実話/ソープにタダで通う裏技/男にモテるキャバクラ嬢の極意

匿名希望

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第3章

呪文の解読

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「9番さん。弁護士さんがお見えになりました」

 沈みかけていた夕日は、その動きを止めた。太陽は春の光を私に浴びせてくれている。私は、メモした書類とボールペンを持って接見室に急いだ。

 こんなに速く弁護士の先生が来てくれるとは思っていなかった。完全なる絶望より前に、春陽を見つけることが出来たのだ。

「お忙し中、ご足労いただきまして恐縮です。よろしくお願い致します。

 実は、警察署に留置されていると気が狂いそうになりまして、とにかく今は早くここから出たいという一心なんです。

 ですから先日、検察官の先生に行った供述を大幅に撤回しようと思っています。

 次のように供述を変更したいのですが、私がこう言ってることを検事さんに伝えてもらえませんでしょうか」

 私は、書き留めたメモを接見室の中央にあるアクリル板に密着させ、弁護士の先生に私を自由にする呪文を解読してもらった。

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