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100年でも待ちましょう
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それこそ昔、藩政時代なんかはこっそりと異世界側と交流はあったみたいだが。
「土地が痩せているからそこまで美味しくない相手だったということだ」
育つのが荒れ地を好む麦ぐらいだったために、食料事情もあまりよくないから、最低限に、そして幕末辺りにぶっつりと交流が切れてしまった。
「なるほどこっちとしては科学が発展したから、未知の場所に資源を求めたのか」
日本語もある程度理解しているし、治安もそこそこだったために交流は開始されて、今に至る。
「リーダーが生まれ育ったところと違うのは、交流が町単位ってところだな」
この町では友好的ではあるが、他のところだとまた一から信頼を積み重ねなければならないという感じ。
「ただリーダーは商人の評判はいいからさ」
元々そこが推薦して、今の仲間を集めて護衛してもらうという形であっている。
「兄貴、どこ行くの?」
仲間の家族の一人が仕事中に声をかけた。
「仕事の話してんだわ」
「あっ、リーダー、また兄貴を稼がせてやってね!」
そういって果物をいくつか投げてきたのでキャッチする。
「今の誰?」
話しかけてきた、家族の同僚がこの辺では見慣れない奴だとちらっとみたが。
「今、兄貴が組んでいる人、向こうの人なんだけども、リーダーの仕事した後、うちのご飯が豪華になるし、兄貴いわく安全に稼げる人だって」
「いいな、俺も稼がせてもらいたいよ」
こういう形で、リーダーの顔は知られているようです。
「これってそのまま噛っても?」
「ああ、旨いぜ」
「後で私は食べさせてもらうがな」
「んで、次はいつにするんだ?」
「ちょっと今は、先にドラゴンゴールドを見たくて」
「ドラゴンゴールドだと?あれか、ドラゴンブレスに焼かれた黄金か」
「そうそう、それです、ちょっと前にそれを発見した人たちがいて」
説明は会話中にあったが、ドラゴンゴールドは金をドラゴンブレスなど高温で熱したことで変形した、いわゆる合金である。
「構造を研究すれば、それだけでエネルギー効率が上がると言われているな」
「わかりやすくいうと」
「研究者が研究で一山当てたくて高く買う」
「なるほど」
「それで展示されてから、研究所に向かうっていうので、そこを見てからにしようと思って」
「それなら俺も行きたい」
「どういう風の吹きまわしだ」
「ああいうのは本物は一度自分の目で見ておかなきゃいけないからな、もしもダンジョンなんかで見かけても、それが高く売れるってわからなきゃ、あの時持ってきてればって後悔するだろう」
そういうわけで他の二人にも聞いたら、パーティーとして展示を見に行くということになったが…
「問題は見なりよね」
一人を他のメンバーが見る。
「なんだよ、俺かよ」
「山賊が来たって言われてもおかしくないから」
「ひどくない?」
「さすがにそれは、その日だけでもどうにかしないと」
「貴族の髪を任せている者を誰か知っているか?」
「知らないわけじゃないけども…」
「そういうのは全くわからない」
「髪と髭か…」
「リーダーはツテがあるの?」
「向こうにそういうのが得意な、出張費はいるけども、しっかりと仕事をしてくれるよ、だけども…」
「だけども?」
「サメなんだよね」
「サメ?あの噛むやつか?」
「噛まない、噛まない、ハルちゃんは噛まないよ」
「嘘だ、サメは噛むだろう、あの歯でカッチカチ言わせるだろう」
「リーダー、そのハルちゃんにはいつ来てもらえるの?」
「連絡いれてなるたけ早く頼むか」
「なんだよ、もう頼む方向なのかよ」
「大丈夫、大丈夫」
「無責任すぎるだろう」
予約はとれた、そこから憂鬱が始まった。
そして前の日。
「俺は明日死ぬかもしれない」
「兄貴、大袈裟すぎる」
「だって、サメだぞ、サメ」
「リーダーの紹介なら変なことにはならないよ」
「がんばって稼いでくるんだよ」
当日もそういって家族からは送り出された。
「なんか変なこと起きないよな?」
ずっとリーダーの後ろに子供みたいに隠れながら、出張した春隣がいる部屋に行き。
がちゃん
中に入ったところを外から鍵をかけた。
「そこまでします?」
「これからリーダーとの仕事になれば、このようなことにも慣れねばならん、あいつは本気出したら部屋から出れるからな」
「今日のことが忘れられなくなりそう」
「うん、そう思う」
中の音は鍵をかけた仲間には聞こえているようで。
「終わりという言葉が聞こえるまであかないようにした」
聞くのも面倒くさくなったようだ。
その間、待ち時間を潰すように喫茶室で食事をする。
「好きなものを頼んで」
「甘いのいい?甘いの?」
「いいよ」
「ここのおすすめは?」
「今の時期だと、この野菜のものがいいと思う?」
「リーダーのことだから、店選びも間違いないだろう」
世間話に花が咲いた辺りで。
「…終わったようだ」
「げっそりやつれてたりして」
「それはちょっと」
「ふらふらになってるわね」
「こざっぱりしたな」
「ど、どうだった?」
「生まれ変わった気分だぜ」
良かったようです。
後日、ドラゴンゴールドの展示をパーティーで見に行くと、そこにいたお客さんはパーティーだけでした。
「どういうことだ?」
「たぶんこの辺の人はドラゴンゴールドの価値がわかってない、興味ないのかもしれないな」
警備の方が人数が多い状態で。
「展示のガイドトークがあるから、それ一時間聞いてから出ようか」
となった。
「どうも本日のガイドトークです」
リーダーは目が点になってる。
「リーダー、知り合い?」
「こんなところで会えない人だよ、この人は」
元サンタにして、現在はKCJの戦闘許可証取得して好き勝手生きている人であった。
「そしてドラゴンゴールド見つけた、本人」
「真夏に竜の住み処に行くもんじゃないよ、独特のにおいで、鼻が曲がるかと思った」
ガイド終了後。
「質問はありますか?今の説明とは関係ないことでも受け付けます」
何しろ他にお客さんいないからとなったら。
「はいはい、どうやったら、金稼げますか?」
から。
「サメと友達になるにはどうしたらいいですか?」
とか。
「どのようにして竜の住み処まで移動したのか、そこまでの許可申請はどうしました?」
など、そして極めつけは。
「質問はこの機会だけでは終わらないので、思い付いたら全部質問したい」
といいだして。
「さすがにそれは…」
リーダーが止めに入ったら。
「じゃあ、文通で」
「では質問溜めておきます」
向こうはすんなりokした。
「ですが自分の答えで返信したいのですが?」
「わかりました、100年でも待ちましょう」
なんか引っ掛かりがある顔をその後もリーダーはしていた。
「土地が痩せているからそこまで美味しくない相手だったということだ」
育つのが荒れ地を好む麦ぐらいだったために、食料事情もあまりよくないから、最低限に、そして幕末辺りにぶっつりと交流が切れてしまった。
「なるほどこっちとしては科学が発展したから、未知の場所に資源を求めたのか」
日本語もある程度理解しているし、治安もそこそこだったために交流は開始されて、今に至る。
「リーダーが生まれ育ったところと違うのは、交流が町単位ってところだな」
この町では友好的ではあるが、他のところだとまた一から信頼を積み重ねなければならないという感じ。
「ただリーダーは商人の評判はいいからさ」
元々そこが推薦して、今の仲間を集めて護衛してもらうという形であっている。
「兄貴、どこ行くの?」
仲間の家族の一人が仕事中に声をかけた。
「仕事の話してんだわ」
「あっ、リーダー、また兄貴を稼がせてやってね!」
そういって果物をいくつか投げてきたのでキャッチする。
「今の誰?」
話しかけてきた、家族の同僚がこの辺では見慣れない奴だとちらっとみたが。
「今、兄貴が組んでいる人、向こうの人なんだけども、リーダーの仕事した後、うちのご飯が豪華になるし、兄貴いわく安全に稼げる人だって」
「いいな、俺も稼がせてもらいたいよ」
こういう形で、リーダーの顔は知られているようです。
「これってそのまま噛っても?」
「ああ、旨いぜ」
「後で私は食べさせてもらうがな」
「んで、次はいつにするんだ?」
「ちょっと今は、先にドラゴンゴールドを見たくて」
「ドラゴンゴールドだと?あれか、ドラゴンブレスに焼かれた黄金か」
「そうそう、それです、ちょっと前にそれを発見した人たちがいて」
説明は会話中にあったが、ドラゴンゴールドは金をドラゴンブレスなど高温で熱したことで変形した、いわゆる合金である。
「構造を研究すれば、それだけでエネルギー効率が上がると言われているな」
「わかりやすくいうと」
「研究者が研究で一山当てたくて高く買う」
「なるほど」
「それで展示されてから、研究所に向かうっていうので、そこを見てからにしようと思って」
「それなら俺も行きたい」
「どういう風の吹きまわしだ」
「ああいうのは本物は一度自分の目で見ておかなきゃいけないからな、もしもダンジョンなんかで見かけても、それが高く売れるってわからなきゃ、あの時持ってきてればって後悔するだろう」
そういうわけで他の二人にも聞いたら、パーティーとして展示を見に行くということになったが…
「問題は見なりよね」
一人を他のメンバーが見る。
「なんだよ、俺かよ」
「山賊が来たって言われてもおかしくないから」
「ひどくない?」
「さすがにそれは、その日だけでもどうにかしないと」
「貴族の髪を任せている者を誰か知っているか?」
「知らないわけじゃないけども…」
「そういうのは全くわからない」
「髪と髭か…」
「リーダーはツテがあるの?」
「向こうにそういうのが得意な、出張費はいるけども、しっかりと仕事をしてくれるよ、だけども…」
「だけども?」
「サメなんだよね」
「サメ?あの噛むやつか?」
「噛まない、噛まない、ハルちゃんは噛まないよ」
「嘘だ、サメは噛むだろう、あの歯でカッチカチ言わせるだろう」
「リーダー、そのハルちゃんにはいつ来てもらえるの?」
「連絡いれてなるたけ早く頼むか」
「なんだよ、もう頼む方向なのかよ」
「大丈夫、大丈夫」
「無責任すぎるだろう」
予約はとれた、そこから憂鬱が始まった。
そして前の日。
「俺は明日死ぬかもしれない」
「兄貴、大袈裟すぎる」
「だって、サメだぞ、サメ」
「リーダーの紹介なら変なことにはならないよ」
「がんばって稼いでくるんだよ」
当日もそういって家族からは送り出された。
「なんか変なこと起きないよな?」
ずっとリーダーの後ろに子供みたいに隠れながら、出張した春隣がいる部屋に行き。
がちゃん
中に入ったところを外から鍵をかけた。
「そこまでします?」
「これからリーダーとの仕事になれば、このようなことにも慣れねばならん、あいつは本気出したら部屋から出れるからな」
「今日のことが忘れられなくなりそう」
「うん、そう思う」
中の音は鍵をかけた仲間には聞こえているようで。
「終わりという言葉が聞こえるまであかないようにした」
聞くのも面倒くさくなったようだ。
その間、待ち時間を潰すように喫茶室で食事をする。
「好きなものを頼んで」
「甘いのいい?甘いの?」
「いいよ」
「ここのおすすめは?」
「今の時期だと、この野菜のものがいいと思う?」
「リーダーのことだから、店選びも間違いないだろう」
世間話に花が咲いた辺りで。
「…終わったようだ」
「げっそりやつれてたりして」
「それはちょっと」
「ふらふらになってるわね」
「こざっぱりしたな」
「ど、どうだった?」
「生まれ変わった気分だぜ」
良かったようです。
後日、ドラゴンゴールドの展示をパーティーで見に行くと、そこにいたお客さんはパーティーだけでした。
「どういうことだ?」
「たぶんこの辺の人はドラゴンゴールドの価値がわかってない、興味ないのかもしれないな」
警備の方が人数が多い状態で。
「展示のガイドトークがあるから、それ一時間聞いてから出ようか」
となった。
「どうも本日のガイドトークです」
リーダーは目が点になってる。
「リーダー、知り合い?」
「こんなところで会えない人だよ、この人は」
元サンタにして、現在はKCJの戦闘許可証取得して好き勝手生きている人であった。
「そしてドラゴンゴールド見つけた、本人」
「真夏に竜の住み処に行くもんじゃないよ、独特のにおいで、鼻が曲がるかと思った」
ガイド終了後。
「質問はありますか?今の説明とは関係ないことでも受け付けます」
何しろ他にお客さんいないからとなったら。
「はいはい、どうやったら、金稼げますか?」
から。
「サメと友達になるにはどうしたらいいですか?」
とか。
「どのようにして竜の住み処まで移動したのか、そこまでの許可申請はどうしました?」
など、そして極めつけは。
「質問はこの機会だけでは終わらないので、思い付いたら全部質問したい」
といいだして。
「さすがにそれは…」
リーダーが止めに入ったら。
「じゃあ、文通で」
「では質問溜めておきます」
向こうはすんなりokした。
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