桃姫転生、かつて世界一売り上げたゲーム世界へ転生したわ

星馴染

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RTSは得意です

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「ヒエエエ、姫様!大軍です!」
「うん、見ればわかるわ」

 武装兵士がキノコ王国、王都を取り囲んでいた。銃、剣、盾、騎兵。統制された動きでアラライアラライと叫んでる。

「バルバロイかよ!」

「桃姫様ぁ!!桃姫様ぁ!!怖いですです!」
 ガクブルガクブルしながらキノコの達が俺の周りをグルグルまわる。
 ……うっとおしい!

「わかってる。こう見えても私はRTS得意なのよ?まず将軍を呼んで!」
「RTS?ショーグンです?」

 んん?……あぁ、軍ねーのか。
 それなら戦士になるのか。
「戦士を呼びなさい!」
「センシです?」

……あれ??
「戦えるものをここに呼びなさい!」
「……タタカエルモノです?」
 嘘をつくな!!!
「いやそれはわかるでしょ!?」

 戦うという概念がないのかこいつら!戦うという概念のない世界かよ!

「いいかお前らが生きるためには天敵がいるだろう?例えばちょっと茶色く歩くキノコみたいなのにお前ら食われたりするんじゃないのか?」
 あ、姫口調忘れた。
 まぁいいか、コイツラだし。

 戦うという言葉も知らず、こいつらどうやって生きているんだ?
 生存戦略どうなってんだこいつら。

「はい食べられると痛いです!」
「そうだよ、食べられると痛いんだよ!それならどうするか。あとはわかるな?」

 そうするとむむむと、首をかしげしばらく考えた後にそっときのこボーイは口を開く。

「……麻酔です?」
「違う!!!」
「貴重な麻酔がもったいない。我慢すればいけるんじゃないのかです?」
「だから違う!!!痛くない食べられ方を考えろとか、我慢しろと言ってるんじゃない!!!」

 食べられない方法を考えろや!なぜ戦うという概念がないんだよ!!!

「もういい!お前らに期待するのはやめた!」
 俺はマップを広げる。

「危険生物がいる所はあるか?」
 キノコたちが一斉に指差す。

 それは王都の近くにある魔物の森。

「思ったより近いところにあるな」
「ですです」
「でも攻撃しなければ襲ってはきませんです」
「一度攻撃すると食い殺されるまで襲ってきますです」
「そうなったら食われた方がましなのです!」
「逃げて村に帰り、村が滅びたこともあるです!」
「亀魔王よりヤバいです!」

 この世界には凶暴な様々なモンスターがいる。
 基本的に奴らは森から出てこないが、だからといって森に入ったり挑発すればすぐに食い殺されてしまう。
 なんてデンジャーな世界だよ。

「これからいけるか?リアルタイムストラテジーで基本的な戦略を試そうと思う」
「リアルタイムストラテジーですかです?」

 そして、何か余ってそうなモブキノコを一匹捕まえる。
「ヒエエエ、な、何かご用でしょうか姫様!」
 そして俺は石を拾って持たせた。

「桃姫様これは何でしょうか?」
「石だけど?」
「はい、それは分かるのですが。なぜ石?」
「まずお前ここにいけ」
 そして危険地帯だというところを指差す。
「はい!怖いですががんばります!」
「そして1番大きくて強そうで凶暴そうな魔物をめがけてその石をぶつけろ」
「はい!はい?」
「ぶつけたら敵陣のど真ん中に逃げて後はおとなしく食われろ。そうすれば危険なモンスターはそこに居座るだろ。陣形を保つことができないし、上手くいけば敵兵を食い散らかしてくれる」
「……ヒィィィ!!!」
 
 攻撃でもしない限りは平気。
 つまり攻撃すれば暴れてくれるんだろう?
 モブキノコ一匹で危険な魔物一匹を買えると思えば楽なもんだ。

「行ってくるです……」
 モブキノコが一匹とぼとぼ歩いて行く。
「待て」
「はい!辞めたほうがいいですです?」
 嬉しそうに言うキノコボーイにさらに石を5個追加で渡す。

「仲間たちにも声をかけていっぱい引き連れてこい。最低五体、そっちの方が攻撃が分散されやすいだろ?」

 そして桃姫の作戦が始まった。
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