パンドラ

須桜蛍夜

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盈月

104

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目を開けてパラソルと青空を同時に捉える。柔らかい風が頬を薙いだ。

心地よい。

巴が用意したブルーシートとパラソル。その上に寝転んで数十分。油断すれば眠ってしまいそうなほどに快適な空間がここにはあった。

鈍痛は、相変わらずで煩わしいが、痛覚さえ切り捨ててしまえば気にもならない。

気持ちが良すぎて、体育祭終了までずっとこうしていようかとさえ思えてくる。でもーー。

足音、扉が開く音。

「西山さん」

平穏は望み通りには続かないようだった。







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