味しいご飯作ってあげたいな」と素朴な本音を愚痴ってしまう。その不器用なギャップがSNSで世界中に大拡散。配信画面に戻ると、赤スパチャの嵐。元事務所が泣きついてくるが、すでに億万長者になった彼は完全無視する。
「お姉様の刺繍は素人ね」と笑った義妹の婚礼衣装——裏地を見た女官十二人が、一斉に針を置いた
歩人(あゆと)「お姉様の刺繍は、素人の手習いに見えますわね」――王太子妃となる異母妹アデリーナは、王宮女官たちの前で姉ローゼを笑った。翌週の婚礼の朝。式典装の最終確認のため、十二人の女官が衣装の裏地を検めた瞬間――一人、また一人と、針を置いた。裏地に縫い込まれていたのは、女官たちが十二年間ずっと探していた一筆の銀糸。即位式の絹外套、二人の王女の婚礼ドレス、亡き王太后の弔意の喪服。王家儀礼衣装のすべての裏地に、同じ手で、同じ糸で、同じ銀の花が縫い込まれていた。「アデリーナ様、これは――あなた様の手では、ございません」縫い手は、ずっと一人だった。それを十二年間、誰の名でも呼べなかっただけのこと。
夫が私の移植用心臓を運ぶヘリを愛人の犬に回したので、目覚めた私は彼を知らないふりをした
熾星 宗一郎がシャツの三つ目のボタンを留めたときには、私はもうスマートフォンで銀行アプリを開いていた。
ベッドの脇には女物のワンピースと彼のベルトが散らばっている。神崎美月はホテルのバスローブをまとい、浴室の入り口に立っていた。鎖骨には意味ありげな赤い痕。まるで私に見せつけるために、そこに立っているようだった。
カーテンは完全には閉じられていない。朝の光が絨毯に差し込み、部屋の惨状を残酷なほど鮮明に照らしていた。
初めてこんな場面に出くわしたとき、私は部屋のグラスを叩き割り、宗一郎の胸ぐらをつかんで理由を問い詰めた。
あのときの彼はベッドヘッドにもたれて煙草を吸い、ズボンすらまともに穿かないまま、淡々と言った。
「部屋が暗くて、お前と間違えた」
その後、同じような「人違い」は二度起きた。
それをきっかけに、私たちは書面で取り決めを交わした。不貞行為が一度発覚するたび、離婚成立前の解決金として、彼は私に五百万円を支払う。
「振り込んで」
「愛していない」って言われましても
小鳥遊 れいら結婚式前夜に「お前など愛していない」と言ったフォーエル侯爵家嫡男のルーカスに嫁ぐことになったスターリング伯爵家長女のべリーチェは、驚きながらも冷静だった。所詮は、貴族同士の政略結婚なのだから愛してほしいなど願ったこともなかった。べリーチェの反応に驚きながらも恋人との時間を優先していくルーカス。
ルーカスが本当に大切なものに気づいた時には時すでに遅かった・・・
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。
古森真朝 「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。
俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」
新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは――
※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。