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なかなかに不味いものをよく用意した
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「マッチャーくん、これいいでしょ」
「サッ!」
わぁい、切られた人の恨みがぶつぶつ残っている刀剣だ。
「私はマッチャーくんと違ってそういうの見えないからな」
この人はマッチャーと明神の上司、主任さんである。
「あっ、そうそう、この間KCJの職員狙われた話知ってる?」
「どれですか?」
吸血鬼なのか、デスゲ?それとも館もの?
「建物の話」
「ああ、それですか、注意喚起は回ってきましたから」
「マッチャーくんと明神くんに現地に行ってもらうかもしれない、ほらあそこの職員さんのところに、サメのお嬢さんいるから」
「サッ」
その娘さんは知ってます。
ただ知ってはいるが、おそらくいい思い出はない、そんな思い出を語るときの細い目をしている。
「お嬢さんからさっさと解決してほしいとは来てるから、お嬢さんとしては、職員が狙われないようにするっていうのが第一なんだろうがね」
解決方法はたくさんある。
「サッ」
古典的ですが、身代わりとかですかね。
「それはもう準備しているみたいよ、間違って食べてくれてゲップをしたところを叩くは基本だし」
「特に食べたことないなら、間違いなく引っ掛かりますからね」
特製の身代わりにはお酒の力を借りる。
「噛みついた瞬間、酒の味がするし、今まで酒を飲んだことがないなら酩酊する、ましては人からナッた存在なら、あんな強い酒無理だからね」
「これ考えた人、どうやって考え付いたんですか」
「秘酒を集めた蔵がたびたび盗っ人にやられたらしいよ」
すぐに捕まるのは、飲むのをやめられずにペロンベロンに酔うことになるから。
「薬と違って匂いでばれないらしいんだよ」
食べ物に薬を入れると嗅覚でわかるが、酒は飲んで回るまでわからないからである。
「そこからだね、身代わり人形の片付けに立ち会ったことはあるけども、人間だと致命傷になる辺りをガブッとしたりするわけよ」
そのガブッの時に口の中に入る。
「刀の錆びにしてやる系だと、ズバッと切ったときに返り血ではなく、返り酒を浴びることになる、そこを不思議と彼らはわからないらしいんですよ」
「知識が足りないから?」
「だろうね、狙っている人間が飲酒している、仕込んでいる酒と同じものを、飲みかけでそばにおいておくと、びっくりするほど引っ掛かるんだよなって話だった」
本命は酒を飲ませるか、浴びせること。
「神話じゃないけども、最終的には酒に行き着いたっていうのは面白い話だと思うよ」
『耳掃除は浜薔薇』
異世界を観測できる窓というのはたくさんあるが、窓という考えだとそれこそパソコンやスマホなども異世界への知識を鑑賞できる窓とも言える。
しかし、出入口ともなるとかなり少ない。
パキーン!居合わせた腰木を狙らった。
人、異世界人であるがこちらの人間とよくにている。
(ああ、これはあれだ、よくあるやつ)
こいつは弱そうだから狙ってきたというやつだ。
腕っぷしには自信がある、そしてこいつは弱そうだ、勝って、情報や金銭を巻き上げようなんてところだろう。
スッ
間合いを読み、大振りがちな拳を避けると、腕を相手の脇に挟んで。
ドスン!
アスファルトに背中叩きつけた。
「今の音なんですか?」
「秋澄、回復魔法早く」
腰木ではなく、襲ってきた相手を拘束する。
「さすがにこういうのは手加減する余裕はなくてな」
「はいはい…あっ、これは魔法いらないですね」
損傷部に魔法は入り込むが、入っていかない状態で、昏倒になってる。
「この人は誰です?」
「たぶん異世界人、ほら、俺ってなんか弱そうに見えるらしくて」
異世界にもよるが、強そうに見せない限りは、狙ってくるパターンはある。
「そういう文化なんだとは思う」
「相手の力量も計れないのもですが、話ができないのはちょっとダメでしょう」
「そういうのも通じないからな」
「もうちょっと体を作りますか?」
「そうすると飯の時間中心の生活になるから、ただまあ、憧れないわけではないよ」
「災害対策で忙しい中で、襲ってくるとか仕事増えるんですが」
KCJの支部は場所的に歴史的に災害に強い場所に作るので、何かあった場合の避難所にもなる。
吸血鬼からのパーティの招待状がもしも今来ていたら大変だっただろう。
いつ来るのかは不明だが。
「あっちは気が長いから、下手すると100年後というか、秋澄くんが亡くなった後に届くこともある」
「そういうもんなんですか?」
「パーティ中にトラブルがあるよりかは、それもまた平穏な人生を過ごすやり方だから、吸血鬼のパーティってさ、主催とかがこだわったものを仲間内に見せるという意味もあるの」
適当なものを準備すると。
「あれ何、あの器をパーティに出して来るなんて」
「ワインもさ、なかなかに不味いものをよく用意した、私ならば見つけられないよ。そうだな、私だったらか、今なら国際会議で提供されたものを用意するのも面白いんじゃないか?そういう面白さを忘れないでほしかったな」
「そんな話題をずっと提供することになるから、パーティが針のむしろになります」
「それは新しく吸血鬼となったニューバンは、古き吸血鬼たち、オーバンのパーティとか呼ばれないし、呼ばれても確実に揉めますよね」
「そこを乗りきれる吸血鬼は、新しくても古き側に認められたりはするけども、出が元々人の貴族だったりするからさ」
パーティならあいさつやらに慣れている。
「まっ、気長に待ってよ、もしかしたら来ないかもしれないし」
「わかりました」
秋澄はその説明を上司からされた後に復帰した。
「サッ!」
わぁい、切られた人の恨みがぶつぶつ残っている刀剣だ。
「私はマッチャーくんと違ってそういうの見えないからな」
この人はマッチャーと明神の上司、主任さんである。
「あっ、そうそう、この間KCJの職員狙われた話知ってる?」
「どれですか?」
吸血鬼なのか、デスゲ?それとも館もの?
「建物の話」
「ああ、それですか、注意喚起は回ってきましたから」
「マッチャーくんと明神くんに現地に行ってもらうかもしれない、ほらあそこの職員さんのところに、サメのお嬢さんいるから」
「サッ」
その娘さんは知ってます。
ただ知ってはいるが、おそらくいい思い出はない、そんな思い出を語るときの細い目をしている。
「お嬢さんからさっさと解決してほしいとは来てるから、お嬢さんとしては、職員が狙われないようにするっていうのが第一なんだろうがね」
解決方法はたくさんある。
「サッ」
古典的ですが、身代わりとかですかね。
「それはもう準備しているみたいよ、間違って食べてくれてゲップをしたところを叩くは基本だし」
「特に食べたことないなら、間違いなく引っ掛かりますからね」
特製の身代わりにはお酒の力を借りる。
「噛みついた瞬間、酒の味がするし、今まで酒を飲んだことがないなら酩酊する、ましては人からナッた存在なら、あんな強い酒無理だからね」
「これ考えた人、どうやって考え付いたんですか」
「秘酒を集めた蔵がたびたび盗っ人にやられたらしいよ」
すぐに捕まるのは、飲むのをやめられずにペロンベロンに酔うことになるから。
「薬と違って匂いでばれないらしいんだよ」
食べ物に薬を入れると嗅覚でわかるが、酒は飲んで回るまでわからないからである。
「そこからだね、身代わり人形の片付けに立ち会ったことはあるけども、人間だと致命傷になる辺りをガブッとしたりするわけよ」
そのガブッの時に口の中に入る。
「刀の錆びにしてやる系だと、ズバッと切ったときに返り血ではなく、返り酒を浴びることになる、そこを不思議と彼らはわからないらしいんですよ」
「知識が足りないから?」
「だろうね、狙っている人間が飲酒している、仕込んでいる酒と同じものを、飲みかけでそばにおいておくと、びっくりするほど引っ掛かるんだよなって話だった」
本命は酒を飲ませるか、浴びせること。
「神話じゃないけども、最終的には酒に行き着いたっていうのは面白い話だと思うよ」
『耳掃除は浜薔薇』
異世界を観測できる窓というのはたくさんあるが、窓という考えだとそれこそパソコンやスマホなども異世界への知識を鑑賞できる窓とも言える。
しかし、出入口ともなるとかなり少ない。
パキーン!居合わせた腰木を狙らった。
人、異世界人であるがこちらの人間とよくにている。
(ああ、これはあれだ、よくあるやつ)
こいつは弱そうだから狙ってきたというやつだ。
腕っぷしには自信がある、そしてこいつは弱そうだ、勝って、情報や金銭を巻き上げようなんてところだろう。
スッ
間合いを読み、大振りがちな拳を避けると、腕を相手の脇に挟んで。
ドスン!
アスファルトに背中叩きつけた。
「今の音なんですか?」
「秋澄、回復魔法早く」
腰木ではなく、襲ってきた相手を拘束する。
「さすがにこういうのは手加減する余裕はなくてな」
「はいはい…あっ、これは魔法いらないですね」
損傷部に魔法は入り込むが、入っていかない状態で、昏倒になってる。
「この人は誰です?」
「たぶん異世界人、ほら、俺ってなんか弱そうに見えるらしくて」
異世界にもよるが、強そうに見せない限りは、狙ってくるパターンはある。
「そういう文化なんだとは思う」
「相手の力量も計れないのもですが、話ができないのはちょっとダメでしょう」
「そういうのも通じないからな」
「もうちょっと体を作りますか?」
「そうすると飯の時間中心の生活になるから、ただまあ、憧れないわけではないよ」
「災害対策で忙しい中で、襲ってくるとか仕事増えるんですが」
KCJの支部は場所的に歴史的に災害に強い場所に作るので、何かあった場合の避難所にもなる。
吸血鬼からのパーティの招待状がもしも今来ていたら大変だっただろう。
いつ来るのかは不明だが。
「あっちは気が長いから、下手すると100年後というか、秋澄くんが亡くなった後に届くこともある」
「そういうもんなんですか?」
「パーティ中にトラブルがあるよりかは、それもまた平穏な人生を過ごすやり方だから、吸血鬼のパーティってさ、主催とかがこだわったものを仲間内に見せるという意味もあるの」
適当なものを準備すると。
「あれ何、あの器をパーティに出して来るなんて」
「ワインもさ、なかなかに不味いものをよく用意した、私ならば見つけられないよ。そうだな、私だったらか、今なら国際会議で提供されたものを用意するのも面白いんじゃないか?そういう面白さを忘れないでほしかったな」
「そんな話題をずっと提供することになるから、パーティが針のむしろになります」
「それは新しく吸血鬼となったニューバンは、古き吸血鬼たち、オーバンのパーティとか呼ばれないし、呼ばれても確実に揉めますよね」
「そこを乗りきれる吸血鬼は、新しくても古き側に認められたりはするけども、出が元々人の貴族だったりするからさ」
パーティならあいさつやらに慣れている。
「まっ、気長に待ってよ、もしかしたら来ないかもしれないし」
「わかりました」
秋澄はその説明を上司からされた後に復帰した。
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