694 / 1,093
このサメ…出来る!
しおりを挟む
「あぁ」
話を聞いてすぐに連絡をする。
「すいません、覆木(おおうき)さんですか?真中(ただなか)です、急にすいません、実はご相談したいことがありまして、はい、そうです。出来れば早い方が…」
こうなったのは、私の寝起きの話からである。
『オイ』
そこで目が覚めると、自分の部屋、そして今は独り暮らしである。
声はどこからというと、横になって寝ていたのだが、上からじゃなくて、下からなのである。
明らかに自分に呼び掛けるように、そして下の階というのは誰も住んでないはずである。
気味は悪いが、最近は疲れていたし、寝惚けていたのかなと思ってた、今日は買い物にいかないと、何を買わなければならなかったっけ、トイレットペーパー、思い出しながら前につけたメモを探した。
そのまま出掛けると。
「サッ」
サメにクンカクンカされました。
「すいません、サメくん、どうしたんだよ」
この地域にはサメはいるが、ここまで接近されたことがない、意外と目はつぶら、可愛いものじゃないか。
「サッ」
「えっ?」
どうもこの人はサメの言葉がわかるらしく、困惑し出した。
「ええっとですな、何から話せばいいか、この世には不思議なことがあってですね」
説明するのは難しいのと、これは変なことをこの人は言っているなを何回も経験した顔だ。
「…そういうことがありまして、サメというのはこんな感じで反応を見せることがあります、ただですね」
「?」
こっちも?。
「?」
そしてサメも首を傾げて?
「実害がある場合は、そのまま体当たりとか、そういう行動をしてくれるのですが、こういうなんだろうっていう顔の時が正直一番困るんです」
「あぁ」
でも納得、予想外のことが起きたといえばわかる。
そしてたぶんあの事かと話をしたら、先程の連絡されて。
「これからお時間は?」
「ありますよ、買い物に行くところでしたから」
「それでしたら、詳しいご説明をしたいと思いますから、ご同行願えますか?」
「はい」
普通ならば怪しいなのだが、怪しいことはもう起きていると、怪しさへの拒絶、ハードルが下がるものなのである。
隠れ家的なbar。
「ここは前は通ったことはありますけども、入りにくいですよね」
「今は一般のお客さんはお断りしているんですよ」
パンの匂いがしている。これは焼きたてではないか、横を見るとサメも自分と同じように反応していた。
このサメ…出来る!
「初めまして、真中から話は聞かせてもらったけども、もう一回話してもらえるかな?」
店の奥のソファーで、ピシッとしたスーツを着込んだ男性が、あれかな、オーナーとかいう人かな。
「…なるほど、それで繰り返しきくけども、向こうには返事はしてないよね」
「してないですね」
「それならば当面は大丈夫と思いたいけどもね」
「やっぱりこういうのって、怪談でもありますけども、返事しちゃダメなんですか?」
「絶対にダメ、連れてかれちゃうよ」
どこに?
「どっかにですか…」
「話が早くて助かるよ、さすがにその先に連れてかれちゃうとね、俺らでは対処不可能になるだろうから、そういう届けを出すことになるね、しかし、今の状態だと情報が出揃ってないから、対策が」
するとそこにカレーの匂いがしてきた。
「あれ?良かったら、カレー食べてく?」
「いいんですか?」
「いいよ、うちのカレーはたくさん種類があるんだけどもさ、今日のカレーは…水芭(みずば)今日って何カレーなの?」
「今日のカレーは隠し味がコーヒーのシンプルな奴です」
「だってさ」
「それは期待できますね」
シンプルに美味しい、それはどの料理も目指すべき道ではないでしょうか。
「それじゃあカレーを1」
サメくんを見て。
「二人前で」
「わかりました」
「サッ」
依頼人をサメがこっちだとカウンターまで連れていく。
カウンターまで行くと。
「良かったら、パンも出すけども」
「サッ」
さっきまでいい匂いしてましたもんね、ここで焼いているんですか?
「出す分だけね、でもまだ癖がね、掴めてないんだ」
いくつかの種類のパンをカウンターに出すと。
「すいません、俺も少し」
そういって真中がクリームパンを一つ選ぶときに。
「水芭さん、もしかして…新しい調理器具を、いや、これは…オーブン買ったんですか」
「正解」
「ああ、だから最近グラタンとか、焼物が出るようになったのか」
「仕込むの楽なんだよね、材料準備して、切って、混ぜて、乗せて、冷凍して、必要な分だけ焼けばいいから」
カウンターの下の冷蔵庫や冷凍庫にもそんな仕込みがいっぱいになっている。
「真中~」
覆木が呼ぶ。
「はいはーい」
クリームパンを一口ちぎって、口の中に入れるが、クリームみっちりであったのは誤算であった。
(旨いんだけどもね)
行儀は悪いが指をなめた。
「調べたけども、依頼人の物件にはそういう事件は報告されてないし、土地もいわくはついてない」
「そういうのが本当に困るんですけどもね」
「そうなんだよね、KCJに届けは出すことにはなるが、サメくんが反応しているということは、寝惚けてたという可能性はないってことだからさ」
「情報が集まればいいんですが」
「知っているやついて、うちと仲が良かったら教えてくれるだろうけども、後でbarに来た奴等にも聞いた方がいいな」
「依頼人の方はどうします?」
モグモグ…
「食事が気に入ってくれているのならば、定期的にうちでご飯サービスすればいいんじゃないかな、そんときいる奴等に挨拶してもらって、何かあったらよろしくお願いしますってことで」
「たぶんあれなら毎日でも来ますよ」
「それならそれでいいんじゃないか、美味しく食べてくれるなら水芭も歓迎するだろうしね」
経過を観察するということを条件に、ここのご飯がサービスになるという話をしたところ。
「喜んで」
ご飯粒をつけながら答えたという。
話を聞いてすぐに連絡をする。
「すいません、覆木(おおうき)さんですか?真中(ただなか)です、急にすいません、実はご相談したいことがありまして、はい、そうです。出来れば早い方が…」
こうなったのは、私の寝起きの話からである。
『オイ』
そこで目が覚めると、自分の部屋、そして今は独り暮らしである。
声はどこからというと、横になって寝ていたのだが、上からじゃなくて、下からなのである。
明らかに自分に呼び掛けるように、そして下の階というのは誰も住んでないはずである。
気味は悪いが、最近は疲れていたし、寝惚けていたのかなと思ってた、今日は買い物にいかないと、何を買わなければならなかったっけ、トイレットペーパー、思い出しながら前につけたメモを探した。
そのまま出掛けると。
「サッ」
サメにクンカクンカされました。
「すいません、サメくん、どうしたんだよ」
この地域にはサメはいるが、ここまで接近されたことがない、意外と目はつぶら、可愛いものじゃないか。
「サッ」
「えっ?」
どうもこの人はサメの言葉がわかるらしく、困惑し出した。
「ええっとですな、何から話せばいいか、この世には不思議なことがあってですね」
説明するのは難しいのと、これは変なことをこの人は言っているなを何回も経験した顔だ。
「…そういうことがありまして、サメというのはこんな感じで反応を見せることがあります、ただですね」
「?」
こっちも?。
「?」
そしてサメも首を傾げて?
「実害がある場合は、そのまま体当たりとか、そういう行動をしてくれるのですが、こういうなんだろうっていう顔の時が正直一番困るんです」
「あぁ」
でも納得、予想外のことが起きたといえばわかる。
そしてたぶんあの事かと話をしたら、先程の連絡されて。
「これからお時間は?」
「ありますよ、買い物に行くところでしたから」
「それでしたら、詳しいご説明をしたいと思いますから、ご同行願えますか?」
「はい」
普通ならば怪しいなのだが、怪しいことはもう起きていると、怪しさへの拒絶、ハードルが下がるものなのである。
隠れ家的なbar。
「ここは前は通ったことはありますけども、入りにくいですよね」
「今は一般のお客さんはお断りしているんですよ」
パンの匂いがしている。これは焼きたてではないか、横を見るとサメも自分と同じように反応していた。
このサメ…出来る!
「初めまして、真中から話は聞かせてもらったけども、もう一回話してもらえるかな?」
店の奥のソファーで、ピシッとしたスーツを着込んだ男性が、あれかな、オーナーとかいう人かな。
「…なるほど、それで繰り返しきくけども、向こうには返事はしてないよね」
「してないですね」
「それならば当面は大丈夫と思いたいけどもね」
「やっぱりこういうのって、怪談でもありますけども、返事しちゃダメなんですか?」
「絶対にダメ、連れてかれちゃうよ」
どこに?
「どっかにですか…」
「話が早くて助かるよ、さすがにその先に連れてかれちゃうとね、俺らでは対処不可能になるだろうから、そういう届けを出すことになるね、しかし、今の状態だと情報が出揃ってないから、対策が」
するとそこにカレーの匂いがしてきた。
「あれ?良かったら、カレー食べてく?」
「いいんですか?」
「いいよ、うちのカレーはたくさん種類があるんだけどもさ、今日のカレーは…水芭(みずば)今日って何カレーなの?」
「今日のカレーは隠し味がコーヒーのシンプルな奴です」
「だってさ」
「それは期待できますね」
シンプルに美味しい、それはどの料理も目指すべき道ではないでしょうか。
「それじゃあカレーを1」
サメくんを見て。
「二人前で」
「わかりました」
「サッ」
依頼人をサメがこっちだとカウンターまで連れていく。
カウンターまで行くと。
「良かったら、パンも出すけども」
「サッ」
さっきまでいい匂いしてましたもんね、ここで焼いているんですか?
「出す分だけね、でもまだ癖がね、掴めてないんだ」
いくつかの種類のパンをカウンターに出すと。
「すいません、俺も少し」
そういって真中がクリームパンを一つ選ぶときに。
「水芭さん、もしかして…新しい調理器具を、いや、これは…オーブン買ったんですか」
「正解」
「ああ、だから最近グラタンとか、焼物が出るようになったのか」
「仕込むの楽なんだよね、材料準備して、切って、混ぜて、乗せて、冷凍して、必要な分だけ焼けばいいから」
カウンターの下の冷蔵庫や冷凍庫にもそんな仕込みがいっぱいになっている。
「真中~」
覆木が呼ぶ。
「はいはーい」
クリームパンを一口ちぎって、口の中に入れるが、クリームみっちりであったのは誤算であった。
(旨いんだけどもね)
行儀は悪いが指をなめた。
「調べたけども、依頼人の物件にはそういう事件は報告されてないし、土地もいわくはついてない」
「そういうのが本当に困るんですけどもね」
「そうなんだよね、KCJに届けは出すことにはなるが、サメくんが反応しているということは、寝惚けてたという可能性はないってことだからさ」
「情報が集まればいいんですが」
「知っているやついて、うちと仲が良かったら教えてくれるだろうけども、後でbarに来た奴等にも聞いた方がいいな」
「依頼人の方はどうします?」
モグモグ…
「食事が気に入ってくれているのならば、定期的にうちでご飯サービスすればいいんじゃないかな、そんときいる奴等に挨拶してもらって、何かあったらよろしくお願いしますってことで」
「たぶんあれなら毎日でも来ますよ」
「それならそれでいいんじゃないか、美味しく食べてくれるなら水芭も歓迎するだろうしね」
経過を観察するということを条件に、ここのご飯がサービスになるという話をしたところ。
「喜んで」
ご飯粒をつけながら答えたという。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる