END-GAME【日常生活編】

孤高

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最終章

出会い

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奏太「Before the fallか!新曲だな!」

花「君を受け入れて…全てを捧げよう…」

魁斗「やっぱ人気の歌手だけあって威圧感あるよな…」

鶫「私もあんなに綺麗になれたらなぁ…」

愛理「そういえば、花さんって彼氏とかいるの?」

奏太「それには花さんを知り尽くしている俺が答えよう!!答えはノーだ、だから俺たちにもチャンスがまだあるってことだ!」

鶫「少なくとも奏太にはないわぁ」

奏太「んだと」

愛理「集はどうなの?花さん」

集「別に…」

いや、確かに美しい、たが僕に恋なんて…恋なんて!!

鶫「なに険しい顔してんのよ」

集「なんでもない!」






花「ありがとうございました」

そして彼女のライブも終わり、あの熱はどこにいったのやら、観客はもうほぼいなくなってしまった。その中僕はまだ1人で席に座り本を読んでいた。





集「はぁ~」

ため息を1つ、片手にはもう空になるコーヒー、
黄昏ているというのだろうか。

花「忘れ物…」

と、さっきの霧崎花が駆け足で忘れ物を取りに来たようで

花「あった…あれ、君、なにしてるの?」

霧崎花が突然座っている僕に話しかける
いや、もしかしたら自分じゃないかもしれない、自分の後ろに知り合いがいるのだ…多分
あたりを見回す

花「あなただよ、本読んでる」

僕ですか?と自分の顔に指をさす

花「そう」

集「いや…暇だから本読んでるだけで…ってか一応同じクラスだからね」

花「あ、え、そ、そうだったっけ?」

なんてひどいやつだ…
彼女は隣に近づいてくる

花「なんの本読んでるの?」

改めて近くで見るとやはりその姿は神々しく、美しかった

集「犠牲の未熟さっていう本かな」

花「ふーん…」

思いきり興味ないオーラを全開にだされる

集「な、なんだよ悪いか」

花「別に、個性があっていいと思うけどね、あ、じゃあ私行くね!」

そしてまた駆け足で去っていった
なんとも普通な人であった
そこに1つ、彼女がいた下にヘアピンが落ちている、きっと彼女のものだろう

集「届けてやるか…」
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