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盈月
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『今日の荷物検査見た? チョーウケる』
クラスの中心を集めたLINEのグループ。そこで、あの子の話題を出してみる。
『ホントホント、いい気味だよね~』
『あの転校生キモかったもん、スッキリした』
『呼び出しとかウケるわww』
どんどんと西山瑠璃への悪口が画面に並ぶ。自然と口元に笑みが浮かんできた。やっぱ、みんなあの子のこと嫌いなんだ。
ーーこれならいけそう。
『ね、西山瑠璃いじめようよ』
悪口の合間に打ち込んだ。これが今日の本題。巴ちゃんに、沙羅が首謀者ってバレない為に、転校生を心底苦しめる為にみんなでいじめる。賢太郎のなんて目じゃないくらいに痛めつける。考えただけで快感。呑み込まれそう。
『いいね!』
『俺もそれ、言おうと思ったw』
『やろう、やろう』
『じゃあウチ、画鋲でも持ってこうかな~』
『うーん、じゃああたし、あいつの鞄水没させよっと』
『俺、何しよう? ま、なんかやるわ。あいつムカつくから、俺もなんかしたい』
みんなノリノリだった。どんどんと案が出てくる。凄く楽しい。あいつが苦しむ想像をするのが最高に気持ちいい。明日が待ち遠しい。早く、苦しめたい。歪んだ願望。それが止まらない。
でも、今日、あいつは巴ちゃんと二人きりになった。許せない一線を超えた。なら、罰を受けて当然だよね。沙羅は、間違っていないよね? 誰にでもなく同意を求める。
ーーあ、そうだ、これだけは言っとかないと。
そこではたと大事な事に気がついた。
『沙羅さ~、いじめてるって巴ちゃんに知られたくないんだよね』
これは大切。沙羅は、いじめっこだなんて巴ちゃんに見られたくない。
『オッケー。ってか、俺も篠崎には嫌われたくねぇわ』
『うん、巴ちゃんにはね、バレたくないよね~』
『というか、巴ちゃんに嫌われたい奴なんて居ないでしょ笑 巴ちゃんに嫌われたらやってけないわ~』
でも、そんな心配いらなかった。みんな心は一緒。巴ちゃんには嫌われたくない。まぁ、当たり前の事だけど。彼女はみんなの憧れだし、嫌われたいなんて思う奴居る筈ない。
「ふふ」
楽しみだった。心を折って、ボロボロにして、全て奪って、生きているのも嫌にさせる。巴ちゃんを誑かした罰。それをあの子に全部味わわせる。
「覚悟しなさい、西山瑠璃」
洩れた声。部屋の中で響いたそれは勝ち誇る。頭の中に流れる彼女を壊す妄想は、最高に心地よかった。
『今日の荷物検査見た? チョーウケる』
クラスの中心を集めたLINEのグループ。そこで、あの子の話題を出してみる。
『ホントホント、いい気味だよね~』
『あの転校生キモかったもん、スッキリした』
『呼び出しとかウケるわww』
どんどんと西山瑠璃への悪口が画面に並ぶ。自然と口元に笑みが浮かんできた。やっぱ、みんなあの子のこと嫌いなんだ。
ーーこれならいけそう。
『ね、西山瑠璃いじめようよ』
悪口の合間に打ち込んだ。これが今日の本題。巴ちゃんに、沙羅が首謀者ってバレない為に、転校生を心底苦しめる為にみんなでいじめる。賢太郎のなんて目じゃないくらいに痛めつける。考えただけで快感。呑み込まれそう。
『いいね!』
『俺もそれ、言おうと思ったw』
『やろう、やろう』
『じゃあウチ、画鋲でも持ってこうかな~』
『うーん、じゃああたし、あいつの鞄水没させよっと』
『俺、何しよう? ま、なんかやるわ。あいつムカつくから、俺もなんかしたい』
みんなノリノリだった。どんどんと案が出てくる。凄く楽しい。あいつが苦しむ想像をするのが最高に気持ちいい。明日が待ち遠しい。早く、苦しめたい。歪んだ願望。それが止まらない。
でも、今日、あいつは巴ちゃんと二人きりになった。許せない一線を超えた。なら、罰を受けて当然だよね。沙羅は、間違っていないよね? 誰にでもなく同意を求める。
ーーあ、そうだ、これだけは言っとかないと。
そこではたと大事な事に気がついた。
『沙羅さ~、いじめてるって巴ちゃんに知られたくないんだよね』
これは大切。沙羅は、いじめっこだなんて巴ちゃんに見られたくない。
『オッケー。ってか、俺も篠崎には嫌われたくねぇわ』
『うん、巴ちゃんにはね、バレたくないよね~』
『というか、巴ちゃんに嫌われたい奴なんて居ないでしょ笑 巴ちゃんに嫌われたらやってけないわ~』
でも、そんな心配いらなかった。みんな心は一緒。巴ちゃんには嫌われたくない。まぁ、当たり前の事だけど。彼女はみんなの憧れだし、嫌われたいなんて思う奴居る筈ない。
「ふふ」
楽しみだった。心を折って、ボロボロにして、全て奪って、生きているのも嫌にさせる。巴ちゃんを誑かした罰。それをあの子に全部味わわせる。
「覚悟しなさい、西山瑠璃」
洩れた声。部屋の中で響いたそれは勝ち誇る。頭の中に流れる彼女を壊す妄想は、最高に心地よかった。
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