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キノコボーイの活躍(トレイン要員)
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「えいです!」
モブキノコが石を投げると、コツンと猛獣のファミリーに当たる。
バウバウ。死を運ぶもの、と呼ばれるきのこの国の猛獣だ。
ひたすらに通り道のものを食べ尽くす。配管工勇者ですら倒すのは難しい敵である。
「ガウガウガウ!」
「ぎぇぇぇぇ!」
俺は双眼鏡を使ってモブキノコの働きを確認していた。
「いいぞ、逃げろ!逃げろ!」
「ぎえええええ!!!」
モブキノコ一匹で三体をトレインする姿に俺は歓喜の声をあげる!
「な、なんだなんだ!?」
「ぎえええええ!」
「止まれ!今、聖大陸軍は宣戦布告している。それ以上近づくと単騎とはいえ射殺するぞ!」
「と、止まれないですです!」
止まらないキノコに対して一斉に銃弾が浴びせられる。
キノコボーイはキノコ。
骨もなく筋組織も柔らかい。
オーバーキルな銃弾はそのまま素通りして。
ピシピシピシ!
そして、その銃撃はバウバウに当たる。
キノコボーイはさすがキノコ!点の攻撃に血も流さずひたすらに敵陣を狂ったように走り回り、敵陣をかけ抜けた
「な、なんだ!?」
「お、俺の足が!!!」
「ぎゃああああ!」
兵士達が銃を打つが、バウバウの黒いボディはあっさりと弾き返す。
兵士たちの銃撃はただ怒らせただけだ。
「ヒィィィ」
穴だらけになったキノコボーイが帰ってくる。
「グスグス、穴をいっぱい開けられてお嫁にいけない身体にされたです」
「銃でヘイトが変わったな!想定以上のデキだ!よくやった!グッジョブだ!おまけに帰ってきたし最高だぜ!」
俺が褒めると、
「桃姫様酷いです」
なぜか床にへたり込んでギャン泣きする。
おまけ、が余計だったか?
仕方ない。
桃姫という容姿に優れた姫になったんだ。
可哀想なキノコボーイを慰めてやろう。
手始めに頭をナデナデしてやる。
「よしよし」
キノコボーイが目に涙を浮かべる。
「頑張ったね。怖かったね」
「怖かったんです!喰われるかと思ったんです!」
「ん、知ってる」
「うあああ、頑張った、頑張ったんですよぉです……」
「よしよし、おいで。膝枕、する?」
そっとキノコボーイの頭を膝に乗せる。
テレレンテレレン テレレンテレレン
「ちいさなキノの子よー♪
森へ迷いこんだ♪
大きなこの羽が♪
キノ子は、見えないのね♪
何も知らないまあるいほっぺ……」
勢いよくキノコボーイが顔を上げた。
「パクっちゃダメですです!」
なんでメタいんだよキノコボーイ!
「パクったり歌うとアニメ化できないですです!」
大丈夫だよ、そんな美味しい話はないから。
俺のオリジナル子守唄、『キノ子の夢よ』を聞いて、慌てるキノコボーイ。
「オマージュよ。元気、出た?」
金髪碧眼容姿端麗の俺が慈愛を意識して微笑み首を傾げると、キノコボーイは頬を赤らめて頷いた。
「じゃあ、はい」
「……なんです?これ」
「石よ?」
「……はい?」
「ぎゃああああ!!ハンマーワロスの大軍だ!!」
ハンマーワロスはその名の通り斧を投げる。ヘイトっぽいゲームで出てきた弓使いなのに剣を無限に何もない所から生み出すような能力を持つ。
無限の武器生成により生み出される斧は一匹のハンマーワロスで秒間4本から5本。それも天高く投げる。
重力に引っ張られ、敵兵たちに突き刺さっていく。
「はい、石よ?」
「も、もう許してくださいですです!」
そうして雛菊姫軍はキノコボーイ一匹の奮闘により数を減らしていった。
モブキノコが石を投げると、コツンと猛獣のファミリーに当たる。
バウバウ。死を運ぶもの、と呼ばれるきのこの国の猛獣だ。
ひたすらに通り道のものを食べ尽くす。配管工勇者ですら倒すのは難しい敵である。
「ガウガウガウ!」
「ぎぇぇぇぇ!」
俺は双眼鏡を使ってモブキノコの働きを確認していた。
「いいぞ、逃げろ!逃げろ!」
「ぎえええええ!!!」
モブキノコ一匹で三体をトレインする姿に俺は歓喜の声をあげる!
「な、なんだなんだ!?」
「ぎえええええ!」
「止まれ!今、聖大陸軍は宣戦布告している。それ以上近づくと単騎とはいえ射殺するぞ!」
「と、止まれないですです!」
止まらないキノコに対して一斉に銃弾が浴びせられる。
キノコボーイはキノコ。
骨もなく筋組織も柔らかい。
オーバーキルな銃弾はそのまま素通りして。
ピシピシピシ!
そして、その銃撃はバウバウに当たる。
キノコボーイはさすがキノコ!点の攻撃に血も流さずひたすらに敵陣を狂ったように走り回り、敵陣をかけ抜けた
「な、なんだ!?」
「お、俺の足が!!!」
「ぎゃああああ!」
兵士達が銃を打つが、バウバウの黒いボディはあっさりと弾き返す。
兵士たちの銃撃はただ怒らせただけだ。
「ヒィィィ」
穴だらけになったキノコボーイが帰ってくる。
「グスグス、穴をいっぱい開けられてお嫁にいけない身体にされたです」
「銃でヘイトが変わったな!想定以上のデキだ!よくやった!グッジョブだ!おまけに帰ってきたし最高だぜ!」
俺が褒めると、
「桃姫様酷いです」
なぜか床にへたり込んでギャン泣きする。
おまけ、が余計だったか?
仕方ない。
桃姫という容姿に優れた姫になったんだ。
可哀想なキノコボーイを慰めてやろう。
手始めに頭をナデナデしてやる。
「よしよし」
キノコボーイが目に涙を浮かべる。
「頑張ったね。怖かったね」
「怖かったんです!喰われるかと思ったんです!」
「ん、知ってる」
「うあああ、頑張った、頑張ったんですよぉです……」
「よしよし、おいで。膝枕、する?」
そっとキノコボーイの頭を膝に乗せる。
テレレンテレレン テレレンテレレン
「ちいさなキノの子よー♪
森へ迷いこんだ♪
大きなこの羽が♪
キノ子は、見えないのね♪
何も知らないまあるいほっぺ……」
勢いよくキノコボーイが顔を上げた。
「パクっちゃダメですです!」
なんでメタいんだよキノコボーイ!
「パクったり歌うとアニメ化できないですです!」
大丈夫だよ、そんな美味しい話はないから。
俺のオリジナル子守唄、『キノ子の夢よ』を聞いて、慌てるキノコボーイ。
「オマージュよ。元気、出た?」
金髪碧眼容姿端麗の俺が慈愛を意識して微笑み首を傾げると、キノコボーイは頬を赤らめて頷いた。
「じゃあ、はい」
「……なんです?これ」
「石よ?」
「……はい?」
「ぎゃああああ!!ハンマーワロスの大軍だ!!」
ハンマーワロスはその名の通り斧を投げる。ヘイトっぽいゲームで出てきた弓使いなのに剣を無限に何もない所から生み出すような能力を持つ。
無限の武器生成により生み出される斧は一匹のハンマーワロスで秒間4本から5本。それも天高く投げる。
重力に引っ張られ、敵兵たちに突き刺さっていく。
「はい、石よ?」
「も、もう許してくださいですです!」
そうして雛菊姫軍はキノコボーイ一匹の奮闘により数を減らしていった。
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