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第3章
同じ方向を見詰めていた老人
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私が対峙していた老人は、相変わらず同じ道路の方角ばかりを見詰めていました。
「何を見ているんだ。警察が来るのを待っているのか!」
私が、そう言ったのは憶えていますが、その後は記憶が飛んでいて……
次に憶えているのは、複数の警察官から取り押さえられている場面です。
ガムテープをはがされて奪い取られた包丁を、警察官がメジャーで計っていました。
「見ろ! 刃渡りが21㎝あるぞ」
このとき私は身柄を拘束されないために、金網にしがみついていました。
「ほら、手を放せ。ケガするぞ」
警察官が気を使ってくれたのには驚きました。
それからパトカーに乗せられて、どこかに連れていかれて……
「何を見ているんだ。警察が来るのを待っているのか!」
私が、そう言ったのは憶えていますが、その後は記憶が飛んでいて……
次に憶えているのは、複数の警察官から取り押さえられている場面です。
ガムテープをはがされて奪い取られた包丁を、警察官がメジャーで計っていました。
「見ろ! 刃渡りが21㎝あるぞ」
このとき私は身柄を拘束されないために、金網にしがみついていました。
「ほら、手を放せ。ケガするぞ」
警察官が気を使ってくれたのには驚きました。
それからパトカーに乗せられて、どこかに連れていかれて……
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