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1959年の台風
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浜薔薇の辺りは大きな病院というのはなく、世に感染症が蔓延り、予防接種というニュースになりました。
「この仕事しているなら、いち早くやんねえとな」
お客さんに感染させたら、どうするんだとタモツはケットシーのイツモを撫でながら話をしたところ。
ニャー
「かしこまりました、直ちに手配を」
「衛生班にまず話を通させていただきます」
波里と東司の耳に入り、そのまま接種会場の手配を始めたのである。
「炊き出しと違って、あの区域全部なので、浜薔薇だと狭いですね」
そんな話をしていると。
「ではお寺はどうかな」
ちょうどそのお寺、二手寺(ふたでてら)から戻ってきた職員、管理名伏せの人間がそういった。
「まずは聞いてみましょう」
この職員はそのお寺と縁が深い。
(本日餓鬼供養の日なんですよね)
毎月そのために出張扱いで、KCJ支部からやってきた帰りに出張所によったのである。
「はい、それでですね」
すると場所を貸してくれるという話になった。
「お堂を提供してくれるとまでおっしゃられているのだけども」
「ありがたいですが、感染症対策は衛生班が見て決めますからね」
おそらくテントなど、仮の建物を整備がノリノリで作られるだろう。
「足場…なんて魅力的な建材」
何しろ最寄りの支部の整備にこういう人がいるからだ。
「楽しいんですよ、足場、何もないところに、作っていく」
そんな整備の人間に油を注ぐような質問をしてみましょう。
「足場の魅力はなんですか?って、色々あるんだよ」
思い浮かべてるぞ。
「足場、組み立てたことあります?」
たぶん大多数の人がないと思います。
「以外と材料は軽いんですよね、ただ組み立てるなら一人より二人、二人よりは三人ぐらいかな」
よく見てください、この整備のバックヤード、おそらくこの整備の職員さんが組み立てたものである。天井の高さに合わせて、パイプ、いわゆる単管パイプをカットし、金具で止めて、仕切りを作っていき、必要なものが収納されている。
DIYの動画だろうし、ホームセンターで何時間でも潰せるタイプだろうな。
「何時間は無理、一時間ぐらいじゃないと興奮して疲れちゃうんで」
本物である。
「クレーン車も出すから、天井高くなるぞ」
「ええ!そんないいんですか、そこまでやむちゃって」
「設計はさすがに専門の人間に出てもらうが」
「それはね」
フリーのソフトもあるが、建築担当の出番であるし、いない場合は、地元の方に発注する。
「きちんとした仕事をしてくれるところを知っているのならば、それこそ任せた方がいいにで」
ただ今回は建物が医療のもので、換気などを考えて、KCJのみなさんで行います。
「やっぱり二手寺のいいところは、近所の人が歩いていけるのと、駐車場がある程度確保させることだろうな」
他の支部も医療従事者がいるところは、そんな感じで予防接種を始めることになるが、それでも今回は一斉でもあるし、医療従事者が足りない。
しかしKCJにはあてがあった。
「こういうときこそ、サンタの出番じゃない?」
サンタ!
サンタ!
サンタ達から水くさいじゃないかといった。その後、水くさいのはレッドノーズだけで十分だぜとまで続けたサンタは、レッドノーズの一匹にヒレでどつかれ…
「回避、甘い」
それを見切った。
戦闘許可証を持っている人間よりも好戦的とされているサンタ、実はかなりのサンタが医療従事者である。
レッドノーズ、河川ザメの接種をよく行っているが、あの人たちもサンタであって。
「そうでなければ異世界から転移者を奪還した際に、転移者の健康状態とかわからないでしょ」
まあ、そうなんだが、サンタは基本素手で戦うことを求められているので、戦闘許可証を持っている人間でいうなら上位の腕前は当たり前の基準で。
ついでにいうと。
「異世界と縁がある、下手に異世界に行くと、そのときのまま老化しないんだよ」
浜薔薇出張所にいるヴィーチェ先生なんかもそうなんだが。
「今の医療従事者でえらい役職についている人の、親ぐらいの年齢で見た目だけが若いのいるから」
そういう人たちを招集し、全員集合したのですか?
「いいや、無理、世代が合わないと、教育が違うからさ、今の医学じゃ信じられないこともするから」
サンタやKCJといったところで、若く見えるがいつまでも若い感覚でやっていたらダメだし、後進の教育にもならない。
「それに若いだけで寿命はたぶん変わらないか、ちょっと長いぐらい」
あれ?ヴィーチェ先生、前に待合室で、災害の歴史特集で、1959年にはとても大きな台風でというナレーションの説明に、つい。
「あ~あの時は大変だったな」
その時ヴィーチェ先生を知らない一般人もいたから、不思議そうな顔してましたが。
「やだな、まだ医師じゃないよ」
年齢は不肖ということにしておきましょう。
こういうこともあり、異世界に行くとずっと若いままであると世間に知れわたったことがある、それは定期的にブームになるのだが。
「あれは確率的には数%とかなんだよね」
ただその統計でと諦めない人はいるんだが。
「何度も考えもなしでいけるほど異世界は甘くないというか、まだ解明はされてないけども、若いままなの、要は異世界という環境にからだがビックリして止まってしまってるんじゃないかっていう説があるぐらい、体にはダメージはあるんだよね」
それこそヴィーチェ先生は多少紫が髪に残るが。
「この色で良かったのは、髪を染めると、上手くない人が染めると紫になるんだよ、大抵はそうなんだなってことで気にされないからね、でも医学やそれこそ浜薔薇の資格持ってる人たちは気づいているんじゃないかな」
先生は見た目と髪の年齢があってない。
「ただあの浜薔薇業界は浜薔薇業界で、マッサージなどの腕がぐぐっと上がると、そこも見た目と年齢が合わなくなるで、さほど気にされないけどもね」
そう、異世界や魔法だけではなく、マッサージや化粧品も年齢と見た目を一致させないのである。
「この仕事しているなら、いち早くやんねえとな」
お客さんに感染させたら、どうするんだとタモツはケットシーのイツモを撫でながら話をしたところ。
ニャー
「かしこまりました、直ちに手配を」
「衛生班にまず話を通させていただきます」
波里と東司の耳に入り、そのまま接種会場の手配を始めたのである。
「炊き出しと違って、あの区域全部なので、浜薔薇だと狭いですね」
そんな話をしていると。
「ではお寺はどうかな」
ちょうどそのお寺、二手寺(ふたでてら)から戻ってきた職員、管理名伏せの人間がそういった。
「まずは聞いてみましょう」
この職員はそのお寺と縁が深い。
(本日餓鬼供養の日なんですよね)
毎月そのために出張扱いで、KCJ支部からやってきた帰りに出張所によったのである。
「はい、それでですね」
すると場所を貸してくれるという話になった。
「お堂を提供してくれるとまでおっしゃられているのだけども」
「ありがたいですが、感染症対策は衛生班が見て決めますからね」
おそらくテントなど、仮の建物を整備がノリノリで作られるだろう。
「足場…なんて魅力的な建材」
何しろ最寄りの支部の整備にこういう人がいるからだ。
「楽しいんですよ、足場、何もないところに、作っていく」
そんな整備の人間に油を注ぐような質問をしてみましょう。
「足場の魅力はなんですか?って、色々あるんだよ」
思い浮かべてるぞ。
「足場、組み立てたことあります?」
たぶん大多数の人がないと思います。
「以外と材料は軽いんですよね、ただ組み立てるなら一人より二人、二人よりは三人ぐらいかな」
よく見てください、この整備のバックヤード、おそらくこの整備の職員さんが組み立てたものである。天井の高さに合わせて、パイプ、いわゆる単管パイプをカットし、金具で止めて、仕切りを作っていき、必要なものが収納されている。
DIYの動画だろうし、ホームセンターで何時間でも潰せるタイプだろうな。
「何時間は無理、一時間ぐらいじゃないと興奮して疲れちゃうんで」
本物である。
「クレーン車も出すから、天井高くなるぞ」
「ええ!そんないいんですか、そこまでやむちゃって」
「設計はさすがに専門の人間に出てもらうが」
「それはね」
フリーのソフトもあるが、建築担当の出番であるし、いない場合は、地元の方に発注する。
「きちんとした仕事をしてくれるところを知っているのならば、それこそ任せた方がいいにで」
ただ今回は建物が医療のもので、換気などを考えて、KCJのみなさんで行います。
「やっぱり二手寺のいいところは、近所の人が歩いていけるのと、駐車場がある程度確保させることだろうな」
他の支部も医療従事者がいるところは、そんな感じで予防接種を始めることになるが、それでも今回は一斉でもあるし、医療従事者が足りない。
しかしKCJにはあてがあった。
「こういうときこそ、サンタの出番じゃない?」
サンタ!
サンタ!
サンタ達から水くさいじゃないかといった。その後、水くさいのはレッドノーズだけで十分だぜとまで続けたサンタは、レッドノーズの一匹にヒレでどつかれ…
「回避、甘い」
それを見切った。
戦闘許可証を持っている人間よりも好戦的とされているサンタ、実はかなりのサンタが医療従事者である。
レッドノーズ、河川ザメの接種をよく行っているが、あの人たちもサンタであって。
「そうでなければ異世界から転移者を奪還した際に、転移者の健康状態とかわからないでしょ」
まあ、そうなんだが、サンタは基本素手で戦うことを求められているので、戦闘許可証を持っている人間でいうなら上位の腕前は当たり前の基準で。
ついでにいうと。
「異世界と縁がある、下手に異世界に行くと、そのときのまま老化しないんだよ」
浜薔薇出張所にいるヴィーチェ先生なんかもそうなんだが。
「今の医療従事者でえらい役職についている人の、親ぐらいの年齢で見た目だけが若いのいるから」
そういう人たちを招集し、全員集合したのですか?
「いいや、無理、世代が合わないと、教育が違うからさ、今の医学じゃ信じられないこともするから」
サンタやKCJといったところで、若く見えるがいつまでも若い感覚でやっていたらダメだし、後進の教育にもならない。
「それに若いだけで寿命はたぶん変わらないか、ちょっと長いぐらい」
あれ?ヴィーチェ先生、前に待合室で、災害の歴史特集で、1959年にはとても大きな台風でというナレーションの説明に、つい。
「あ~あの時は大変だったな」
その時ヴィーチェ先生を知らない一般人もいたから、不思議そうな顔してましたが。
「やだな、まだ医師じゃないよ」
年齢は不肖ということにしておきましょう。
こういうこともあり、異世界に行くとずっと若いままであると世間に知れわたったことがある、それは定期的にブームになるのだが。
「あれは確率的には数%とかなんだよね」
ただその統計でと諦めない人はいるんだが。
「何度も考えもなしでいけるほど異世界は甘くないというか、まだ解明はされてないけども、若いままなの、要は異世界という環境にからだがビックリして止まってしまってるんじゃないかっていう説があるぐらい、体にはダメージはあるんだよね」
それこそヴィーチェ先生は多少紫が髪に残るが。
「この色で良かったのは、髪を染めると、上手くない人が染めると紫になるんだよ、大抵はそうなんだなってことで気にされないからね、でも医学やそれこそ浜薔薇の資格持ってる人たちは気づいているんじゃないかな」
先生は見た目と髪の年齢があってない。
「ただあの浜薔薇業界は浜薔薇業界で、マッサージなどの腕がぐぐっと上がると、そこも見た目と年齢が合わなくなるで、さほど気にされないけどもね」
そう、異世界や魔法だけではなく、マッサージや化粧品も年齢と見た目を一致させないのである。
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