END-GAME【日常生活編】

孤高

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最終章

芽生

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それから彼女に抱きしめられて数分後

集「あの…大丈夫…?」

花「大丈夫…」

涙を拭い、上を向く彼女と目があう
正直、心をうたれた。

集「あ、これ」

そう、目的はこのヘアピンを渡すこと。
冷静に戻った時、思い出す

花「これ…私の…」

差し出した手のひらのヘアピンを手に取り、着ける。

集「いつもあんな人たちがいるの?」

花「ううん…今日が初めて…」

集「嫉妬が激しいね…」

花「別に…気にしない…」

こんな子と会話ができている。
この僕が…夢のようだ

花「君の名前は…?」

集「集、海道集」

花「しゅう…本当にありがとう…」

そして彼女はまた目に涙を溜める

集「あぁ、あぁ、あぁ、泣かない泣かない」

泣き虫なところもあるんだな…

花「うん…」

集「まぁ…気をつけてね」

花「あの…しゅう」

初めて会話して呼び捨てだと…まぁ同級生だからいいか

集「ん?」

花「あなたのことが…好き」

集「え」

一瞬なんて言ったのかわからなかった。
いや、何回もいまの声を咀嚼した

集「なんて言った?」

花「好き…」

集「誰を?」

花「しゅうのことが」

集「ちょ…ちょっと待った!」

花は首をかしげる、思いを伝えるのにに感情を表さないのか、
感情整理、まず、僕の気持ちだ。彼女は美しい、そして…好き…だ。僕に気軽に話しかけてくれた。それだけで嬉しかった。

集「あの…僕も…好き…かな…」

花「本当?」

集「う、うん」

多分今、僕の顔は赤いんだろう
耳がとても暑い

花「しゅう大好き!!」

集「ちょ、いきなりかよ!!」

ジャンプして抱きしめてきた
目の前に好きな女の子が抱きしめてくる
笑いながら抱きしめてくるその顔は
一生守りたい笑顔だった


ーーーー現実

集「懐かしいなぁ」

花「あ、入り口についたね」

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