俺と親父とお仕置きと

ぶんぶんごま

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本編

最終話 それから

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朝起きたら何事もなかったかのように俺はちゃんと服を着てベッドに寝ていた

あれは夢だった…?
なんて思ったが、起きあがろうとした瞬間、腰と尻に痛みが走り夢じゃなかったことを思い知らされた

時間をみるともう12時近くでとっくに親父は会社にいっている時間だった

ほっとする一方、昨日のあれを思い出して頭おかしくなりそうだった
もう何がなんだか
何がどうしてこうなったのか
今考えてもまったくわからない

部屋を出る気にもなれず、そのままベッドに横たわった

ドンドンッ

「おわっ?!」

突然ドアをノックされた

「あっ悠一起きたか~」

そういいながら顔をのぞかせたのは叔父さんで
俺はほっと息をはいたのだった









「朝起きて悠一のご飯食べようと楽しみにしてたら珍しく寝てんだもんなぁ~。兄貴には絶対に近づくなってさ、こっわい顔して言われるし 
もーコンビニまで行くしかなくてさぁ!」

そう言いながら叔父さんは俺の作った昼飯を食べている

さっき部屋にきた叔父さんに催促されて痛みをこらえてキッチンにいくと、親父のコーヒーカップがゆかに落ちて割れていた

叔父さんは知らないらしく、そのコーヒーカップは親父が割ってしまったのだろう
怪我しなかったのか心配になりながら、片づけて昼飯をつくるのだった



「はぁ…」

叔父さんが食べてる横で俺も軽く食べようとして無意識にため息が出た

「ん、どうした?悠一なんかあったのか?」

それに敏感に気づいた叔父さんは心配そうに顔をのぞきこんできた

「え、いやなんでもない」

「なんでもないことないだろ、どうしたよ」

「いや…」

「ん?」

「…ごめん、言えない…」

「そうか、言えるようになったらいつでも言ってこいよ?話聞くからな」

「うん、ごめん」

「いーよ」

グシャグシャと髪の毛を乱暴にかきまわされ、ニッと叔父さんが笑う

それをみて気持ちが少し解れた気がした
混乱して知らず知らず緊張していたみたいだ

つられて俺も笑った



昼ご飯を食べ終えて、皿洗いするかと腕捲りしたところで突然、叔父さんが大声を出した

「ああああっ!そうだ!!ごめん悠一~~っっ!」

「えっなに?」

「ごめんっっっ!!」

「いや、ごめんって何が?」

「ああぁっ昨日、俺兄貴に口滑らせちまったのよ…
前にもお前が一人でおもちゃで遊んでたの言っちまってさぁ…」

「へ…?」

「でもでも!ちゃんとフォローしたからな!
思春期にはそういう風になる人もいるんだって、変なことじゃないから理解してあげてなって言ったからな
大丈夫だと思うぞ
兄貴はそういうところはちゃんと理解してくれる器の大きさ?柔軟性っていうかそういうのはあるからな
でも、ごめんなお前と約束してたのに…!」

ごめんっ!!と何度も頭を下げて謝ってくる

が、昨日のあれを見られたあとだから、今更前にもしてたってのをバレたところでなにもかわらないだろう

「いや、それはもういいよ」

「え?!いいの?!」

「うん」

それがバレたことよりも今は昨日のあれのほうが大問題だからな…

「はぁ…」

またため息をついてしまう

「って、そういや悠一昨日一人でやってるところ兄貴に見られたんだって?」

「!うぇっ?!な、っなんで叔父さんがそれ知ってんの?!」

「兄貴がお前のそれみて、どういうことだって俺のところ来たんだよ」

「うぇええっ!!」

なんで叔父さんのところに聞きに行ったんだよ?!
バカーーーー!!!!
そんなのなんで叔父さんに言うんだよ!!

…て、待てよ??あの親父のことだ昨日のあの行動は何か叔父さんに聞いたんだろう
そこで何か聞いた親父はそのあと行動にいたったのでは?

「って叔父さん!もしかしてなんか変なこと言った?!」

叔父さんの胸ぐらを掴んで問いかける

「うわっなんだ急にっっ」

「いいから早く言え!!」

「えっな、なにかって…さっき言ったようなことしか……。」

うーん…うーん…と考え込む叔父さん
はやく思い出せっ!!とばかりにグラグラと胸ぐらを掴んで揺らす


なんでどういう話があって、昨日あんなことになったのか

「叔父さんっ!親父に俺のことなんて言ったんだよ?!」

「いや普通に、思春期には奥がおかしくなってディルドとか入れて解消することもあるとか…あ、なんでちんこの形なのかって聞かれて本物の方がいいけど無理だからそれで代用してるとか適当に言ったなぁ」

「あぁ?!」

「あっ!そういや兄貴最後の方よくわかんねぇこといってたような…」

「何て言ってたんだよ!!」

「なんか生の方がいいのかとか、中に出したほうがいいのかとか、どういうことだ?今思い出してもなんのことかわからん」 

「はぁ?!で、叔父さんなんて答えたんだよ!」

「え?そりゃまぁ生の方がいいだろうって、中のほうがいいんじゃないかって言ったかなぁ」


ブチッ
俺の中で何かが切れる音がした


「お前のせいかああああああっっっ!!!」



その日俺ははじめて叔父さんをぶん殴った






○○○○○○


親父が昨日俺にしたことは、苦しんでる俺を助けるということだったらしい

つまり、親父は俺が思春期で奥がおかしくなるというのを叔父さんから聞き、本当は本物を入れたいという俺の思いをくみとったという

「本当は本物がいいけどそんなことできず
偽物でなんとかしているみたいだが、やっぱり本物でやってあげた方がいいのでは…」という結論に至ったのだろう

なんてこった
普通こんな結論にいたらないぞ
これだから親父は…


いやでも、理由がわかって良かった
いきなりわけわからずされて
正直のところちょっと怖かった

まぁ…なんだかんだしっかり気持ち良くなっちまってたけどさ…
あぁそういうことだったのか…よかった

いや、よくはないけどな!!






あのあと、殴った叔父さんがガチで泣きだしてしまい、なだめるのが大変だった

今はソファーに座っているのだが、いまだに「ごめんよぉごめんよぉ…っ」と言いながら俺の腹にピッタリと抱きついてまだ泣いている

俺に殴られたのがよほどショックだったのか、まさかガチ泣きされるとは…

俺が怒っている意味もわからずにいるだろうし、
叔父さんがきっかけでも変な受け取りかたしたのは親父だしな…
なんかむしろ巻き込んでごめん叔父さん

「殴ってごめんってもう叔父さん泣かないでくれよ~なぁ~」

背中をポンポン叩きながらなだめていると、ガチャンと音がした


うわわっもう帰ってきた…っ!今日も帰ってくるのが早い!
とたんにそわそわと落ち着かなくなる

あああぁ心の準備がまだ…っ
昨日、俺…親父とやってしまったんだよな…
うあああ…っっ死ぬどうしよう…っ
ボッボッと顔が熱くなる
ど、どうしよう……っ


「起きてたのか、ただいま」

帰ってきた親父はいつもとまったくかわらない感じだった

「お、おおおかえりっ」

対する俺は親父の方すら向けないし、緊張して声が震える

「体は大丈夫か?」

「んえっ?!だだ大丈夫っ」

「そうか」

そういうと、近づいてきた

うわわわっ!!!
近づいてくんなよ…っっ!!

と思っていると親父が俺の横へと視線を向けた
さっき親父がいた場所から叔父さんはみえなかったようで
叔父さんが視界に入った瞬間、親父は久しぶりの魔王様になったのだった

「お前…っ!悠一に触るな!!」

「う?…ぐぇっ?!」

叔父さんをガッ!と持ちあげると客間まで引っ張っていき、投げ入れた

そしてもどってきた親父は俺の頭を撫でた

「大丈夫か、何かされてないか?」

「お、おう、なんもされてないよ」

あっけにとられて親父の顔を見る

なんもされてないというか俺がやったほうなんだけどな…ごめん叔父さん

「そうかよかった」

そういっておでこにちゅっとされた

「!!!」

ボッと顔が赤くなる
うわうわっと思っていると

「悠一、今日も夜いっぱい奥にしてやるからな」

「んうぇっ?!」

「準備していい子にしてるんだぞ」

「ちょっまっ!!親父あれは違うんだっ親父の勘違い……って聞けよぉぉっっ!!!!」

親父は俺の話を聞かずさっさとリビングからでていってしまった



問答無用でその夜も親父にいっぱい奥にだされてしまうのだった

それから毎晩、俺の部屋か親父の部屋でじっくりとほぐされ、何度も中出しさせることになってしまった

何度も拒否して誤解だと、それに普通に考えておかしいだろうと話をしたが
俺が恥ずかしいからそう言ってるだけだろうと思ってるようでまったくダメだった

日に日に親父に開発されていく俺の体に不安を覚えながらも、結局親父にとろとろにされて本気で拒否できないでいたりする

いつしか親父なしでは生きていけなくなってしまいそうで若干の恐怖をいだきながら、生活をおくることになってしまったのだった





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