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最終試験(6)
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周囲には俺の実力が露見され、あいつを如何に周囲にバレずに倒そうか考えていたが、どうやらその必要は無くなったらしい。最初から全開でいける。
スノウと対峙し、試験が開始する前にどうしても聞いておきたいことがあった俺はスノウに向けてその問いを投げかけた。
「お前、やけに王族に対して攻撃的じゃないか? シャルルの時だけ攻撃の威力もパターンも全てが変わっていた。それは何故だ?」
「俺はここの王族によって全てを奪われた。冒険者としての地位も名声も何もかもを奪われた。だからあの女をめちゃくちゃにして、国王の泣きっ面を拝もうとしていたのにお前が邪魔をした!」
「シャルルは関係ないだろ! ハッキリ言ってやる、ここの国王は頭がキレる人だと思う。なぜならお前みたいな危険な奴を冒険者というなんの縛りもない、いわば荒くれ者を教職員という縛りを与えて、尚且つ実力は発揮できる。これが国王の命令なら俺は国王を尊敬するね」
「所詮餓鬼のお前には理解できない話だろう。話は終わりだ。俺の邪魔をした罰として、他の参加者のように簡単に降参できると思うなよ?」
「ふっ、降参だと? そんなもの誰がすると言った? 安心しろ、シャルルを痛めつけた分は百倍にして返してやる」
少し距離を置き、合図までの僅かな緊張が流れる。周囲の観客も誰一人として、音を出さない。いや、出してはいけないと錯覚させるほどの緊張感がこの闘技場内にはあるのだ。静寂が流れるその空気に一つの音が鳴り響いた。最終試験開始のサイレンだ。その音が鳴り響くのと同時に俺もスノウも動き出していた。
「氷創成魔法・ダイヤモンドダスト」
開始直後スノウの巨大な魔法攻撃を回避することをせずに真っ向から受け止めた。スノウが繰り出した魔法はまるで氷山が突き刺さったように見えるほど大きく尖った氷の塊が闘技場内を埋め付くしていた。
会場内の静けさからして、今の一撃で俺が敗北したのではないかと皆が思っているに違いない。だが、俺はこうしてぴんぴんしている。攻撃を受ける際に俺が昔から使っている武術、崩殺拳破の型「虚空」により、俺の目の前には氷の塊は抉り取られ、一つの空間が出来ていた。
「早く出てこい。この程度ではお前はやられないだろ?」
スノウも俺の生存には気付いている様子だった。こうして隠れている意味もないので俺は氷を一発殴り粉々に破壊した。俺の登場に闘技場内が異様なほどに湧き上がっていた。
俺が出てきたのと同時にスノウは新たに氷の槍を先程までとは比べ物にならないほどの数を出して解き放ってきた。
「崩殺拳砲の型・空破」
魔力を纏った拳圧でスノウの攻撃を尽く防御している。それでもスノウもまた一手と攻撃の手を緩めない。っち、攻撃をするまでの動作が早すぎて、破壊が間に合わない。
俺が防戦一方になったと判断したスノウは少し溜めを作り魔法を構築してきた。今だ! 俺はその瞬間を狙い。即座に術式を破壊した。その光景には流石のスノウも驚きの表情を隠せてはいなかった。
そして、その驚きの硬直を逃さずに、俺は全力で技を繰り出した。
「崩殺拳奥義「閻魔」」
闇の魔力を拳に乗せそれを拳圧に上乗せする形で放つ俺の必殺技。触れるものすべてを闇に葬り去るこの攻撃を果たして止められるかな?
「氷創成魔法・絶河氷壁」
スノウは一度驚きはしたものの、すぐさま防御魔法を使い俺の攻撃に立ち向かっていた。だが、スノウの防御魔法は次々と破壊され、そのままスノウに直撃した。
衝撃による砂埃の中から、一瞬だがきらりと何かが光るのを見た。そして、その光が何かはすぐに理解できた。透視化と魔力探知からスノウが俺の技に耐え抜いていたのだ。氷を自身の後ろに何層も展開して、シャルルの攻撃から身を守っていたのと同じように。だが今回に限って言えば、スノウは無傷とはいかなかったことだ。
全身がボロボロになっているスノウが俺を睨み付けながら口を開いた。
「はぁ、はぁ、正直お前を舐めていたよ。ここまでやるとは思っていなかった。俺も本気で相手をしよう」
スノウと対峙し、試験が開始する前にどうしても聞いておきたいことがあった俺はスノウに向けてその問いを投げかけた。
「お前、やけに王族に対して攻撃的じゃないか? シャルルの時だけ攻撃の威力もパターンも全てが変わっていた。それは何故だ?」
「俺はここの王族によって全てを奪われた。冒険者としての地位も名声も何もかもを奪われた。だからあの女をめちゃくちゃにして、国王の泣きっ面を拝もうとしていたのにお前が邪魔をした!」
「シャルルは関係ないだろ! ハッキリ言ってやる、ここの国王は頭がキレる人だと思う。なぜならお前みたいな危険な奴を冒険者というなんの縛りもない、いわば荒くれ者を教職員という縛りを与えて、尚且つ実力は発揮できる。これが国王の命令なら俺は国王を尊敬するね」
「所詮餓鬼のお前には理解できない話だろう。話は終わりだ。俺の邪魔をした罰として、他の参加者のように簡単に降参できると思うなよ?」
「ふっ、降参だと? そんなもの誰がすると言った? 安心しろ、シャルルを痛めつけた分は百倍にして返してやる」
少し距離を置き、合図までの僅かな緊張が流れる。周囲の観客も誰一人として、音を出さない。いや、出してはいけないと錯覚させるほどの緊張感がこの闘技場内にはあるのだ。静寂が流れるその空気に一つの音が鳴り響いた。最終試験開始のサイレンだ。その音が鳴り響くのと同時に俺もスノウも動き出していた。
「氷創成魔法・ダイヤモンドダスト」
開始直後スノウの巨大な魔法攻撃を回避することをせずに真っ向から受け止めた。スノウが繰り出した魔法はまるで氷山が突き刺さったように見えるほど大きく尖った氷の塊が闘技場内を埋め付くしていた。
会場内の静けさからして、今の一撃で俺が敗北したのではないかと皆が思っているに違いない。だが、俺はこうしてぴんぴんしている。攻撃を受ける際に俺が昔から使っている武術、崩殺拳破の型「虚空」により、俺の目の前には氷の塊は抉り取られ、一つの空間が出来ていた。
「早く出てこい。この程度ではお前はやられないだろ?」
スノウも俺の生存には気付いている様子だった。こうして隠れている意味もないので俺は氷を一発殴り粉々に破壊した。俺の登場に闘技場内が異様なほどに湧き上がっていた。
俺が出てきたのと同時にスノウは新たに氷の槍を先程までとは比べ物にならないほどの数を出して解き放ってきた。
「崩殺拳砲の型・空破」
魔力を纏った拳圧でスノウの攻撃を尽く防御している。それでもスノウもまた一手と攻撃の手を緩めない。っち、攻撃をするまでの動作が早すぎて、破壊が間に合わない。
俺が防戦一方になったと判断したスノウは少し溜めを作り魔法を構築してきた。今だ! 俺はその瞬間を狙い。即座に術式を破壊した。その光景には流石のスノウも驚きの表情を隠せてはいなかった。
そして、その驚きの硬直を逃さずに、俺は全力で技を繰り出した。
「崩殺拳奥義「閻魔」」
闇の魔力を拳に乗せそれを拳圧に上乗せする形で放つ俺の必殺技。触れるものすべてを闇に葬り去るこの攻撃を果たして止められるかな?
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衝撃による砂埃の中から、一瞬だがきらりと何かが光るのを見た。そして、その光が何かはすぐに理解できた。透視化と魔力探知からスノウが俺の技に耐え抜いていたのだ。氷を自身の後ろに何層も展開して、シャルルの攻撃から身を守っていたのと同じように。だが今回に限って言えば、スノウは無傷とはいかなかったことだ。
全身がボロボロになっているスノウが俺を睨み付けながら口を開いた。
「はぁ、はぁ、正直お前を舐めていたよ。ここまでやるとは思っていなかった。俺も本気で相手をしよう」
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