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第一章 狩野姉妹 ~ティターン討伐録~
第14話 現状把握
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僅かな沈黙。
気まずい空気が流れる中、静寂を破ったのは京さんだった。
「ご、ごめんなさいっ! ボクのせいだ……ボクのせいで、いっちゃんがっ!」
腰を90度に曲げて頭を下げる。
その謝罪は、私に対して9割、そして1割は森川先輩に対してされている。
それを物語るように、京さんの頭は私に真っ直ぐ向かず、
森川先輩の方にも向けられていた。
京さんは、全く頭を上げる気配が無い。
思わず声を掛けようとしたその時、森川先輩が京さんの前へ歩いていく。
目の前で立ち止まると、頭を鷲掴みにし、力ずくで上体を起こした。
「今はそんなことをしている時間じゃない。京のなすべきことをしろ。
謝罪はそれからでもいいはずだ」
「は、はい……」
森川先輩の圧倒的な言動に、あの京さんも完全に飲まれているように見える。
無理矢理上げられた京さんの顔。
その目には涙が浮かんでいた。
京さんの頭を離すと、学校の方角を向く。
「私は先に戻る。京、今度こそ守れ」
「……はい」
森川先輩は、空高く跳んでいく。
それを、途方に暮れながら見上げる私と京さんだった。
「まったく、京ちゃんがいながら……」
愛さんの声は、溜め息にも似たものだ。
それを受けて、京さんは面目ない、と頭を垂れる。
だが、その表情は明るいものに戻っていた。
私たちは、森川先輩に言われるまま、部室へと戻ってきた。
その開口一番、愛さんからの一言だった。
その道中、京さんはというと。
「いやー、参っちゃったね。本当にごめんっ!
でも大丈夫。私が絶対にティターンを通してやらないからねっ!」
いつもの調子に戻ったように、口調を明るくしていた。
笑顔で言ってくれるけれど、
それは無理に捻り出してきたものだというのは、誰が見ても分かる。
正直、見ているこっちのほうがつらくなってしまうほどだ。
「それにさ、肉体から距離が離れれば離れるほど、
幽体になったときの力は薄れていくんだ。
だから、私にしても、リンリン先輩にしても、
ティターンを倒せなかっただけなんだよ。
本調子になったリンリン先輩なら、確実に倒せるっ!」
拳を上げて鼓舞する。
その声は、やはり無理をしているのがバレバレで、僅かに震えていた。
そうして部室の中心に立たされている京さん。
相変わらず中央の椅子には露草先輩が座って京さんを見つめる。
その視線は、やはり好意的とは言い難く、
表情こそ普通だが、目は決して笑っていない。
森川先輩は窓際で外を見つめている、というより、表情は険しく、
眉をしかめて睨みつけている。
愛さんは、露草先輩の隣に立って、やはり非難の視線を送っていた。
まるで裁判でもしているかのようで、重苦しい感じもある。
そんな中、樫儀さんはお気楽な表情を浮かべて立っている。
「さて、どう打開するか、考えないとね」
ついに、露草先輩が議論を開始した。
「まずは状況をきちんと確認しましょう。
京さん、朝生さんの願いを持って行ったのはディアボロスのティターン。
間違いないですね?」
「うん、あれは間違いなくティターンだった。
全く気配も感じなかったのに、突然後ろにいたんだ」
「私もびっくりしました……」
あんな巨体が後ろにいたのに、全然気付くことが出来なかった。
何とも不思議なことだが、常識など捨てなければならないのだろう。
私は、そういう世界に踏み込んでいる。
「となると、今度の「バルティナの歪み」の時には、
必ずティターンが現れるわね。今まで、ティターンを倒せたことは無い。
だから今回こそ、その突破口を開くわよ」
「さーいえっさー!」
京さんが明るく敬礼する。
愛さんが小さく叱ると、途端に小さくなった。
「ところで、外で「討伐」出来る可能性は少しでもあるのかしら」
「それについては、私から悪い知らせをしよう」
小さく手を上げたのは森川先輩だ。
「まず、討伐出来る可能性は低い。
少なくとも、私のシングメシアでは致命傷を負わせることは出来なかった」
「それはつまり、誰がやっても難しいということですね」
愛さんが言葉を挟む。
それには、森川先輩は即座に反論した。
「さぁ、それはどうだろう。
単純な攻撃力だけなら、確かに私が優れているかもしれない。
でも、ティターンにどんな攻撃が有効なのかは分からない。
もしかしたら、何か別の有効な手段があるかもしれないが……」
「でも、今回はそれを探している時間は無いかもしれないわね」
そう言うのは露草先輩。
「確かに難しいだろう。
しかし、ディアボロスとて完璧な存在ではない。
それで言えば、ダメージを蓄積していくことで、
倒せる可能性だって捨てきれない」
「そうね。今はその可能性に賭けるしかないわ。
ひとまずは全員で討伐に出て、「バルティナの歪み」までに
ティターンに僅かでもダメージを与えられるように動きましょう」
露草先輩がまとめるように言う。
それで終わらせないとばかりに、手を上げる森川先輩。
「悪い知らせがもう一つある」
「あら怖い。胃薬なんてこの部室には無いわよ? 用意しなくて大丈夫?」
「その判断は、それぞれに委ねよう」
いったん言葉を切る森川先輩。
そして、ゆっくりと口を開く。
「ティターンにシングメシアを持って行かれた。
正確には、ティターンに突き刺さったままになっている。
よって、私が今出すことが出来るシングメシアはイミテーションだ」
「あら、それは一番悪い知らせね。
そんな大事なこと、最後にさらっと言わないで欲しいわ」
「これは失礼。せっかくのネタだし、最後まで取っておこうと思ってね」
妙なやりとりをしている先輩2人。
視線で火花を散らしているように見える。
そんな中、イマイチ要領を得ない私は、愛さんに耳打ちする。
「あ、あの。先輩たちは何を言ってるんですか?」
「あっ、確かに意味が分からないですよね。ちょっと説明します」
改めて私の方へ向き直る愛さん。
「私たちが幽体になったときの武器というのは、やはりイメージから現れます。
となれば、森川先輩の剣だって、
イメージすることでいくらでも複製が可能といえば可能です」
「えっ? じゃあ、特に問題は無いんじゃ……」
「ところが、いくらでも複製出来る、ということを前提にしては、
強い剣としてのイメージが無くなってしまうわけです。
例えば、量産されている一般的な剣をイメージするのと、
唯一無二の伝説の聖剣をイメージするのとではどうでしょう?」
「う、うーん。確かに、伝説の聖剣っていう方が強そうですよね」
「そうですよね。
森川先輩にとってのシングメシアは、この世に一本、絶対のものなのです。
そのオリジナルとも言える剣を、
ティターンの身体に埋め込んだままにされてしまった。
つまり、森川先輩にとって、複製したシングメシアは、
やっぱり複製したものでしかないっていうことなんですよ」
「なるほど。
そうなると、森川先輩は完全に力を出し切れないということですか……」
「そういうことになります」
確かに、相当悪い知らせだ。
「バルティナの歪み」でもそうだろうし、討伐であっても、
森川先輩の攻撃力というのは、現メンバーにおける主軸のように思える。
その要たる森川先輩の攻撃力ダウン。
恐らく、一番悪い知らせだ。
「なるほど、置かれた状況は決して良くはないわね。
さて、それでもやっぱり、やることは変わらなそうだけど」
「そうだな、結論は変わらないだろう。
放課後は、総掛かりで討伐に出て行こう。
とはいえ、ティターンが見つかるかどうかも怪しいところだが」
あの、とおずおず手を上げる愛さん。
発言権を与えるかのように、全員の視線が集中する。
「ティターンに突き刺さったままっていうシングメシアの
気配みたいなのは追えたりしないんですか?」
その言葉に、森川先輩は小さく首を横に振る。
「残念だが、そんな芸当は出来ない。
それが出来れば、シングメシアを置いてきた価値もあろうものなんだが」
「そうですか……まぁ、そんなこと出来るなら、最初からやってますよね」
残念そうに頭を垂れる愛さん。
「とにかく、ベストを尽くしましょう。
今、私たちのやれることをやっていく。
それが、最善の結果を導くための行動よ」
「はいっ!」
露草先輩の言葉に同意するように、全員が一斉に返事をした。
気まずい空気が流れる中、静寂を破ったのは京さんだった。
「ご、ごめんなさいっ! ボクのせいだ……ボクのせいで、いっちゃんがっ!」
腰を90度に曲げて頭を下げる。
その謝罪は、私に対して9割、そして1割は森川先輩に対してされている。
それを物語るように、京さんの頭は私に真っ直ぐ向かず、
森川先輩の方にも向けられていた。
京さんは、全く頭を上げる気配が無い。
思わず声を掛けようとしたその時、森川先輩が京さんの前へ歩いていく。
目の前で立ち止まると、頭を鷲掴みにし、力ずくで上体を起こした。
「今はそんなことをしている時間じゃない。京のなすべきことをしろ。
謝罪はそれからでもいいはずだ」
「は、はい……」
森川先輩の圧倒的な言動に、あの京さんも完全に飲まれているように見える。
無理矢理上げられた京さんの顔。
その目には涙が浮かんでいた。
京さんの頭を離すと、学校の方角を向く。
「私は先に戻る。京、今度こそ守れ」
「……はい」
森川先輩は、空高く跳んでいく。
それを、途方に暮れながら見上げる私と京さんだった。
「まったく、京ちゃんがいながら……」
愛さんの声は、溜め息にも似たものだ。
それを受けて、京さんは面目ない、と頭を垂れる。
だが、その表情は明るいものに戻っていた。
私たちは、森川先輩に言われるまま、部室へと戻ってきた。
その開口一番、愛さんからの一言だった。
その道中、京さんはというと。
「いやー、参っちゃったね。本当にごめんっ!
でも大丈夫。私が絶対にティターンを通してやらないからねっ!」
いつもの調子に戻ったように、口調を明るくしていた。
笑顔で言ってくれるけれど、
それは無理に捻り出してきたものだというのは、誰が見ても分かる。
正直、見ているこっちのほうがつらくなってしまうほどだ。
「それにさ、肉体から距離が離れれば離れるほど、
幽体になったときの力は薄れていくんだ。
だから、私にしても、リンリン先輩にしても、
ティターンを倒せなかっただけなんだよ。
本調子になったリンリン先輩なら、確実に倒せるっ!」
拳を上げて鼓舞する。
その声は、やはり無理をしているのがバレバレで、僅かに震えていた。
そうして部室の中心に立たされている京さん。
相変わらず中央の椅子には露草先輩が座って京さんを見つめる。
その視線は、やはり好意的とは言い難く、
表情こそ普通だが、目は決して笑っていない。
森川先輩は窓際で外を見つめている、というより、表情は険しく、
眉をしかめて睨みつけている。
愛さんは、露草先輩の隣に立って、やはり非難の視線を送っていた。
まるで裁判でもしているかのようで、重苦しい感じもある。
そんな中、樫儀さんはお気楽な表情を浮かべて立っている。
「さて、どう打開するか、考えないとね」
ついに、露草先輩が議論を開始した。
「まずは状況をきちんと確認しましょう。
京さん、朝生さんの願いを持って行ったのはディアボロスのティターン。
間違いないですね?」
「うん、あれは間違いなくティターンだった。
全く気配も感じなかったのに、突然後ろにいたんだ」
「私もびっくりしました……」
あんな巨体が後ろにいたのに、全然気付くことが出来なかった。
何とも不思議なことだが、常識など捨てなければならないのだろう。
私は、そういう世界に踏み込んでいる。
「となると、今度の「バルティナの歪み」の時には、
必ずティターンが現れるわね。今まで、ティターンを倒せたことは無い。
だから今回こそ、その突破口を開くわよ」
「さーいえっさー!」
京さんが明るく敬礼する。
愛さんが小さく叱ると、途端に小さくなった。
「ところで、外で「討伐」出来る可能性は少しでもあるのかしら」
「それについては、私から悪い知らせをしよう」
小さく手を上げたのは森川先輩だ。
「まず、討伐出来る可能性は低い。
少なくとも、私のシングメシアでは致命傷を負わせることは出来なかった」
「それはつまり、誰がやっても難しいということですね」
愛さんが言葉を挟む。
それには、森川先輩は即座に反論した。
「さぁ、それはどうだろう。
単純な攻撃力だけなら、確かに私が優れているかもしれない。
でも、ティターンにどんな攻撃が有効なのかは分からない。
もしかしたら、何か別の有効な手段があるかもしれないが……」
「でも、今回はそれを探している時間は無いかもしれないわね」
そう言うのは露草先輩。
「確かに難しいだろう。
しかし、ディアボロスとて完璧な存在ではない。
それで言えば、ダメージを蓄積していくことで、
倒せる可能性だって捨てきれない」
「そうね。今はその可能性に賭けるしかないわ。
ひとまずは全員で討伐に出て、「バルティナの歪み」までに
ティターンに僅かでもダメージを与えられるように動きましょう」
露草先輩がまとめるように言う。
それで終わらせないとばかりに、手を上げる森川先輩。
「悪い知らせがもう一つある」
「あら怖い。胃薬なんてこの部室には無いわよ? 用意しなくて大丈夫?」
「その判断は、それぞれに委ねよう」
いったん言葉を切る森川先輩。
そして、ゆっくりと口を開く。
「ティターンにシングメシアを持って行かれた。
正確には、ティターンに突き刺さったままになっている。
よって、私が今出すことが出来るシングメシアはイミテーションだ」
「あら、それは一番悪い知らせね。
そんな大事なこと、最後にさらっと言わないで欲しいわ」
「これは失礼。せっかくのネタだし、最後まで取っておこうと思ってね」
妙なやりとりをしている先輩2人。
視線で火花を散らしているように見える。
そんな中、イマイチ要領を得ない私は、愛さんに耳打ちする。
「あ、あの。先輩たちは何を言ってるんですか?」
「あっ、確かに意味が分からないですよね。ちょっと説明します」
改めて私の方へ向き直る愛さん。
「私たちが幽体になったときの武器というのは、やはりイメージから現れます。
となれば、森川先輩の剣だって、
イメージすることでいくらでも複製が可能といえば可能です」
「えっ? じゃあ、特に問題は無いんじゃ……」
「ところが、いくらでも複製出来る、ということを前提にしては、
強い剣としてのイメージが無くなってしまうわけです。
例えば、量産されている一般的な剣をイメージするのと、
唯一無二の伝説の聖剣をイメージするのとではどうでしょう?」
「う、うーん。確かに、伝説の聖剣っていう方が強そうですよね」
「そうですよね。
森川先輩にとってのシングメシアは、この世に一本、絶対のものなのです。
そのオリジナルとも言える剣を、
ティターンの身体に埋め込んだままにされてしまった。
つまり、森川先輩にとって、複製したシングメシアは、
やっぱり複製したものでしかないっていうことなんですよ」
「なるほど。
そうなると、森川先輩は完全に力を出し切れないということですか……」
「そういうことになります」
確かに、相当悪い知らせだ。
「バルティナの歪み」でもそうだろうし、討伐であっても、
森川先輩の攻撃力というのは、現メンバーにおける主軸のように思える。
その要たる森川先輩の攻撃力ダウン。
恐らく、一番悪い知らせだ。
「なるほど、置かれた状況は決して良くはないわね。
さて、それでもやっぱり、やることは変わらなそうだけど」
「そうだな、結論は変わらないだろう。
放課後は、総掛かりで討伐に出て行こう。
とはいえ、ティターンが見つかるかどうかも怪しいところだが」
あの、とおずおず手を上げる愛さん。
発言権を与えるかのように、全員の視線が集中する。
「ティターンに突き刺さったままっていうシングメシアの
気配みたいなのは追えたりしないんですか?」
その言葉に、森川先輩は小さく首を横に振る。
「残念だが、そんな芸当は出来ない。
それが出来れば、シングメシアを置いてきた価値もあろうものなんだが」
「そうですか……まぁ、そんなこと出来るなら、最初からやってますよね」
残念そうに頭を垂れる愛さん。
「とにかく、ベストを尽くしましょう。
今、私たちのやれることをやっていく。
それが、最善の結果を導くための行動よ」
「はいっ!」
露草先輩の言葉に同意するように、全員が一斉に返事をした。
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