160 / 271
第3章
呪文の解読
しおりを挟む
「9番さん。弁護士さんがお見えになりました」
沈みかけていた夕日は、その動きを止めた。太陽は春の光を私に浴びせてくれている。私は、メモした書類とボールペンを持って接見室に急いだ。
こんなに速く弁護士の先生が来てくれるとは思っていなかった。完全なる絶望より前に、春陽を見つけることが出来たのだ。
「お忙し中、ご足労いただきまして恐縮です。よろしくお願い致します。
実は、警察署に留置されていると気が狂いそうになりまして、とにかく今は早くここから出たいという一心なんです。
ですから先日、検察官の先生に行った供述を大幅に撤回しようと思っています。
次のように供述を変更したいのですが、私がこう言ってることを検事さんに伝えてもらえませんでしょうか」
私は、書き留めたメモを接見室の中央にあるアクリル板に密着させ、弁護士の先生に私を自由にする呪文を解読してもらった。
沈みかけていた夕日は、その動きを止めた。太陽は春の光を私に浴びせてくれている。私は、メモした書類とボールペンを持って接見室に急いだ。
こんなに速く弁護士の先生が来てくれるとは思っていなかった。完全なる絶望より前に、春陽を見つけることが出来たのだ。
「お忙し中、ご足労いただきまして恐縮です。よろしくお願い致します。
実は、警察署に留置されていると気が狂いそうになりまして、とにかく今は早くここから出たいという一心なんです。
ですから先日、検察官の先生に行った供述を大幅に撤回しようと思っています。
次のように供述を変更したいのですが、私がこう言ってることを検事さんに伝えてもらえませんでしょうか」
私は、書き留めたメモを接見室の中央にあるアクリル板に密着させ、弁護士の先生に私を自由にする呪文を解読してもらった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる