浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

文字の大きさ
633 / 1,093

その経験も君を育てる

しおりを挟む
歩いていくと、向こうから何かが近づいてくる、そんな気がしたので、呼吸を整えながら、歩くスピードを落としていく。だんだんと自分というものがその行程で滲んでいき、逆に驚いた向こうは困惑し、早足で確認に来たところを…
「真っ二つにします」
「先生、そういう真似は素人には無理です」
「そうかな、いけると思うんだけども…」
「なんで管理しているダンジョンが襲われて、戦闘許可証持ちに応援が来た、今回は駆けつける前に終わったけども、先生ならばそういうときにどうしますか?そんな話でなんで達人技の話になるんですか?」
「いや、だって、ダンジョンに誰かじゃなくて、一人で潜ったりするとそういう集中力は培われるというか、養われるというか、だんだん出来るようになるから」
「出来る気がしないよ、先生のところってダンジョンはパーティー組んだりはしないの?」
「するよ、でも夏休みとか冬休みとか、ああいうまとまった休みにダンジョンに潜るといいんだよ」
傘目(かさめ)先生の学生時代。
「そういう休みならば遊びにいきたいっす」
「そう?でもいいよ、ダンジョン、何回も行っているといつも会う人なんかもいるし、知らない人が兄ちゃん、カレー作ったんだけども食べる?って誘われて、カレー食べようとしたら、地震が起きて、下の回からかな、驚いたモンスターが押し寄せてきたりするんだよ」
「それって死ぬじゃん」
「そう、死ぬかと思ったね」
「笑い話になるのってさ、生きて帰ってこれたからだよ、先生はそこら辺が緩いと思う、なんていうのかな、先生って強いじゃん」
「強くないよ、この世界、上には上がいるんだよね」
「そうはいってもさ、生徒からすると先生は強いんだよ、それに先生の性格的に他の人たちが、ひゃ~っていうようなところもさっさと終わらせるんだよね」
「みんながひゃ~っていうような顔をするときほど、その顔をしてはいけないって教えられているから、しないだけ」
「そういうのって覚えられるの?」
「感情をそのまま出して強いタイプもいるんだけどもね、あれは逆に羨ましいと思うよ、ほら、サンタを見てよ」
「いつでもメリークリスマスの人たちだ」
「あの人たちと仕事すると逆にいつもの調子でないときはあるよ」
頭の中で考えて、こうやっていこうと決めようとしている最中に。
「メリークリスマス!っていいながら、突撃して行っちゃうからな」
サメたちも負けずについていきます。
「筋肉ってすげぇな」
「助けてほしいと願ってすぐに助けれる、あれがサンタの力だと思う、俺だと助けることはできても、なんで早く来てくれなかったのとか言われることも多いから、やっぱり救出とかは向いてないんだと思う」
「それは適材適所でしょうに、先生、さてはチームプレー苦手だな、螺殻(らがら)さんのところの、お父さんとパパにそんなときは連絡すればいいのに」
「お父さんとパパってあの二人、他の人たちにも名乗ってるの?」
「えっ?知らないんですか?」
「うん」
「俺、この間KCJの戦闘許可証の試験受けるんですって話をしたら」

「そう頑張って」
「一回失敗したとしても、落ち込むだろうが、受かるまで頑張った方がいい、その経験も君を育てることになるだろうし、人生には一回でなんとかはならないが、何回かで越えていける壁はあると思うんだ」
「お前、いいこというね?実話?」


「あの二人らしいといえばらしいな」
「だから変な力みかな、とれましたね、KCJの試験は何回でも受けれるし、というか、その話からですね、うちの先生受かっているんだから、もっと話聞かなきゃとか思ったの」
「えっ?それで最近話聞いてきてるの?」
「まあ、そのそんなところです」
今までは一回で受からなくては自分には才能がないと思ったところがあるのだが、なんで受からなかったのか、何が足りなかったとか、ズレの修正を考えるようになったという。
(さすがはお父さんとパパだな)
まだまだ自分は甘いと傘目は実感した。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

BODY SWAP

廣瀬純七
大衆娯楽
ある日突然に体が入れ替わった純と拓也の話

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

処理中です...