浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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最後は大爆発

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浜薔薇は地方の郊外にあるので、家の作りはそもそも広い上に、店舗もゆとりがあるものになっている。
「リフォームするときに、車椅子も入れるようにしたんだ」
駐車場側にスロープがございます。
「そっち側、従業員入り口に冷凍庫が二つある」
それはKCJからのもので。
「お腹すきましと訪ねてきたがいたら、そこからっていう、今は炊き出しがあるから、そうそう出番はないけども」
「蘆根さん、すいません、冷凍庫使います」
そんなことをいってると、炊き出しのスタッフが声をかけてきた。
炊き出しは何名様限定というやり方はしていない、本日分がなくなった後は、こうしたストックで対応している。
「おやつ時間になると、冷凍庫使うこと多いかもな」
本日のおやつはスコーンですよ。
「料理番組で紹介してたら作りたくなって」
そういう感じでメニューは決まることは多い。
「だって紹介されていたの、簡単に作れるって言ってたから」
気になってさっそく作って。
「定番のスコーンと食べ比べてほしいじゃないですか」
それをやってしまいました。
「スコーンってさ、おしゃれな食べ物だと思って今まで食べるの遠慮してたけども、旨いものだな」
「というか、この紅茶もオリジナルブレンドとかいってたぞ」
浜薔薇の水に合うにはどうしたらいいのか試作。
「異論はあると思うけども、東司さんがさのまま定番として飲むようになっているのを見ているから、悪くないなって」
他の紅茶だと、よくある作り方に工夫をしなければならないのが浜薔薇の、茶九良の水である。
「お酒とか仕込んだりしているから、悪くはないけども、お茶やコーヒーは難しいんだよね」
支部で飲んでいたものと同じ煎れ方をすると別物が出来上がる。
「そこは蒸らし時間とか割り出しをしてだな…」
という中で、山宮さんがお湯を煎れて、蒸らしたら、すぐにおいしいにしてくれた。
「調理技術ってすごいんだな」
日本生まれドワーフ里育ちの東司は、食べられればいいとか、飲み水も沸騰させてからとか、あまりいい環境でなかったため。
「これに慣れたら向こうに戻れるのかなっては最初の頃は思った」
知己のドワーフである河童山に至っては。
「水道作ろうと思えば作るが、カバが攻めてくるからな」
カバ、こっちのカバと似ているが、人やドワーフが生活しているところを容赦なく破壊する無法な魔物である。
「食い物と水があれば、とりあえず突撃してくるから」
安全を確保するのが難しいらしい。
「あいつらの肉が食えたらいいんだが、あれだ、日本人だろ、なんとかできないものか」
なんでも食べるという日本人に熱い視線が送られています。
「種類がこっちのものと違うから、美味しくないとは聞きますが」
「とりあえずまとめたものだけは送っておくか」
「KCJって、食べたことないものを食べたいっていうタイプそういえば少ないですね」
「そういえばそうだな、…これは俺の勝手な想像だが、食事が唯一な楽しみみたいなところを一回でも生きると、そこに手を加えなくなるんだよな」
「船旅と同じですね」
「調理技術を有している職員も少ないし」
「それはあるかも、そこを考えると、これ初めて食べた人スゴいなっていう人ほど、崇められるかもしれません」
「向こうで、食っていうと、本当季節によっては何日かかけて追うんだよ」
何人かでチームを組んで、一頭狙う。
「美味しいんですか?」
「肉の臭みそのままのお味です」
塩とかも貴重だよ。
「スパイスの向こうへの輸入はある程度規制というか」
輸入するって決まるやろ?けど何年もしないうちに、権力者や法律や戦争のせいで最初の取り決め通りにいかない。
「カントリーリスク、ワールドリスクっていうのでしょうか、安定しない、安定しない」
「なので一攫千金に近いけどもな、確かに一攫千金にはなったが、一件だけ成功しても他はみんな屍になったとかだし」
「通貨の問題もありますね、共通通貨という概念もないんで」
「それこそ日本で言う江戸時代みたいなもんだな、都道府県じゃないお国扱い、隣接しているところとは大抵揉めている」
「豊かなところは大抵そんな感じかな、逆に河童山さんとか東司がいたところみたいに、自然環境が厳しすぎると生きることが最優先されるので、揉めている場合じゃないでしからね」
なお異世界は、世界ごとに駅のような管理者があり、それぞれ決まった金額で通行できたりもします。
「そこはまだ安定している異世界、そうだな、波里はもし旅行するとしたらなんで選ぶ?」
「駅の管理者かな、場所によっては盗難とかすごい多いから、安いんだけども防犯も含めると高くつくってやつですかね」
「向こうに行ったら、すぐに世界崩壊カウントダウンとかになっても、誘導完璧みたいだしな」
「日本人、そこもおかしいって言われますから、昨日世界崩壊体験したのに、なんで出社してきてんだよって」
「あれは驚いたがな」
育ちが異世界かので、ええ、平然すぎない?みたいな。
「本当にKCJみたいなところがあって良かったかと」
異世界帰還者が安心して働ける職場です。
「帰還者統計とか見ると、どこも大変って言うし」
国が出している異世界転移転生者統計というのがある。
「一時期増加したのも落ち着いてますね、これは不況などのせいもあり、今までの生活よりも向こうでの生活の方が安定していたりするからということですが」
「後はちょうど、あなたにも出来る異世界転移初心者版がばらまかれたのも重なったらしいがな」
「本人の意思で異世界転移はグレーで、第三者巻き込んだら違法、慢性疾患持ちだった場合は調査入るとか、本当にこの国はなんというか、ゾンビという」
ゾンビについては他国では魔物、日本では損壊になる。
「ベルゼブブの確認が取れたら、許可おりるんだけども、だいたい被害者出てからじゃないとおりないしな」
人間がお亡くなりになり、ゾンビになるのはベルゼブブが関係しているのだが、ここは全年齢のため詳しくはご容赦ください。
「異世界に詳しい法医学を教えてる大学も少なくなってるといいますし」
学生がゾンビになりそうなご遺体に気づかず、病院の地下が大変なことになりました。
「しかもゾンビ回収しようとして、空間歪めてダンジョン化して、学生に被害出たんでしょ?」
「そう、最後は大爆発した」
ボンベがあるとね、そうなるよね。


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