浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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毛根スナイパーぷるりん

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「いいか、耳掃除といえば浜薔薇、そう思われるような仕事をしなくちゃいけねえぜ」
タイトルはタモツの仕事に対する心構えからなのですが、タモツはケットシーのビタンにブラシをかけながら、その話をしていた。

「それで、新しいシャンプーなんですが」
あのメーカーの営業さん、こんにちは!
「…名前は何て言うんですか?」
傑が聞くと。
「毛根スナイパーぷるりんですかね」
毛根の脂、ベタベタ感じに成分がナイスショットと入り込む。これがぷるりんの職人技!
「【ぷ】が目立ちますね」
「そうなんですよ」
何気なく次の話題に進める、これが話術である。
「ぷるりんって、洗浄成分名なんですよ、共同研究したもので、後、こちらも後日発売なんですが」
「ハンドクリームですか?」
「はい、美手甲ニンジャぷるりんですね」
傑は名前のせいで思考が止まったという。

「何てことが浜薔薇であったんで、反省って感じですね」
こちらはその後の、KCJ支部の理容ルーム、春ちゃんの店、もしくはイホ デ ニコラスホーム拠点。
「さすがに納品にはきちんと説明してもらいますから」
KCJの職員さんも同席して話をしてもらいます。
「サッ」
よろしく
「この毛根スナイパーぷるりんなんですが」
「まずはさっきまで昼でも薄暗くていつも泥の臭いがする森から帰り、検査のために三日逗留、さきほど解放されたこちらの戦闘許可証持ちを、ぷるりんで洗ってみてください」
「洗ってみればわかると思います、このベタベタがさらりと、余計な皮脂がとれるということを」
(大変だ、調査から帰ってきてすぐ検査、やっと解放されたかと思ってたところに小遣い稼ぎ、どんな仕事が来るのかと思いきや、こんな仕事だぜ)
シャンプーマネーはシャンプー後にすぐ支払われます。
「サッ」
この人は、ここ数日シャワーだけのようにですね。
「それはしょうがありません、検査なので、体に負担をかけるのはちょっと難しいんですよ」
下手すれば風呂にすら入れない場合がある、検査の数値が芳しくないものなどそれだ。
「やはり、それは感染症対策の」
営業さんは巷で流行しているものだと思っているが。
「KCJの敷地内は医療機関付属の宿泊施設がありまして、何かあったらすぐそこですし、春ちゃんが来てからはら、そちらにも出張に行ってもらってます、春ちゃん、河川ザメだから、人間の病気感染しませんし」
ウィルスが感染しようとその手、チクチクしている部分、あれが引っ掛かって感染が始まるのだが、それはサメには刺さらないし、刺さろうとすると。
おら!ウィルス、お前、誰の体に触ってんだよ!
微弱な電流が流れて、ウィルスを仕留める。
感染もしないし、媒介もしないが、さすがに対象区域から出るときにエアーシャワー、外に出てすぐに真水のシャワーなどをし、ブルッと体を震わせてから戻ってくる。
この宿泊施設は、今、流行期にある感染した患者、その治療に当たる医療従事者たちにも使われている。
「それこそ、家政サービスも付属しているので」
ここに住む!
そう思われるだけの快適性があったし。
「サメってこんなに話についてきてくれるの?」
河川ザメは頭がよく、一ヶ月ほど話をしていると、好みを覚えたり、自分から話をしてくれる、または次の話のために用意などをしてくれるので。
「サメ、可愛い」
人間関係が忙しさなどで足りなくなってるものほどサメにはまるのである。
どんな所が可愛いですか?
「えっ、いっぱいある、ひとつで絞れない、けども、話をしていって、熱くなって、言葉の言い返しないまま、高密度、細胞凝集塊の単語を口に出したとき」
「サッ」
サメは歯が毎日生えるけども、人間は大変だな。
「って理解したんですよ、あの説明、この単語で」
この人は家政してくれたサメをスカウトしましたが、断られました。けども諦めてはいない様子。
「夢の歯の再生にはサメの力が必要なのです」
あのサメが側にいてくれなければいけないのです。

「洗われた後どうですか?」
「えっ?これ一回のシャンプーで」
「そうなんですよ、このシャンプー、毛根スナイパーぷるりんは猛暑のねちっこい皮脂をさっぱりさせてくれるんです」
その後、トリートメント、コンディショナー、プローにセットをされて、行程ごとに写真を撮影し、シャンプーマネーを支払われてシャンプーされた人はお帰りになりました。
「サッ」
で、どのぐらいお店に入れていいですか?
「結構入れてもいいんじゃないですかね、さっぱりした感が誰にもわかる感覚って大事じゃないですか」
「今なら美手甲ニンジャぷるりんクリームの試供品もついてきます」
「サメにもそれ使えます?」
その横で春ちゃんはもうクリームを使っていた。
「どうですか?ご店主」
「サッ」
職員さんもつけてみて。
「わかりました…ぷるぷるですね、こんなに違うんですか?」
「そちらは海外の通販で売れたものなんですよ」
「ああ、だからニンジャ」
「そうです、あちらはすごいものにニンジャって名前つけるんですよ」
本物の忍者というよりは、ニュアンスとしては魔法に近い、なんでもできる存在ニンジャである。
「でもこれ、成分には、実際に忍者が自分たち用の薬のために栽培していたもの、それを自家採集して、そこから見つかったものなんで、ネーミングとしても間違ってはいないんですよ」
ぷるりん、それも成分から名前が来てる。
「忍者って臭いがあったら、潜入してもバレるでしょ?だからこういうのを使って臭いを消してたらしいんですが、どうやってがわからなかった」
海外の日本好きの研究者が気になったので調べたら、たぶんこうだろうと抽出させたものを発表した。
「という話なんだけども、本当はどうなの?」
「うちの祖先が忍者だっただけで、俺はそういうのわからないですよ」
KCJにもそういう職員いるから聞いてみたがわからなかった。
いや、待てよ、忍者だから本当のことをいうはずが…うん、この話題はまだ命が惜しいからやめておこう。









チッ!



ん?なんか今、聞こえたような気がしたぞ!けど、今日はこの辺で、バイバイ!



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