END-GAME【日常生活編】

孤高

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最終章

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体育館ではダンスや出し物をして賑やかだった。そして人が少ない中央の席に腰掛けて、持ってきた本を手に取り、読み始める

「はい!ありがとうございました!では一旦10分休憩を取らさせていただきます!」

休憩が入り辺りに会話が生まれる
話を聞いているとステージでしていた一芸の話やら次のライブやら、そんな話が耳に入る

鶫「あ、集、何やってんの?」

集「読書。」

鶫「暇人だねぇ…文化祭だよ?楽しまないと!」

集「僕は本を読むことに楽しみがあるからね、さらに言わせてもらえば僕は会話できる人が少ない。」

鶫「あぁそうだったわねぇコミュ障でしたねぇ、じゃ私愛理と約束あるからじゃあねぇ~」

全く、こうなることを予想してながら話かけるなんて酷いものだ。
体育館は熱気で暑い。
喉が渇いたので飲み物を買いに行くことにする
そして体育館の扉から出ようとしたとき
薄桃色の髪をした人が肩にぶつかる

花「あ、ごめんなさい」

集「あ、はい」

この女性は、学校でトップと言っていいほど人気のある女子生徒、霧崎花である。こんな私でも知っているのでこの学校で知らない人の方が珍しいだろう、明るく天然そして成績優秀、ちなみに僕と同じクラスだ
霧崎花は通り過ぎてステージに向かって走って行った

集「えーっとミルクコーヒー1杯、お願いします」

「130円です」

このサイズで130円だと…ぼったくりめ…と言いたいとこだが、目をつむってあげよう
そして再び体育館に戻ると、来たときよりも人が多く、賑わっていた
そしてコーヒーを片手に小説を読んでいると

魁斗「よぅ、間に合ったか」

集「間に合ったって?」

奏太「これから始まる花さんの生ライブだろうが!」

集「ん~知らないが…」

奏太「霧崎花さんは知ってるよな?」

集「もちろん」

奏太「歌手やってんだよ、かなり有名な歌手な、seasonっていう名前でシンガーソングやっててな、これからその有名な花さんが生ライブをしてくれるんだよ」

集「へぇ、それは初耳だな」

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