END-GAME ~第2章~【NEXT STORY】

孤高

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四期

第10話「団員」

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ヴァーチェ「副団長、何か食えるもんないか?」

花から食べ物をもらうということは至難の技だ。集でもできるかどうか…

花「ん!お菓子をとろうとしてるの?」

ヴァーチェ「んなことしねぇえよ、ちょっとだけだ、な?」

花「ふんふ~ん♪」

鼻歌を歌いだした。これはあげる気もないのだろう。そこで。

ヴァーチェ「クラダスに頼んで、一日ソルと一緒の時間をつくってやる、どうだ」

花「あげる!」

ヴァーチェ『読者の諸君。愛というものはこんな使い方もあるということがわかったかな?』

即答した花。
パンや飲み物をどこから出したのかわからないが、魔法のように現れた。

ヴァーチェ「サンキュー」










ヴァーチェ「ほらよ」

刹那「か…かたじけない…」

そして刹那は食事に入る。

ヴァーチェ「そういやぁ、お前、何しにここにきた?ここら辺の奴じゃないだろ」

刹那「お前ではない、刹那だ。」

一つため息を吐くと。

刹那「私の故郷はここから西にある和創国という国だ…。そこにダーチムという男が突然現れてな、国を乗っ取られたよ、あいつが王になってから何もかもが変わった。父上も…母上も…全て奪われた…私は強くなって奴を倒すために、今一番名が挙がっている団の現世回帰団に入り、腕をあげたかった。まぁこれが理由だ。悪い、暗い雰囲気にさせてしまったな」

ヴァーチェ「…………」

辛いことがあったんだなと、思うヴァーチェ。
そして部屋のドアが開く。

集「クラダスさんから聞いたよ、どうかな?安静にしてますか?」

刹那「だ…団長…ソル!!」

集「え?」

ベッドからおりて集の前に片膝をつき敬意を表した。

刹那「お初にお見えになります。この度は迷惑をかけて申し訳ない。いつかこの借りは返す。」

集「いやいやいや!大丈夫ですよ、それよりも顔を上げてください」

刹那「はっ、承知」

そして立ち上がりこちらを見つめる。

刹那「団長殿、一つ頼みがある」

集「はい」

刹那「私を現世回帰団に入団させてほしい」

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